グローバル・エイズ・アップデート

世界のHIV/AIDS情報を日本語で配信中!

2011年04月

2011年(平成23年)3月28日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■
グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
----------------------------------
第166号(第7巻第14号) 2011年(平成23年)3月28日
Vol.7-No.14 (No.166) Date: March 28, 2011
■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

----------------------
★「第166号」目次
----------------------

地域情報
●アフリカ
東アフリカ:オバマ大統領2012年度予算を増額
ウガンダ:財政危機がPMTCT療法改善の妨げに
南アフリカ:学生らHIV検査に意欲的
マリ:再度世界基金からの資金一時停止に

●米国
米国下院、世界基金への資金拠出大幅カットを提案
ワシントン・ポスト 米国議会の世界基金予算削減提案に学生たちが抗議行動

●国連
HIVへの取り組みを阻害する法制度の多いアジア地域:国連が警告

●新規予防・医療技術開発
ペルーと米国のMSMでは亀頭包皮切除はHIV予防に効果なし

------------------------------------ Vol.7 No.14----

★ペルーと米国のMSMでは亀頭包皮切除はHIV予防に効果なし


ペルーと米国で行われた約1,800人以上の男性同性愛者(MSM)を対象とした調査で、亀頭包皮切除がHIV予防に効果がなかったことがわかった。これはいくつかの先行研究の成果を追認するものとなった。一方、アフリカでの一般男性を対象とした先行研究3例では、祈祷包皮切除はHIV予防に効果があるとの結果が出ていた。
続きを読む

★HIVへの取り組みを阻害する法制度の多いアジア地域に対し、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が警告


アジアの各国では、法制度によってHIVへの取り組みが阻害されている。国連によると、19カ国が同性間の性的関係を不法とし、29カ国が売春を犯罪とみなしている。
続きを読む

★米国下院、世界基金への資金拠出大幅カットを提案

2011年2月14日、米国連邦下院の歳出委員会は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)への拠出4億5000万ドル減らすことを提案した。この拠出金カットは、もし決定されれば、米国の世界基金への支援の大きな後退を意味し、米国の世界中の人びとの健康と幸福に大きな影響を与えることになる。同時に、アメリカにとって戦略的に重要な国の安定と経済成長を促すための手段として世界基金を支持してきたブッシュ政権やオバマ政権の姿勢に逆行するものである。
続きを読む

★マリ:腐敗により世界基金の資金拠出が再び凍結

3月7日
世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)は、アフリカ北西部のマリ共和国に対するエイズ対策の援助資金の提供を停止した。これは、世界基金内に設置された独立捜査機関である総合監察官事務所Office of Inspector Generalが、同国が世界基金から供与された資金を不正使用していたと報告したためである。
続きを読む

★南アフリカ共和国:学生らHIV検査に意欲的


【2月21日発】南アフリカ共和国の学生は、HIV検査に対し意欲的であり、必要であればできる限り早く治療を開始できるよう、感染状況を確認することの重要性を認識しているという。そこで、南ア全土の高等教育一年目の学生をターゲットとした、「重要なことからやろう」 “First things first”というHIVカウンセリング・検査のキャンペーンを立ち上げることになった。
続きを読む

★ウガンダ:財政危機が母子感染予防医療の改善の妨げに


【2月25日発】ウガンダ共和国政府によれば、財政危機により、母子感染予防(PMTCT)療法の改善が難航しているという。
続きを読む

★東アフリカ:オバマ大統領2012年度予算を増額


【2月21日発】米国のオバマ大統領が発表した2012年度予算案では、東アフリカ地域における開発、保健、軍事、及び麻薬への取り組みイニシアティブへの財政的支援が大幅に増額された。オバマ政権の基では、外交関係予算枠は削減される予定であるが、そのなかでこの増額が実施される。
続きを読む
おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
Categories
Archives
発行者:AJF

アフリカ日本協議会

  • ライブドアブログ