グローバル・エイズ・アップデート

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2011年06月

2011年(平成23年)6月18日

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グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第172号(第7巻第20号) 2011年(平成23年)6月18日
Vol.7-No.19 (No.172) Date: June 18, 2011
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★「第172号」目次
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地域情報

●アフリカ
(ウガンダ)一夫多妻制社会におけるHIV予防の困難さ
(ブルンディ)新たなHIVワクチンの臨床実験を開始
(マラウィ)ボツワナ元大統領がゲイのロビー活動を支援
(南ア)ケープタウンでの会議―MSMの動向に焦点

●国連・国際機関関係
国境なき医師団、国連エイズ総会前に報告書を発表
世界基金、中国への支出を凍結

●医薬品アクセス
インドのエイズ・プログラム、陽性者の座り込みに応じ、エイズ治療薬供給増大

●新規予防・医療技術開発
HIVの早期治療はHIV感染予防に繋がる=研究結果

------------------------------------ Vol.7 No.20----

★HIVの早期治療はHIV感染予防に繋がる=研究結果

5月12日、エイズに関する大規模な臨床試験の結果が発表された。これによると、HIV陽性者は免疫力が低下する前に抗レトロウイルス薬の服用を開始した場合、HIVに感染していないパートナーにHIVを感染させる可能性が96パーセント減少する。

米国の国立アレルギー感染症研究所所長のアンソニー・ファウシ博士 Anthony S.Fauciによると、この発見によりWHOと各国が採用するHIV治療方針やアメリカの医師のHIV治療法は変わるかもしれない。確信的なデータが得られたため、2015年までの予定だった研究は早期に終了する予定である。これにはサンフランシスコとバンクーバー、ブリティッシュ・コロンビアで麻薬使用者を対象とした先行研究があり、患者が早期に治療薬を服用すれば他者への感染が抑制できたと結論付けられている。
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★インドのエイズ・プログラム、陽性者の座り込みに応じ、エイズ治療薬供給増大


5月下旬、インドの国家エイズ管理機構 NACO インドのエイズ・プログラム(NACO)の事務所において、HIV陽性者たちのグループがエイズ治療薬の供給拡大を訴えて座り込みを行った。その結果、同国北部のウッタル・プラデーシュ州Utter Pradeshの2ヶ所のARTセンターにおいて治療薬の供給が開始されることとなった。抗議の座り込みに参加した同州HIV陽性者ネットワーク Utter Pradesh Network of people living with HIV UPNP+を主宰するナレシュ・ヤダヴ氏Naresh Yadavによれば、治療薬は他の州から再配分されたものであり、同国東部ビハール州Biharでも治療薬の供給が開始される予定である。
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★世界基金、中国への支出を凍結


本年五月下旬、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)は、世界基金の中国への拠出金の運用のあり方、および市民社会グループへの政府の介入を問題として、同国に支出予定であった数億ドルの拠出を凍結した。

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★国境なき医師団、国連エイズ総会前に報告書を発表

国境なき医師団MSFは、本年6月8〜10日に開催される国連エイズ対策レビュー・ハイレベル会合を前に報告書を発表した。この報告書によると、エイズが流行している一部の国では、HIVの治療が改善して、HIVの犠牲になる人々の数を減らすことに成功したが、ドナー国の資金援助が不足すればこの進展を続けることができなくなる可能性が高い、というものである。エイズ対策の進展はいまだ非常に脆弱であり、継続的な資金援助が必要である。また、最近の調査から、早期のHIV治療開始はHIV感染予防に繋がるという結果が出ているが、エイズに関する援助の2大提供国である米国と英国は、上記ハイレベル・会合を目前にして、HIV治療の人数や資金の目標を設定することに反対を表明している。
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★(南ア)ケープタウンでの会議―MSMの動向に焦点

南アフリカ共和国のケープタウンで、男性とセックスをする男性Men who have sex with Men: MSMの動向に焦点を当てた会議が2011年5月23日から3日間の日程で開催される。会議では、MSMを主要なターゲット・グループとして注目した話し合いが行われ、今後のHIVの予防と治療に関する政策及び介入に反映させて行く方針だ。アフリカでこの様な会議が開催されるのは初めてのことである。
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★(マラウィ)ボツワナ元大統領がゲイのロビー活動を支援


南部アフリカ、ボツワナ共和国のフェスタス・モハエ元大統領 Festus Mogaeとザンビア共和国のケネス・カウンダ元大統領 Kenneth Kaundaは、2011年5月下旬に、同じくアフリカ南部に位置するマラウイ共和国を5日間に渡り訪問した。両氏は、訪問最終日に行われた記者会見において、HIV/エイズとの戦いに対して、より包括的な取り組みの必要性を呼び掛けた続きを読む

★(ブルンディ)一夫多妻制社会におけるHIV予防の困難さ

一夫多妻制の妻であるアシャAshaさん(仮名)は、HIVをはじめとする性感染症の予防を求めているが、彼女の暮らすアフリカ大地溝帯に面する小国ブルンディの首都、ブジュンブラのモスクでは、コンドームは不貞を促進すると教えられている。
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★(ウガンダ)新たなHIVワクチンの臨床実験を開始

(ウガンダ共和国カンパラ発 5月20日)5月初旬、ウガンダは新たなHIVワクチンの臨床実験を開始した。ウガンダ・ウイルス研究所の医療研究審議会代表、ポティアノ・カレエブPontiano Kaleebu教授によれば、2週間前に開始した臨床実験は首都カンパラに近いエンテベと西部の都市マサカにて2年間にわたって実施されるという。
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2011年(平成23年)6月5日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■
グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第171号(第7巻第19号) 2011年(平成23年)6月5日
Vol.7-No.19 (No.171) Date: June 5, 2011
■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■
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★「第171号」目次
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地域情報

●アフリカ
(ケニア)母子感染予防がHIV陽性幼児の薬剤耐性を引き起こす可能性
(ルワンダ)ユニセフールワンダの母子感染防止計画を歓迎
(アフリカ)早期ARV治療が他者への感染防ぐ
(モザンビーク)ファーストレディー、エイズ会議で演説

●HIV/AIDS関連イベント情報
(インド)チベット人のHIV陽性者のためのワークショップを開催

●国連・国際機関関係
国連エイズ対策レビュー・ハイ・レベル会合に向けた市民社会の声明

●データ・統計
米国における白人と黒人のMSMのHIV感染率の違いの原因は何か?
おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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