グローバル・エイズ・アップデート

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2011年08月

2011年(平成23年)8月15日

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グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第176号(第7巻第22号) 2011年(平成23年)8月15日
Vol.7-No.24 (No.176) Date: August 15, 2011
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★「第176号」目次
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地域情報

●アフリカ
(南ア)南アフリカ共和国:母から子へ:陽性を伝えるタイミング
(ケニア)小児ARVプログラム:アドヒアランスの不十分さが課題
(ジンバブウェ)女性上院議員、セックスに関する「男のモラル」を問う
(アフリカ)MSF:「薬を引き渡せ」と欧州に呼びかけ

●国連・国際機関関係
HIVと国際保健の戦略的改革:「ランセット」掲載論考

●資金援助/ドナー関連
世界基金に資金を!イタリア市民社会、ベルルスコーニ首相に要求書

●知的財産権・医薬品アクセス
ギリアド社、自社開発の4薬を「特許プール」に提供

●データ・統計
エイズ治療薬の予防薬としての効果がアフリカでも明らかに

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★エイズ治療薬の予防薬としての効果がアフリカでも明らかに


近年アフリカで実施された2つの研究で、抗エイズ薬を毎日服用することによって、異性間性行為におけるHIV感染の確率が半減することが明らかになった。この研究成果により、過去15年間、数百万人のHIV陽性者を救うと考えられてきた薬品が、新たな感染を防ぐことにも効果的に働くことが証明された。そのうちの1つである、ケニアとウガンダで実施された研究(Partners PrEP)では、劇的な効果が見られたため、1年半前倒しで研究が終了した。もう一つのボツワナでの研究は、計画通り今春無事終了した。研究結果はローマで開催されるHIV病理学・治療・予防国際エイズ学会会議において発表される予定であったが、発表は予定より早まった。
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★ギリアド社、自社開発の4薬を「特許プール」に提供


米国の新薬開発系製薬企業で、テノホビルやエムトリシタビンといった、効果の高いHIV治療薬を開発してきたギリアド社Gilead は、抗レトロウイルス薬のジェネリック版の製造を促進させるため、4種類の抗レトロウイルス薬の錠剤(4-in-1)に関する知的財産権を提供することを発表した。ギリアド社は、製薬企業では初めて抗レトロウイルス薬の知的財産権を国際医療品購入ファシリティ(UNITAID)によって発足された「医薬品特許プール」 Medicines Patent Pool(MPP) に提供し、適切な価格の使用料と引き換えにジェネリック製薬企業に廉価な製薬の製造を認めることとなる。
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★イタリアの市民社会、ベルルスコーニ首相に「世界基金に資金を」と要求


イタリアは長年、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)の主要拠出国の座を日本やドイツ、欧州連合などと競ってきた。また、2001年のジェノバG8サミットにおいて世界基金の設立が決定されたこともあり、世界基金の「生みの親」の一国として、世界基金理事会の援助側ブロックに一国で一議席を占めてきた。ところが、イタリアはすでに約束したはずの2009-10年の世界基金への拠出誓約を反故にし、2011-13年については、資金拠出のめどを明らかにしていない。イタリアの市民社会は、本年7月にローマで開催された第6回HIV病理学・治療・予防に関する国際エイズ学会会議にあわせて、シルヴィオ・ベルルスコーニ・イタリア首相に対して以下の要求書を提出した。

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★HIVと国際保健の戦略的改革:「ランセット」掲載論考


この6月、エイズ史において画期的な事件がいくつか起こった。米国・ニューヨークにおいて、エイズ対策における大きな転機ともなりうる事件が二つあった。一つは、30年来に及ぶHIVの破壊的な拡大への取り組みをレビューすることを目的に、世界中から首脳級を含め合計3000人の人々が国連に集まり、国連HIV対策ハイレベル会合を開催したことである。この会合において、野心的な新たな目標が採択された。各国は2015年までに、性交渉によるHIV感染の半減や、注射薬物使用者のHIV感染の半減、新生児のHIV感染をなくすこと、1500万人に治療を提供すること、結核によるエイズ患者の死亡半減などを実現することを表明した。
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★(アフリカ)国境なき医師団 MSF、欧州諸国に対して「薬の引き渡し」を呼びかけ

国境なき医師団 MSF は、欧州諸国政府に対して「欧州よ、我々の薬を引き渡せ」 Europe! Hands off our medicine というキャンペーンを開始した。途上国には、生きて行くために安価なジェネリック薬を必要としている人々が大勢いる。国境なき医師団は世界中の途上国でエイズの治療を行っているが、そこで治療に使用する薬の8割以上がインド製のジェネリック薬である。ところが、欧州連合の行政機関である欧州委員会(EC)はジェネリック薬の製造、登録、流通、及び輸出に対して、これに攻撃を加え、途上国で安価なジェネリック薬が入手できる状況を変えようとしています。国境なき医師団は、こうした欧州諸国の動きに反対し、ジェネリック薬へのアクセスを維持・発展させるために、「欧州よ、我々の薬を引き渡せ」というメッセージをECへ送る。
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★ジンバブウェ:女性上院議員、セックスに関する「男のモラル」を問う


ジンバブウェ共和国の南西部にあるマトボMatobo 選挙区から選出されたシテンビレ・ムロツワ上院議員 Sithembile Mlotshwa(民主変革運動ツァンギライ派MDC-Tに所属)は、2011年7月13日(水)に開催された議会において既婚者同士の月一度のセックスを呼びかけた。
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★南アフリカ共和国:母から子へ:陽性を伝えるタイミング

HIV陽性の子供に対して、HIV感染の事実を親から伝えることは、非常につらいプロセスであるため、避けたり、先延ばしにされがちだ。養育している子供に対して感染の事実を伝えたある親子を追った。
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2011年(平成23年)7月31日



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グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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第175号(第7巻第22号) 2011年(平成23年)7月31日
Vol.7-No.22 (No.173) Date: July 31, 2011
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★「第175号」目次
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地域情報

●アフリカ
(ケニア)ケニア高等裁判所がHIV/エイズ法廷を設置
(アフリカ)UNAIDS、インドがジェネリックARV製造をできなくなったら数百万人が命を失うと警告
(レソト)レソトのMSMの厳しい状況

●資金援助/ドナー関連
ギニア、航空券連帯税を導入

●データ・統計
恒常的なケアを受けない場合、HIVの死亡率は3倍に

●新規予防・医療技術開発
HIV・抗レトロウイルス療法と高齢化

●人権
中国で続く活動家への嫌がらせ

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★中国で続く活動家への嫌がらせ


米国政府は、中華人民共和国政府に対し、人権状況の改善を強く要求している。一方、中国南部の広東省で大学講師をしているアイ・シャオミン氏 Ai Xiaoming は、自分が当局の継続的な嫌がらせの標的になっていると公表した。
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おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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