グローバル・エイズ・アップデート

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2017年02月

第311号(第13巻第11号) 2017年(平成29年)2月26日

グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
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第311号(第13巻第11号) 2017年(平成29年)2月26日
No. 311 (Vol.13-No.11) Date: 2017/2/26
■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■
★「第311号」目次

●・「90-90-90目標」を越えて:予防への焦点化が大事
・三大感染症対策の資金管理のリスクが高い国での資金活用マネジメントは改善必要
=グローバルファンドの総合監察官が見解=
・グローバルファンドの資金によるプログラムでエイズ治療を受けている人口、一千万人を超える
対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
●アフリカの地域別記事
・マラウイの伝統的首長たちが「食べ物と引き換えのセックス」報告書に怒りを示す
・ナイジェリア、2030年までにHIVをなくすために十分な援助が必要である
・南アフリカ共和国、新たなHIV感染を抑制する国家開発計画
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「90-90-90目標」を越えて:予防への焦点化が大事

【2016年12月19日】 ここ20年以上の間に、以前よりずっと多くの人びとが抗レトロウイルス薬治療を受けられるようになったお陰で、HIV感染症はコントロール可能な慢性疾患になった。HIVに感染しても今ではシンプルで安全で安価な治療を受けながら長期に渡り健康に生きられる。国連合同エイズ計画 UNAIDS の推定では、2015年には世界のHIV陽性者の46%が抗レトロウイルス薬治療を受けられるようになった結果、2010年以来年間のエイズ関連死者数は26%減少したという。続きを読む

三大感染症対策の資金管理のリスクが高い国での資金活用マネジメントは改善必要

【2013年1月31日ジュネーブ(スイス)発】2017年1月23日、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)の資金管理や案件実施の不正などを捜査する独立した監察機関である「総合監察官室」 Office of Inspector General: OIG は、2016年に行った監査の結果を公表した。それによると、グローバルファンドの三大感染症対策の資金管理に問題を生じやすい「高リスク国」におけるグローバルファンド拠出資金の活用は、概して不適当なものがあり、改善が必要であることが分かった。

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グローバルファンドの資金によるプログラムでエイズ治療を受けている人口、一千万人を超える

【2017年1月31日】グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は2017年1月17日、2016年上半期の実績を発表した。発表資料によると、グローバルファンドの資金によるプログラムで、新たに78万7,000人が抗レトロウイルス治療を受けた。これまでに治療を受けたHIV陽性者は1,000万人を超えたが、これは2015年末から9%増加し、前年と比べ17%増加したことになる。続きを読む

(マラウイ)「ンサンジェ県の伝統的指導者ら、「食事と引き換えのセックス」を告発する報告書に怒り

【2017年2月2日 ンサンジェ(マラウイ)発】(オーウェン・カムラ Owen Khamula筆)南部アフリカの内陸国・マラウイの最南端、モザンビークに挟まれたンサンジェ県の伝統的指導者 Chief たちは、「ンサンジェ県内の伝統的指導者たちが、洪水の被害にあった女性たちを政府の救援物資と引き替えに売春させている」という調査報告に対して、怒りを示している。続きを読む

ナイジェリア、2030年までにHIVをなくすために十分な援助が必要である

【2017年2月1日アブジャ(ナイジェリア)発】西アフリカの人口大国ナイジェリアにおいて、2030年までにHIV/AIDSをなくすための目標を達成する唯一の方法は、十分な資金援助だとナイジェリア全国エイズ管理局 National Agency for the Control of AIDS (NACA)のサニ・アリユ長官 Sani Aliyuは言う。続きを読む

南アフリカ共和国、新たなHIV感染を抑制する国家開発計画

【2017年2月6日】現在、南アフリカ共和国では約700万人がHIV・エイズを抱えて生活し、その50%が抗レトロウイルス治療にアクセスしている。南アの中心部ハウテン州にある行政首都のプレトリア Pretoriaでは、2030年までに新たな感染者をゼロにという目標を掲げる。目標は国家開発計画 National Development Plan(NDP) に定められ、関係者や市民と協力し2030年までに達成を目指している。近年、国では「検査と治療 test and treat」協定を採用し、陽性の判断を受けた人は、抗レトロウイルス治療を開始できる。2030年までに平均寿命70才以上を目指すため、協定は重要なステップである。

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第310号(第13巻第10号) 2017年(平成29年)2月12日

グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
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第310号(第13巻第10号) 2017年(平成29年)2月12日
No. 310 (Vol.13-No.10) Date: 2017/2/12
■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■
★「第310号」目次

●対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
・グローバル・ファンドの総合監察官事務所、「思い切って言おう!」腐敗監視・防止キャンペーンで成果
・グローバル・ファンドが支援する結核の「症例探索」の重要性
・トランプ政権は米国のエイズ援助をどう変えようとするのか?
●アフリカの地域別記事
・ナイジェリア、230万人の人がHIVの治療を受けないまま過ごしている
・リビア、国連機関が患者へのHIV治療のギャップを埋める
・(タンザニア)HIVの流行を防ぐためにはコミュニケーションが不可欠である
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グローバル・ファンドの総合監察官事務所による腐敗監視・防止キャンペーン

【2017年1月15日】12月9日は、国連の「国際腐敗防止デー」 International Anti-Corruption dayに指定されている。途上国のエイズ・結核・マラリア対策に資金を供給するグローバル・ファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金) The Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malariaの総合監察官事務所 Office of the Inspector General(OIG)は、腐敗への意識を高めるため、「思い切って言おう! I speak out now!」キャンペーンを始動した。グローバル・ファンドの資金を悪用する腐敗問題に関して、総合監察官事務所では2015年の終わりまでに、腐敗に関する数百もの報告を受け取っており、2014年と比較して30%も増加している。これらの報告の1/3以上が、浪費した資金を取り戻すための提案や、グローバル・ファンドの影響力を高める活動につながった。
今回のキャンペーンでは、報告の質や即時性を高めることが目的であり、第一段階としては、現地スタッフや上層部が不正や汚職のサインに気づくことができるよう、eラーニングのプラットホーム(www.ispeakoutnow.org)を提供している。また、事務局に加え、予備調査の対象として選ばれたマラウイ共和国、コートジボワール共和国、ウクライナの3ヵ国がキャンペーンの主対象となった。
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盛り上がる結核への注目

【2017年1月16日発】触媒的投資を通じてグローバル・ファンドは「触媒的投資」 catalytic funding を通じ、結核の症例探索 case finding に1億2500万ドルを拠出することとなった。

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おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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