グローバル・エイズ・アップデート

世界のHIV/AIDS情報を日本語で配信中!

2017年12月

第332号(第18巻第8号) 2017年(平成29年)12月17日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■
グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
----------------------------------
第332号(第18巻第8号) 2017年(平成29年)12月17日
No. 332(Vol.18-No.8) Date: 2017/12/17
■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

----------------------
★「第332号」目次
●対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
・グローバルファンド、「強靭で持続可能な保健システム」構築に向けて取り組みを強化
・エイズ対策の盲点:「男性」はエイズ検査・治療へのアクセス率が低く、死亡率が高い
・米国政府がマイクロビサイド研究への資金拠出を大きく削減する可能性
●アフリカの地域別記事
・(南アフリカ共和国)「エイズの終息」をめざす前に立ちはだかる4つの障壁
・(ナイジェリア)持続可能なHIV・AIDS対策を目指して〜地域研究と医薬品の生産
-----------------------------------Vol.18 No.07 ---------------

グローバルファンド、「強靭で持続可能な保健システム」構築に向けて試行錯誤

【2017年11月28日】途上国の三大感染症対策に資金を供給する国際機関であるグローバルファンド the Global Fund (世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は、2017-2022年の5年間の戦略にて設定された4つの目的のうちの二つ目の目的である「強靭で持続可能な保健システム構築」について、活動実施の遅れやそれに伴う問題に直面しながらも多くの活動を実施している。11月14-15日にスイス・ジュネーブで開催された理事会では、当該戦略の主要な目的及び二次的な目的に基づく活動進捗報告があり、二次的な目的ごとにこれまでの成果や問題点、今後の計画について議論され、それぞれの二次的な目的に関連する主要パフォーマンス指標(Key Performance Indicator, KPI)が設定された。最終の報告書が完成するのは2018年前半となる。

続きを読む

男性は女性よりもエイズ治療にアクセスせず、エイズ関連疾病で死亡する人が多い

【2017年12月 1日 オタワ(カナダ)/ジュネーブ(スイス)発】12月1日の「世界エイズデー」に際して、国連合同エイズ計画UNAIDSは、男性は女性に比べHIV検査を受ける人および抗レトロウイルス治療にアクセスする機会が少なく、AIDS関連疾病で死亡する人がより多いという報告を発表した。UNAIDSが発表した報告書「盲点:男性と少年へのアプローチ」Blind Spot: Reaching Out Men and Boys では、世界的にみてHIV感染した女性で治療にアクセスできている人が全体の60%であるのに対し、男性は治療中の人が全体の半分以下であることが示された。男性は女性より治療を開始するのが遅く、治療を中断する率が高く、フォローアップの機会を失っているという研究がある。続きを読む

米国政府がマイクロビサイド研究への資金拠出を大きく削減する可能性

【2017年11月23日発】国連合同エイズ計画(UNAIDS)の2015年統計によると、あなたが今晩寝るまでに、10〜24歳の女性1000人以上がHIVに感染する。このような若い女性たちや HIV感染のリスクが高い男性とセックスする男性 men who have sex with men(MSM)、セックス・ワーカーの人全てに適するHIV予防方法はない。続きを読む

(ナイジェリア)持続可能なHIV・AIDS対策を目指して〜地域研究と医薬品の生産

【2017年11月29日 アブジャ(ナイジェリア)発】ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領Muhammadu Buhariは地域研究とHIV/AIDSのために必要な医薬品の生産と地域研究と開発を強化していくと表明した。彼はナイジェリアでHIV/AIDS治療への海外からの援助や寄付が減少していることを懸念している。海外からの保健衛生に関する物資の調達は現在、十分ではないため、政府はグローバルスタンダードに見合った物資の製造を促進していくことをステークホルダーと協力している。また、HIV/AIDSを含む感染症に対して財政面での増額も必要不可欠であるため、2018年の予算は増加する予定である。しかしながらこれだけでは不十分であるため、政府は州政府や民間セクターに向けて協力を求めている。更に大統領は女性、青少年、乳幼児のHIVによる負担は未だナイジェリアの発展を妨げる要因となっていると伝えた。続きを読む

南アフリカ共和国:「エイズの終息」をめざす前に立ちはだかる4つの障壁

【2017年11月27日 南アフリカ共和国】
南アフリカ共和国は世界で最もHIV陽性者の多い国だ。新しくHIV陽性となる人が世界の3分の1を占める。2016年にはHIV陽性者が710万人と推定され、同年1000万近くの人がHIV検査を受けていた。
続きを読む

第331号(第18巻第7号) 2017年(平成29年)12月15日

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■
グローバル・エイズ・アップデート
GLOBAL AIDS UPDATE
----------------------------------
第331号(第18巻第7号) 2017年(平成29年)12月15日
No. 331(Vol.18-No.7) Date: 2017/12/15
■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

----------------------
★「第331号」目次

●対策・課題別記事、アフリカ以外の地域別記事
・新しいドナーに対する投票権のない議席を、グローバルファンド委員会に設置
・グローバルファンド理事会、次期事務局長にピーター・ワンズ氏を選出
・国連「90-90-90目標」達成に向けて−カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の課題
●アフリカの地域別記事
・(アフリカ)研究によってHIVの寛解が可能であると明らかになる
・(ナミビア)市民社会がHIVの犯罪化を非難する
・(ナイジェリア)青年期の女の子のHIV感染率上昇への警鐘
-----------------------------------Vol.18 No.07 ---------------

新しいドナー国を対象とした投票権のない議席を、グローバルファンド理事会に設置

【2017年11月15日 ジュネーブ(スイス)発】途上国の三大感染症対策に資金を拠出する国際機関であるグローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)The Global Fundは、形式上はスイスの民間財団である。スイスの民間財団に関する制度では、スイス人1名が理事会にいなければならない規定になっていたため、グローバルファンドでもスイス人1名が理事会の投票権のないメンバーを構成していた。しかし、制度の改正によりその議席が不要となったため、グローバルファンドは、この議席を、1千万ドル以上の資金拠出を約束できる新たな資金提供国・公共機関に提供するという提案を投票にかけ、可決した。なおこの議席の変更は、理事会の規模、構造、投票などに影響を及ぼすものではない。続きを読む

グローバルファンド理事会、次期事務局長にピーター・サンズ氏を選出

【2017年11月14日】途上国の三大感染症対策に資金を供給する国際機関、グローバルファンドは11月14日にスイスのジュネーブで理事会を開催し、立候補者の中から、英国人のピーター・サンズ氏 Peter Sands をグローバルファンドの次期事務局長として選出した。前事務局長の米国人、マーク・ダイブル氏 Mark Dybul の任期は2017年5月31日に終了しており、オランダ人のマライケ・ヴェインロクス氏 Marijke Wijnroks が事務局長代行を務めてきた。続きを読む

国連「90-90-90目標」達成に向けて−カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の課題

【2017年11月13日】抗レトロウイルス治療Antiretroviral therapy(ART)を拡大させることは、HIV/AIDSの世界的な感染拡大をコントロールするための世界的な課題の中心にある。AIDSの流行拡大の終息に向けて、この試みを加速させるために、国連合同エイズ計画the Joint United Nations Programme on HIV/AIDSは「90−90−90目標」および「95−95−95目標」を発表し、これらは最近国連によって承認されたところである。この「90−90−90目標」は、2020年までに世界のHIV陽性者の90%が検査を受けて自分が陽性だと知り、そのうち90%がARTの治療を受け、さらにそのうちの90%の体内ウイルス量が検出限界以下になっている状態である。「95−95−95目標」は、2030年までに上記の割合がそれぞれ95%に上昇している状態である。

続きを読む
おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
Categories
Archives
発行者:AJF

アフリカ日本協議会

  • ライブドアブログ