トーゴでは、数十年に渡る独裁体制を続けてきたニャシンベ・エヤデマ前大統領が死去し、その子息であるフォール・ニャシンベ氏が大統領職を継承したことについて内外での批判が高まり、大統領選挙をはさんで与野党間の対立が激化し、一時は騒乱状況となった。
 ユニセフによると、4月24日に行われた大統領選挙以降、何万人ものトーゴ人が選挙の影響で住居から退避せざるを得なくなった。その中にはエイズ患者も含まれ、特に抗レトロウイルス薬(ARV)を使用している患者は、薬の利用が困難になったため、その影響は深刻だという。
 ユニセフのトーゴ代表、アイチャ・フランベルト氏 Aicha Flambert の談話は以下のとおり。
 「私たちは、薬を持たずに住居を離れざるを得なかったエイズ患者たちの特定を始めました。疫学的な方法をシステム化して、エイズ患者の割り出しを始めましたが、このシステムが効果を挙げることを期待しています。」
 しかし、ユニセフ・トーゴ事務所は今のところ、薬の供給を断たれたエイズ患者の人数を把握していない。2001年に実施された調査によると、トーゴの全人口500万人の約6%がHIV感染者と推定されている。国内にあるHIV陽性者団体は、今年の3月の時点で、 トーゴで抗レトロウイルス薬(ARV)を必要としているエイズ患者は約15,000人いるものの、治療を受けているのは、2,500人に過ぎないと述べている。
 エヤデマ前大統領の死去後の混乱により、トーゴでは多くの難民・国内避難民が生じたが、UNHCRによると、隣国に退避した人々は34,000人以上にのぼる。また、トーゴの国内NGOや国連機関は、約10000人の国内避難民がいると発表している。
 野党指導者たちは、前大統領派の陣営が選挙で不正行為をしたと非難しており、また、政府による反対派への弾圧に抗議している。

原題:TOGO: UN agencies working to locate HIV patients displaced by post
election violence
日付:May 30, 2005
出典:IRIN Plus NEWS
URL:http://www.plusnews.org/pnprint.asp?ReportID=4862