マレーシアでは、薬の国内生産を可能にすることにより、2005年には、全てのHIV感染者に無料で治療薬が配布できる目処が立ちつつある。この治療薬は、母親や乳児など限られてはいるが、すでに一部では無料で提供されている。HIV/AIDSの多剤併用療法 HAART Highly Active Antiretroviral Therapy に使用する治療薬を無料で配布するという試みは、世界的に見ても希有である。現在、3種のジェネリック薬品は一月あたり290〜525リンギット(日本円で約9570円〜約17325円)であるが、国内で生産すると、200リンギット(約6600円)までコスト削減ができる。政府も援助を決めており、HIV/AIDSと真剣に向き合う姿勢を示している。
 マレーシアでは、2003年の一年間で、6756件の感染が報告された。そのうち4分の3は13〜39歳で、869人の患者が亡くなっている。注射針の回し打ちによる感染はHIV感染者エイズ患者の80%、異性間性行為による感染は13%、母子感染は約0.7%である。
 現在99.8%の正確さで3〜5分でHIV感染がわかるキットがあるが、まだ商用化されておらず、製造する企業を検討している段階である。
 また、政府はHIV感染者・エイズ患者である従業員に対して、解雇などの差別的対応でなく、適切な対応をするように雇用者に呼びかけている。マレーシアの保健大臣は、新規感染者に若年層が増えていることに鑑み、若い世代へのHIV/AIDS教育にも力を入れていくと述べている。

原文表題:Malaysia: Free AIDS drug therapy next year
日付:30 November 2004
出典:pwha-net listserv
URL:http://archives.healthdev.net/pwha-net/msg01032.html