南アフリカ政府は、2007年3月14日に、国内での新たなHIV陽性者数を半減させることを目指した5年間の計画を発表した。同国では、若年層の性行動の変容が進んでおらず、現在、世界で最もHIV感染率の高い国の一つとなっている。南アフリカ政府は、多くの人が自主的にHIVテストを受けたがらない要因となっている、スティグマや差別の問題に取り組むとしている。現在、HIV陽性者の80%に治療とケアを提供できるような治療体制の準備を進めているという。

2005年の統計では、南アフリカには554万人のHIV/AIDS感染者がおり、このうちの40%は女性の感染者であり、同国の成人感染率は19%にも達する。政府が新しく出した報告書は、「あまりにも多くの人がHIVに感染しており、現在もまだあまりに多くの人が感染しつつある。HIVが個人や家庭に与える影響は計り知れない。」との見解を示している。また、同報告書は、関係機関の調整不足や明確な目標と調査の欠如などにより、エイズが南アフリカの若者の主要な死亡原因となり、この7年の間に死亡率が79%も増加したと、述べている。

ここ数年、エイズ活動家達は、保健大臣が非科学的なエイズ予防策を口にするなど、積極的にエイズ対策に取り組もうとしない、南アフリカ政府の政策を厳しく追及してきたが、この新しい計画によって、エイズとの闘いに転機がもたらされるものと期待している。南アフリカ政府はこの計画を具体化するために、エイズ活動家や実業家らを招いて2日間の会議を開いた。この計画は最終的には国家エイズ評議会 the South African National Aids Council において決定される。同評議会を指揮する、プムジレ・マンボ=ヌグカ副大統領Phumzile Mlambo-Ngcuka は、南アフリカ政府がこの計画のために18.9億米ドル(約2280億円)の予算を組んだと発表している。

他方で、報告書は、若者の性行動の変容を求めている。実際に、副大統領が、若者たちに初めての性体験の年齢を遅らせるよう訴えている。若者たち自身が行動を変化させることによって、アフリカをエイズから解放できる日が来るのだと、語りかけている。

原題:South Africa set to arrest HIV
日付:March 14, 2007
出典:Afrol News
URL:http://www.afrol.com/articles/24717