9歳の娘をエイズで亡くした母親のリー・シジェさん Li Xigeは、2006年7月から中国中央部の河南省の自宅で軟禁されている。リーさんは、血液売買の促進によってHIV感染を拡大させたにもかかわらず、その責任をとろうとしない政府に対して、女性の自助グループを組織して北京へと抗議に向かおうとしたところ、「群集を扇動して政府施設を襲撃しようとした」という罪で自宅に軟禁されることとなった。彼女は「当局は、私に黙っていて欲しいようだが、私にはそのようなつもりはない。当局は国民が亡くなり、HIV感染を流行させ、対策を何も行わなかった責任を取るべきである」と主張する。

1990年代に河南省では血液売買によってHIV感染が拡大したが、政府による無料の抗HIV薬の配布などにより状況は改善している。河南省の共産党幹部は「エイズ患者とその家族は十分な治療を受けたため生活状況は改善され、当局に感謝している」と昨年11月に地元紙で述べている。しかし、リーさんは薬は十分ではないと言い、仲間とともに「説明責任を十分に果たした」と言う役人をさらに追及する構えだ。
リーさん自身も娘の出産時に受けた輸血によりHIVに感染した。自身の感染が分かったのは娘が母乳による感染で亡くなった2004年のことである。彼女は治療薬とともに、人として差別されずに生きていけるよう、人権がほしいと言う。中国のほかの地域では、輸血によって感染した場合に多額の金銭補償を受けられるところもある。しかし、河南省ではどの役人もHIV感染拡大の責任を取っておらず、裁判所も審議を拒否している。

こうした状況について、リーさんの監視人の1人は、「彼女には同情するが、もっと現実的にならなければならない。中国ではこのような申し立てが解決するまでに時間がかかる。物事がなるようになるまで辛抱強く待つべきだ。ここは中国なのだから。」と話した。

原題: Detained China AIDS activist's stifled cry for justice
日付: March 14, 2007
出典: ロイター通信 website
URL: http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/PEK11080.htm