2003年、ジョージ・ブッシュ前大統領は一般教書演説で、米国大統領エイズ救済緊急計画PEPFAR: President’s Emergency Plan for AIDS Relief の実施を発表し、第1期の5年間で150億ドルを拠出すると表明した。それから5年間、PEPFARは、対象となる主要な被援助国において、エイズによる死亡者数を10%以上、抑えることに成功したが、一方で、新規の感染の予防については、成功しなかったことが最近の研究で判明した。

4月6日月曜日、この研究は、スタンフォード大学医学部教授ら2名によって、インターネット・マガジンである「国内医学年報」 The Annals of Internal Medicine に発表された。主任研究者であったエラン・ベンダビッド博士 Dr. Eran Bendavid は、「多くの志望を防ぐことができたが、感染率については、変化は見られなかった」と語った。
全世界を対象とする「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」(世界基金)は全世界を対象としているが、PEPFARの主要対象国は15か国(うちアフリカ12か国)に限定されている。

研究は、国連合同エイズ計画 UNAIDS などのエイズ関係支援機関が公表しているデータに基づき、PEPFAR主要対象国12か国の死亡者数と感染者数を、成人感染率が1%以上でPEPFARの対象となっていないほかの29か国と比較して行なわれた。それによると、PEPFARが創設される2003年以前では、12か国のエイズ死亡者はわずかながら増加していたが、2007年までに10.5%減少した。しかし、エイズ陽性者数はすべての国で増加していた。

これは、拠出額の半分近くが抗レトロウイルス薬治療に使われているためである。

昨年、米国議会はエイズ・結核・マラリア対策として今後5年間で最大480億米ドル拠出する法案を承認したが、PEPFAR拠出額はこの中に含まれており、内訳は毎年決定される予定である。

原題:Aids Relief: U.S. Initiative Is Found to Reduce Deaths From AIDS, but Not New Cases, in Africa
日付:April 7, 2009
出典:NY times
URL:http://www.nytimes.com/2009/04/07/health/07glob.html?_r=1