東アフリカのケニア共和国で、HIV陽性者で構成するNGOが、自分たちの命を守るため、法廷闘争を開始した。それは、近年制定された「反偽造品法」Anti-Counterfeit Act に異議を唱えるものである。この法律は、彼らの命をつなぐ薬の入手を不可能にしてしまう可能性がある。
この法律が適用されると、模造品だと見做されたジェネリック薬品は、輸入販売が出来なくなる。すなわち、医薬品の価格が彼らの手の届かない程に上がり、最も尊重されるべき彼らの生存権が否定されてしまうことになる。

 140万人以上いるケニアのHIV陽性者の殆どが、抗レトロウイルス薬であるラミブジンlamivudine 3TC、ジドプジンZidovudine AZT、ネビラピンNevirapine NVP の三剤のジェネリックの抗レトロウイルス薬を服用している。

 この団体は訴状の中で、反偽造品法の幾つかの項が、彼らの健康を危険に曝すという懸念を表明した。同法の第2条32項および34項は、憲法の下で保障されている「生活の質」を維持するのに不可欠な、医薬品へのアクセスを不可能にするという。

 この団体によれば、同法は偽造品の定義が明確でないため、ジェネリック薬を公認して、偽造品のリストから外すことも出来ないという。それゆえに、同法により、ジェネリック薬の輸入やケニア国内での製造を禁じることすらできてしまう。

 同団体の一人の女性は、19年前にHIVに感染し、失業中である。国営の抗レトロウイルス治療プログラムに参加したのはほんの6年前からであり、HIV治療薬の支給を定期的に受け始めていた。しかし反偽造品法は、同プログラムの存続も難しくしてしまうだろう。

 同法は2008年12月に可決されているが、まだ施行されてはいない。政府には、大企業から同法を早急に施行するようにという圧力がかかっている。

原題:Kenya: People With HIV Take Drugs Fight to Court
日付:July 8,2009
出典:Daily Nation On the Web
URL:http://allafrica.com/stories/200907080965.html