東アフリカのケニアでは、9月に2007年版「ケニア・エイズ指標調査 Kenya AIDS Indicator Survey」が発表された。その調査結果において、高齢者のHIV感染リスクが高くなっていることが判明した。しかし、感染状況には地域差があり、リスク認識が低いためHIV検査の受診率は低いままだ。女性は感染リスクが高く、感染状況は地方より都市の方が深刻だ。
50歳から60歳のHIV感染率は5%であり、ケニア国民平均7.1%と比較しても、低いわけではない。従来の研究では49歳以上は調査対象にされず、高齢者のHIV状況は明らかにされてこなかった。国家AIDS・性感染症対策プログラムNational AIDS and Sexually Transmitted Infection Control Programme (NASCOP) 局長 イブラヒム・モハメド Ibrahim Mohamed 氏は 「今回の調査結果から、高齢者がHIV感染リスクにさらされていることがわかった。高齢者を対象としたエイズ・コミュニケーション・キャンペーンを早急に開始する必要がある。」 と述べた。

ケニア8州のうち、3州(ナイロビ州 Nairobi、ニャンザ州 Nyanza、リフトバレー州 Rift Valley)が同国のHIV感染の50%を占める。北東州 North Eastern など他の州では感染率は、約1%であり、全体への影響は少ない。

WHO駐ケニア代表 デイヴィッド・オケロ David Okello 氏は 「感染率の高い地域で、感染が急増する要因を究明し、適切な措置を取る必要がある。HIVと性行動の関連が十分に理解されていない地域もあるようだ。そのために、HIVに関する認知が一般的に高いにもかかわらず、望ましい性行為の態度変容が見られない。この結果を通し、政府や関係諸団体は早急に効果的な政策を打ち出すべきだ。」と提言した。

今回の調査から、47%もの人々がリスク認識の低さからHIV検査を受けていないことがわかった。リスク認識の低さに対処するためにも、HIV検査を他の病気の検査同様、身近なものにする必要がある。2003年以降、HIV検査受診数は2倍以上になった一方、15歳から64歳までの人口の3分の2が自分がHIV陽性か陰性かを知らない。

原題:KENYA: Survey reveals older people at risk
日付:September 24,2009
出典:PlusNews
URL: http://www.plusnews.org/Report.aspx?ReportId=86277