南部アフリカのジンバブウェでは、女子サッカーが、HIV/エイズによるスティグマに対抗するために活用されている。HIV感染を公表した女子選手たちから成る16チームが、現在、女子サッカーの大会に参加している。選手たちの勇気は賞賛に値するが、一方、同国では依然根強い差別や偏見が残っている。
ジンバブウェはHIV感染の拡大によって、世界でも最も大きな影響を被っている国の一つだが、最新の統計では、感染率は人口の13.7パーセントに「減少」している。

首都ハラレの外れに位置する、あまり綺麗とは言えないエプワース Epworth 地区をホームとする女子サッカーチーム「ARVスワローズ」は、これまで行われた三つの大会全てで、優勝の栄誉を勝ち取った。当初、選手たちを嘲笑していた人々も、選手たちが優勝のトロフィーを手に凱旋してからは、態度を改めた。選手達の体調にもよい影響があるようだ。

 そう言うものの、同国に根強い女性蔑視も相まって、依然前途は多難である。ジンバブウェ・プレミアリーグ前会長のクリス・サンボ Chris Sambo は、もっと大勢の人に観てもらうために、男子の試合の前座として、HIV感染者の女子チームの試合を行おうとした。しかし彼の企ては、女性蔑視とHIV陽性者に対する差別の壁によって、阻まれてしまった。

 HIV陽性者の女子サッカー大会は、昨年12月に始められた。続いて、この男性版をやろうという試みがなされたが、2チーム分の選手さえ集められず、失敗に終ってしまった。しかし、サンボには壮大な夢がある。それは、アフリカ南部でのHIV感染の拡大に配慮するよう訴えて、来年南アフリカで行われるワールドカップの開会式の最後に、HIV陽性者による国際サッカー大会を組み入れることである。

原題:Zimbabwe women combat HIV stigma
日付:October 26,2009
出典:BBC
URL:http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/africa/8304292.stm