南アフリカ共和国の内閣は2010年3月、大臣やその他のリーダーがHIV検査を受けることを含む、HIV予防及び治療プログラムの拡大実施計画を承認し、その詳細についての発表を行った。

この計画は、「HIV/AIDS対策は、南アフリカ国家エイズ評議会 South African National AIDS Council のメンバーと協力して拡大される方針」という、 昨年の世界エイズデーにおけるジェイコブ・ズマ大統領 Jacob Zumaによる発表を受け、アーロン・モツォアレディ保健大臣Dr Aaron Motsoalediによって発表された。

また、この計画は、2011年までにHIV感染率を50%減少させること、及び治療が必要な患者の80%に抗ウイルス薬(ARV)を提供するという国家戦略計画を反映したものとなっている。

内閣は、情報共有や教育、コンドームの配布、また何百万人もの南アフリカ人に彼らのおかれた現状を理解させることなどを通し、HIV/エイズを予防することにより重点を置くと発表している。

今回の計画の目玉は、「自発的かつ公開されたHIV/AIDS検査」voluntary and public HIV/AIDS testing という新しい試みで、大臣や各界のリーダーが自らHIV検査を受け、受検したことを公開することによりHIV検査の普及を目指す。その他、医療機関を受診する全ての人にHIV検査を勧める、「HIVカウンセリングと検査 HIV」 Counselling and Testing (HCT)を、「現行の自発的カウンセリングと検査」 Voluntary Counselling and Testing (VCT)に代えて推進して行く方針だ。

HCTキャンペーンは、2011年6月までに1,500万人がHIV検査を受けることを目標に掲げている。また、健康的なライフスタイルの推進及び治療・ケア・サポートへのアクセス拡大にも力を入れており、移動診療を含む全ての医療機関でのHIV検査及びARV治療の実施実現を目指すとしている。

今回のキャンペーンを実現させるため、定年退職又は現在働いていない医師、看護師、薬剤師等の医療従事者に対して復職を呼びかける広告活動が全国展開されている。

モツォアレディ保健大臣も、該当する全ての医療従事者宛にキャンペーンの支援を訴える書状を送ったという。

この新しいHIV/エイズ対策計画は、2010年4月15日にハウテン州 Gautengにおいて開始され、同月19日には全州で開始される予定だ。開始期間中には、上述の公開検査が実施される。

内閣は、南アフリカ国民に対し、自らの健康状態を知り、健康な生活を送り、「国家のHIV/エイズという苦難との戦いを助ける」ためにも、同イニシアティブに参加するように呼びかけている。


原題:Cabinet backs testing and treatment targets
出典:Health-e
日付:March 11, 2010
URL:http://www.health-e.org.za/news/article.php?uid=20032678