18歳のデヴィッド・キメニイ David Kimenyi (仮名)は、ガールフレンドにHIV/AIDSをうつしてしまったのではないかと考えている。彼は、自分が感染していることを知りながら、何度もコンドームをつけずにセックスした。「一緒にいて楽しかったし、信じ合っていたから、コンドームをつけずにセックスしたんだ。何回かした後、彼女に俺はエイズなんだと話そうと決心したんだ」。事実を告げたのは、今から6ヶ月前だった。しばらくして、ガールフレンドは彼の元を去った。

ルワンダ政府の2008年の人口保健調査によると、同国のHIV感染率は約3.1パーセントである。保健衛生担当者たちが憂慮しているのは、ティーンエイジャーの間のHIVの蔓延を食い止めるために十分な対策が講じられていないことである。「エイズと闘う全国協議会」National Commission for the Fight against AIDS (CNLS) によると、今週、事態の打開のためにあらゆる関係者を対象とした全国的なプログラムが始まったという。同協議会の2000年の行動調査によれば、コンドームを使っているのは、日常的にセックスをしている若者の一割にすぎない。同委員会のアニタ・アシムヴェ Anitha Asimwe 事務局長によれば、同国の15歳から24歳までの若者の現在のHIV感染率は1パーセントである。

「殆どのティーンエイジャーは、自発的にHIV検査に行こうとはしません。一番困るのは、親がセックスや性的な関係といった問題について、我が子と話したがらないことです」(アシムヴェ)。キメニイも、性感染症に感染してからHIV検査を受けに行った。保健衛生担当者達によれば、ティーンエイジャーの多くはセックスの相手に、HIV検査を受けているかどうか訊くことはおろか、感染の有無について話すことさえ難しいと思っている。「HIV感染の問題を持ち出すと、信頼関係と友情にヒビが入るからね」(キメニイ)。

ルワンダの首都キガリの主要なスーパーマーケットの一つ、「ナクマット」 Nakumatt には100人近くのティーンエイジャーが集まる。そこで出会った男女が酒を飲みながら、お喋りを楽しみ、そのままコンドームをつけないセックスをする確率は高い。キメニイも、こうしたたまり場の常連だった。

保健省のアグネス・ビナグヴァホ Agnes Binagwaho 事務次官は、若者の感染率を下げるためには、男子割礼推進キャンペーン等にも力を入れるべきだと述べる。前出のアシムヴェは、「ティーンエイジャーがHIV/AIDS感染のリスクに罹り易いのは、啓発キャンペーンが不十分なせいです。適切な対策が講じられなければ、感染のリスクが高まっていくでしょう。」と話す。

原題:Efforts to contain HIV/AIDS among teens slacken
出典:IPSウェブサイト
日付:February. 13, 2010
URL:http://ipsnews.net/news.asp?idnews=50315