タンザニアのジャカヤ・キクウェテ大統領 Jakaya Kikwete は、4月12日から4日間にわたりタンザニア北部のアルーシャで開かれた2010年国際軍事HIV/AIDS会議the 2010 International Military HIV/AIDS Conferenceの場で、軍隊内での高いHIV感染率はアフリカの安全保障上の問題を引き起こし得ると警告した。

大統領によれば、軍隊兵士のHIV感染率は一般市民の5倍にのぼると見込まれており、HIV/AIDSによって兵士を失うことは、軍備自体に影響が及ぶだけではなく、それを補うための募集活動や訓練に伴う費用の問題をも引き起こすこととなるという。

「戦争や紛争が起これば、問題はさらに大きくなるだろう。」と大統領は述べている。HIV/AIDSによって軍備が弱体化し、安全保障上の空白が生じれば、外国あるいは国内からの脅威を増幅させることにつながるからである。「国の安全保障に対する影響は明白である。病気で死にそうな兵士は、健康な兵士に比べて、活躍できないし、任務にも専念できないからである。」と大統領は、約70カ国から参加した300人を超える軍隊関係者らに呼びかけた。

戦略上重要な国際問題に関するシンクタンク団体である 「国際危機グループ」 The International Crisis Group(ICG) も最近、隣国の軍隊でHIV/AIDSが蔓延していると、ある国が気付けば、それが戦争を始めるきっかけになったり、あるいは戦争の可能性を高めることにつながったりするという警告を発表している。

キクウェテ大統領はアフリカ各国の軍隊に対して、男女兵士への定期的なHIV検査を含む、共通のHIV/AIDS対策に取り組むよう要求した。アフリカ各国の軍隊内でのHIV/AIDS問題は、社会経済的危機さらに政情不安につながり得るため、軽視されるべき問題ではないと、大統領は述べた。

また会議の場で大統領は、アメリカ政府が米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)を通じてHIV/AIDS問題に陣頭指揮をとっていることに対して、敬意を表した。

原題:Tanzanian President raises alarm on HIV/AIDS in African armies
出典:Afrique en ligne
日付:April 14, 2010
URL:http://www.afriquejet.com/news/africa-news/tanzanian-president-raises-alarm-on-hiv%10aids-in-african-armies-2010041447605.html