3月30日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国の首都キンシャサで、HIV陽性者の女性12人が
ファッションショーを開いた。このショーを通じて、何万人ものHIV陽性者の窮状を訴え、
適切な治療を受けられるよう支援を求めた。
ショーに参加した37歳ソーシャル・ワーカーで3人の子どもの母親であるエミルさん
Emilleは、「昨年、『エイズのない世代を』をスローガンとして訴えました。今日、ここ
キンシャサでは、治療薬が底をつき、期限の切れた薬を処方されています。治療薬なしで
どうやって、このコンゴでエイズのない世代を達成できるのでしょうか」と語った。

12月にHIV陽性が判明した38歳レイチェルさんRachelは、ファッションショーの1週間前に
4歳の息子がエイズに関連した病気で亡くなった。「治療薬が入手できるようになるまで
キャンペーンは続けるべきです。抗レトロウイルス薬(ARV)を服用しさえすれば、健康で
いられます。HIVとの闘いは終わりません。私は声を大にして訴え続けます」

イベントのスポンサーである国際NGO団体、国境なき医師団Medecines Sans Frontieres
(MSF)によれば、コンゴ民主共和国国民7千万人のうち100万人以上がHIV陽性者であり、
多くの人が自身の病状について認知していない状況にある。およそ35万人の患者がARV薬
を服用しなければならないが、15%以下である5万人しか治療が受けられていない。
これは、世界で最も低いレベルである。

母子感染予防Prevention of mother-to-child transmission(PMTCT) に関しては、HIV陽性
者である妊娠女性の約1%しか治療を受けられていない。治療を受けなければ3分の1の子
どもがHIVに感染して生まれてくるであろうとMSFは話している。

コンゴ民主共和国にとって最大のARV薬提供者である世界エイズ・マラリア・結核対策基金
が支援金を削減していることについてもMSFは懸念している。現在、1万5千人がARV薬を
緊急に要しており、順番待ちリストに登録している。薬が処方されない場合は、多くの
人々は3年程度で死亡するとみられる。

原題:DRC: Kinshasa Fashion Highlights Lack of ARVs
出典:IRIN
日付:2012/04/03
URL:
http://www.plusnews.org/Report/95232/DRC-Kinshasa-fashion-highlights-lack-of-ARVs