【2012年9月11日 カレリア共和国(ロシア)発】ロシア連邦の西北端に位置しフィンランドと国境を接するロシア連邦内の共和国、カレリアで現在、HIV/AIDSが急速に広がっている。2011年に165件の新たなHIV感染があった一方、12年7月末には新たに97件の感染が記録された。HIVが蔓延しているにも関わらず、フィンランドからカレリアへのセックス観光は絶えない。
「カレリアのHIV陽性者数はフィンランドと比較して7倍であり、カレリアにおけるHIV/AIDSの蔓延はフィンランド政府を脅かしている。このような深刻な状況にも関わらず、フィンランドからカレリア、特にフィンランド国境にほど近いカレリア南部の町ソルタバラ Sortavalaへのセックス観光は変わることなく続いている」と、フィンランド国立保険福祉研究所のカルヴォネン氏は語る。

氏はカレリアにおける現在のHIV/AIDS対策路線を批判している。ロシアではHIV/AIDS予防において、高い道徳心・忠誠などの役割が強調されており、家庭的価値観に重点がおかれている。しかし、フィンランドの専門家らは、違法薬物の使用を経由したHIV感染が頻繁に起こっているため、そのような対策路線は非効率的であるとみなしている。カルヴォネン氏によると、ロシアでは麻薬中毒者、売春婦、移民、そして同性愛者の男性といったリスク群が失念されている。

また、カルヴォネン氏は、フィンランド・ロシア間のAIDS/HIV予防における20年間にわたる協力体制が今年末に終焉を迎えることに対し、遺憾の意を表した。「協力プログラムは時宜を得ず終了しつつある。HIV感染者は結核にかかりやすく、ロシアでは薬剤耐性結核が蔓延しつつある。そのため、ロシアとのAIDS/HIV予防における協力体制は依然としてフィンランドにとって重要である」

出典:≪НаОнего.РФ - Жизнь в Карелии≫.
原題:≪Эпидемия ВИЧ/СПИД в республике Карелия быстро распространяется≫
日付:2012年9月11日
URL:http://naonego.ru/a/1461