【8月20日 ウィントフック(ナミビア)発】南部アフリカの国、ナミビアで8月中旬、全国結核管理ガイドラインが発表された。同時に、カートリッジ・ベースの結核検査システム「ジェネキスパート」 Gene Xpertの導入も発表された。この検査システムを使うと結核の迅速な診断ができるだけでなく、最も重要な結核薬に対する耐性も検知することができる。これまでの検査方法だと、結核菌を既に持っている患者が検知されないことが多く、それだけに、HIV陽性者の結核診断に適したシステムが世界中で強く求められていた。

「世界保健機関 WHOやその他の国際的な技術組織が承認している検査方法のひとつがXpert MTB/RIF検査で、ナミビアは国際的に推奨されているこの診断システムを導入し、改訂結核管理ガイドラインの中に盛り込んだ」と、ナミビアのリチャード・カムウィ保健社会サービス大臣は話す。

カムウィ大臣によると、複数の結核薬に対する耐性がある「多剤耐性」のために治療が失敗するケースは増加しており、2011年には192のケースが報告されており、この多剤耐性の問題は、国内の結核抑制目標に向けて最大の脅威となっている。また、このような多剤耐性の結核を検知するためのこれまでの検査では結果がでるまでに2カ月かかることもあり、その間も、患者は陽性と知らずに周囲に感染を広げる可能性が高かったという。

今回、ジェネキスパート検査機を搭載した移動式ユニットを保健社会サービス省に寄付した、ナミビアのペンキ塗料会社「ペラリン・ペインツ Peralin Paints」のディレクターであるアンジェリカ・サン氏Angelica San はこのように話す。「ナミビアの、特に北部に広がる農村部で効率的なサービスや技術を提供するには困難が伴うことを私たちは知っている。結核やHIV/エイズ関連の問題を検知し、治療に役立てることができる、このユニークな移動式検査ユニットをスポンサーできることを誇りに思っている」

この検査機器はおよそ17万ナミビアドル(約164万円)で同社が購入し寄付した。ナミビアでは2011年に登録された結核感染数は新規感染と再感染とを合わせて1万1,000件にのぼり、人口10万人あたり513件にのぼっている。この数字は前年(2010年)の589件よりは改善しているものの、依然として世界でも有数の結核流行国となっている。その背景にはHIV/AIDSの流行があり、結核感染者のおよそ半数がHIVにも重複感染しているという。

原題:Guidelines for TB unveiled
出典:New Era (Namibia)
日付:2012/08/20
URL:www.newera.com.na/articles/47061/Guidelines-for-TB-unveiled