【2013年6月7日 ワシントン発】米州機構(以下、OAS。中南米の独立国35か国からなる、世界で最も古い地域機構)は、HIV陽性者とHIVに感染しうる人々の人権を促進し保護する決議を採択した。
第43回総会で代表団は当該地域のHIVに対する主な対応として人権、ジェンダーの平等、社会的正義を明記した決議を承認した。その新しい合意の中で、病気の蔓延に対する対策として最も影響を受けやすい集団のさらなる関与と参加の重要性が強調された。地域的なHIVへの取り組みの前進にも関わらず、(現在、治療が適用される範囲は大きく拡大し、新しいHIV感染はカリブ海諸国の一部地域で減少し始めている)決議は特に女性と女子と同様、HIVの影響を最も受けやすいグループにおいてHIV治療への公平なアクセスを確保し続けることが未だ大きな課題であるとした。
開会時、ホセ・ミゲル・インスルサ Jose Miguel Insulza OAS事務局長は少数派の人権が度々「無視」されることに言及したが、OASが提供する、「世界の半分を占める地域の問題において、オープンな政策対話を」という重要な機会を強調した。
深く根付いた偏見と差別は地域社会、宗教指導者、サービス提供者や公共機関に未だ根付いている。こうした状況は、HIV感染の可能性が高い人々(セックスワーカー、男性とセックスをする男性、トランスジェンダーの人々、薬物使用者や先住民など)の社会的排除へとつながる場合がある。例えば、様々な社会的サービスや就労を妨げることなどである。決議はジェンダー平等促進に対する具体案の要請と、HIVの原因と結果両方と性に基づく暴力の強い相互関係に触れた上で女性、若者、女子に対する取組みの必要性を求めた。
エイズに対する対策の持続性が世界的に議論されるにつれ、決議は数か国での抗レトロウイルス治療の「法外な」費用を問題とし、国産の治療薬を確保するという課題について再認識を促した。さらに、エイズ対策に対して国内の財政支援は増加するにも関わらず、決議は教育や行動の変化、他のHIV予防戦略を支持し継続するための十分な資金が投資されていないという問題が指摘された。
決議はさらなる保護法や政策に向けて、米州女性委員会と米州人権委員会のような国際団体との連携強化を望んでいる。これらは経験や成功事例、団体の共同活動や最大限の効果を達成するための努力と能力の調整などが含まれる。
OAS加盟国はUNAIDSと全米保健機関(PAHO)に決議の実施と子供たちのHIVの新たな感染を防ぐための支援を各国に行うこと、治療へのアクセス確保、汚名と差別の終焉、ジェンダー平等の向上と共に、決議実行への参加協力を求めた。
「この決議は、開発と保健の世界的な議論が移行している、まさにふさわしい時に出されたが、しかしUNAIDSのビジョンである、差別ゼロ、新規HIV感染ゼロ、エイズ関連の死ゼロを達成する勢いを維持するための新たな機会が現れつつあるということも示している。」とUNAIDSのミシェル・シディベ Michel Sidibe事務局長は述べた。
シディベ氏はOASの総会で「OASは入手可能な薬についての議論を先導してきた。そして汚名、差別、性に関連した暴力とHIVの関係を主張した。これらの課題において、OASは新分野を開拓している」と言及した。シディベ氏はOAS総会に先立って、ワシントンDCでインスルサ事務局長と会った。
原題:Organization of American States adopts bold resolution on HIV and human rights
出典:UNAIDS
日付:2013/06/07
URL:http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2013/june/20130607oas/
第43回総会で代表団は当該地域のHIVに対する主な対応として人権、ジェンダーの平等、社会的正義を明記した決議を承認した。その新しい合意の中で、病気の蔓延に対する対策として最も影響を受けやすい集団のさらなる関与と参加の重要性が強調された。地域的なHIVへの取り組みの前進にも関わらず、(現在、治療が適用される範囲は大きく拡大し、新しいHIV感染はカリブ海諸国の一部地域で減少し始めている)決議は特に女性と女子と同様、HIVの影響を最も受けやすいグループにおいてHIV治療への公平なアクセスを確保し続けることが未だ大きな課題であるとした。
開会時、ホセ・ミゲル・インスルサ Jose Miguel Insulza OAS事務局長は少数派の人権が度々「無視」されることに言及したが、OASが提供する、「世界の半分を占める地域の問題において、オープンな政策対話を」という重要な機会を強調した。
深く根付いた偏見と差別は地域社会、宗教指導者、サービス提供者や公共機関に未だ根付いている。こうした状況は、HIV感染の可能性が高い人々(セックスワーカー、男性とセックスをする男性、トランスジェンダーの人々、薬物使用者や先住民など)の社会的排除へとつながる場合がある。例えば、様々な社会的サービスや就労を妨げることなどである。決議はジェンダー平等促進に対する具体案の要請と、HIVの原因と結果両方と性に基づく暴力の強い相互関係に触れた上で女性、若者、女子に対する取組みの必要性を求めた。
エイズに対する対策の持続性が世界的に議論されるにつれ、決議は数か国での抗レトロウイルス治療の「法外な」費用を問題とし、国産の治療薬を確保するという課題について再認識を促した。さらに、エイズ対策に対して国内の財政支援は増加するにも関わらず、決議は教育や行動の変化、他のHIV予防戦略を支持し継続するための十分な資金が投資されていないという問題が指摘された。
決議はさらなる保護法や政策に向けて、米州女性委員会と米州人権委員会のような国際団体との連携強化を望んでいる。これらは経験や成功事例、団体の共同活動や最大限の効果を達成するための努力と能力の調整などが含まれる。
OAS加盟国はUNAIDSと全米保健機関(PAHO)に決議の実施と子供たちのHIVの新たな感染を防ぐための支援を各国に行うこと、治療へのアクセス確保、汚名と差別の終焉、ジェンダー平等の向上と共に、決議実行への参加協力を求めた。
「この決議は、開発と保健の世界的な議論が移行している、まさにふさわしい時に出されたが、しかしUNAIDSのビジョンである、差別ゼロ、新規HIV感染ゼロ、エイズ関連の死ゼロを達成する勢いを維持するための新たな機会が現れつつあるということも示している。」とUNAIDSのミシェル・シディベ Michel Sidibe事務局長は述べた。
シディベ氏はOASの総会で「OASは入手可能な薬についての議論を先導してきた。そして汚名、差別、性に関連した暴力とHIVの関係を主張した。これらの課題において、OASは新分野を開拓している」と言及した。シディベ氏はOAS総会に先立って、ワシントンDCでインスルサ事務局長と会った。
原題:Organization of American States adopts bold resolution on HIV and human rights
出典:UNAIDS
日付:2013/06/07
URL:http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2013/june/20130607oas/