【2014年02月20日 】東アフリカの内陸国、ウガンダ共和国は結核対策に関して世界的に高い評価を受けたばかりだが、世界保健機関(WHO)はウガンダに対して結核のケアを強化し、子どもとHIV陽性患者に注力すべきだと述べた。
WHOが発行した「世界結核報告2013」によると、2011年の治療成功率は77%だったが、HIV陽性でかつ結核患者である人々の辛うじて半数が2012年に抗レトロウイルス治療を受けた。

多剤耐性結核の負担はまだ低いが、ウガンダのこれまでの成功を台無しにする可能性がある。耐性反応が現れたケースは二次治療を開始した患者数よりもはるかに多い。このことは、ウガンダが耐性結核に対する質の高い管理を行うための緊急対応を必要としていることを意味している。

ウガンダの人口は現在3600万人で毎年増加している。一方、結核患者数は過去12年間で、推定で88,560人から64,000人に減少している。ウガンダはミレニアム開発目標(MDG)ターゲット6cの結核に関する目標を達成しているといえる。

MDG 6cは結核の発生率、有病率と死亡率によって記録される。ウガンダの2012年の結核発症者数は推定65,000人で、約3分の2が診断されて国立結核・ハンセン病プログラムNational Tuberculosis and Leprosy Programme (NTLP) に送られていた。

世界中で結核負荷の高い国は22カ国あり、このうち、結核に関するMDGsのターゲットすべてが達成状態にある国は7か国ある。ウガンダはその1カ国だと世界結核報告2013は述べている。

保健省の事務次官であるアスマン・ルクワゴAsuman Lukwago医師は、ウガンダの成功の要因はNTLPを再構築して結核コントロールの中心的な役割を果たすようにしたことだと説明する。

NTLPと開発パートナーは国内の1000以上の病院やヘルスセンターに結核の診断を行わせる戦略をとった。

ウガンダ国立結核紹介試験所(NTRL)は2014年1月にWHOの上級国立紹介試験所(SRL)の認定を受けた。ウガンダはアフリカで南アフリカ共和国に続き2番目にこの認定を受けた国である。

NTRLは技術能力があると認められた。NTRLはWHOの支援と共にケニアやタンザニアなどの国々を指揮するための設備や人材が得られた。

保健省はまたHIV・結核の複合感染対策に対してWHOのガイダンスを参考にしている。例えば、イオン化予防治療Ionized Preventive Therapyを全HIV陽性患者に提供したり、結核とHIVの両方に感染している患者にそのCD4数に関係なく治療に参加させたりしている。

原題:Uganda: TB Fight - Uganda Must Focus on Children and HIV
出典:the Observer
日付:2014/02/20
URL:http://www.observer.ug/index.php?option=com_content&task=view&id=30275&Itemid=114