【2014年7月25日 メルボルン(オーストラリア)発】2014年7月20〜25日にオーストラリアのメルボルンで行われた国際エイズ学会の代表者によると、世界の若者たちはHIV感染予防のためのコンドームの使用に対する明確な指導を受けていないという。コンドームは適切に使用すれば、妊娠を予防し、HIV感染やその他の性感染症を予防し、女性の子宮頚癌のリスクも減らすことができるが、多くの国々ではこうしたメッセージは若者に的確に伝えられていない。


専門家や若者による組織は、不適切な性教育と、性感染症の感染率が高く性行動の活発な若者に対する偏見を指摘している。

東アフリカのウガンダ共和国でセックス・ワーカーの組織を代表するデイジーさんDaisyによると、アフリカの若者に対して、コンドームの使用を薦めるなど、様々なHIV予防政策が行われている。しかし、コミュニティの反対という障壁により、効果が得られていないという。

また、同じく東アフリカのケニア共和国西部の郊外での調査から、約半数のコミュニティが若者のコンドーム使用に反対し、コンドームを使用する人を処罰したりしており、特に女性の抵抗が多いことが分かった。

英国に本部のある、国際的なエイズ対策の実施を行うNGOである「国際HIV/エイズ連合」the International HIV/AIDS Allianceが中心となって行っている、「リンク・アップ」というプロジェクトがある。これはバングラデシュ、ブルンディ、エチオピア、ミャンマー、ウガンダにおいて、HIVの影響を受けやすい若者に対して、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルスとその権利を向上するためのプロジェクトである。新規HIV感染の40%は若者であり、このプロジェクトからも、若者を巻き込んだHIV感染予防の取り組みの緊急性が明らかになっている。

また、国際エイズ会議ではタンザニアの若い男性のセックス・ワーカーであるズング・テレサさんZungu Theresaが、「私は二人の友人をエイズで失ってから、若者のコンドーム使用を主張するようになりました。彼らは安全な性行為をせず、エイズについても知りませんでした」と話した。

今回の学会での議論からも、若者自身から、適切で効果的な性教育の要望があることが明らかとなった。若者を支援することによって、エイズを終わらせることが可能となるだろう。


●原題:Young people speak out against stigma of youth condom use
●出典:The Key Correspondents team
●日付:2014/07/25
●URL:http://www.keycorrespondents.org/2014/07/25/young-people-speak-out-against-stigma-of-youth-condom-use/