【2016年6月12日アクラ(ガーナ共和国)発】
西アフリカに位置するガーナ共和国では、2009年から2014年の間に、HIV新規感染者が30%減少し、エイズ関連死は43%減少した。

ガーナのパー・クウェシ・アミッサー=アーサー Paa Kwesi Amissah-Arthur副大統領は、6月8日に米国ニューヨークの国連本部で開催されたエイズ終結に関する国連総会ハイレベル会合に出席し、この進捗状況について発表した。

6月8日から10日までの3日間開催されたこの会合では、HIV/AIDSに関するコミットメント宣言と、2006年と2011年のHIV/AIDSに関する政治宣言について、達成状況や成功事例、そして課題について評価を行った。また2015年以降のHIV/AIDS対策や関係機関との協力などについても話し合われた。

HIV/AIDS対策をより普遍的に推進させるために、継続した支援とリーダーシップを強化し、2030年までにHIV/AIDSを終結させるための具体的戦略についても検討している。

副大統領は、「我々政府は、2011年から2015年にかけて権利擁護や政治的・財政的支援を強化することでリーダーシップを発揮してきた。市民社会や民間援助機関、そして様々な開発パートナーに対しても、リーダーシップを発揮してこの成果に貢献してきた」と述べた。

市民社会や地域で活動する組織も、地域社会や弱者に対して中心的役割を果たしてきた。そして世界基金や米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)、国連機関も貢献していることを付け加えた。

感染拡大を食い止めるための課題として、15歳から24歳の若年者のHIVに関する知識の理解不足や、スティグマと差別、HIV陽性者の大半が治療を受けられないこと、継続的に援助を受けられない女性が多いことが挙げられる。

●原題:Ghana Makes Progress in Efforts to End HIV/AIDS
●出典:allAfrica
●日付:2016/06/12
●URL:http://allafrica.com/stories/201606131296.html