【2017年2月1日アブジャ(ナイジェリア)発】西アフリカの人口大国ナイジェリアにおいて、2030年までにHIV/AIDSをなくすための目標を達成する唯一の方法は、十分な資金援助だとナイジェリア全国エイズ管理局 National Agency for the Control of AIDS (NACA)のサニ・アリユ長官 Sani Aliyuは言う。
アリユ長官はアブジャで行われた、「ナイジェリアのHIV/AIDSへの応答:我々の運命への責任をとる」をテーマに掲げた第3回全国エイズ会議でそう話し、国がHIV/AIDSをなくすための戦いに勝つには、今すぐ行動するべきだと強調した。

アリユ長官は、国が(自力で)HIV/AIDSのプログラムへ資金提供できないことを嘆く。支援国の資金提供、特に最大の資金貢献元である米国大統領エイズ救済緊急計画 PEPFARが、2012年の約4億9千万ドルから2016年の3億6千万ドルへと減少傾向にあるとし、ナイジェリア人が自らの運命に対し責任を取らなければならないと述べた。

「我々が『検査即治療』(検査で陽性と判明した全員へ即治療を提供すること)戦略を達成するためには、国連合同エイズ計画 UNAIDS が定めた、90-90-90目標を達成しなければならない。この目標は、HIV陽性者の90%が自分のステータスを把握し、その90%が抗レトロウイルス治療を受け、そして治療を受けている90%の人のウイルス量の検出限界値以下に抑制されている、という状況を目指すものである」

アリユ長官は、政府に選択肢はなく、提供してもらった資金によるプログラム実行の責任を取らなくてはいけない、と強調した。

「この疾病に対して予算を引っ張れる人たちは、その予算で対策を係属欲しい。HIVに対して予算を持っていない人たちは、今が予算を取りに行くべき時だ。私たちは支援国の資金提供が減少していることを知らなければならない」と彼は言う。

長官は、全国エイズ管理局の立場からエイズ問題に言及した一方、人々は感染から生き残るだけでなく、流行を打ち負かさなくてはいけないということを理解しなくてはならないと述べた。

アリユ長官の主張を支持するように、ナイジェリアの「全国HIV陽性者ネットワーク」 Network of People Living with HIV/AIDS in Nigeria (NEPWHAN)のヴィクター・オモセイェ会長 Victor Omoseyeは、他の国々のように国家支援基金を設立するよう政府を促している。

「国家エイズ信託基金を設立することは、国内の資金を確保するうえで一つの前進になるだろう」とオモセイェ氏は述べる。例えば、国家エイズ信託基金が機能している英国やウガンダ、ボツワナのような国々では、「あらゆる国があらゆる国に何を提供しようとも、信託基金に対する支援となる」とオモセイェ会長は断定する。

一方、オモセイェ会長は、2007年と比較し、多くの人々が治療へのアクセスができるようになったというエイズ管理局の努力を賞賛した。

「差別は少なくなった。今日、私たちは国家を少しずつ前進させている。しかしまだまだ協力していく必要がある。私たちが運命を自分の手中に収めるには、国家的対応を維持していくことだ」と彼は語った。

●原題: Nigeria: Adequate Funding Needed to Eliminate HIV/Aids by 2030 - Naca DG
●出典: All Africa (The Premium Times)
●日付:1 FEBRUARY 2017
●URL: http://allafrica.com/stories/201702010636.html