【2017年2月2日 ンサンジェ(マラウイ)発】(オーウェン・カムラ Owen Khamula筆)南部アフリカの内陸国・マラウイの最南端、モザンビークに挟まれたンサンジェ県の伝統的指導者 Chief たちは、「ンサンジェ県内の伝統的指導者たちが、洪水の被害にあった女性たちを政府の救援物資と引き替えに売春させている」という調査報告に対して、怒りを示している。
女性の権利のために活動しているNGO「市民エンパワメントのためのリンク」(Link for Citizen Empowerment : The Link)、は、同県や周辺で女性の権利のために活動している団体であるが、この団体によると、ンサンジェ県の飢餓や貧困にある少女や女性たちは、そのような状況につけいる伝統的な指導者らによって、人道支援の見返りとして、性行為を強要されているという。

同県の伝統的指導者、マレミア氏 Chief Malemiaは、同国の「ネーション」紙の週末版Weekend Nation newspaperに掲載されたこの記事について、「ばかばかしく、県内の伝統的指導者のイメージに傷をつけている」と述べた。「ンサンジェ県にはそんなばかなことをする伝統的指導者はいない。間違っており、ありえない」と言う。

調査を実施した団体でもある「リンク」の事務局長ジェフター・ムワンザ氏Mr. Jephter Mwanzaは、これは調査の結果から得られたものであり、調査の結果は価値があると述べた。

既婚の女性でさえもこの「食べていくためのセックス」という枠組みにくみこまれている。そのうちの一人、ンゴナ村Mgona Village 出身であるクリスティアナ・ロボさんMs.Christiana Loboは、2倍の配給を受けるために援助関係者と関係を結んでいたという。

ンサンジェ県のチクワワ地域 Chikwawa のマクウィラ伝統統治区 Traditional Authority (T/A)およびマクウィラ伝統統治区 Makhuwira T/Aの、ある地区開発委員会の委員長は、チゼンガ村Chizenga Village 出身で、教室で既婚女性とセックスをしているところを目撃されている。

ンサンジェ県知事であるギフト・ラポゾ氏Mr. Gift Rapozo は、県内で起きている、このような救援物資との引き替えとしての女性や少女たちへの「暴力」に彼自身が気づいているものの、それが「暴力」であるとは意識できない女性や少女もいると述べた。

しかしラポゾ氏は、伝統的指導者たちが犠牲者たちに語らせまいとして脅迫するような作戦をとっているため、犠牲者の多くは声にだせないという。ウィーケンドネーション紙のラポゾ氏の記事には、「伝統的指導者のなかには、村内でそういった悪行を密告するものには相応の対処をすると脅迫する者もおり、そのせいで女性たちは本当のことが言えないでいる」とある。

一方、ジェンダー・児童福祉省のジェンダー部門の事務局長であるメアリー・シャワ医師Dr.Mary Shawa はこの悪行を非難している。シャワ医師は、「こういったことは悲しい事態であるが、私たちはこのような悪行に反対する、という意識づけをしていくべきである」と述べている。

偶然にも、ンサンジェ県はHIV陽性者であるマラウイ人の男が、未亡人になったばかりの女性とコンドームなしでセックスをしていたことで24時間投獄されていたところでもあった。

「未亡人浄化」とも言われるこの行為は、夫の死後、妻はセックスをしなければならないというものだが、数年前に禁止されている。マラウイで「ハイエナ」として知られる悪名高い人物エリック・アニヴァEric Anivaは自身がHIV陽性であることを隠したまま100人以上の女性や少女と性行為をしていた。

原題:Malawi: Nsanje Chiefs Angry With 'Sex for Food' Report in Malawi Press
出典:All Africa/Nyasa Times
日付:2017/2/2
URL: http://allafrica.com/stories/201702020410.html