【2017年10月10日】直近のデータによると、南部アフリカの内陸国スワジランドの5人に1人の大人はHIV陽性であり、女性の間で最も高くなっている。この状況にもかかわらず、若者-特に若い女性-は自らの安全を確保するための情報とサービスを得られていないことが多い。
17歳のタクホナtakhonaは最近までHIVと性感染 sexually transmitted infections (STI)について何も知らなかったと語った。彼女は「セックスはただ楽しいだけだと思っていた。何も起こらない。妊娠もHIVも性感染も何も知らなかった。」と言っている。彼女はスワジランドの南部、南アフリカ共和国と国境を接し、最も貧しい地域の1つであるシセルウェニ出身だ。貧困による精神的苦痛は私と仲間たちの心をむしばんでいき、ストレスから逃れるためにセカンダリースクールの時に飲酒を始めた。

・リスクを背負う若い女性たち

タクホナTakhonaと同じようなストレスを他の多くの人も抱えている。スワジランドのHIV感染率は世界で最も高いにも関わらず、特に若い人が治療を受けることが難しい。

なぜなら多くの保健所は「youth-friendliness」の基準に適合していない、つまりHIV検査や予防を含む性的保健サービスへのアクセスを支援したり、偏見を抑えると同時に若者を受け入れる行動をとっていないからだ。この状況下で、女の子と若い女性がより大きなリスクに直面している。女性たちはHIV感染率が非常に高く、性的虐待に苦しんでいる。また10代の女の子の妊娠率が非常に高い。しかし、タクホナTakhonaは幸運だった。友人が彼女にUNFPA(国連人口基金)が支援し、性や生殖の健康に関する情報を若者伝えるプログラム「若者のセーブガード」Safeguard Young Peopleを紹介されたからだ。

「もし私が妊娠したら、子どもはとても貧しくなる。」と彼女は気がついた。「貧しい子どもは病気にかかりやすい。私の未来は学校に戻れないせいで良くならないだろう。教育がなければ、そこには何もないのだ。」また、彼女は「私の母はHIVが治る病気だと信じていた。彼女は、握手や同じトイレを使うことでHIVが移るこの可能性があると思っていた。」と周囲の人々のHIVに対する無知さを説明した。

・HIV予防指針が希望をもたらす

国連人口基金はスワジランドで若者が通いやすいHIVサービスを通常の性的医療サービスに統合しようと取り組んでいる。今日、4分の1に近い保健施設が若者にそのようなサービスを提供しているが、まだやれることは多くある。「多くの場所で、自分たちの身体に関する教育、行政機関、自治体へのアクセス不足は青年期の女の子が人権を訴えることから遠ざけている。そして、この力の欠如は若い女性たちをHIVや妊娠に関して脆弱にしている。」と国連人口基金の事務局長ナタリア・カネム氏は述べている。そして、カネム事務局長と国連合同エイズ計画のミシェル・シディベ事務局長はスイスのジュネーブでHIV予防ロードマップを共に立ち上げた。そのロードマップは新たな感染を75%低下させるという戦略である。それは、脆弱な青年期の女の子、特に彼女たちのエンパワーメントに焦点を当てており、暴力から女性を守ることや教育と保健サービスへのアクセスを確保するためのより良い取り組みを求めている。

・明るい未来

このような努力はタクホナtakhonaの人生を大きく変えた。昨年、彼女は中等学校を卒業し、今は教師を目指している。「私がスワジランドの女の子のために願うことは、明るい未来とよりよい生活水準です。私たちは明るい未来を模索している。」と彼女は語った。

原題:Africa: HIV Prevention Efforts Must Reach Vulnerable Girls and Young Women
出典:UNFPA(News)
日付:2017/10/10
URL: http://www.unfpa.org/news/hiv-prevention-efforts-must-reach-vulnerable-girls-and-young-women