【2017年10月3日発】ビル&メリンダ・ゲイツ財団とインドに拠点をもつマイラン・ラボラトリーズ社 Mylan Laboratories、アウロビンド・ファーマ社 Aurobindo Pharmaの2つのジェネリック製薬会社の価格合意のおかげで、抗レトロウイルス (ARV) の費用が大幅に抑えられる見通しである。2018年から最先端の多剤併用抗レトロウイルス治療が、患者1人あたりの年間コストが最大75ドルで、発展途上の92カ国で受けられるようになる。
の合意に向け、南アフリカ共和国政府、ケニア政府、グローバルファンド、国連合同エイズ計画(UNAIDS)、クリントン・ヘルス・アクセス・イニシアティブ (CHAI)、イギリスの国際開発省、米大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR) と米国国際開発庁(USAID)が一体となり取り組んできた。

この価格同意は、グローバルファンドの年間支出40億円のうち、4割(16億円)に充てられている医療関連購入の半分、ARVの費用(8億円)を抑えることができる見込みである。また、価格同意に携わった団体らは、今後6年間で、保健省や公共機関がARV治療に費やす支出を10億以上抑えられるだろうと見積もっている。ARV治療計画には、TLDの呼称で知られる、テノホビル、ラミブジン、ドルテグラビルの投薬が含まれる。3つの薬の中で最も新しいドルテグラビル(DTG)は、これまでの逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤と異なる新しいタイプのARVである「インテグラーゼ阻害剤」の一つで、以前の治療薬でしばしば課題となっていた薬剤耐性を防ぐ効能がある。DTGは先進国では広く使用されている。ロイター通信によると、DTG服用を取り入れた治療計画は、発展途上国でよく使われている治療計画と比較し、効能が高く、副作用が少なく、薬剤耐性に対して効き目のより高いことが臨床試験で明らかとなっている。

抗レトロウイルス治療は、先進諸国で普及してから、発展途上国でも低価格で提供できるようになるまでにタイムラグがある。第一世代の抗レトロウイルス治療は12年かかった。続いて、第二世代は、6年かかり、第三世代は、利潤の高い医薬品市場から、より多くのHIV陽性者を治療につなげようと苦闘している国にも浸透するまでに3年かかった。この価格同意は、HIVと共に暮らしている全世界の3670万人の人びとのために、高品質の抗レトロウイルス治療へのアクセスを確保するグローバルな目標を推進すると期待される。UNAIDSの推測だと、現在ARVsを受けているのは、およそ半数の1950万人である。

原題:Global Fund to benefit from “breakthrough” ARV pricing agreement
出典:aidspan
日付:2017/10/3
URL:http://www.aidspan.org/node/4359