【2017年12月11日 フリータウン(シエラレオネ)発】
アフリカ西部、太平洋岸に位置するシエラレオネで、12月6日(水)に、子どものための国家委員会 National Commission for Children(NCC)が開催され、国内におけるHIV/AIDS対策が順調に進んでおりARTへのアクセスも著しい進展があるにも関わらず、子どもへの支援がいまだ不十分であることについて議論された。
国家HIV/AIDS事務局 National HIV/AIDS Secretariat(NAS)の統計によると、2017年現在、0歳〜14歳の3,352人の子どもがHIVに感染しており、HIV陽性者全体の4.9%を占めているという。
また、2017年の子どもの新規感染者は146人でこれは全体の2.8%である。

NCC委員のオレインカ・ラガー氏 Olayinka Laggahは、HIV対策における子どもの状況について、NASと共同で開催した会議のなかで次のように話した。

「エイズによって孤児になった子どもは弱い立場にあるが現状はあまり知られていない。
エイズで子どもたちが深刻な影響を受けていることは言うまでもない。両親が病気によって働くことが難しくなり、子どもの保護や世話ができなくなるなどエイズにかかると子供を持つ家族は非常に困難な状況に陥ることが多い。この結果、子どもたちの生活は脅かされ、健康、教育が不十分になるだろう。エイズによる最も悲惨な状況のひとつが両親を失うことであり、残された子供たちは最も影響を被ることになる。」

彼女は、若者や子どもに対して性教育とHIV/AIDS教育を同時に行うことが、HIVをとりまく偏見や差別と闘うために重要であり、他者への感染予防について教えることも重要だと指摘する。

また、あらゆる形の差別を解決するために、政策とその実現を求めた。さらに、エイズと関連する差別や偏見への態度を変えるために策定されたトレーニングプログラムと教育を推し進めるべきだと主張した。

NASを代表して、ディリーズ・デイビーズ-トンプソン氏 Dilys Davies-Thompsonは、展開される活動が成功裏に実行されるためには、パートナーシップと共同作業が必要であり、とくに人的資源なしでは成し遂げることができないことを強調した。
また、シエラレオネHIV陽性者ネットワーク Network of HIV Positives in Sierra Leone(NETHIPS)のイドリッサ・ソンゴ氏 Idrissa Songoは、見過ごされてきた子どもたちのHIV問題に焦点を当てることを優先すべきだと述べた。
「子どもたちは二つのスティグマ(偏見)に直面している。スティグマは特に子どもたちにとってHIV対策における最も大きな障壁である。子どもの陽性者の包括的なデータも欠如している。」と述べた。

原題:Sierra Leone: Critical Gaps Remain to Support and Protect Children Affected by HIV/Aids
出典:allAfrica
日付:2017/12/11
URL:http://allafrica.com/stories/201712120946.html