【2018年1月9日】グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)が資金を拠出する、南部アフリカの内陸国、ザンビアの結核/HIV予算を含む保健事業案件が、グローバルファンドの理事会によって承認され、その合計は1億9,400万ドルとなった。この記事では、グローバルファンドの案件審査に当たる独立機関である技術評価パネル(TRP)と案件承認委員会(GAC)の、本資金申請に対するコメントを報告する。
ザンビアの成人HIV陽性率は約11.3%で、特に20−24歳の年齢では女性が男性の4倍高い。資金申請書によると、これはジェンダーによる不平等、ジェンダーに基づく暴力の結果と考えられ、ザンビアの女性に関する構造的な問題である。

TRPは、資金調達がザンビアの「HIV/AIDSに関する国家戦略フレームワーク」(National HIV and AIDS Strategic Framework 2017-2021(NASF))と協力して戦略的に取り組まれているとしている。GACはこの資金申請によりザンビアでは、HIV/結核予算のさらなる最適化、性別、年齢格差の減少、患者中心の柔軟で適切なヘルスシステムの構築が可能となるとしている。

資金申請の長所
TRPはHIVと結核プログラムで得られたデータの使用についてザンビア政府にコメントした。GACはグローバルファンドの投資とNASFの協力を保証するための国の取り組み(国別調整メカニズム CCM)について評価した。加えて、TRPは、資金調達の目標はザンビアが迅速分子診断検査へのアクセスを上昇させることによって到達される、と述べた。

調達とサプライチェーンマネージメント(PSM)は評価でき、資金の投資と調達協力者の求人計画は、ザンビアのヘルスセクターサプライチェーン戦略および2015-2017実行計画とよく調和している、とTRPは述べた。

問題点
以下のコメントがTRPから挙がっている。

 HIV自己検査をHIVプログラムに組み込むこと。
 鍵となる人口集団への介入と予防サービスを提供するための計画を策定すること
 看護師、ヘルスケアワーカーのコストの持続可能性について懸念があること。
 特に受刑者が鍵となる人口集団と同定されてからの介入について十分な情報がないこと。
 ジェンダーに基づく暴力に関連した介入についての詳細な説明を行うこと。

マッチングファンド
GACは、少女への教育、人々の健康のための求人とトレーニング、HIV/TB/頭頚部がんサービスの統合という3つの戦略的エリアへの介入を提案しているザンビアのマッチングファンドを評価した。

TRPは思春期の少女と若い女性への介入のマッチングファンド申請を高インパクトであると考えている。現金給付プログラムは、思春期の少女と若い女性が学校の社会的行動変化プログラムにアクセスし、ヘルスサービスの使用を促進できるという点で思春期の少女と若い女性への投資に対する触媒効果を持つと期待されている。また、HIV/TB/頭頚部がんサービスの統合は、HIVとともに生きる女性の頭頚部がん関連の死亡率を減少させることが期待されている

持続可能性
ザンビアは2015年から経済課題に直面しており、HIVとTBプログラムへの国内資金の増加のための取り組みが優先である。ザンビアのHIV、TBプログラムの持続可能性を改善させるために、国家健康戦略2017-2021、医療経済戦略の改善、皆医療保険制度の促進のための社会保障スキーム構築という3つの主要なイニシアチブがある。

原題:Zambia’s TB/HIV Funding Request to the Global Fund Has Ambitious Targets and Is Well Aligned with National Programs and Strategies
出典 :aidspan
日付:2018年1月9日
URL: http://www.aidspan.org/gfo_article/zambia’s-tbhiv-funding-request-global-fund-has-ambitious-targets-and-well-aligned