【2018年10月2日ジュネーブ(スイス)発】途上国の世界三大感染症対策に資金を拠出する国際機関「グローバルファンド」(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は、エイズ、結核、およびマラリア対策の目標の達成に向けて必要な資金を明示し、グローバルファンドから支出される資金の分配を含め、各国の出資額とドナーからの支援額を明示する必要がある。エイズ、結核、およびマラリア対策に必要な資金額と、各国の出資額および援助機関からの推定支援額には差がみられ、多くの国が、本来必要な資金額を確保して対策を行っているわけではないというおkとがわかる。では、必要な資金額はいかに算出されるのだろうか。

例として、HIV対策に必要な資金の算出シミュレーションを確認してみる。まず、国は国家保健戦略に沿う目標を定める。専門家チームが現状の人口動態、HIV感染(例:各年齢層における感染率や流行)、予防と治療コストに関するデータを収集する。次に、専門家たちは数理モデルを用いて、年齢グループとジェンダ―ごとに将来人口、HIV感染率、およびHIV陽性者の数を推定する。さらに、これらの推定をもとに、今後の医療用品コストがいかに変動するか推測しながら必要資源の見積もり額を出す。ケニアの場合、開発パートナーは2013年のデータをもとに、2019年のHIV陽性者数を87万1000人から140万人へ増加すると推測した。

グローバルファンドに関する独立した報道機関である「エイズパン」AIDSPANの定期発行い 「グローバル・ファンド・オブザーバー」 Global Fund Observer は最近、流行が最も深刻なアフリカ23カ国※における2015-2017年のエイズ、結核、およびマラリア対策における各国の出資額、およびドナーからの支援額の差を示した。例えば、モザンビークにおける2015-2017年のHIV対策では、国(政府)の出資額が全体の3%と低い数値を示した。これは、同国のエイズ対策の多くが、国際機関や各援助国の資金で行われていることを示す。一方、ケニアでは48%であった。

一方、。国別にみたHIV対策への政府の投資額にも類似したギャップがみられ、モザンビークでは4%、コートジボワールでは49%であった。今後は、出資先のニーズに対応できるよう、各国の出資額、およびドナーからの支援額を含め、正確な情報をもとに資金を分配することが必要である。

※グローバルファンドからの資金2/3は、これらの国に割り当てられている

原題:Countries need better data for accurate forecasting of funding gaps in Global Fund grants
出典:Aidspan
日付:2018/10/2
URL:http://www.aidspan.org/gfo_article/countries-need-better-data-accurate-forecasting-funding-gaps-global-fund-grants