【2018年11月15日ジュネーブ(スイス)発】途上国の三大感染症対策に資金を拠出する国際機関である「グローバルファンド」(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は、2030年までにエイズ・結核・マラリアの終息、保健システムの強化、「SDGs 3:すべての人に健康と福祉を」の達成に向けた行動を積極的に展開することを決定した。

グローバルファンドのピーター・サンズ Peter Sands 事務局長は、グローバルファンドの役割について、次の5つの根本的な要素を指摘した。

グローバルファンドは、
1. 持続可能な開発目標を達成する上で重要かつ置き換え不可能な役割を果たしている
2. さらなる健康上の安全を可能にしている
3. ジェンダー不平等の最も困難な問題に取り組む強力なパートナーである
4. 健康にかかわる人権上の障壁を含む、健康格差の克服に向けて独自の役割を果たしている
5. 命を救い、地球規模感染症を終息させるという最終目標を実現させるために、一貫して成果を出している

サンズ氏は、「私たちは、既存の手段ではSDGsゴール3の感染症に関する目標を達成することはできません。より多くの資源の活用、さらなる革新とよりよい実施が必要です。また、私たちの目標を達成するには、皆からの新たなエネルギーと決意が必要です。」と述べ、「グローバルファンドは、SDGs達成のため複数のステークホルダーとともに協力してきた。世界規模の健康に関する課題を解決するため、より大きなパートナーシップが不可欠です。」と続けた。

グローバルファンド理事会は、増資期間の到来に伴い、民間セクターの参画と革新的資金に関するアプローチを改訂した。また、もともと官民パートナーシップとして発足されたグローバルファンドとして、

民間セクターへの増資に向けて体制を整えることを支持し、また革新的な解決と代替的な資金調達メカニズムによる民間セクターとさらなるパートナーシップ構築を期待している、とした。

2019年5月、グローバルファンド理事会のアイーダ・クルトビッチ議長 Aida Kurtovic 、およびジョン・サイモン副会長 John Simon の2年間の任期終了を控え、理事会は新たなリーダーシップに向けて選考プロセスを開始した。

さらに、グローバルファンドの戦略目標の枠組みと主要業績評価指標を見直し、戦略目標と目的、世界および地域の疾病動向の監視、案件への資金拠出と業績の見通しについて概説した。

人権に関する特別セッションでは、主に脆弱な人々が直面している医療サービスへのアクセスに対する複数の障害について検討した。コスタリカ、南アフリカ、ウクライナから参加した活動家たちは、健康の権利を守るための彼らの仕事の最前線での個人的な経験を共有してセッションを活気づけた。健康に対する人権の障壁は依然として多くの国で深刻であるが、グローバルファンドとしては、人権の要求をコア・プログラミングに組み込む一歩を踏み出した。

原題:Global Fund Strengthens Efforts toward Ending Epidemics
出典:The Global Fund
日付:2018/11/15
URL:https://www.theglobalfund.org/en/news/2018-11-15-global-fund-strengthens-efforts-toward-ending-epidemics/