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HIV/AIDS関連イベント情報

(カンパラ)HIVファイトのためのキャンペーン開始

【2018年11月14日ウガンダ(カンパラ)発】東アフリカの内陸国の一つであるウガンダの首都カンパラは、20以上の保健従業員や製造業者はHIV/AIDSの治療とそれに対する全国的な鋭敏化を図るために「Shs10b」というキャンペーンを打ち出した。

「1ドルHIV/AIDSイニシアティブ」 One Dollar HIV/AIDS Initiative : ODIのヴィナンド・ナンタルヤ議長(元ウガンダエイズ委員会委員長) Vinand Nantulya は、ODI立ちあげを契機に、「HIVやエイズ治療の費用を増やすべき」と述べた。そのうえでナンタルヤ氏は、「HIV/AIDSは、国内のビジネスに影響するだけではなく、ビジネス環境全体を不安定にする。また、援助資金の減少に対し、HIV/AIDS対策に必要な資金を自分たちで調達する時期が来た」とも述べた。

ウガンダ民間セクター基金 Private Sector Foundation Uganda : PSFU のパトリック=ビターチャ議長 Patrick Bitature は、ウガンダ投資庁Uganda Investment Authority : UIA の元関係者マギー・キゴジ氏 Maggie Kigozi を発起人とする、2018年12月9日開催予定のHIV/AIDSウォークは、ODI企画の一つで、1万人を対象とし、「終わるまで Until It’s Over : UIO」をスローガンとした。

ウガンダでは、新規HIV感染者は週に962人である。すべての年代を含めて132万4,685人がHIV陽性者であり、そのうちの86%に相当する114万1,489人が抗レトロウイルス治療を受けている。また、診断に使用される機器の費用、および治療薬費などを含めHIV/AIDS患者の治療に、毎年276百万ドルを費やしていると推定されている。

ODIのジョージ・タマル コーディネーター George Tamaleは、もし、毎年100億ウガンダ・シリングを確保できれば、年間5万人のHIV感染や治療に用いられている資源を発展させることができると言った。彼は、なぜ苦しみが沈滞することと戦うかという理由に自己満足があるとも話した。

「私たちは38年間HIVと闘うことに及び腰だった。その結果、対策が停滞してきた。私たちは、を市民として資金を増やし、自らこの感染症と闘うことに関係することで停滞を覆す必要がある。私たちは個人のお金を増やすことでしかこれを達成できない、そうすればドナーが手を引いてもできる」と。

1980年代の初期、年間HIV感染者は23万人だったが、1986年、ムセベニ Museveni 大統領就任後、年間HIV感染事例は8万人に減少した。しかし、2000年代以降、その数は上昇傾向となった。今後、更なる方法を検討しなければならない。

原題:Campaign to Raise Shs10b for HIV Fight Launched
日付:2018年11月14日
出典:Daily Monitor
URL:https://www.monitor.co.ug/News/National/Campaign-raise-Shs10b-HIV-fight-launched/688334-4851080-b7h1lj/index.html

(南アフリカ共和国)HIV・結核国家戦略計画2017-2022を読む

【2018年8月25日 南アフリカ共和国】南アフリカ共和国は、5年毎にHIVと結核対策の国家戦略計画を発表している。HIV陽性者は結核に感染するリスクが高く、また主な死因のひとつでもある。このようにHIVと結核は深く関係しているが、さらに梅毒やヘルペスなどの性感染症 Sexually Transmitted Infections:STIs もHIV感染リスクを高めることから国家戦略計画で対策が盛り込まれている。

「HIV/TB/STIs国家戦略計画2017-2022 South Africa’s National Strategic Plan for HIV, TB and STIs 2017-2022: NSP」では、HIV、結核、性感染症の罹患や死亡を減らすためには、多部門によるパートナーシップの戦略的枠組みが必要であると述べている。また、地域が主体となる分散型アプローチを進めることで、地域特有のニーズや状況に合わせて国家戦略を調整することができるという。

南アフリカ共和国では、15歳から49歳の成人の19%がHIV陽性者である。新たな感染者は母子感染予防の効果もあり2012年の36万人から2016年には27万人に減少したが、女児や若い女性はHIV感染による影響を受けている。

結核患者は世界で6番目に多く、2015年には45万人以上が新たに発症し、HIV陽性者の63%が結核と診断された。2012年以降、発症数は緩やかに減少しているが、多剤耐性結核の発症が2007年と比べ2012年には2倍になり大きな問題となっている。HIVと結核の新たな感染者は減少しているものの、そのペースは緩やかになってきている。

NSPは、HIV、TB、STIsの終焉、またこれらが2030年までに公衆衛生上の脅威でなくなることをミッションに掲げている。指針としては、以下の6項目が挙げられる。

1. 信頼できるエビデンスを根拠とする
2. 人権の保護と啓発
3. 多部門によるアプローチ
4. 人間中心のアプローチ
5. 包括的、参加型の運動
6. 「誰一人取り残さない」

そして、ゴールとして、以下の8つを掲げている。そのうちのゴール1は以下のとおりである。

ゴール1:新たなHIV、結核、性感染症への感染を減少させるため予防対策を増強する
予防対策は奏功しているが、さらに強力に展開し、新たなHIV感染を2016年の27万人から2022年に10万人以下(60%以上の削減)にすることを目標とする。母子感染の減少と女児や若い女性の新たな感染を1週間あたり2000件から800件以下に減少することを目標とする。また、結核の発症を少なくとも30%(45万人から31万5千人)削減し、淋病や梅毒の新たな感染を減らすことも含まれる。
<目標1.1>
様々な予防介入により新たなHIV感染を2020年までに10万人以下に削減する
<行動指針>
‐ 1.1.1
学校、医療、職場、地域社会における情報、教育、コミュニケーションプログラムの再構築
‐ 1.1.2
状況や集団に応じた対象者への医療的な予防サービスの実施
‐ 1.1.3
年齢に応じた性とリプロダクティブヘルス・サービスの提供と、包括的な性教育の実施
‐ 1.1.4
リスクの高い集団への暴露前予防投薬の提供
‐ 1.1.5
周産期のHIVや梅毒の母子感染予防のためのサービス提供
<目標1.2>
結核を2015年の10万人あたり834人から2022年に584人以下に、少なくとも30%削減する
<行動指針>
‐ 1.2.1
予防治療投薬の実施を増強
‐ 1.2.2
結核感染コントロールの促進
<目標1.3>
梅毒トレポネーマ、淋病、クラミジア感染を大幅に削減し、実質的に先天性の梅毒をなくし、ヒト・パピローマウイルスの予防接種の継続・維持
<行動指針>
‐ 1.3.1
リスクの高い人々へ質の高い保健情報とタイムリーなヘルスサービスを提供することで性感染症予防の規模を拡大
‐ 1.3.2
小学4年生に対するヒト・パピローマウイルスの予防接種の規模拡大と継続・維持
‐ 1.3.3
性感染症のパートナーへの効果的な告知方法の検討と実施

原題:Read South Africa’s National HIV and TB Plan 2017-2022
出典:BHEKISISA
日付:2018/08/25
URL:https://bhekisisa.org/article/2018-08-25-read-south-africas-national-hiv-and-tb-plan-2017-2022

このままでは「2030年にエイズ終息」は達成できない?米国NGOが声明

【2018年7月18日】HIV/AIDSに関する政策提言や直接行動を行う米国のNGOである「ヘルス・グローバル・アクセス・プロジェクト」(Health Global Access Project: HealthGAP)のアジア・ラッセル代表理事 Asia Russellは、「グローバル・エイズは、『2030年にエイズを終わらせる』という『持続可能な開発目標』(SDGs)の目標から取り残されている。この厳しい現実は、エイズ対策への資金提供国の消極的な態度を反映したものである。特にアメリカ合衆国の政府は、人の命を救うための資金拠出の拡大を拒否しており、治療や予防の取り組みにおける世界の不均衡な状態を悪化させている。現在、数多くの人々が支援を待っているが、彼・彼女らは置き去りにされている」と述べた。

HealthGAPは、その声明で次のように述べている。「現在開発されている強力なHIVの治療や予防手段によって、HIVは終息が見通せるようになった。しかし、世界全体において、これらの手段が完全に効果を上げる状況には全く至っていない。過去7年間、米国はエイズ対策に十分な資金拠出を行ってこなかった。欧州は援助国としての役割を後退させている。世界各国において、HIVに関する人権侵害や、弱い立場に置かれたコミュニティへの差別・偏見が拡大している。こうしたことにより、世界はエイズという重大な課題について、今後、取り返しのつかない事態に陥るリスクをはらんでいる」

HealthGAPの声明では、国連合同エイズ計画 UNAIDS が、オランダの首都アムステルダムで開催された第22回国際エイズ会議において行った報告に関連して、次のようなことが指摘されている。

 UNAIDSが2020年までの達成を目指すとしている「90-90-90目標」(HIV陽性者の90%が自己の感染を知り、その90%が治療につながり、その90%においてHIV量が検出可能値以下に下がるという目標)は、少なくとも、同年までにHIV治療アクセスが年間2800万人にまで増加しない限り達成できないだろう。
 対策資金の不足により、HIVの危機に最も深刻な形でさらされている人々が、命を救うサービスへのアクセスを拒絶されている。例えば、アフリカ東部・南部のHIV新規感染の16%、エイズ関連死の18%を占めるモザンビークでは、HIV感染率が最も高い地域の半分以下でしか、若い女性や思春期の少女を対象とした重点的なHIV予防介入が行われていない。これは、米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)やグローバルファンドによる資金支援が不十分であることによるものである。
 2020年までに「90-90-90目標」を達成するためには、さらに540億ドルが必要だと試算されている。HealthGAPは2018年4月、米国が何年も十分な資金拠出を行えないままでいることを批判し、また、命を救うためのHIVの治療と予防、エイズを終わらせるための資源の投入において、大きな格差が存在することについて、新たな分析を報告している。
 アフリカ東部・南部の地域ではHIVの治療の規模が大きくなっているように見えるがエイズ関連死の減少に加速はかかっていない。また、サハラ以南アフリカにおいては、男性同士の性行為によって感染した人々の死亡者数は減少していない。
 アフリカ西部・中部の地域では、HIVの治療アクセスに関する大きな格差を埋めることが至急に必要とされているが、グローバルファンドからのこの地域への投資額は減少している。

原題:STATEMENT FROM HEALTH GAP ON THE RELEASE OF NEW DATA ON THE STATE OF THE GLOBAL AIDS EPIDEMIC
出典:HEALTH GAP 
日付:2018/7/18
URL:HTTPS://WWW.HEALTHGAP.ORG/STATEMENT_FROM_HEALTH_GAP_ON_THE_RELEASE_OF_NEW_DATA_ON_THE_STATE_OF_THE_GLOBAL_AIDS_EPIDEMIC

ナミビア大統領夫人、第22回国際エイズ会議(AIDS2018)で自国のジェンダーに基づく暴力(GBV)問題を強調

【2018年7月27日 ウィントフック(ナミビア)発】オランダの首都アムステルダムで開催された第22回国際エイズ会議(AIDS2018)で、南部アフリカに位置するナミビア共和国のモニカ・ガインゴス大統領夫人Monica Geingosは、女性と子供に関するナミビアの法律が、実際の統計資料の示すものと大幅にかけ離れていると指摘した。

「ナミビアは、女性にとって平等という意味においてもっともすばらしい法律を持つ国の一つでしょう。もしそうであるならば、我が国は、ジェンダーに基づく暴力のほとんどない平等な社会と言い換えることができなければなりません。しかし、実際の統計資料はその理想と異なっていることを示しています。ただ、法律の整備だけでは不十分です。なぜなら、ジェンダー差別とみなされるさまざまな行為をすることに慣れてしまった人の頭の中を法によって変えることはできないからです。」

さらにガインゴス氏は、「この国の選挙は国連によって監視されています。このことは何を意味するのでしょう?私たちは紛争終結後の社会にいるのに、国の発展のための計画を描くときには、そうとは認識していないのです。」と述べた。

ナミビアの国家開発計画は、経済、農業、ツーリズム産業、および鉱物といったセクターをどう成長させていくかに注力しており、国民や国全体のマクロレベルの在り方には焦点があてられていない。紛争後の社会に生じる様々な問題は、開発計画やマクロ経済の予算に組み入れられず、損失とみなされるという。

統計によるとナミビアの男性は、他国の男性よりも習慣的に暴力に触れていることがわかっている。「ジェンダーに基づく暴力は、それだけが単独で起きることはありません。例えば、たまたまバーであった男性が自分の足を踏んでしまい詫びも言わなかったことを理由に、その男性を殺してしまうような男性が、殺したその男性のパートナーも殺すのです。」 
ガインゴス氏は、「暴力というのは、自分がイライラさせられたり怒ったり不安になった時のコミュニケーションとしては受け入れられるかもしれませんが、いわゆる暴力という行為から切り離してジェンダーに基づく暴力のみを問題とすべきではありません。このことについてはもっと話し合っていくべきです。」と述べ、一つの<コミュニケーションの形>としての暴力に取り組む必要があると説いた。
原題:Namibia : First Lady Highlights Namibia's GBV Issues At Aids Conference
出典:New Era
日付:2018/07/27
URL: https://allafrica.com/stories/201807270492.html

第22回国際エイズ会議(AIDS2018)に向けた南アフリカ共和国のリーダーシップ

【2018年7月24日 プレトリア(南アフリカ共和国)発】第22回国際エイズ会議(AIDS2018)(7月23日から27日)は、「壁を壊し、橋を造る」Breaking Barriers Building Bridgesをテーマに、オランダのアムステルダムで開催された。AIDS2018は、世界最大のHIV研究のプロフェッショナル集団である国際エイズ学会(International AIDS Society:IAS)が主催し18,000人が参加した。この会議は、HIVとその他の保健分野において問題となっている主要事項を考える機会であるとともに、HIVに関する最新の研究も参加者に提供される。

南アフリカ共和国のデービッド・マブーザ副大統領 David Mabuza は、同時期に同国で開催される第10回BRICS(主要新興国:ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)サミットにシリル・ラマポーザ大統領 Cyril Ramaphosa とともに参加するため、AIDS2018への参加が難しいことから、南アフリカ政府代表団のリーダーとしてアーロン・モツォアレディ保健相 Aaron Motsoaledi を任命した。また、マブーザ副大統領は、エイズ会議の関係者や参加する大臣らに加え、活動家や研究者など500人超で構成される南アフリカ代表団を同会議に派遣した。

代表団は、ブルース・コーラーニー在オランダ南アフリカ共和国大使 Bruce Koloane の歓迎を受けた。大使は、南アフリカが強い印象を残すよう代表団のメンバーを鼓舞した。代表団は、AIDS2018にてアフリカの鍵となる人口やHIV防止に関する話し合いに参加した。南アフリカの研究者たちは、エイズ終焉に向けた同国の活動を新たな発表を通じて発信した。

AIDS2018は、世界の保健に関する国際会議の中で最も規模の大きい会議であり、エイズが流行した1985年に初回が開催されて以来、科学や支援活動、人権の分野において独自のフォーラムを提供し続けてきた。その各会議は、HIVの蔓延に対して効果的に対処するための政策やプログラムを強化する機会となっている。

このAIDS2018では、とりわけ、今年は南アフリカ共和国で人種隔離政策を終わらせることに多大な貢献をしたアルベルティーナ・シスルとネルソン・マンデラの生誕100周年にあたる。24日に開かれる南アフリカの発表では、彼らのHIVと結核への大いなる貢献を伝えると共に称賛を示す。

原題:Deputy President David Mabuza Delegates Minister Aaron Motsoaledi to Lead Team SA to 22nd International Aids Conference
出典:South African Government
日付:2018/07/28
URL:https://www.gov.za/speeches/deputy-president-delegates-minister-health-lead-south-african-delegation-international-aids

(オランダ)国際エイズ会議が開催されるアムステルダム:エイズ対策の促進者としての歴史

【2018年7月23日〜27日 アムステルダム(オランダ)発】 2018年7月に第22回国際エイズ会議がオランダの首都アムステルダムで開催される。しかし、なぜアムステルダムでの開催なのだろうか。これには、アムステルダムのエイズとのかかわりの歴史が大きく作用している。

アムステルダムはこれまで常にエイズ終息に向けた闘いを強力に推進してきた。まず、1980年代にHIV/AIDSが初めて公衆衛生上の脅威として出現した時、オランダは大きな試練に正面から立ち向かった。そしてエビデンスに基づいた科学的研究に取組み、他の国では排除されてスティグマの対象となった人々と共に闘ってきたのである。実際に、アムステルダムは1992年に第8回国際エイズ会議の開催都市となった。国際エイズ会議は現在、エイズ対策及び公衆保健上の任務としての人権アプローチの啓発における最大のプラットフォームとなっているが、国際エイズ会議がこのような形で発展する契機となったのがこの第8回国際エイズ会議であった。また、HIV陽性の女性の世界的ネットワークである「国際女性HIV陽性者コミュニティ」The International Community of Women Living with HIV/AIDS, ICWが設立されたのもこの第8回の会議である。

さらに、アムステルダムは、薬物を静脈注射によって使用する人々において、注射針の回し打ちによる血液感染を防止する有効な手段である「注射針交換プログラム」を世界で初めて導入した都市のひとつである。それだけでなく、アムステルダムはこれまでも常にHIVの研究におけるグローバルなハブとして機能してきた。例えば、「アムステルダムHIV感染とエイズにおけるコホート研究」や、予防的に抗レトロウイルス薬を飲む「暴露前予防内服」 Pre-exposure prophylaxis (PrEP) を毎日行うか間欠的に行うかを比較する進行中の臨床試験などが例として挙げられる。後者は、HIV感染ゼロを目指すアムステルダムの研究団体であるH-TEAM(HIV Transmission Elimination Amsterdam)のプロジェクトの一部でもある。

さらに、アムステルダムは、現在、国際的に展開されている「90-90-90目標」(HIV陽性者の90%が感染の有無を自覚し、その90%が治療につながり、その90%においてウイルス量が検出可能値以下に下がるという、国連合同エイズ計画 UNAIDSが提唱している目標)の迅速な実施(Fast Track)を積極的に展開する「ファスト・トラック・シティ」を宣言している。これは、世界が2030年までのエイズ流行の終息という野心的な目標を達成するために行っている取り組みについて、アムステルダムが率先して実施していくということを約束している都市であることを意味する。

国際エイズ会議のアムステルダムでの開催には、2018年、HIV/AIDS流行に繰り返しコミットメントを見せ、実践的に取組んでいる都市であるアムステルダムに、国際社会が戻ってくるという象徴的な意味がある。実際にこれまでのアムステルダムのHIV流行終息のための歴史的な努力は成功してきたことが証明されている。過去5年間で市内のHIV新規感染は半減した。また、アムステルダム市内のHIV陽性者の94%が自分の感染の有無を知っており、そのうち83%以上の人がウイルスの抑制を成し遂げている。

国際エイズ会議を主催する国際エイズ学会 International AIDS Society (IAS) の会長であるクリス・ベイラー氏 Chris Beyrer は、は、「政府が人権尊重への強力なコミットメントと共同し、傑出した科学を支援してエビデンスに基づくHIV対策プログラムに取組むと何が起こるのか。オランダはそれを示す素晴らしい例だろう」とアムステルダムの努力を絶賛した。ベイラー氏は、「私たちは、国際エイズ会議をこのようなエイズ流行との闘いにコミットしてきた都市で開催できることを大変嬉しく思っている」と述べた。

原題:Why Amsterdam for AIDS 2018
出展:c2018 I amsterdam
日付:2018/07/27
URL:https://www.iamsterdam.com/en/business/meetings/aids-2018/why-amsterdam

(ルワンダ)HIVに対する国際的な連帯と説明責任を要求

【2018年3月26日】アフリカ中部の内陸国であるルワンダにおいて、公衆衛生とプライマリー・ヘルス・ケアを担当する国務大臣であるパトリック・ンディムバンジ博士 Dr Patrick Ndimubanziは、2019年12月に開催予定のアフリカ・エイズ性感染症国際会議 the International Conference on AIDS and Sexually Transmitted Infections in Africa (ICASA)に着手することを宣言する記者会見で、保健セクターの取り組みを前進させるためのお互いの説明責任の強化と地球規模の連帯を呼び掛けた。この会見ではまた、ICASAのロゴとテーマの公募が呼びかけられた。

「私たちはエイズや性感染症、関連疾患へ対処するため最新のエビデンス、に基づいた政策や戦略に関しての包括的な議論を楽しみにしている」

彼は、この会議がHIVへの闘いを妨げる課題を解決するための絶好の機会だと付け加えた。

「今こそアフリカにおける自由な人やモノの移動をどう実現するかを語るときであり、また、持続可能な開発目標(SDGs)について話をするときであり、またHIV、そして生涯に渡って健康的で生産的な生活を人々に提供するという目標にどう到達するかについて話すのに絶好の機会である。また政策担当者として、アフリカ諸国がどのような最新政策や戦略を採用しているのを見て、HIVに立ち向かうための課題をどのように解決すればいいかを議論したい」

会議は、最新の科学的知見、政策や戦略について共有するための場を提供する。

ルワンダはHIV/AIDSをなくすための闘いにおいて、確固たる進歩を遂げて来た。HIV感染率はここ10年3%に抑えられており、口腔内自己検査(口腔内の粘膜を綿棒で取り機関に送付することで行う自己検査)、自主的なカウンセリングと検査サービスの拡大や、移動型のコンドーム販売キヨスクの設置など、最新の画期的アイディアも発表されてきた。

アフリカ・エイズ協会 Society for AIDS in Africaのルーク・アルマンダ・ボデア氏Luc Armand Bodeaは会議を、HIVの新しい動向を知るためのいい機会だとした。

「私たちが今話している間も、人々は偏見にさらされ続けている。しかしそれ以上に、私たちは困難に直面している。ICASAは日々直面している困難について語ることのできない人々のために、その障壁を超えるための場を提供するものだ」

同協会の役員であるナムウィンガ・チントゥ博士Dr Namwinga Chintuは、これは特別な会議だという。なぜならこれはアフリカ人によるアフリカ人のための集まりだからだ。

彼女はこの会議が、プロジェクト実行者とアフリカの科学者たちがHIVについての知識と経験を共有するための場であるという。ルワンダ政府が非常に熱心になっていること、また彼らと共にこの会議を成功に導けることを喜ばしく思っているという。

<ICASAについて>

ルワンダは、今回で20回目となるICASA2019の主催国であり、そのロゴは国の特徴、SDGs、90−90-90や2030年までにエイズを終息させる目標などを反映したものとする予定だ。個性的で最適なロゴを求めてコンテストが開催され、採用者には賞品が贈られる。コンテストは全てのアフリカ諸国に開かれており、特にアーティストやHIV陽性者などの参加が推奨される。

ICASAは主要なそして唯一の、アフリカで開催されるバイリンガルな会議である。コミュニティを脆弱にする疾病であるHIVや結核、マラリアからアフリカが解放されることで、HIV/AIDSの影響を緩和するため1990年から開催されている。現在まで14カ国で開催されており、通産10万人以上が参加した。

●原題:Rwanda: Call for Solidarity, Accountability in Global Fight Against HIV
●出典:The New Times
●日付:2018/3/26
●URL: http://allafrica.com/stories/201803260421.html

エイズの最終章を書くときが来た


【2015年11月30日】
今年の世界AIDSデーは、これまでの歴史の中で最も望みの多い1日といえるだろう。HIV感染の終結に向けたツールや情報の不足は、もはや問題ではない。問題は、そもそも終結させることができるのかということ、終結させることができるのならば、それはいつなのか、ということだ。続きを読む

(米国)エボラ問題に連帯を!世界のHIV活動家たちが声を上げる

【2014年10月23日 ニューヨーク(アメリカ合衆国)発】「エボラ問題に連帯を。立ち上がれ、食い止めよう、エボラをなくそう」最近インターネットを通して、長年のエイズ活動家たちがこのメッセージを発信している。続きを読む

(アフリカ地域)UNAIDS、アフリカ全土でHIV検査キャンペーンを推進

【2014年10月9日 アディスアベバ(エチオピア)発】国連は、12月1日の世界エイズデーに合わせてアフリカでHIV検査キャンペーンを実施し、1日で行われるHIV検査件数の世界記録に挑戦する。活動には、アフリカ各国政府、国連合同エイズ計画UNAIDSの東および南アフリカ地域サポートチーム、市民団体等が参加する。
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