グローバル・エイズ・アップデート

世界のHIV/AIDS情報を日本語で配信中!

アフリカ

(アフリカ)研究によってHIVの「寛解」が可能であると明らかになる

【2017年11月15日】
本年、世界で3例目となるHIVの「寛解」の事例が報告され、長期間の「寛解」は可能であることがわかった。「寛解」とは、抗レトロウイルス治療を受けることなく、身体がHIVウイルスのレベルを抑制して、検査で検出できないレベルを維持しているという状態である。世界で3例目となるこの子ども(性別は公表されていない)は、2007年にHIV陽性者の母親から母子感染した。生後1ヶ月でHIV陽性と診断され、「HIV早期に高レトロウイルス治療を受ける子どもを対象とした臨床研究」 Children with HIV Early Antiretroviral Therapy臨床研究(2005-2011年)に参加した。この子どもは、早期治療グループに無作為に割り当てられ、生後2ヶ月すぐ後に抗レトロウイルス治療を受け始めた。このグループでは、143人の乳児が治療を40週間受けた。薬物治療をやめてすぐに、大半にはリバウンド(病状の戻り)がみられた。一方で、この子どもの場合、8年半以上ものあいだ、HIVウイルスは検知されていない。
続きを読む

アフリカ:マラウイ大統領、国連本部の会合でエイズ対策のファスト・トラック・イニシエティブの進展を強調

 【2017年9月22日ニューヨーク(米国)発】9月の国連総会において、エイズ対策の「ファスト・トラック」の実施状況に関するハイレベル会合が行われた。「ファスト・トラック」とは、「(地球規模の主要な保健上の脅威としての)エイズを終わらせる」という「持続可能な開発目標」(SDGs)の達成を目指すための2020年までの目標である「90-90-90」目標(陽性者の90%が感染を知り、その90%が治療につながり、その90%においてHIV量が(検出可能値以下に)抑制される)を実現するために現在、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が提唱している、エイズ対策の急速な実施のための方策である。

続きを読む

(ルワンダ) 「エイズ・フリー世代」がアフリカの経済成長のカギに:カガメ大統領夫人が表明

【2017年9月21日キガリ(ルワンダ)発】ルワンダのジャネット・カガメ大統領夫人 Jeannette Kagameは、「HIV/AIDSフリー世代」がアフリカ大陸の経済発展に大きな役割を果たすと述べた。カガメ大統領夫人は、第72回国連総会と合同で開催された「エイズと闘うアフリカ・ファーストレディー機関」 Organization of African First Ladies on AIDS (OAFLA) で、若い力が未来を変えると強く信じている、と述べた。「アフリカの人口ボーナスを活用する能力は、若い人々の健康と福祉に強く依存している。我々は『スタート・フリー、ステイ・フリー、AIDSフリー』という目標を実現するために保健システムを総動員しなくてはならない。良質のヘルスケアと教育にアクセスする権利を保証することにより若者に投資すれば、彼らは明るい未来のためにその機会を最大限に利用できる」と若者の力の重要性を強調した。

続きを読む

一部諸国がグローバルファンドの資金を十分吸収できない理由

【2017年9月19日】
途上国のエイズ・マラリア・結核対策への資金拠出を行う国際機関であるグローバルファンドがこの5月に開催した理事会において、アフリカ諸国の選出理事から「グローバルファンドの資金が十分に案件実施国に行き渡るためには、国レベルで生じる問題を含めた、幅広い分野における課題を明らかにすることが必要である」と指摘がなされた続きを読む

グローバルファンド、アフリカの6カ国に新たに「過酷な実施環境」政策を適用

【2017年6月13日、ナイロビ(ケニア)発】途上国の三大感染症対策に資金を拠出する国際機関、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)は、資金の拠出対諸国や対象地域のうち、脆弱な統治機能や限られた保健サービスへのアクセス、紛争や飢餓のように国家を揺るがす危機に見舞われている国について、「過酷な実施環境」Challenging operational environments (COEs) と認定している。グローバルファンドは、COEsに認定された諸国に対して、特別な政策方針を持っており、資金拠出のルールに関する柔軟性を拡大している。2017年1月現在、25か国がCOEsに指定されている。続きを読む

国連が定める「エイズ差別ゼロの日」:差別・スティグマをなくすために

【2017年3月1日】3月1日は国連が定める「エイズ差別ゼロの日」Zero Discrimination Dayである。HIV/AIDS対策を主導する国連機関は、医療現場における差別ゼロのために「声を上げよう」と訴える。

国連合同エイズ計画(UNAIDS)のミシェル・シディベ事務局長 Michel Sidibeは、「医療現場は安全に援助を行える環境でなければならない。差別が受療の妨げになることは容認できない。医療現場における差別をなくす努力は重要であり実現しなければならない」と述べた。

続きを読む

アフリカ諸国、グローバルファンドへの拠出を増やす

【2016年9月16日 ジュネーブ(スイス)発】

アフリカ諸国が、グローバルファンドへの拠出金を増額した。ベニン、コートジボワール、ケニア、ナミビア、ナイジェリア、セネガル、南アフリカ共和国、トーゴ、ジンバブウェの各国は、9月16日から17日にカナダのモントリオールで開催された第5次増資会合で、それぞれ資金の拠出を表明。会合では、世界の各パートナーが合計129億ドルを上回る拠出誓約を締結した。
続きを読む

(アフリカ) AIDSが10代の主要死因に - UNICEF --------------------------------------


【2015年11月27日 ナイジェリア発】 国際連合児童基金(ユニセフ)UNICEFは、子供や青年とAIDSに関する最新状況を発表した。その内容によれば、AIDSはアフリカの10代の主要死因であるという。続きを読む

(アフリカ)AidspanがAIDS対策監視としての外部評価を報告 -----------------------------------------


【2015年10月19日 ナイロビ(ケニア)発】 東アフリカ、ケニアの首都ナイロビに本部を持つ、グローバル・ファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)に関する独立した報道・調査を行うNGO、「エイズパン」 Aidspan は、グローバル・ファンドのAIDS対策への監視団体として、外部調査レポートを提出した。今回の報告では、エイズパンへの出資者や受益者の意見、グローバル・ファンド自身の変遷、またエイズパンが活動するより広い環境への言及がなされており、これはエイズパンが今後、監視団体としての新しい国際モデルケースとなるかどうかを左右する可能性がある。関係者らの見解は、10ヵ国40名との個人面談と、2つの重点グループとエイズパン本部スタッフ11名によるディスカッションから得られたものである。続きを読む

(アフリカ)エイズ治療の拡大にはコミュニティの力が重要


【2015年4月20日ロンドン(英国)発】4月20日、国境なき医師団(MSF)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)は共同で、ロンドンで報告書を発表した。同報告書では、AIDS対策の長期的成功には、HIV治療をおこなう地域密着型の取組みを強化、拡大する重要性が強調されている。HIV陽性者が自身の生活に合う形で抗レトロウイルス治療を受けられるようにするため、MSFが行った治療の拡大方法に関する革新的な対応策が取り上げられた。また、2030年までにエイズのまん延をなくすために、資金調達を拡大し、地域密着型の取組みを行う重要性が強調された。
続きを読む
おすすめ(AJF関係者の本)
AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
Categories
Archives
発行者:AJF
  • ライブドアブログ