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ナミビア

ナミビア大統領夫人、第22回国際エイズ会議(AIDS2018)で自国のジェンダーに基づく暴力(GBV)問題を強調

【2018年7月27日 ウィントフック(ナミビア)発】オランダの首都アムステルダムで開催された第22回国際エイズ会議(AIDS2018)で、南部アフリカに位置するナミビア共和国のモニカ・ガインゴス大統領夫人Monica Geingosは、女性と子供に関するナミビアの法律が、実際の統計資料の示すものと大幅にかけ離れていると指摘した。

「ナミビアは、女性にとって平等という意味においてもっともすばらしい法律を持つ国の一つでしょう。もしそうであるならば、我が国は、ジェンダーに基づく暴力のほとんどない平等な社会と言い換えることができなければなりません。しかし、実際の統計資料はその理想と異なっていることを示しています。ただ、法律の整備だけでは不十分です。なぜなら、ジェンダー差別とみなされるさまざまな行為をすることに慣れてしまった人の頭の中を法によって変えることはできないからです。」

さらにガインゴス氏は、「この国の選挙は国連によって監視されています。このことは何を意味するのでしょう?私たちは紛争終結後の社会にいるのに、国の発展のための計画を描くときには、そうとは認識していないのです。」と述べた。

ナミビアの国家開発計画は、経済、農業、ツーリズム産業、および鉱物といったセクターをどう成長させていくかに注力しており、国民や国全体のマクロレベルの在り方には焦点があてられていない。紛争後の社会に生じる様々な問題は、開発計画やマクロ経済の予算に組み入れられず、損失とみなされるという。

統計によるとナミビアの男性は、他国の男性よりも習慣的に暴力に触れていることがわかっている。「ジェンダーに基づく暴力は、それだけが単独で起きることはありません。例えば、たまたまバーであった男性が自分の足を踏んでしまい詫びも言わなかったことを理由に、その男性を殺してしまうような男性が、殺したその男性のパートナーも殺すのです。」 
ガインゴス氏は、「暴力というのは、自分がイライラさせられたり怒ったり不安になった時のコミュニケーションとしては受け入れられるかもしれませんが、いわゆる暴力という行為から切り離してジェンダーに基づく暴力のみを問題とすべきではありません。このことについてはもっと話し合っていくべきです。」と述べ、一つの<コミュニケーションの形>としての暴力に取り組む必要があると説いた。
原題:Namibia : First Lady Highlights Namibia's GBV Issues At Aids Conference
出典:New Era
日付:2018/07/27
URL: https://allafrica.com/stories/201807270492.html

(ナミビア)若い男性がHIV検査を恐れる理由

【2018年5月21日ウィントフック(ナミビア)発】アフリカ南西部ナミビア共和国で家族計画等に携わっている「ファミリー・ヘルス・ソサエティ」の保健専門家は、最近24歳から29歳の男性がHIV検査を受けるのを恐れている理由について話した。報告書によると、20歳から24歳の年齢グループがHIV検査に対して消極的であると同時に、同じくらいリスクのあるそのグループの女性は、より年配の男性と関係をもつ傾向にある。

同団体の専門家であるントミゾドワ・マクリラ Ntomizodwa Makurira 氏は、24歳から29歳の男性にとってHIV検査がどのような意味をもつのか彼らの認識にギャップがあるため、HIV検査を受けるのを恐れていると話した。彼女はまた、多くの人々が、一生続くHIV治療に対して恐怖を抱くと述べた。また、多くの人が抗レトロウイルス治療薬(Anti-Retro Viral Drug : ARVs)に副作用があるのではないかと誤解している。差別や偏見を受けるという恐怖も懸念の1つである。特に独身の人にとって自分の陽性状態をパートナーに打ち明けなければならなくなるかもしれない、ということも不安の1つである。また、家族から差別や偏見を受けるかもしれないと心配している。

彼女はまた、最近体験した話を共有してくれた。ある男性はHIV陽性であると判明した後、治療も受けずに何カ月も姿を消してしまった。「彼は彼が恐れていることについて私にメッセージを送ってくれました。彼の懸念の1つは一生治療を受け続ける恐怖でした」彼女は説明した。

原題:Namibia: Why Young Men Fear Testing for HIV
出典:New Era Publication Corporation (NEPC)
日付:2018/05/21
URL:https://www.newera.com.na/2018/05/21/why-young-men-fear-testing-for-hiv/

(ナミビア)子どものAIDS当事者たちのための未来を創るティーン・クラブ

【2018年4月20日ヴィントフック(ナミビア)発】南部アフリカの西海岸に位置するナミビア共和国の北部、カプリビ回廊地域の付け根に位置するアンダラ郡病院には、10代の若者たちが30人近く集まり、同年代の患者とHIV/AIDSに関する様々な経験や心情を共有している。

彼らは、両親のどちらかまたは両方をHIV感染によって亡くしており、未だHIV感染に対するスティグマが残る地域社会から孤立している。ナミビアには17000人以上の若いHIV陽性者がおり、ナミビア北東部のカヴァンゴ東部地域に位置するアンダラ郡にも、数百人のHIV陽性者の若者たちが生きている。国際保健に関するコンサルタントである「イントラヘルス・インターナショナル」Intrahealth International と、これと連携する地元関係者による調査により、同地域に住む10代のHIV陽性者はARTの継続率が低いことを明らかにした。この背景には自分自身の感染状況を他人に知られたくないという思いだけでなく、差別や偏見、自宅や学校から病院までの距離、保護者や大人たちからの支援不足が挙げられる。

そこでこの状況を改善すべく、アンダラ郡では10代のHIV陽性者への対応に精通した地元関係者を養成・配置するとともに「10代クラブ」Teen Clubを創設し、各分野の専門家がチームとなって彼らのニーズに応える体制を整えた。クラブ創設当初は参加者が少なかったが、彼らの病気に対する不安や恐怖を軽減させる社会心理的サポートを実施することにより徐々に増えていき、ART継続率の改善につながった。

多くの子どもにとって、まず自分自身がHIVに感染していることを理解することから始まるが、これは精神的にも身体的にも容易なことではない。クラブに所属する子ども達は病院の関係職員からHIV感染の事実を告知され、自身のHIV感染の状況を理解することでクラブへの入会およびソーシャルサポートを受けることができる。

包括的なHIVケアおよび治療には抗レトロウイルス薬による治療だけでなく、特に子どもや10代のHIV陽性者にはソーシャルサポートが不可欠である。HIV陽性者が日々直面する困難に打ち勝つためには、肯定的な役割モデルに基づく強力なソーシャル・ネットワークが役立つ。クラブの職員は、所属する子どもたちが他の10代の子どもたちと同じように生きていけるよう、親、子ども、地元関係者と良好な関係を構築していきたいとしている。

原題:Namibia: Teen Clubs Shaping a New Future for Children with HIV
出典:AllAfrica
日付:2018/4/20
URL:http://allafrica.com/stories/201804200264.html

(ナミビア)深刻ながらも対策が前進する首都ウィントフック周辺の取り組み

【2018年2月2日】アフリカ南西部の国、ナミビアの中心部に位置し、首都ウイントフックのあるホマス州では2万4千人以上の人々が、抗ウイルス治療Anti-Retrovirus Treatment(ARV)を受けている。ホマス州地域評議会Khomas Regional Council(KRC)のレイチェル・ジェイコブ氏Rachel Jacobは安堵した。続きを読む

(ナミビア)刑務所でのHIV感染を防ぐためのHIV予防ワークショップ

【2018年1月30日 リューデリッツ(ナミビア)発】アフリカ南西部のナミビア共和国にある大西洋に面した港町リューデリッツでは、青少年を収容する刑務所でHIV感染予防に向けた取り組みが行われている。続きを読む

(ナミビア)学校での HIV 検査の義務化が効果的な施策となりうる可能性

【2017 年 12 月 22 日 ウィントフック(ナミビア)発】アフリカ南部の最近の NewEra 誌のインタービューで、前駐ナミビア米国大使のトーマス・ドートン氏 ThomasDaughtonは、ナミビアの学校での HIV 検査義務化の重要性について語った。続きを読む

(ナミビア)学校における性教育の葛藤

【2017年10月27日】南部アフリカのナミビアで導入された新しい性教育のカリキュラムは人々からあまり高く評価されていない。内容があまりにおおざっぱすぎて、性行為に慎重になるだけでなく、いかがわしい性行為に関与することを子どもたちに教えるものであると理解されているようである。続きを読む

(ナミビア)HIV調査への参加に対して白人住民は消極的

【2017年6月14日】
南部アフリカに位置するナミビアの保健省のプロジェクトコーディネーターであるカレン・バンダ氏 Karen Banda によると、ナミビア初の人口ベースのHIV効果調査に参加することに対して白人住民は消極的であるという。続きを読む

(ナミビア)HIVと闘うためのアメリカからの資金援助

【2017年5月22日 ウィントフック(ナミビア)発】
米大統領エイズ救済緊急計画The United States President’s Emergency Plan for AIDS Relief(PEPFAR)は、アフリカのナミビアにおいて今年度HIV/エイズ対策に10億ナミビアドル(約85億円)を拠出した。前年度は7億3186万ナミビアドル(約62億円)だった。
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地域2:(ナミビア)HIVの母子感染への理解

【2016年11月23日ウィントフック(ナミビア)発】
南部アフリカの西部に位置する国ナミビアに住むマリーは、自分が初めて妊娠していると知った時、最大の心配は子どもの父親にどうやって伝えるかと、子どもが生まれた後どうやって世話をするかだった。しかし、彼女がHIV陽性だと知らされた時、それまでの彼女の心配事は、彼女と子どもがHIV感染という「死刑宣告」を受けたことに比べたら些細なことだった、とナミビアの新聞「ナミビアン」The Namibian に語った。続きを読む
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AJF代表・林達雄著作。治療薬アクセス問題を患者の側から描き、真の国際協力とは何かを問う、HIV/AIDS関係者必読の一冊
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