2013年03月24日

ディープ・ブルー

Deep Blue Sea
(1999-US:C-105m.)
imagesCASUY1LM監督:レニー・ハーリン
脚本:ダンカン・ケネディ、ウェイン・パワーズ、ドナ・パワーズ
音楽:トレヴァー・ラビン
出演:サフロン・バロウズ、トーマス・ジェーン、LL・クール・J、サミュエル・L・ジャクソン

当時昨年夏、香港にいた時に、映画館の看板見て、何を今頃、と思ったサメ映画。お手軽な映画だろう、と思ってたし、欧米映画観る気にはならなかったのでそのまま接点は無かったのだが。
なんとまぁ、これはレニー・ハーリンの映画だったのだね。

やっぱりそれだけの事はあった。力の入りようが物凄いのである。アルツハイマー病の解決となる成分をサメの脳髄から作ってしまおう、という計画に、遺伝子操作で人間並みに賢くなってしまったアオザメが青くなって文字通り歯向かう、お話。この話知ってるよな!『死神ジョーズ・戦慄の血しぶき』と同じじゃあないか。もっともあちらはサメとイルカとタコ(信じられるか)の遺伝子を組んでとんでもない姿かたちしていたけど。
さぁ、やはり時代が時代ですから、このCG合成のサメのスピード感を見よ!だ。恐ろしすぎる。ギミックとしての絵の面白さはもう全然残っていないわけだが、スクリーン上でこれだけの動きをしたサメを私は知らない。
そして、それより何と言っても、人間側のキャラクター目を見張るものがあった。典型的なパニック映画構成、と言われてしまえばそれまでなのだが、結局この怪物を作り出してしまった科学者スーザンを演じたサフロン・バローズ。こういう顔つきが私は非常に気に入ってしまうようだ。そして、あの、サメに逆襲する姿!!あんな綺麗な体をスクリーン上で久しぶりに見た気がする。潔いくらいに清楚な下着も気に入った(何言ってるんだろう)!単なるお色気サービスじゃあないんだ。理由があったのだよ。最高にいいシーンでしたよなぁ。LDとかDVDとか手に入れたらまずあそこばっかり見てしまいそうだ。
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ちょこちょこと、気の効いたシーンがあるんだね。とにかく脳味噌の肥大化した賢いサメ、というのが要所要所で納得できるのがいいんですなぁ。勝手に肥大化させられた自分の脳髄を好きなように吸い出されたあたりでいい加減頭に来ていたサメが、いよいよ我慢できなくなったのは、目の前で喫煙された事だった!ってのに誰か気がつきました?そのくせ、「サメはぶくぶくと泡を出す派手なものが好きなんだ」ってそんな手に簡単に引っかかるなよ、ってくらいおバカさん演じてみたりもします。
まぁ、全体にわたってレニー・ハーリンがとある意地悪をしてるな、ってのが見終ると判るでしょう。つまり、登場人物のうち.......

ちょうどこれを観た日、たまたまその前日これを観てた英国の知人が教えてくれたのだが、“between the Devil and deep blue sea”って言い回しが英国にはあるよ、って事だった。日本語で言うところの「前門の虎、後門の狼」ってのとまったく同じ使い方をするらしいです。
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