2023年04月29日

カーツーム

Khartoum
(1966-GB:C-133m.)

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監督 ベイジル・ディアデン
脚本 ロバート・アードリー
撮影 ハリー・ワックスマン,エドワード・スケイフ
出演 チャールトン・ヘストン,ローレンス・オリヴィエ,アレクサンダー・ノックス,ラルフ・リチャードソン,マイケル・ホーダーン,リチャード・ジョンソン,ヒュー・ウィリアムズ ,ジョニー・セッカ,ナイジェル・グリーン,ピーター・アーン

今日はスタンダードな大作映画を観たい気分。じゃあ取りこぼしていたこれか。と。
こういう史上で有名な話でもこちらはまったく知らないがためにその分どうなるのかワクワクして観れる。けど、これって本国英国ではまず知らない人はいないだろう話だから、もう作り方もそうなるのかな。
しかし、この英国映画で英国の英雄の話を映画化するのに主演がチャールトン・ヘストン、じゃぁ怒っただろうなぁ、英国人。スタッフからキャストからもうもろに英国人ばかりなのに。まぁ、出てるだけで、ああ、大作映画だ、って誰もが思うもんねぇ。
監督がベイジル・ディアデン。軽妙な味付けが至る所にあってそれらしい映画つくりににはなっているのですが、やっぱりちょっと路線が違いますよなぁ。ガイ・ハミルトンあたりにそつなく任せたかったのではないだろうか。まぁ、真面目さに欠けるところはありですが。
フランコ・コーデルの音楽はうんと盛り上がります。いい仕事してますよねぇ。サントラ盤は探さなきゃ。たしかどっかにある、これは。このジャケットで買わないわけないからねぇ。
チャールトン・ヘストンも、泣き言も出る苦悩ぶりが似合わなかったのじゃないだろうか。
脇を固める英国陣がほんといいねぇ。ラルフ・リチャードソン、マイケル・ホーダーン、ナイジェル・グリーン。そして、リチャード・ジョンソンが無茶苦茶良いです。多分これがキャリアの中で一番良かったんじゃないか、と思われます。私たちは彼の晩年の『サンゲリア』『ドクター・モリスの島 フィッシュマン』『ナイト・チャイル('76年の方)』『デアボリカ』とかしか思い出さないで『ラスト・コンサート』で良い役やってるじゃないの、と言ってしまうが、まともな役も多いんです。これくらい若い頃は眉もきりりと濃くて劉青雲みたいですよ。
ああ、ローレンス・オリヴィエの事を忘れてた。忘れるよなぁ。これってピーター・セラーズがやってるのかと思った。
入場の音楽から休憩も有って休憩後の入場の音楽も有り、退場の音楽も有る。大作ですからねぇ。満腹でした。いや、物足りないな、やっぱり。最後のあのたたみかけるような終わり方とナレーションは何でしょう。お話を何も知らずに130分余りも付き合ってきた私のこの気持ちをどうしてくれるのだ。これ、鳴り物入りで封切りで観に行って劇場から茫然自失で帰った人も多かったんじゃないでしょうか。
この作品は、エピック映画が特集で語られるような時でもよく無視されているが、なんか、わかるような気がする。

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