EMERGENCY DECLARATION
(2022-韓国:C-141m.)
(2022-韓国:C-141m.)
監督:ハン・ジェリム
出演:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、イム・シワン、キム・ソジン、パク・ヘジュン
超大作である!ソン・ガンホ、イ・ビョンホンの共演だ!何回目だ!
冒頭から嫌なことが起こりそうなムード満開のパニック映画であります。犯人の陰湿さ、その犯行の絶望的な状況。
面白くなる要素はいっぱいあったのだ。が、なんかどれもこれもどっかで観たことのあるキャラクターばっかりで。しかも、物語の途中まで、飛行機に乗ったのはソン・ガンホのお母さんだとばかり思ってたのだが、奥さんだったのね。そして妹だと思ったのは娘だったのね。まぁ、どうでもいいんですが。
冒頭から、業界用語で「非常宣言」ってのはこういうもので、と重々しく説明が入る。ああ、これが発令されるのだな、と思いながら観るのだが、もっと早く発令しとけよ、と思わんでもない。そして、これが重要なのだが、非常宣言がなされても、何の役にも立っていないのだ。これがすべてに最優先される、って重々しい説明はなんだったのだ、と。もしかして、これ、結構ハズレな作品かもしれないぞ、と。『カサンドラ・クロス』を空に置き換えただけじゃないのか。さらにいろんな映画から、どっかで観た、ようなエピソードとかキャラクターを取って付けただけでは。と。肝心のソン・ガンホが何をやっているか、と言えば、やりそうな事をやるんですが。で、結局、結論としては、あの抗ウィルス剤はダメ、じゃなかったのではないか、と。製薬会社に乗り込んでもめるあたりで得意技ドロップ・キックを出さないとダメですね。劇中のアメリカ政府もひどいけど日本政府も極悪非道の描かれ方でしたねぇ。だいたい、普通、こういうシチュエーションだと受け入れると思うけど。自衛隊のジェット機も「近すぎて撃てませんでした」なんてあり得ないでしょう。
何かと初歩的な???の残るところが多くて私にとっては感動の一作、というわけにはいかなかったですねぇ。