飯田華子ブログ

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ワンマンライブ後記

大阪・名古屋ツアー、東京に戻っての円盤ワンマンライブ、おかげさまで無事終了しました!

ツアーでは色々な方にお世話になったし楽しかったのでそれについても書きたいのですが、まずは土曜の円盤ワンマンについて書きたいと思います。

その前に、そもそもなぜ今回円盤でワンマンライブをやることになったかというと、円盤から私の紙芝居が冊子として発売されるからです。

今月から隔月で二作ずつ発行されていく予定です。

その発売記念ということで組んでいただいたライブでした。

冊子は、私もこの日初めて完成品を見ましたが、すごくいい仕上がりになっていました!

私の雑な紙芝居が、筆の荒さや発色はそのままに、静謐な紙面となっておさめられています。

これは紙芝居を写真に撮っていただき、それを印刷したものなのですが、カメラマンの方が色彩調整をすごく頑張ってくださったそうです。

写真ではなかなか実物のような発色にはならないそうで、「でもそれはそれで別にいいんじゃないですか〜?」などと私はヘラヘラしてましたが、円盤店主・田口さんは「いや、この夜っぽい青は大事な色だから」と仰いました。

また、印刷は山猫印刷というところでやっていただいたのですが、そこの代表の方が、発色や紙の厚さやフォントや改行などを丁寧に聞いてくださり、だけど私は自分の紙芝居が小さい冊子になることにいまひとつピンとこず、「おまかせします」としか言えませんでした。

でも、カメラマンさん、山猫印刷さん、そして田口さんのおかげで、とっても素敵な冊子になりました。

本当にありがたいです。

円盤、そして田口さんには、もう10年近くお世話になっています。

あ、「お世話になっています」って言い方ってどうだろか、ちょっと橋田壽賀子ファミリーとか和田アキコの派閥とかそういうアレみたいかしら?

「⚪︎⚪︎さんに可愛がっていただいてて」とかいうあの気持ち悪いセリフみたいかしら?

…などと気にしてしまうのは、田口さんは徹底して群れないしファミリーを作らないからです。

だから私のような人間でも呼んでくれたのでしょうし(10年前の私は今よりずっと社交性に欠けていました…まぁ、素直だったのでしょう)、私のほうも円盤に行くのが気が重くなかったのだと思います。

でも、私は田口さんにビビっています。

この方には適当なことは言えないなぁと思っています。

しかしよく言っているような気がします。

そんで「あーあ、くだらないやつだな」と思われているような気がします。

だいたい私の言葉の八割は適当なんです。

それも高田純次のようにアクティブな適当さではなく、その場しのぎの、相手を怒らせたくない・場を荒立てたくないというだけの言葉です。

ホステスの相槌です。

変化球もあって、相手によっては、「こういうこと言ったら喜ぶかな」と思ってちょっと過激めいた(でもほんとは全然過激ではない)ことを言ったりします。

10年前はまだ世の中というものにもっとビクビクしていたし、周りも自分より大人が多かったので、「あんまり適当なことを言っても見抜かれるんじゃないか、余計なことは言わないでおこう」と口を閉ざし、それゆえ社交も下手くそでしたが、最近は適当なことをどんどん言えるようになってきました。

たいして面白くもない社交のためのギャグにも笑います。

ここ最近、ライブ先でもバイト先でもすごく人間関係がラクになりました。

前は妙に緊張して妙に距離をとってしまっていたので、「話しかけづらい人」的なポジションになってしまうことが多かったのですが。

いえ、これはこれでいいと思うのです。

いいトシこいていつまでも素直すぎるのもどうかと思います。

私は20歳のときにスナックでバイトし、全然ダメで3日で辞め、その後23歳でキャバレーでバイトし、やはりダメで一ヶ月で辞め、その後ゴールデン街のカウンターに立ってそれは割と続いたんですが一年半でやっぱり辞め、もう水商売は絶対自分には向かないなぁと思っていましたが、結局今もまたスナックでバイトしてます、現在の店は一年弱ぐらいになります。

なんで急に水商売の話を始めたかというと、あの接客センスへの疑問がずっとあったからです。

お客さんのタバコに火をつけること、水割りのグラスが三分の一になったら作り足すこと、トイレットペーパーを三角折りにすること、などなどの行為が「サービス」としてまかり通っていることに20歳の私は順応できませんでした。

会話にしたって、歯の浮くようなお世辞は言えなかったし、話のとっかかりがないときは黙っていました。

そしてママにキレられました。

だって私だったらさー、タバコの火ぐらい自分でつけたいし、飲んでる途中にじゃんじゃん作り足されるのもなんか鬱陶しいし、トイレットペーパーが三角折りになってたら「うぇっ」って思うし、若いホステスにお世辞言われたってムカつくだけだし、話題がないなら下手なこと言われるより黙ってて欲しいもん。

ていうかスナックとか行かないもん。

お客さんの気持ちなんてわかんないもん。

…と思ったので3日で辞めたのですが。

でも、私のような、表現活動では食えないけれど表現活動をやっている、とりたてて資格がない、世間的にウリがあるとすれば「女」というだけの人間が(ってここまで自虐するのはマジのホステスさんへの尊敬ゆえです)、手っ取り早く雇ってもらえてシフトに融通がきくのはやはり水商売なので、その後もポツポツやったのでした。

そして現在、トイレットペーパーを三角折りにするのはすでに習慣と化し、まったく心を動揺させずにお客さんのカラオケに「いい声ですね〜(うっとり)」と言えるまでになりました。

いや、まだちょっとは動揺しちゃうかな。

「ほんとにいい声だと思ってんの?」って詰め寄られたらどうしよう、って思っちゃうかも。

でも、自分でもホストクラブに行ったりなどしてわかったのは、タバコに火をつけるのもお酒を作り足すのも三角折りもお世辞も全部「型」なのだということです。

お客さんはそういう「型」によって安心するのだから(もちろん相手によってはわざと型を壊す接客もありだけど)、いちいち「これは本当のサービスなのか?」などと考えずにこなせばいいのです、バイトなんだから。

このように思うことによって、水商売も社交も前より楽になりました。

社交は大事です。

お仕事だって人間関係づてに入ってくることが多いのだし、「アーティストだからコミュ力がなくていい」なんて言ってちゃいけません、だいたいそんなこと言う奴はコミュ力がないばかりでなく魅力じたいが全然なかったりします。

社交は大事です。

…でも。

やっぱりライブに行く目的が社交になってしまうのはいやだなぁと思うのです。

いえ、以前このブログで書いた銀座のショーパブも、ショーの後にダンサーさんたちが客席に行って一緒にシャンパンを飲んだりしていたわけですし、ストリップ劇場もアイドルのライブも「ファンとの交流タイム」があってこそだと思います。

横綱だって場所のあとはタニマチと飲むでしょう。

見に来てくれた人とのアフターも含めての「興行」です。

だけど、それは「興行」だから成立する関係だと思います。

明らかな「スター」あってこその「アフター」の価値です。

だから、別に社交のないライブだってあっていいと思います。

もちろん、「ライブをやってそのあとみんなで飲む」っていう身内イベントは悪いとはおもいません、和気あいあいと仲間同士でやる楽しさをダメなものだとはまったく思いません。

でも、あまりにも社交を重視しすぎると、「飲みたいだけだけどそれじゃ悪いから我慢してライブも見る」みたいな構図が生まれちゃうんじゃないかと思うのです。

そうすると見てるほうもやってるほうもうつろになりますよね。

なんなら「打ち上げから参加する」っていうわけわからない現象も起きたりして。

…などと、かくいう私こそ、どちらかといえば率先してアフターに飲みに行くタイプでした。

もちろんお酒が好きだからですが、私自身が「一観客」として一人で帰る状況に満足できないからでした。

思い出すのは中2のとき、初めて見た小劇場の芝居、流山児★事務所という劇団が実家の近くにあり、寺山修司脚本の「狂人教育」のチラシをたまたま見て、寺山がなんなのかもわからないまま入りました。

そして、快感に震えました。

今まで見ていた演劇と全然ちがう、綺麗ごとじゃなく、醜く汚い部分を前面に晒している、なのにダサくなりそうなギリギリのキワでクールにもってくその言葉のセンスや展開に興奮しました。

終わったあと外に出たら、先ほどまで舞台にいた役者さんたちがタバコを吸っていました。

見に来ていた友達と談笑している役者さんもいました。

ああ、あの輪に入りたい!と思いました。

私はなんでもないショボい中学生でした。

このままこの場所を離れてはショボい中学生としての生活にまた戻らなければいけません。

こんなに素晴らしかったのに、今の生活とは全然ちがう世界への扉が開いたと思ったのに、それが束の間の夢だったなんて、私はただの一観客だったなんて、ああそんなこと思いたくない…!

しかし、内気な私は「面白かったです」の一言も言わず、すごすごと家に帰りました。

あの帰り道は泣きそうでした。

その後も芝居やライブの帰りは、面白かったときも面白くなかったときも泣きそうな気持ちです。

そういうことから現在のような活動を始めてしまった気もします。

つまり自分が「観客」でいるのがむなしいと思ってしまう性分なのです。

「観客」という立場を想定できないのです。

結局、以前このブログのボーイミーツガール後記で引用した詩人の言葉のように、「自分を見る『客』がいるなんて傲慢だと思う」という発想と同じなのでした。

しかし、ではホステスとして一緒に飲む相手を楽しませる自信があるのかというともちろんそんなことはなく、楽しくできる相手が限られてしまうポンコツです。

だから、傲慢かもしれないけれど「ライブのお客さん」というものを想定しなければいけないとずっと思っていました。

私だって大人ですから、アフターありきの「お仕事」に呼ばれたときは一生懸命ホステスをやります。

(でもこんなこと書いちゃった時点で「ホステス」としては失格なのですが…。「ああ『仕事』だから楽しそうに飲んでる演技してんのね」って思われちゃうわけですから。でも、とはいえそんなにたくさんの方がこのブログを見ることもないと思いますし、やはり今回のことを書く上ではどうしてもはしょれないので書いちゃいます☆)

だけど、ワンマンライブ、それも円盤でのライブにおいては、完全に「ライブのお客さん」というものを想定してみよう、そしてみんなが一人で泣かないで帰れるような試みをしてみよう、というのが今回のコンセプトでした。

あとは、5年前に円盤で月一連載してた紙芝居を一挙にやりたいという気持ちもありました。

2014年の誕生会イベントでもやりましたが、これをもう一度、連載場所だった円盤でやりたかったのです。

それと、ともちゃんの「I'm proud」をみんなで斉唱したいとも思いました。

そういった願望を詰め込んだのが土曜日のライブでした。

ツアーの前から、泣かないでライブから帰るにはどうすればいいかをずーっと考えてました。


接客の基本は型である、というのは水商売のバイトの話です。

これは水商売ではなく自分のライブなのだから、自分だったらどうして欲しいかを考えて行動していいのだと思い、私だったらどんな言葉を言って欲しいかと考えました。

私が観客なら、ライブをしている人に孤独であって欲しいと思いました。

そして、「孤独でいい」と言って欲しいと思いました。

ライブから「帰る」のではなく、会場を出たらまた物語が始まるのだと言って欲しいと思いました。

ライブの帰り道には、さぁこれからたった一人で誰も見たことのないお話を始めるのだ、と思いたい、と思いました。

だからそういう言葉でビートルズの「イエスタデイ」の替え歌を作りました。

で、これを歌うためには私自身が一人で帰らなければいけないと思いました。

ライブ活動をやっていくうちに、いつしか気安い仲間ができ、ライブのあとは仲のいい友達と楽しく飲むようになっていたけれど、そんなんじゃいけないと思いました。

お客さんに一人で歩けという以上、私自身が楽しい仲間と群れたり社交したりしてはいけないのです。

そんなわけで、この日会場には色々な方がいらしてくれて、本当は終わったあともご挨拶をしたりお話したりしたかったのですが、ライブの勢いで外に出てそのまま本当に帰りました。

…と、言いたかったところなのですが。

円盤に財布を忘れて取りに戻りました。

あー!格好悪い!!

でもね、ちょっとホッとしたところもあったんです。

店のドアを開ける時、「待って!」と言ってお花をくださったご婦人がいました。

はじめてお見かけした方なので、ご連絡先もわからず、お礼も言えないまま外に出てしまいました。

他にも、お世話になっている方や久々にお会いした方などもいらしたので、ひどく不義理をしてしまったような後悔でいっぱいでした。

だから財布を忘れたときは、「これで戻る(挨拶する)口実ができた…」などと思ってしまったのです。。。

…あー!甘いですね!

しかし、円盤に戻るともう多くの方が帰られたあとで、残っているのもよく知っている友達ばかりだったので、「えー、財布忘れたの!?かっこわりー!!」と笑われながら財布だけ取ってさっさと帰りました。

ここでまた腰据えて飲んでっちゃ台無しだと思ったので。

そんなわけで、ご来場くださった方々にはきちんとご挨拶できないままでしたが、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました!!

試みが成功したのかはよくわかりませんが、実験の場におつきあいくださったことが本当に嬉しいです。

また、初売りの紙芝居冊子や、私と北村早樹子さんのDVD「母親教室コント集」、漫画などもお買い上げくださった方も多く、翌日荷物を引き取りに再び円盤に行った際、田口さんから聞いてニヤニヤしてしまいました。

心から感謝いたします!!

この紙芝居冊子とDVDについて、まだご覧になっていない方は、ホームページの物販情報も更新しましたのでぜひ見てみてください!
http://iidahanako.jimdo.com

…と、酔っ払って夜中に書いてたら朝になっちゃいました。

あとで読み返すと後悔するかもしれませんが公開します。

これからもよろしくお願いします。

なってるハウス、グッドマン、わかみほ新学期、神保町試聴室、母親教室、ツアー予定、ワンマン

4月23日は入谷なってるハウスにて金澤美也子さん・レオナさん・小埜涼子さんとご一緒し、ゴールデンウィークは4本イベントに出演してきました。

どれも楽しいイベントでしたが、ことに、なってるハウスのイベントは楽しかったです。

最後に出演者全員でコラボレーションをしたのですが、それに向けては前もって準備や練習などをしていたので、やっぱりそういう準備期間があると楽しさはひとしおだと実感しました。

最初に主催者のやんてらさんからコラボのお話があったとき、タップダンス(レオナさん)とサックス(小埜さん)と鍵盤(美也子さん)と私(紙芝居)でどう絡もうかとても考えました。

以前にもダンスと紙芝居でコラボをしたことがあったのですが、動く肉体と私の絵、同じステージ上に注目するものが二つあると気が散るように思いました。

それで、今回は紙芝居ではなく朗読だけでお話を展開し、そこに音とダンスが絡んでいく方式を考えました。

入谷は吉原が近いのでソープランドの物語にしようと思ったのですがなかなかまとまらず、そんな折に湯原昌泰さんにたまたまお会いし、男子の気持ちを色々伺って、それをほぼコピペしてお話を作りました。(湯原さんは『東京荒野』という雑誌の編集長で、ご自身も小説を書かれていて、あと最近は全然やっていないようですが音楽もされている方で、小説も歌も人柄もすごくいいです)

で、完成した脚本は、男(客)役と女(泡姫)役とがどうしても必要になったので、美也子さんには鍵盤を弾きつつ女優としても朗読することをお願いし、さらに歌も歌っていただきました。

この日の出し物はもちろんこれだけではなく、小埜さん+美也子さん、小埜さん+美也子さん+レオナさん、小埜さん+美也子さん+私、などなど各種変形コラボがありましたので、全員かなりのお仕事量だったと思います。

それでも、一番負担が大きかったであろう美也子さんが「いやぁ、楽しいねぇ!」と明るく言ってくださったので、ものすごく救われました。

美也子さん以外のお二方は、この日に初めてライブを拝見したのですが、もうとても格好よくて息もつけないほどでした。

レオナさんは酒を飲みすぎて電柱にぶつかったエピソードをタップダンスで表現し、小埜さんは自分言語(小埜さんが自分で作った、世界でユーザーが一人しかいない言語)による歌を歌ったりされていました。

しかも、ただ面白いコンセプトをやっているだけではなく、技とセンスで素晴らしいライブに昇華されていてコーフンしました。

コーフン状態のまま最後のコラボに出ましたが、ご一緒した皆さんの出す音のうねりの中で言葉を発するのは快感でした。

いらしてくださったお客さんは皆あたたかく、なってるハウスの雰囲気もやりやすくて、いい状態でライブができたように思います。

また、今回は私が脚本を書いて「これでお願いします」という形でコラボを進めてしまったけれど、皆さんのライブを見ていると、まずそれぞれのお話を聞きながら進めていくやり方のほうがいろんな膨らみが持たせられたと思いました。

また機会があったらそうしたいです。

金澤美也子さん、レオナさん、小埜涼子さん、主催者のやんてらさん、そして湯原昌泰さん、ありがとうございました!!


その次のライブは29日、秋葉原グッドマンにて、グッドマン20周年イベントでした。

色々な方が出る長いイベントだったので、私は途中から行ったのですが、あっこゴリラさんを初めて見て「すげー!」と思いました。

ちょっと前まで私はラッパーという人種に対して「調子乗っててムカつくやつら」という偏見を持っていましたが、最近面白いラッパーに出会うことも多くなりその偏見が覆されています。

その後私も自分の出番で紙芝居をやり、最後にラップをしましたが、客席にあっこゴリラさんのお姿が見えて震えました。

もっとラップを頑張りたいです。


5月1日は「わかみほ新学期」という若林美保さんのイベントに出てきました。

若林美保さんを一番最初に拝見したのは8年くらい前で、格好よくて美しくてかつ面白い方だなぁと憧れていましたが、去年ドラびでおさんと若林美保さんのユニット「ドラ☆美保」のイベントに呼んでいただいたことでお知り合いになれました。

この日は制服イベントだったので、わかみほさんは女教師のようなコスチュームで踊ったり、セーラー服に三つ編みで歌われたりしていましたが、やはりとても美しくて、しかも可愛かったです。

その後、メンズサイゾーの若林美保さんのインタビューを読んだら、
「表現って相手に伝わらなければ意味がないと思うんです。『こんな気持ちを表現したのにどうしてわかってくれないの?』って風にはなりたくない。だってそれじゃただのオナニーじゃないですか。」
とおっしゃっていて、本当に素敵な方だなぁと思いました。

この日私は「虹川虻子の秘技」「ガラスの十代」「あなたの知らない風俗」をやりました。

お客さんの反応もあたたかく、持っていった漫画も完売して嬉しかったです。

ありがとうございました!!


5月4日は神保町試聴室にて、ペガサスとネネカートと鈴木博文さんとご一緒しました。

かねてより好きだったペガサスを拝見できて嬉しかったです。

ライブはやはりとてもよかったです。

私は最近あまりやっていなかった紙芝居と映画をやりました。

最近はライブでやるものが結構決まってきてしまい、何パターンかのローテーションになってしまっているので、それじゃいかんなと思ったのです。

反省点もありますが楽しい夜でした☆


そして5月6日は私と北村早樹子さんのシリーズ企画「母親教室」第5回。

去年の6月から始まってそろそろ1年になります。

去年作ったミュージカル「二十四の瞳ちゃん」の脚本は、この「母親教室」あってこそでした。

ミュージカルの最後は北村さんにご自身の持ち曲「朝も昼も夜も」を歌ってもらう構成にしたのですが、というのも私はもともとその歌がとても好きだったのですが、「母親教室」で北村さんの話を色々聞いたことで歌の解釈が変わり、それがそのまま脚本のテーマになったからでした。

北村さんとはその後、ニューアルバムのPVを作らせて頂いたり、物販グッズのイラストを描かせて頂いたりなどお仕事でも色々お世話になりました。

また、今月から『特選小説』という月刊官能小説誌で北村さんの連載エッセイが始まりますが、それのイラストも私が担当させて頂いてます。

そういう公私ともども(まぁ「公」も「私」もあんまり分かれてないですが)大事な人である北村早樹子さんとの大事な企画がこの「母親教室」なのです。

どんなイベントかというと「今後母親になる予定も願望もない三十路独身女二人が『母親』について考えるイベント」で、基本的には二人のトークをこってりやり、そこに10分くらいの短いコントとお互いのソロが各5分ずつ、という感じです。

トークの内容はだいたい暗い出口のない話なので、別の場所で私のライブをご覧になって来たお客さんがいると「大丈夫かな?しんどくないかな?」といつも心配になります。

いや、しかしそういう妙な気遣いがより重い空気にするのではないかと、言いたいことがあるなら人の気分を害するとしても言うべきなのだと、周辺ばかりを引っ掻いても肝心な部分はどんどん膿んで腐臭を撒き散らすだけではないかと、最近はそういう気持ちになってきたので、前回(2月5日)私はなぜ自分が母親になりたくないのかという思いの丈を恥ずかしげもなく作文に書いてそれを発表するという行動に出ました。

それで今回は北村さんに作文を書いてもらうようお願いし、北村さんは一ヶ月くらいかけてしんどい作文を書いて発表してくれました。

どんな内容なのかは来た人にしかわからないし、作文の発表とはいえライブなので、あとから言葉で説明することはできない・したくないですが、ハードな内容をユーモラスに描く北村さんのポップセンスに脱帽しました。

また、この日の最後のソロでは、コントの続きだったため北村さんはニワトリの姿のまま「卵のエチュード」を歌ってくれました。

これは誕生と出発の決意がこもったすごく力強い歌なのですが、途中で歌詞が飛んだので、あとで「どうしたの?」とたずねたところ、「歌詞の意味に気付いて混乱した」と北村さんが仰っていて、ああ天才っていうのは意図せずに物を作るんだよなぁと改めて思いました。

さてさて、そんな「母親教室」ですが、来週はなんと大阪出張編です!

2016年5月18日(水)
「母親教室」
@日本橋orなんば ロフトプラスワンウエスト
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥2,000 / 当日¥2,500(共に飲食代別)※要1オーダー500円以上
前売券はイープラス、ロフトプラスワンウエスト店頭&電話予約にて!
※ご入場はイープラス→店頭電話予約→当日の順となります。
イープラス:http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002189320P0030001
電話:06-6211-5592(16時〜24時)
出演:北村早樹子、飯田華子


大阪は初めましての方も多く、長く時間のとれるイベントなので、ソロもコントもたっぷりやります!

ど平日ですがぜひ遊びに来てください!!


私はそのまま大阪に残り、20日に千日前、21日に西成、そして22日は名古屋に移動して金山で紙芝居をやります☆


2016年5月20日(金)
「飯田華子と4人の初夜 at味園」
@大阪千日前・味園ビル2階 BARニューコンコルド(大阪市中央区千日前2-3-9)
19時開場 20時開演
1000円+1ドリンクオーダー
紙芝居:飯田華子、石井モタコ、中林キララ、matako、木石南
詳細http://ao-tsuki.com/?page_id=12


大阪で私の漫画冊子を販売して頂いているアオツキ書房さんに「大阪に行くのでなんかやらせてください」とお願いしてこのようなイベントを組んでいただきました☆

全員紙芝居をやるイベントです。

私以外は初紙芝居に挑戦とのことですが、オシリペンペンズの方や中国武術の方など面白い出演者ばかりなので、きっと色んな発見のある夜になるはずです。

会場のBARニューコンコルドがある味園ビルもとっても素敵なので、ぜひ飲みがてら見にきてください!!


そして翌日はこちら!

2016年5月21日(土)
「釜ヶ崎は今日も晴れだったVol.6〜釜ヶ崎純情浪漫ポルノ〜」
@釜ヶ崎・難波屋
大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-5-2(西成警察を北へ徒歩1分)
開演19:00/ 終演21:00 投げ銭
出演:飯田華子、越路よう子


イカした立ち飲み屋・難波屋さんのイベントです。

難波屋さんには3年くらい前に泊さんとご一緒に出ましたがそれ以来。

私はここのトマトチューハイと肉豆腐が大好きです。

越路よう子さんと私のコラボもありますので、これもぜひお酒片手にお楽しみください!!


その翌日は名古屋です!

2016年5月22日(日)
「スナックブラジル」
@金山・ブラジルコーヒー
チャージ\1500+1ドリンク(\500)
19時オープン/19時半スタート
キャスト:飯田華子(18禁紙芝居)、角田波健太(music)、Charlie Hopper(絵と詩)
※予約も当日もお値段は変わりませんが、ご予約いただいたお客様にはスナック盛り合わせの特典が付きます♥ご予約はこちらから→charliehopperch@gmail.com


名古屋の金山にある素敵な喫茶店「ブラジルコーヒー」でイベントです!

以前名古屋に行った際ここでお茶をしたところとてもいい雰囲気だったため、名古屋在住の画家CharlieHopperさんに「ブラジルコーヒーでなんかできないですかねぇ?」と言ってみたところ実現しました。

どんなイベントにしようか Charlieさんとお話ししてスナックみたいな気楽なイベントにしましょうということになり、お客さんに参加していただくカラオケタイムなども設けてあります。

マスターの角田さん、CharlieHopperさん、私で接待しますので、今日の疲れを癒すため、明日の活力を補給しに、ぜひぜひ遊びにきてください☆☆


そして東京に戻って月末はワンマンショーです!!

2016年5月28日(土)
飯田華子ワンマン
@高円寺円盤
19時開場/19時半開演
1500円(1ドリンク付)


すんごく久々の円盤ワンマンです。

紙芝居「街」と「花」をやります。

あとは最近考えていることの結果を提示できたらと思います。

何を考えているかというととてもくだらないことです。

とにかく私一人なので、いかような空間になろうと責任は自分でとれるので、それはとても自由なことだと思います。

できる限り己を解放したいので、「わけわからなかった」と言われてももう知りません。笑

いや、もちろん面白い夜にしたいと思いますが、モノ好きな人に来て頂けたら本望です。

いろんなモノをお見せします♡


というワケで今月後半も頑張ります。

よろしくお願いします!

半年ぶり

最後の記事は去年の10月、これからミュージカル「二十四の瞳ちゃん」をやるぞ!ってとこで終わっていました。

もう半年も前ですが、おかげさまで公演は無事終了しました。

大変なことも素晴らしいことも凝縮された、青春みたいに濃厚な企画でした。

私は青春が嫌いです。

輝かしい青春から疎外されていた者の僻みでしょう。

まったく冴えない思春期を送った私は、部活や勉強を頑張ったり、仲間とわいわい楽しそうにしている同級生を見下していました。

「そんなアツくなっちゃってばかみたい」とせせら笑ってクールなふりでもしてなくちゃ、自分の惨めさに耐えられそうにありませんでした。

やがて目を背けられなくなり、結果、
「いーっひっひっ!惨めに孤独に生きてやる!」
といった決意をするに至ったのでした。うへぇ。

そんな自分が「みんなで一生懸命やって楽しかった」などと思うとは。

だから、この気持ちを手放しで表現するのはどうも恥ずかしいというか、居心地が悪いのです。

あの僻みまくりだった自分への操を立てたいのかもしれません。

いや、でもさぁ、「こんなに楽しかったよありがとう」なんて文章面白いですか?

「あぁそお、よかったですね、へん!」って感じじゃない?

そんなわけで、「二十四の瞳ちゃん」終了後、感動に胸いっぱいだった私はブログを更新できなかったのです。

ポジティブな言葉ばかり書いてしまいそうで。

あと、実はちょっと自分では至らなかったと思う反省点もいくつかあって、そういうのもメソメソ書いちゃいそうで、でもそういうのを書くのってどうなんだろうなぁとかも思って、あ、でもそんな各方面の反応を気にしなきゃいけないほどの公演でもないしいいのかな?いやいや、お金を払って見に来てくれたお客さんがいて、プロの表現者が出演してて、それを「そんなたいそうなもんじゃないんですが」なんて言っちゃだめでしょう、自己卑下にお客さんや出演者を付き合わせちゃだめでしょう、いや、でも、ああ、もう、めんどくせえ。

とりあえず、ちょっとだけ小さい字でポジティブなことを書きます。

皆様ほんとにありがとうございました!
自分ひとりで作っているのとは全然違い、大変でもありましたが、学ぶことの多い企画でした。
みんなで力を合わせて一生懸命やるはいいなぁと実感しました。
自分の未熟さをかみしめつつ、またご一緒した演者やミュージシャンの素晴らしさにドキドキしつつ、本当に楽しい時間が過ごせました。
お客さんも、遠方に住んでいる方や病み上がりの方、ずっと会っていなかった友だちなど、みんながわざわざ時間を作って見に来てくれて、ものすごく嬉しかったです。
あの公演に参加くださった方々、ご来場いただいた方々に、心から感謝しております。
またいつか再演できる機会があれば幸せです。
そのときはさらに面白い舞台に仕上げたいと思います。


モナムール☆


さて、ミュージカルが終わると現実が待っていました。

辛気臭い話ですが、私はあまりお金を持っていません。

バイトの時間を削るかライブの時間を削るかのせめぎ合いの中で生きております。

でもまぁ公演も終わったことだし、もうすこし暮らしを安定させたいと思い、求人サイトを見てとある事務職に面接に行きました。

「表現活動をしているので週4日程度の勤務を希望します」
と言ったところ、面接官の女性から、
「それはいずれは表現活動で食べていきたいということですか?」
と聞かれました。

「…あー、そうですね、バイトよりも比重を置きたいというか、まぁ、はい、そうです」

「だったらですね、うちの仕事ちゃんとお任せできるようになるには一年はかかるんですよ。でも、仕事をやっと覚えたところでもし辞められてしまっては、こちらもちょっと…」

「あ、そこは、あの、ご迷惑をおかけしないように頑張ります」

「うーん、でも今もう31歳じゃないですか(※その日私は31歳の誕生日でした)。うちで働く時間が『寄り道』のようになってしまってはいやだなぁと思うんです。それよりは、もっとすぐにできる単発のバイトとかで生活を支えながら、ご自身の表現活動に本腰を入れられたほうがいいんじゃないですか?」

「…」

絶句。

からの涙。

いやぁ、びっくりしましたね。

向こうも私も。

まさか泣いてしまうとは。

「…本当にそのとおりですね」

と言って私は目をぬぐいました。

うろたえる面接官の女性に謝りつつ、自分は何をやっているんだと思いました。

新卒で入った会社を7ヶ月で辞め、それからはバイトを転々としつつ、イベント前夜は絵の具にまみれる生活をして、気づけば三十路を過ぎていました。

お話を考えることも絵を描くこともライブすることも、楽しいからやっていました。

バイトをしながら活動をするのは大変でもあったけれど、でもこれは楽しいことだから、自分が好きでやっているのだから、お金にしたいなんて思っちゃいけないと思っていました。

でも、お金になったらどんなにいいだろうかとも思っていました。

本当は、お金にするのが怖かったのです。

「やりたいからやっている」というスタンスでいる限りは誰からも批判されないけれど、「仕事」とした瞬間、自分の金額がはっきり提示されます。

もしかしたら一銭の値打ちもないかもしれない。

やりたくもない表現をしなきゃいけなくなるかもしれない。

私はギャラ交渉もあまりしてませんでした。

ありがたいことに、最近ではだんだんギャラをくださるイベントにも呼ばれるようになってきましたが、「仕事なのでギャラいくらじゃなきゃ出られません」というスタンスはとっていませんでした。

もちろん自信がないからですが、もうひとつの理由は、もうこれは言い訳みたいに聞こえるかもしれませんが、やはり、お金にならなくてもただやりたいからやるという表現が好きだからです。

どんな場でもどんなお客さんでも面白がらせるには、ある程度のわかりやすさや媚びやケレン味が必要ですが、そういうものから解放された、不親切で突き放すような表現に、私は実はグッときます。

坂口安吾の言う「文学のふるさと」です。

で、そういう、ただやりたいからやる表現のイベントは、ほぼギャラが発生しません。

あたりまえの話ですね。

でも、私はそういう場にいて刺激を受けたいし、そこで自分も実験していきたいと思っていたのです。

なのにウケばかりを気にする私は、ある程度活動を続けたあたりで、だんだん作っていくのが苦しくなりました。

「こういう話にしちゃおっかな、あーでもこんなんじゃあんまりウケないんだろうな、でも別に仕事でやってるわけじゃないんだからいいじゃん、いや、でも、ウケたい、っていうかウケなかったときのあの空気に私は耐えられない、うーん、どうしよう、あ、もうバイトの時間だ」
って感じ。

もちろん、自分でも納得のいくものが完成して、それがウケたら、苦しんだ分めちゃめちゃ気持ちよくなるんですけども、その気持ちよさのためにバイトの時間を削ると今度は生活が苦しくなるので、どうしたもんかと考えあぐね、27歳のときに一旦活動休止したのです。

そのときの私のプランはこうでした。

漫画を描いて投稿する。
 ↓
漫画家として収入を得られるようになる。
 ↓
それによって名を知られ、ライブにもお客さんが来るようになり、ギャラが発生するようになる。
 ↓
バイト生活を脱出し、実験的な(つまり必ずしもウケやオチを気にしない)ライブもしつつ表現で食えるようになる☆

…でも、全然漫画を描かなかったのです。

描いたからって漫画家になれるかもわからないのに漫画を描くのは、紙芝居を作るよりずっとしんどい作業でした。

具体的な締め切りがない私は、作業を延ばし延ばしにしてしまいました。

半年くらい休んだあたりで、あー私このままじゃなんも作らないなぁと思い、ちょうどそのときに「白楽でライブしませんか?」というお話があったので、やはりこういう機会があればとりあえずなんかは作るだろうということであっけなく活動再開しました。

そして31歳の誕生日、面接官に、「もっと本腰を入れたらどうですか?」という助言をされるに至ったのでした。

本当にそうですそのとおりです。

ということで、不採用決定って感じのオフィスを出て、目の前の公園でもう一度少し泣いたあと、家に帰った私は某メジャー誌の新人賞に漫画を送りました。

翌日には占いに行って、
「表現活動で食べていくにはどうすればいいですか?」
と聞き、
「飲み屋やスナックで出張紙芝居をやるといいでしょう」
という助言をもらいました。

その二週間後には某出版系のイベントにのこのこ出かけ、そこにいた友達になんか仕事をくれと頼みました。

そんなことは恥ずかしいからあまり言わないようにしていましたが、ちょっとなりふり構ってられない状況かも、って気づいたのです。

あと、某文学賞に初めて書いた小説を送ったりもしました。

そうこうするうちに歌手の北村早樹子さんがニューアルバムのPV製作と物販グッズのイラストのお仕事をくれました(なんてありがたいのでしょうか 泣)。

また、たまたま私のライブをご覧下さったプロのショーダンサーさんがご自身のバースデーパーティーに誘ってくださり、銀座のショーレストランに出演しました。

これは本当に勉強になった経験でした。

ご依頼いただいた紙芝居は7分半の短いものなのですが、そのために別日にみっちりリハーサルをして、照明・音響の細かなキメから演技指導までしていただき、それも私の紙芝居の味を分かってくださった上での演出なので、とてもありがたかったです。

「ハコに合わせたエンターテイメントにしましょう」
とそのダンサーさんはおっしゃっていて、「プロ」だなぁと尊敬しました。

「プロ」って格好いいですね。

もちろん、「プロ」じゃない表現こそ私のふるさとですが、ではそのダンサーさんがエンターテイメントなものだけを支持しているかというとたぶんそんなことはなく、本当は純文学っぽいものがお好きなんじゃないかと思われます。

むしろそれが芯にあるからこそ「プロ」の味付けが冴え渡るのではないでしょうか。

安吾も、「ふるさとは我々のゆりかごではあるけれども、大人の仕事は、決してふるさとへ帰ることではない」と言っています。

っていうか私は安吾安吾うるさいですね。すみません。

銀座でプロのダンサーさんとご一緒して、お金になるための「仕事」とそうではない「表現」はまた違うのだと実感しました。

高円寺の小さなカフェでやる詩の朗読は銀座のダンスショーほどお金にはならないけれど、だからといってお金にならない詩の朗読が自己満足なわけではないし、またダンスショーがお金のためだけの媚びたニセモノなわけでもない。

こうして文章にしてしまえば当たり前の話ですが、私はどちらの現場にもいられるようでありたいと思いました。

だから、不親切かもしれないけれどぜーんぶ好きなようにした出し物と、ウケを狙った親切な出し物と、二種類できるといいなぁと思いました。

ぜーんぶ好きなように作るのも、ちゃんとウケを狙うのも、そうとう難しいことですが。

勉強になったことのもう一つはギャラ交渉です。

私は最初ウブぶって「えー、そんなぁ」ともじもじしましたが、そういうのはいいから君のギャラはいくらなんだい?って話ですよね。

「だってこれで食べていきたいのでしょう?」
と言われ、私ははっとしました。

そうだ、私は私に値札をつけなくてはいけないのだ。

月給いくらと決められたバイトや会社員ではなく、自分で考え自分で交渉し自分で獲得しなければいけないのだ。

自分で仕事をするとはそういうことなのだ。

なんだか、全国を渡り歩くたちんぼになったような、すこし怖いような気持ちと自由な気持ちになりました。

また、このバースデーショーをご覧下さった方から、宴会の余興としてお声もかかりました。

ふつうのライブイベントみたいにお客さんから入場料をとって出し物をするのではなく、お酒の席でちょっと一本紙芝居を、という呼ばれ方です。

あ!これは占いで言われた「飲み屋やスナックで出張紙芝居をやる」助言のようではないか!と震えました。

もっとどんどん呼ばれるようになったら嬉しいです。

文学賞は二次選考で落ちました。

漫画賞は編集部から電話があり、「選考には残らなかったけれどちょっとこういう方向で描いてみてまた持ってきてください」と言われ、だけどその方向はあんまり本意じゃなかったためまだ描いていません。本意とか言ってる場合じゃないんですが。

友達のおかげで徐々にイラストの仕事などをいただけるようになってきましたが、現在の私はいまだバイト生活で汲々としています。

でも、とりあえず動いたらちょっとは事態が変わるかもしれない、というのがこの半年で感じたことです。

悪いようにはならないといいなぁ。


さてさて、今月来月はライブが続きます。

まずは明後日!

2016年4月23日(土)
@入谷なってるハウス
開場19:00/開演19:30
予約2,500円/当日2,800円(共に+1drink)
出演:金澤美也子(ピアノ)、飯田華子(紙芝居)、レオナ(タップダンス)小埜涼子(サックス)
お問い合わせ→yanterapunk@gmail.com


金澤美也子さんのピアノ、レオナさんのタップダンス、小埜涼子さんのサックスとともに、四人で吉原ソープの物語をやります!

翌週の金曜日はこちら!
2016年4月29日(金)
クラブグッドマン20周年記念公演 <vomi!〜elektro guzzi Tour編〜>
@秋葉原GOODMAN
OPEN 12:30 / START 13:00
adv¥2800 /door¥3500 (+1drink order)
【出演】
●Elektro Guzzi(from:ウィーン)
○GROUNDCOVER.
●henrytennis
○DJ MEMAI×MUROCHIN(WRENCH, DOOOMBOYS,BERSERKER)× 竜二(rega, REVITALIZED)
●aoub
○Turbohaler(from:ノルウェー)×Kazehito
○VOGOS
●NRQ
○bossston cruizing mania
●BOOL
○食品まつりa.k.a foodman
●あっこゴリラ
○飯田華子
●KIRIHITO
○明日のアー(コント)
※イベントページ:http://www.clubgoodman.com/blog/?p=11240


グッドマン20周年イベント!素敵なミュージシャンが目白押しです!

その二日後!
2016年5月1日(日)
わかみほ新学期〜5月病をふっとばせ!〜
@代々木バーバラ
open15:00 start15:30
前売3000円 当日3500円
※大学生割引あり
出演:
Li2MiHOLiC+phallus
結月里奈+組原正(生音アイドル緊縛ショー)
飯田華子(18禁紙芝居)
目白バタイユ(エロ落語)
喰美彦
小田海(おだまりん、元JKシンガー)
桜井明弘(現役高校教師)
and more
※制服大会


美しいマルチパフォーマー・若林美保さんのイベントです!
制服大会だそうなので、私も制服を着て臨みます☆

さらにその二日後!
2016年5月4日(水)
「はじめまして東京」
@神保町・試聴室
17:00開場 17:30開演
予約\2800 当日\3300(※ともに1ドリンク&スナック込)
出演:ネオカート(from大分)、ペガサス、飯田華子
スペシャルゲスト:鈴木博文


これもまた楽しみなライブです!
ペガサスをまだご覧になったことのない方はぜひ!!

さらにさらにその二日後!
2016年5月6日(金)
「母親教室」第5回
@阿佐ヶ谷・よるのひるね
19時半開場・20時開演
予約1500円+1ドリンク(500円)
当日1800円+1ドリンク(500円)
出演:北村早樹子、飯田華子


北村さんと私のシリーズ企画第5回目。
「今後母親になる予定も願望もない三十路独身女二人が『母親』について考えるイベント」です。
シリーズ企画ではありますがそんなに連続性もないので、初めてのご参加の方もぜひ!
今回は北村さんがお母さんについての作文を読みます!!

そして5月はツアーもあります!

5月18日、20日、21日と大阪、22日は名古屋です☆

2016年5月18日(水)
「母親教室」大阪編
@日本橋orなんば ロフトプラスワンウエスト
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥2,000 / 当日¥2,500(共に飲食代別)※要1オーダー500円以上
前売券はイープラス、ロフトプラスワンウエスト店頭&電話予約にて近日発売開始!
※ご入場はイープラス→店頭電話予約→当日の順となります。
イープラス(4月23日より発売開始!):http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002189320P0030001
電話:06-6211-5592(16時〜24時)
出演:北村早樹子、飯田華子


「母親教室」なんと大阪出張編!
お互いのソロライブ、トーク、コントとみっちりやります!!

20日はまだ詳細未定ですが、決まり次第ホームページやツイッターでも更新していきます。

そして土曜日はこちら!
2016年5月21日(土)
釜ヶ崎は今日も晴れだったVol.6
〜釜ヶ崎純情浪漫ポルノ〜
@釜ヶ崎・難波屋
大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-5-2(西成警察を北へ徒歩1分)
開演19:00/ 終演21:00 投げ銭
出演:飯田華子、越路よう子


大好きな立ち飲み屋・難波屋さんで、越路よう子さんとツーマンショー☆
この日は難波屋おすすめの肉豆腐とトマトチューハイでキメたいと思います!!

その翌日は名古屋です!
2016年5月22日(日)
スナックブラジル
@金山(名古屋)・ブラジルコーヒー
チャージ\1500+1ドリンク(\500)
19時オープン/19時半スタート
キャスト:飯田華子(18禁紙芝居)、角田波健太(music)、Charlie Hopper(絵と詩)
※予約も当日もお値段は変わりませんが、ご予約いただいたお客様にはスナック盛り合わせの特典が付きます♥ご予約はこちらから→charliehopperch@gmail.com


去年の年末に名古屋でライブをしたさい、リハーサルの合間にブラジルコーヒーへ行き、「こんなとこでライブしたいなぁ」と思ったことから実現しました!
スナックイベントなので、カラオケタイムはぜひみなさまもご参加ください☆
キャストがチークダンスのお相手もいたします!

東京に戻って月末はワンマンショーです!
2016年5月28日(土)
飯田華子ワンマン
@高円寺円盤
19時開場/19時半開演
1500円(1ドリンク付)


お楽しみいただけるよう色々工夫をこらしますのでぜひ来てください!!

…というわけで、面白そうなことばかりしてたら狂ったスケジュールになりました。

やりたいことをやれるうちにやれるだけやろうというのが現在のモットーです。

なにとぞみなさま、よろしくお願いいたします☆☆

ミュージカルとメールアドレス

今週末にミュージカルをやります!あー!ついに今週末!

この二ヶ月は稽古や準備に明け暮れました。

ここ数年最大の気力と体力を注いだつもりです。

しかし、その準備も佳境だというのに、メールアドレスがウィルスに感染してしまいました…。

お仕事やホームページのお問合わせなどに使っていたものなので、かなりの打撃です。

現在、私のメールアドレス(hnk.1104@live.jp)からSNSを装ったメールが来ているとの報告を何件か受けました。

新しくメールアドレスを作り、ホームページやSNSのリンクはそちらに移行しましたが、まだ旧アドレスにいろいろなデータが残っているのでアカウントを削除できません。

とはいえ、hnk.1104@live.jpから私がメールすることは今後一切ありませんので、もしこのメアドからメールがきた場合は無視してください。

ご迷惑おかけして申し訳ありません。。。

さて、ミュージカルですが、なんと土曜公演は先週末に完売しました☆ありがとうございます!!

残るは18日日曜日の13:30〜の回と17:30〜の回です。

どちらもまだお席ありますので、ぜひぜひぜひいらしてください☆

こちらの予約フォームからご予約いただけます↓
https://sv68.xserver.jp/~481engine/481engine.com/rsrv/pc_webform.php?d=c124431f2d&s=&

とにかく素晴らしいキャストに恵まれました。

千絵ノムラさん以外はほとんど演劇経験はありませんが、全員一人でステージを背負ってきた方ばかりです。

三連休は昼から晩までぶっ通しで稽古しました。

場所は伝説のシャンソンバー・シャノアール!!紫のグランドピアノとピンスポが麗しいです☆☆

このキャストでこの季節で日ノ出町のシャノアールでなければできない公演です。

絶対面白いから見逃さないでね!!

❤︎生ミュージカル「二十四の瞳ちゃん

COIyQeTUYAAzdNn

6月後半ライブ後記、漫画について、7月の予定

前回のブログは前橋に行くところで終わっていました。

あのあと、無事前橋にたどり着き、楽しいライブができました。

お客さんも大変暖かく、出演者も素晴らしく、いいイベントだったと思います。

ご覧下さった方々、本当にありがとうございました!!

IMG_0266

前橋は群馬の県庁所在地ですが、何年か前に行った高崎のほうが栄えていました。

でも、ちょっと薄暗い歓楽街があって、それは東京の盛り場よりずっと危険な香りがしました。

行き交う人たちは、職業通りの格好をしているというか、オールバックにエルメス柄のシャツで黒塗りの車にお辞儀してたりして、漫画みたいでした。さすが赤城山の麓。

前橋はまた萩原朔太郎の故郷でもあり、街中には朔太郎の碑が立っているのですが、その向かいには「男に生まれてよかった!スーパー料亭天女」というギラギラしたお店がありました。

さらに街中を散策し、延々とシャッターの続くショッピングモールを抜けると、「川柳投票箱」が雨に濡れていました。

その脇には「今月の入選作」が貼り出されていて、
「共白髪 誓った筈の 嫁茶髪」
という川柳が、「それもステキで賞」を受賞してました。

こうしてライブで呼ばれて色々な街に行けるのはとても楽しいです。

これからはもっと東京以外でもやりたいなーと思いました。

その日はライブ会場だったバーで雑魚寝して、翌日昼過ぎに電車で帰りました。

車中のおやつはアルフォートでした。

『刑務所の中』を読んで以来、アルフォートを見るとつい買ってしまいます。

夜は浅草ゴールデンタイガーでまた紙芝居をやりました。

ゴールデンタイガーには初めて出ましたが、クラシックなシャンデリアと赤いカーテンのステージが素晴らしく、私好みの場末感たっぷりなお店でした。

ご一緒した楠木二郎さんの弾き語りも大変渋く、場所に合っていたように思います。

何人かお友達を連れてきてくれたお客さんもいて、持って行った漫画も完売しました。

本当に嬉しいです☆

ありがとうございました!!


さて、漫画ですが、「通販はしないの?」といったお問い合わせを何件か頂きました。

いまのところ、お金や在庫の管理をきちんとできる自信がないので、通販はしていないのです。

それに、「なにコレ、超ヘロヘロのコピー冊子じゃ〜ん」みたいな漫画ですので、実際にご覧頂いてから買うかどうか判断してくださったほうがいいかと思われます。

何に価値を置くかは人それぞれですが、資本主義社会の基準に照らし合わせれば、私のこの漫画冊子の商品価値はかなり底辺だと思いますので。

だから、実際あのブツを見て買ってくださった方は、世の風潮などに惑わされない、インディペンデントな美意識を持った紳士淑女ということですよ☆

あと、これは個人的な好みとして、家にいてモノを待つスタイルより、お出かけしてモノを手に入れるスタイルのほうが楽しいような気がします。

お店でお買い物をすると、目的のもの以外にも色々な商品が並んでいるので、「へー、こんなのあるんだあ」と手に取って眺めたり、今まで興味のなかったジャンルにも挑戦してみようかなという気になったりします。

現在、私の漫画を置かせて頂いてるお店は、高円寺の「円盤」、阿佐ヶ谷の「よるのひるね」、長野の「正午の庭」、大阪の「アオツキ書房」です。

正午の庭だけはまだ行ったことがないのですが、あとのお店は何度かライブをした場所で、売っている本やCDも大変面白いです。(正午の庭もホームページを拝見したらとても面白そうでした)

できることならこれらのお店で思いがけない出会いを楽しんで頂けたら最高だなぁという気持ちがあります。

あるいは私のライブでも売っているので、ライブにもぜひ来て欲しいです。ううふ。

とはいえ、忙しくてなかなかお出かけできない方や地方に住んでいる方もいらっしゃるので、やっぱり通販もするべきかなーとも悩んでいるのですが…

でも、せっかく通販するならば、もっと通販特有のいかがわしさを全面に出したモノを作りたいですね。

背が伸びるガムとか恋人ができるブレスレットとか。

それはそれで面白そうなので、もし通販を始めた際は、どうぞよろしくお願いします!


さて今月はワンマンライブが控えております。

7月31日金曜日、場所は横浜黄金町、かつて花散る夜の下半身を支えたあの川沿いに建つ「試聴室その2」というお店です。

なんでもその週は「ビヤホールWEEK」として日替わりゲストの投げ銭ライブを行うそうで、私は5日目に呼んで頂きました。

ビールをグイグイ飲めるイベントにしたいと思ってますので、ぜひぜひ7月最後の夜は黄金町にいらしてください。

東京から意外と近いです!


で、その前にはYOYOYOYORUNOというステキなバンドとのコラボもあります。

こちらは7月19日下北沢。

YOYOYOYORUNOの名曲「花咲くゾンビ」を元に私が作った紙芝居をやります。

これは四年前に一度やったきりで、「またやりたいなー」とずっと思ってた演目でした。

今回やっとそのチャンスがきたので、きちんと練習して再演します!

ご一緒する出演者も大変素晴らしいので、きっとお楽しみ頂けるイベントになるんじゃないかと思います☆


で、この日は深夜にもソロ紙芝居やります。

そちらは渋谷のDJパーリー☆

なんとゲストDJは掟ポルシェさんだそうです!


また、その二日後の7月21日には「オナニーの日」というイベントに出ます。

巨乳パイパンズという童貞パンクバンドさんのレコ発イベントです。

そちらでは10分間のステージを二回やります。


というわけで今月のライブ予定を順番に並べます。

7月19日(日)
「はっとりあつし〜その花と夢〜」
@下北沢ラグーナ
0PEN 18:00 START18:30
¥2000(+1ドリンク)
出演:
はっとりあつし
グルパリ(fromテコの原理) with グノレバリ(a.k.a.はっとりあつし)
nakayoshi group with はっとりロンサムあつし(ダンス)
YOYOYOYORUNO
飯田華子(紙芝居) with YOYOYOYORUNO

※出番20:30〜

7月19日(日)深夜
「MAD CITY Vol.8」
@渋谷Roots
OPEN 23:00 START 23:00 CLOSE 5:00
CHARGE Door/¥1500 1D
【Guest DJ】
掟ポルシェ
【LIVE SHOW CASE】
巌汰・Gくらっしゃー(AIR GUITER)、ムッシュ(ギター漫談)、飯田華子(ダンボール紙芝居)
and more..
【MAD JOINT DJ】
板KEN、悠、UCO、高橋勇太、yucco、鶴子
【DJ】
マッチ and more..
【TEQUILA GIRL】
ゆっこ、鶴子

※出番未定

7月21日(火)
「オナニーの日2015〜おもらしセレナーデレコ発〜」
@高円寺・Mission's
開場17:30 開演18:00
前売\2000 当日\2500 (+\1500で飲み放題!)
出演:赤裸々エリーズ/赤いくらげ/river(ロマンチック日本代表!!!)/バイドク/PET/巨乳パイパンズ/ムッシュ/飯田華子/Ko-Hey!

※出番18:30〜18:40&19:30〜19:40

7月31日(金)
「真夏の投げ銭ワンマン!ビヤホールWEEK!7月編5日目」
@横浜黄金町・試聴室その2
開場19:00 開演20:00(〜終演22:00)
投げ銭+1ドリンクオーダー(\500〜)


いっぱいありますが、全力で愛し合いたいという気持ちで臨みますので、何卒どうか!よろしくお願いいたします!!

飯田華子処女漫画集

漫画冊子作りました!

高円寺の円盤というお店に置いて頂いてます。
(円盤 http://enbannews.blogspot.jp )

漫画三冊

円盤店主・田口さんに失笑された表紙は三種類(中身は同じです)。プリクラで撮りました。

コピー&ホチキス留めのショボい見た目ですが、ボリュームの100ページでオマケCD付き、定価690円です☆

駄菓子感覚でお楽しみ頂けましたら幸いです!

収録した漫画は、「ジジイと肉体」1〜4話、「Tokyo Tachimbo Story」、「ボーイミーツガール物語」、「働くおねえさん」です。

上野の24時間営業のキンコーズでコピーしまくりました。

夜の19時頃から行ったのですが、一枚に8ページ分両面コピーして、裁断して、順番合わせて、ホチキスで留める、というこの作業で60部作るのに、翌朝6時までかかりました。

一人でする長時間の単純作業は、何度も心が折れそうになりました。

小さな声でずっと大森靖子の「新宿」を歌っていました。

出来上がった冊子はヘロヘロの紙のコピー本で、これを売り物にするなんてふざけているような気がしました。

私は今まで「物販」というものを作ったことがなかったので、これを作ることで少しは儲けたいな、などと甘い夢を抱いていたのですが、いやいや、これじゃあそんなにお金はとれないぞ、と思いました。

普通に印刷屋さんにお願いすればよかったです。

綺麗な印刷で立派な見た目の冊子にしてもらえばよかった。

この世界の仕組みがまたひとつ分かりました。

ちなみになんで印刷屋さんにお願いしなかったかというと、なんか色んな決まりがあって心が萎えそうだったからです。

印刷することをあまり念頭におかず漫画を描いていたため、原稿にはほとんど余白がなく(印刷所にお願いするには裁断分の余白を作っておかなければならないのです)、また、普通の印刷所だと性器をモロに印刷できないという決まりもありました。

線一本入れればいいだけなんですけどね。

でも、一度原稿をPCに取り込んで余白を作ってデータ化して、さらに性器に線入れて、と考えると、じゃあ自分でコピー本にしちゃおう、という気になってしまったのでした。

そんなわけでギリギリの売値です。

ライブでも売ります。

私の血と汗の詰まった内容的にはほぼ下ネタの漫画、どこかで見かけましたらぜひよろしくお願いします!!

あ、乱丁落丁・CDが聴けないなどのトラブルがありましたらお取り換えいたしますので、拙ホームページの「お問い合わせ」のところから御連絡ください!!
(飯田華子ホームページ http://iidahanako.jimdo.com )

それではこれから前橋に行ってきます。

今日はてあしくちびる企画イベント!

そして明日は浅草ゴールデンタイガー!

売れるといいなぁ。

母親教室、大阪、東京荒野

6月12日、阿佐ヶ谷よるのひるねで北村早樹子さんとの共同イベント「母親教室」をやりました。

これは「今後母親になる予定も願望もない二人が母親について考えるイベント」です。

5月頭、北村さんとイベントをすることが決まり、どんなことやりましょうかと打ち合わせがてら飲みました。といっても北村さんはお酒が飲めないので、私だけが飲んでいたのですが。

北村さんとは四年前に円盤のイベントでご一緒して、以来その心をえぐるような歌と大変面白いトークショー(きたむらじお)に尊敬の念を抱いていたのですが、あまりゆっくりお話ししたことはありませんでした。

初めてまともに色々お話しできてものすごく楽しかったです。

実は私はなかなか同世代の女友達を作れないのですが、というのも、女の人を前にすると「もてなさないといけないのではないか」という意識が勝手に発動するというか、「この人私みたいなダサい女とは本当は一緒にいたくないんだろうなぁ、でも大人だからそれを顔に出さないでいてくれてんだろうなぁ」とか勘ぐってしまい、「いやいやいや、私めなんかとお話ししてくださってありがとうございますでやんす」と進んで太鼓持ち的な役割を演じ、そして勝手に疲れるという、ほんと相手にとってもいい迷惑な卑屈っぷりを全開にしてしまうのでした。

しかも、別れたあとは「無神経なこと言ってなかったかしら。嫌われちゃったんじゃないかしら」とかいじいじ悩むのでした。

あーめんどくせぇ。

私なら私と友達になりたくないです。

でも男の人ならわりあい平気。

男の人に嫌われるより女の人に嫌われる方がダメージが大きいからでしょう。

そんなわけで、サシで長々楽しくおしゃべりできる女性というのは私にとってかなり稀な存在なのでした。

私は有頂天になり、昼から夜の10時までぶっ通しで喋り続け、果てはおうちにまでお邪魔しました。

北村さんと私は同い年で、まさに結婚・出産の適齢期ですが、二人とも結婚も出産も特に望んでいませんでした。

他の同じくらいの世代の女性と話すと、皆さん「結婚したい」とか「子どもだけは欲しい」とか高確率でおっしゃるので、私はどうもなんだか違和感を抱いていたのですが、北村さんもまたそうであったようで、もしかしたらこれが北村さんとお話ししててノーストレスだった要因のひとつかもしれません。

いや、もちろん結婚や出産を望んでいる方や既になさっている方といてストレスがあるわけではないですよ。子どものいる既婚者で大変シンパシーを感じる友達もいます。

…って、あーあ、ほらね、どうです、めんどくさいでしょう。

違う意見を言うときに、「かといってあなたを否定しているわけではない」と口添えせずにはいられないサガ。

こりゃなんででしょう。

考えたんですけど、人って自分を基準にしてしか相手のことを見られないじゃないですか。

「自分だったらこう思うな」というところから相手の気持ちを推理するじゃないですか。

ということは、私は自分と違う意見を出されたときに、「あ、私ってこの人に否定されてるのね」とか思うから、こういうふうに過剰に言い訳してしまうのではないでしょうか。

つまり私は心の幼稚な人間なのです。

しかし、特に結婚とか出産といった問題になると、私ではなくても慎重な物言いになる傾向があります。

むしろ、これが慎重な問題だとまったく思っていない方を見るとちょっとビックリします。

独身と既婚、さらに子どもがいるかどうかでなんとなく女は思想が分かれてしまう、というか「分かれている」と思われてしまう。

そのゾーンに果敢に、かつユーモアを交えて切り込んだのがかのベストセラー『負け犬の遠吠え』だったのでしょうか。

読んだとき私はまだ二十歳の小娘だったので実感はありませんでしたが。

…と、少し逸れましたが、そうして北村さんとお話しするうち、「マザーコンプレックス」という言葉が出ました。

マザーは何かしらのコンプレックスを植え付けます。

自分が母親という立場になったことのない二人ですが、ではいっちょ「母親」について語ってみましょうか、ということでこのイベントをすることになりました。

会場のよるのひるねは小さなカフェなので、トークメインのイベントにして、まぁお客さんは10人くらい入ればいいかな、と思っていましたが、当日は予約を締め切るほどの盛況っぷりで、皆さんやはり母親というテーマは気になるのかしらと驚きました。

ご来場くださった方々、本当にありがとうございます。

北村さんと私の寸劇&ラップで始まり、お互いのソロを20分ずつとトークを50分、休憩を入れて2時間弱のイベントでした。

お客さんには母親についてのアンケートもお願いしました。

トークはすっかりビビってしまって、自分では反省するところが多々あります。

いい人ぶっちゃった、ていうかマトモな良識ある意見を言っちゃった、ていうか後味の悪いイベントにしないようにしなきゃとか思っちゃった。

そういうのは邪魔ですね。

私はトーク術があるわけでもない素人なのですから、自分の汚い内臓をガバっと開いて「うりうり!」って見せつけるくらいじゃないと。

このイベントはシリーズ企画なので、次回はもっと切り込んでいけるよう頑張ります!

そしてまたこのイベントは「教室」と銘打ってあるくらいなので、次回は課題図書があります!

「課題図書何がいいですかね〜」とお客さんに募ったところ、太宰治の『斜陽』という意見が出ました。

私は『斜陽』を母親の話としてあまり意識していませんでしたが、たしかに「お母様」が物語に深く影響しています。

この小説を主軸にして「母親」を語るのは面白いのではないでしょうか。

というわけで次回の課題図書は太宰治の『斜陽』になりました。

イベント終了後は、「軽く飲みませんか?」と北村さんをお誘いして、お客さんに書いて頂いたアンケートを交互に見ながら明け方近くまでまた喋りました。

アンケートの回答はどれもすごく面白かったです。

次回はこれを元にした出し物もするよ!!

第一回目をご参加されてない方も、ぜひぜひ遊びにきてください!!

2015年8月21日(金)
第二回母親教室
@阿佐ヶ谷・よるのひるね
19:30開場
予約1500円+1ドリンク(500円 )/当日1800円+1ドリンク(500円)
出演:飯田華子、北村早樹子
課題図書:太宰治『斜陽』




「母親教室」の二日後は大阪に行きました。

「極悪いちご団」というバンドの阿仁異さんと女王様をされている結城彩さんのお二人によるイベント「雑技道場キネマトス」の大阪興行に呼んで頂いたのです。

ドラァグクイーンの方による司会、ダンス、ロープパフォーマンス、殺陣、チンドン屋、バンドなど、頭に花が咲くようなイベントでした。

自分の出番は大変緊張しましたが、お客さんがあたたかく、ウケてもらえてよかったです☆

半年前に新松戸FireBirdでご一緒したKiKiさんをまた拝見できてすごく嬉しかった…。

KiKiさんは「肉弾パフォーマー」としてボリューミーなボディでダンスをされているのですが、ものすごくコミカルで、かつとても可愛らしくて、さらに美しく、気高さを感じます。

前回拝見したとき、この世界に横行する胸糞悪い「美」の価値観を目の前で打ち壊してくださった!と感動しました。

うまく説明できませんが、例えば「目が大きいほうが可愛い」とか「華奢なほうがいい」とか「女は若いほうがいい」とか、そういう価値観ってあるじゃないですか。

いや、大きな目も華奢な体も確かに美しいと思います、竹久夢二も中原淳一も高橋真琴も大好きです、若い肌は何者をも撥ね付ける魅力があります、だけど「美」がその一方向でしかないのはつまらないじゃないですか。

(私はこういう話をもう何度も書いているので、「また言ってるよ」って感じかもしれませんが、一度もうまく書き切れたことがないのでまた書いちゃいます。今後も書くでしょう…。)

目に星を浮かべ小鼻は描かない、という少女漫画のスタイルは大変素晴らしいし失わないで欲しい、手足の長いモデルが格好良く服を着こなすのをうっとりと眺めたい、けれどそれらは「美」の一バリエーションであって欲しいのです。

それは私がティーンエイジャーの頃に、華奢な体や毛穴ひとつない肌を目指しそして挫折したから僻んでいるだけかもしれないけれど、三十過ぎた今でも、なんだかどうしても、平均体重より重いことやお肌にシミシワがあることがちょっと後ろめたい気持ちになってしまう自分がいて、大変残念な思いです。

そう、私が女性を前にすると萎縮してしまうのは、自分が決して少女漫画や女性誌における美の基準を満たしていないのに、そんな奴が好き勝手なことを言っては彼女らを不愉快にするのではないかと怯えてしまうからです。

ということはつまり私もまた、少女漫画や女性誌に登場する女性を見て「やっぱこれが正しいよね」とどこかで根強く思っており、しじみみたいな目であぐらをかいた鼻のブツブツがたくさんある太った女が楽しそうに生きていると、「なんで負い目を持たないんだー!あんたみたいな人はうなだれてコソコソ生きるべきでしょー!」と不愉快になっているということです。

美とは正義であり、そして正義とは大きな目と華奢な体とつるつるのお肌です。

それさえ満たしていれば、人の気持ちを傷つけたり脱税をしたりしても、法律では許されなくても女子校では許されます。(言い切っちゃいましたが。)

ちなみにこれは異性からモテるモテないって話とは微妙に異なります。

むしろ女子校(少女漫画/女性誌)では「こんなに美人なのにモテない」とかってほうが正義だったりすることもあります。

って、こんな世界観は私だけ?

私が勝手に作り上げた正義?

わからない、私以外の女性が何を思っているのか、フィールヤングや女性誌を読んでどんな気分になっているのか、いったいどういうつもりでお洋服を買いお化粧をしバルでバーニャカウダを頼むのか。

もしかしたら勘違いなのかもしれないけれど、私はなんとなく「美」がひとつのファシズムとして台頭しているような気がしていて、だから女の人はいつもダイエットをして、脳の糖分が足りなくなって、イライラして、彼氏からメールが返ってこないことで発狂して「もうお前とは付き合えない」とか言われて絶望的になって酒場で呑んだくれて知らぬ男の腕に抱かれて「だけどこれは本当の愛じゃない」とか言って傷ついてゲロ吐いてそれでも朝日は昇るから二日酔いの肌にファンデーションをはたきこんで会社に行くのよ。大変そう。って思ってしまいます。

もちろん男の人も、また違うファシズムで苦しそうな気がしますが。

とにかく、そういうつまらない価値観にくすぶっていた私に、KiKiさんのパフォーマンスは新しい「美」を提示してくださったのでした。

それも、他者を攻撃するような形ではなく、非常に洗練された「笑い」として。

本当にいい気分になりました。

KiKiさんだけでなく、今回この大阪「キネマトス」でご一緒した女性の出演者さんは皆、そうした格好よさがありました。

KiKiさんと交互にダンスパフォーマンスをされていたアイハラミホ。さんもまた、ボリューミーなボディで笑いを振りまく素敵なダンサーさんでした。

KiKiさんのパフォーマンスはちょっとロマンチックな雰囲気ですが、アイハラミホ。さんはもっと歌舞いているというか、ババーン!と「ショウタイム!!」って感じで、そのエネルギーに圧倒されました。

短い時間でくるくる変わる展開に「次はどうなるの?次はどうなるの?」と目が離せませんでした。

吉原の遊女の姿でロープパフォーマンスをされたうのさんとみどりさんは絵のように美しく、って、そう、この「美しさ」は少女漫画や抒情画のあの華奢な美しさなんだけれど、「かわいいって言って言って!」みたいな不潔な女子校臭はなく、「だってショウだもの、ばっちり格好つけますわ!」という潔さがありました。

米元美彦さんのドラムに乗せた結城彩さんと杏さんのロープパフォーマンスは大変エロかったです。

吊りやロウソクなどのSMショーを見ても、私はいつもあんまりエロいと思わないのですが、以前も結城彩さんのパフォーマンスを見たときはドキドキしました。

なんか、相手への思いやりのようなものを感じる責めっていいですよね。

すっげぇ大人っぽい。

そう、このイベントは全体的に大人っぽかったです。

道を外れておどおどしている変態一年生に、「こっちへおいでよー楽しいよー」と手招きしているような雰囲気がありました。

その後打ち上げで結城彩さんのバー「キネマトス」に行き、さらにキネマトスが閉まった後はタコ焼屋さんで朝まで飲み、付近のネットカフェで一人仮眠をとったあと、大阪でたびたびお世話になっている古書店「アオツキ書房」さんに『東京荒野』を置かせて貰いに行きました。

あ、『東京荒野』というのは湯原昌泰さんが編集長をなさっている同人誌で、私も今回表紙と漫画を描かせて頂いているのです。

で、湯原昌泰さんというのは四年前に下北沢のライブハウスLagunaでご一緒した弾き語りをされている方で、でも弾き語りだけじゃなく小説も書いていて、自分のことを棚に上げまくって言うと、「小説書いてます」って人の小説ってだいたい気持ち悪くてつまんないから読むのどうしよーって最初は思ったんだけど、でも湯原さんは歌もよかったから試しに読んでみて、そしたら物凄く面白くて嫉妬すら覚えたので、以来お近づきになりたいと思い、近寄ったのでした。

そんな『東京荒野』のホームページはこちら☆http://tokyokouya2015.web.fc2.com

他執筆陣の作品も面白かったです!

私のイチオシはちひろくんの書いた「シャンティ」です。

初めて町田康の『くっすん大黒』を読んだとき以来の震えを感じました。

もしどこかで見かけましたら、ぜひよろしくお願いします☆


さてさて、今週末は前橋と浅草で紙芝居をやります!

どの出し物をするかまだちょっと迷っていますが、いくつか練習しております。

壁の薄いアパートで、声を潜めて。

2015年6月20日(土)
てあしくちびるpresents "2nd poewr wave"
@前橋・CoolFool
20:00開場・20:30開演
500円+ドリンク+投げ銭
出演:飯田華子、はっとりあつし、こまどり社、てあしくちびる

2015年6月21日(日)
西浅草ランデヴー
@浅草・ゴールデンタイガー
OPEN&START 20:00
Charge1500円+1ドリンク
出演 飯田華子(紙芝居) 、 楠木二郎
DJ コーヘイ


よろしくね!!

黄金の季節

気づけば二ヶ月もブログを更新していませんでした。

この間何をしていたかというと、バイトして物件を見つけて引っ越しをして、引っ越し先の風呂が壊れていたので不動産屋とちょっとバトルして、とりあえず風呂が治るまで銭湯通いをして、そこで水虫を移されたりしていました。

今年私は31歳。厄年です。

先日は電車に乗ったところ、目の前に座っている人が血だらけでした。

何かの闘争のあとらしく、連れの人に、「でも俺やっぱ許せないすよ」と言っていました。

許せないようなことがあったのか。うん、あるよね。

私はピンクの便座カバーにうんちの染みがついていることと、ちくわの穴にキュウリを通したおつまみが許せないよ。

あれは美意識を破壊する。

ところでいまだに私の部屋はネットに繋がっていません。これも漫画喫茶で書いてます。

あと30分ほどで出なくちゃいけないので、とりとめのない内容になってしまうかと思われますが、でもじゃあ時間をかけたらとりとめがあるものになるかというとそんなこともないような気がしますので、最近思ったことを勢いよく書こうと思います。

えーと、私はよく「言ってること分かりますか?」と聞かれることが多いです。

たぶん、「俺の言ってることわかんねーなこのバカ」って思われちゃうくらいバカなことばっかしてるからだと思います。

で、そう言う相手ってきっとムカついてるはずだから、できればこれ以上怒らせたくないんだけど、「言ってること分かりますか?」って聞かれると、もしかしたらこの人はこの言葉に独特の意味を持たせているのかもしれないとか勘ぐっちゃって、「分からないかもしれません」とか答えてしまい、ますます怒らせるようなことがたまにあります。

てか、あー、久しぶりのブログなのになんでこんなことを書いてんだろ。でも最近あったんですよね。こういったことが。ディスコミュニケーションが。

だから言葉って難しいですよね。

…ってなにその常套句!こういう常套句で会話を結ぶやつが何より嫌いだ!というか恐怖だ!「女って怖いよね」とか言う男こそ恐怖だ!キョウフ!

そういえば私の祖母は戦時中に女学生でしたが、戦況が厳しくなってくると軍需工場に駆り出され、とっても怖い「教婦さん」の指導のもとに部品を作ったそうです。

おばあちゃんの思い出。

思い出のデルタ地帯。

博多とナイルとお股の川では、彦星さまが溺れているのでした。

というわけで、三月四月とお休みしましたが久々のライブです。

2015年5月2日(土)
「小春の逢瀬 vol.92」
@高円寺円盤 http://enban.web.fc2.com/
19時OPEN/19時半START
¥1500(1drink付)
出演:柳家小春、飯田華子


三味線で江戸時代の小唄などを唄われる柳家小春さんと二人で女子会やります!


で、その二日後にはこちら!

2015年5月4日(祝月)
「視野」
@渋谷32016
18〜24時
\1000/1ドリンク
DJ:低い跳び箱なら飛べる、Teru Iwase、Kura、HAYATO DELAROSSA、シビレル
LIVE:make some boyz、飯田華子


渋谷のクラブのDJパーリーで紙芝居します!


そしてその翌日は秋葉原グッドマン!

2015年5月5日(祝水)
「夜のサービスセット 19th anniv. スペシャル増刊号」
@秋葉原・GOODMAN
16:00〜
出演:飯田華子(紙芝居) / 人形劇団 銀座擬人座[クラモトイッセイ×酒井泰明(moools)] / 潮騒のMemories(自作楽器とフリースタイル呪詛) / Rent:A*Car(ドローン) / Backaskill[ドラびでお+HIKARI(BOMBORI)] / 太鼓生花人間[いけばな今井蒼泉(龍生派)+和太鼓人間鼓次郎] / ジョー長岡 / 他
FOOD:SPICE ADDICTS / 人形町キッチン / オムチャントーン


フードブースも出ます!
ご飯がとてもおいしそうで楽しみです☆

このような感じで、ゴールデンウィーク満喫な予感ですが、休みが終わったあと泣かないように気をつけたいと思います。

ではまた!

「吉田霊園」@ヴァルハラ宮殿、歌舞伎町放浪記

昨夜から今朝にかけて、イベント「吉田霊園」に出演してきました。

会場は新宿歌舞伎町の「ヴァルハラ宮殿」というお店です。

深夜にもかかわらずたくさんのお客様がいらっしゃり、小さなお店なので人が入りきれないほどでした。

活気あるイベントに呼んで頂き、主催の吉田和史さんには大変感謝です。

私は「街」と「あなたの知らない風俗」をやりました。

あと、吉田和史さんの出番のときに、「渚」という曲に朗読で参加させて頂きました。

歌の間奏で急に女の語りが入るという演出で、吉田さんからは「火サス的な感じで」と言われていたので、こういう朗読テキストを作っていきました。↓

「あの日の午前二時ですか?
…たしか、風林会館の前で車を待っていました。
え?目撃者がいない?
あはは、だって、私みたいな女、この街には掃いて捨てるほどいるじゃないですか。
みんな、愛のアリバイを探して、ドンキホーテで浜崎あゆみプロデュースのつけまつげを買うから、だから、キャバクラ嬢の化粧は、いつも似ているんです。」

朗読し終えてから、そういえば私は火サスを見たことがなかったと気づきました。

自分の出番のあとは、客席が立ち見スペースすら確保しづらい状況でしたので、ちょっと外で時間を潰すことにしました。

店の前は区役所通りです。

深夜の歌舞伎町がパックリと口を開けて手招きしていました。

さぁ、どこへ行こうか。

ゴールデン街で何軒か知っているお店を当たりましたが、満員だったりもう閉めてたりして、しばらくウロウロし、ああそういえばあそこならやっているかもと以前から気になっていたお店に行ってみました。

そこで、旧い知人(男性)に、五年ぶりくらいに再会しました。

うわぁ久しぶり、今なにしてんの?と隣に座って飲んでいたら、急に女の人が入ってきて、
「やだ、まだ飲んでたの?」
と知人に言いました。

なんだなんだ?と思っていたら、女の人はみるみる泣きそうな顔になり、
「どうして電話に出ないの?…もう帰る!」
と言って出て行きました。

知人が慌てて上着を引っ掛け、
「待ってて、連れ戻してくるから」
と言い残して後を追いました。

ポカンとしていたら、店のママが、
「あれは一緒に住んでる女の人よ」
と教えてくれました。

ああ、そういうあれか。

私はなんの関係もないけれど、あの二人が戻ってきてもなんとなく気まずいので、お会計をしてそそくさと店を出ました。

まぁねぇ、夜中でねぇ、電話に出てくれないと心配になっちゃうよねぇ。

で、どこにいるんだろう、どこにいるんだろう、って探して、ようやく見つけたと思ったら、こっちの心配なんて微塵も知らずに呑気に飲んでて、そりゃ泣きたくもなるよねぇ。

とはいえ飲んでる最中って、電話のことなんて忘れちゃうよね。

仕方ないっすよね。

私は再び街をウロつき、ドンキホーテに行ったり、そこでつけまつげが100円で売られていたので買おうとしてやっぱりやめたり、コンビニで「勝手にシロクマ」を立ち読みしたり、そんで結局「週刊文春」を買ったり、それから、少し腹が減ったことに気づいて、歌舞伎町裏の中華屋に入りました。

寒かったので紹興酒の熱燗と、つまみにピータンを頼みました。

あー、ピータンのまろやかな黄身が紹興酒の甘みで溶けて極楽だわー、とかいって。

店内を見回すと、客は中国系の人ばかりでした。

場所柄か、あまり安くはないお店でしたが、彼らは親しげに店員と中国語を交わし、メニューに載っていない、何か挽肉や色んな物を炒めたものが乗っかった丼ご飯を食べていて、それがとてもおいしそうでした。

私の隣には中国人ホステスとその客であろう初老の男性(日本人)がいて、男性が鶏肉のカシューナッツ炒めを頼もうとしたら、「ソレハ、マズイデス」とホステスが片言で止めていました。

そうか、まずいのか、じゃあ私も頼まないでおこう、と思いました。

ピータンを食べ終えても紹興酒はまだ全然余っていたので、ていうかその店はグラス紹興酒がなく、ボトルでしか注文できなかったので、もう少し何かつまみたくてザーサイを頼みました。

持ち込んだ「週刊文春」の吉田豪×阿川佐和子を読みながら、食べて、こぼして、誌面に油染みができました。

気になる記事をあらかた読み終えて時計を見たら五時過ぎで、そろそろイベントも終わる頃かと、飲み切れなかった紹興酒のボトルを手に、ヴァルハラ宮殿に戻りました。

ドアを開けると、一番最後の東京ディスティニーランドさんの演目が佳境に差し掛かったところでした。

相変わらずの超満員だったので、トイレの前で声だけ聞いていました。

どうやら「方舟に乗りたいのに時刻表がない」をやっているようでした。

これは去年11月にヴァルハラ宮殿で共演したときも見たお芝居です。

しかし、ラストが違っていました。

前回も衝撃を受けましたが、今回もまた、胸にグッと迫る展開で、…いや、「胸にグッと迫る」どころじゃないな、なんかもう、ドカーンと体当たりされて、倒れたところを馬乗りになってギューギュー首を締め付けてくるような、そんな圧倒的なパワーでした。

東京ディスティニーランドさんを見ていると、いつも自分は卑怯なんじゃないかと思ってしまいます。

これだけ心身を削って、その血まみれの肉片をぶつけるような方がいるのに、なんで私は小手先しか使ってないんだよ、と思うのです。

定職にもつかずこんなことしてるってのに。

しかも、小手先の技で通用するほどの技術もないのに。

ていうか、こんなふうに心身を削るようなことをして、東京ディスティニーランドさんは大丈夫なんだろうか。

大丈夫じゃないよね。

たぶん、大丈夫じゃないんですよ。

でもやるんですよ。

なんて誠実なんだ。

そして変態なんだ。

トイレの前で紹興酒のボトルに口をつけて飲みながら、私はちょっと涙ぐんでしまって、実に立派な酔っぱらいの出来上がりでした。

イベントのあと、お客さんがハケた店内でまた少し飲みました。

この日の共演者は、PALESSさん、吉田和史さん、蛇口さん、山田広野さん、東京ディスティニーランドさんという素敵な方々で、皆さんのライブをほとんど見られず残念でした。

でもそのくらい盛況だったのは素晴らしいことです。

飲んでいたら、蛇口さんがなぜかフリースタイル(ラッパーが即興で言葉を重ねていくこと)を始め、みんな半笑いで見ていましたが、韻を踏みながらの展開はスリリングでした。

さすがだなぁと思いました。

しかし何を言っていたかまったく思い出せません。

外に出たらすっかり明るくなっていて、家についたのは九時前でした。

それから寝て起きて今です。

ご覧下さった方々、本当にありがとうございました!

image


これからちょっとバタバタする予定なのでしばらくライブはありませんが、また暖かくなったら色々しますので、その際はどうぞよろしくお願い致します☆

「紅い花」とヴァルハラ宮殿

蛇口さんが脚本を書き、私が映像を作った朗読アニメ「紅い花」をYouTubeにのせました。



これは去年の11月に、私と蛇口さんの共同誕生日イベントで上演したものです。

そのときは無音の映像で、私がその場で朗読しました。

今回、YouTube用に、新たに声入れして編集し直しました。

朗読は蛇口さんと私と津田一矢さんです。

あ、津田一矢さんとは弾き語りをされている方で、私はこの方の「変な日」という歌がとても素敵だと思います。

※「変な日」


誕生日イベントの三週間後、蛇口さんと津田さんの出たイベントがあったので、それを見に行った際、
「そういや『紅い花』YouTubeにあげてよ」
と蛇口さんに言われ、しかしこのテキストは淡々とした語り口なので(そこが魅力ですが)、YouTubeで見るなら、声が一種類だけだと単調になってしまう可能性があると思いました。

それで、蛇口さんにも朗読してもらうことにして、そのとき隣で津田さんも飲んでいらしたので「津田さんもご一緒にいかがですか?」と言ってみたら、よくわからないけどいいよ、とご快諾頂きました。

そんなわけでこの三人組の朗読です。

録音は新宿の花園神社でやりました。

蛇口さんのおうちはちょっと遠いので、東京で集まるのはなかなか難しいですが、ちょうど一月末に蛇口さん主催のオープンマイクがゴールデン街であったので、その日に早めに集まって録ったのです。

スタジオに入るほどでもないので、最初はカラオケ屋さんで録ろうとしましたが、周りの歌声がうるさく、いっそ外で録っちゃえ!ということでコンビニで酒を買って花園神社に行きました。

別に酒を買う必要はないのですが、まぁちょっとアルコールが入ったほうがほぐれる気がして。

休日の花園神社で酒を飲みつつ朗読するのは楽しかったです。

しかし、あとで録音したものを聞いてみたら、蛇口さんのパートは録り直したほうがいいなぁということになりました。

それで、蛇口さんが地元のお友達の家(録音設備がある)で再び朗読してその音源をデータで送ってくれたので、結局花園神社での録音を使っているのは津田さんの声だけです。

そうすると津田さんのところだけ外の雑音が入っていて違和感が出たので、そのシーンにはバックに雨音を差し込みました。

うまく誤摩化せているでしょうか…。

「アニメ」というにはほとんど動きのない映像ですが、「へー、こんなのも作るんだー」くらいの軽い気持ちでご覧頂ければ幸いです☆

蛇口さん津田さんありがとうございました!


さて、次の土曜の夜は、この蛇口さんも出演されるイベントで紙芝居をやります。

2015年2月7日(土)深夜
吉田霊園ファイナルー妖怪トライアスロンー
@歌舞伎町・ヴァルハラ宮殿 http://walhalla-destiny.jp
※日付は8日です。ご注意ください。
24時半開場 / 25時開演 (※8日0時半開場 / 1時開演)
¥2500(1ドリンク込)
出演:PALESS(先端音楽ユニット)、飯田華子(エロ紙芝居)、吉田和史(クラシックギター弾き語り)、山田広野(活弁映画監督)、蛇口(詩人)、東京ディスティニーランド(女装一人芝居)


会場のヴァルハラ宮殿は、東京ディスティニーランドさんがママを勤める素敵なお店なのですが、2月末日をもっておしまいになるそうで、多分ここで紙芝居をやるのはこれが最後です。

主催の吉田和史さんのホームページにタイムテーブルが載っています。
http://artist.aremond.net/kazknee/topics/detail/index/8998

お世話になった場所ですので、最後によいライブができるよう頑張りたいと思います。

ぜひぜひ覗きに来てください!!


これが終わったあとはちょっと忙しくなるので、しばらくライブの予定はありませんが、また暖かくなってきたら再開するつもりです。

どうぞよろしく!!
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