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2020年04月

2020年04月30日

今日、凶、狂→恐

当然のようにスッと親父ギャグのタイトルが思いついた時に、歳を取ったなぁと実感しました。

いや、親父ギャグという言葉自体が古いのか?

そんな疑問を持ちながらのブログです。



休業中と言えど、小屋の維持・管理は必要です。

もちろん行者小屋にも維持・管理をしに行っております。


もしかしたら行者小屋に行った際に、先日の小屋荒らしのような凶行の瞬間にかち合ってしまうかも知れません。

そう言う危険を伴う戦場に派遣されるのは、やはり僕です。


戦場で一兵士としての僕は味方である可能性を一切考えず、動くものに対し瞬時に乱射し、蜂の巣にした後に敵だったかどうかを確認するタイプ、座右の銘は『どっちか分からんけど、取り敢えず撃っとけ』


『赤岳鉱泉の狂犬』のソリッドです、夜露死苦(ヨロシク)!!



さて、そんな目につくもの全てに対して喰らいつかんばかりの状態で行った行者小屋がこちら。
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いや...、なんかちょっと怖いんやけど...。

誰も居ない山小屋って...結構雰囲気あるやん...。


小屋番を10年やってれば、それなりの話は聞いたり体験したりするんです。


足が無いと言う噂の幽霊は苦手です。

逆に足の多い生き物も苦手ですが...。


犬や猫などの4WDの動物は好きなんですけどね。


恐怖心を誤魔化すために無駄に大きな声で独り言を言いながら作業をしておりました。


こうなると狂犬の面影は皆無。

...なのですが!

僕は護身用にピッケルを持っています。


いきなりビックリさせられたら、相手を確認せずにピッケルを投げてしまうかも知れません。

これも一応...狂犬...?


こんな危険な奴が行者小屋を管理しに行ってます。

とても危ないので休業中の行者小屋には勝手に入らないでくださいね。



今日、凶行が起きた行者小屋に行った狂犬が恐怖を感じた。

...と言う話でした。


あれ?なんだか今日のブログ...加齢臭がするぞ?

akadakekousen at 13:42|PermalinkComments(0)clip!

2020年04月29日

エール交換

なんだかスッキリしないゴールデンウィークが始まりましたね...。


こんな時こそ、八ヶ岳を身近に感じていただきたいという願いを込めて、小屋番やボランティアスタッフさんが撮影した写真を、気が向いた時に放出していくゆる〜い企画を始めます!

休業中の鉱泉を応援する企画に対する、鉱泉からの応援企画です!


第1回目は、ボランティアスタッフさんに撮影していただいた、楽しすぎた2020冬の記憶が甦る、第10回アイスキャンディフェスティバルの模様をGoogleフォトにて公開しました!


フォトギャラリーに進む手順
赤岳鉱泉・行者小屋HP

画面左上スペシャルページ

第10回アイスキャンディフェスティバルフォトギャラリー
で見れます。

スマホからは
お知らせの所のイベント情報

第10回アイスキャンディフェスティバルの『詳しい情報はこちら!!』からです。


暇な時に見て思い出に浸るも良し、流行りのZoomの背景にしてテレワークやオンライン飲み会をしても良し!


山を...八ヶ岳を感じたい方、是非とも活用してくださいませ。


※上記フォトギャラリー写真の著作権と肖像権は、赤岳鉱泉・行者小屋に帰属しているのですが、人物が写っている写真に不都合がある際には、削除又は修正いたしますので、ご連絡いただければ幸いです。

休業中には、これから訪れる八ヶ岳の梅雨、新緑、夏、秋など移り変わる季節を写した写真を、気まぐれなタイミングでお届けしていく予定です!

こっそり僕もソリッドな写真を提供してますよ。

akadakekousen at 16:10|PermalinkComments(0)clip!

2020年04月28日

改めて八ヶ岳への登山自粛をお願いいたします。

ネットニュースや新聞に掲載されているように、全国的な外出自粛要請が出ているのにも関わらず、4/25(土)に日帰り登山を強硬した登山者が御小屋尾根を登山中に滑落して、長野県警察と遭対協の救助隊員に救助されたという信じがたい事案が発生しました。

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遭難が発生したらどんな状況であっても、救助隊員は要救助者の命を助けに行かなければならない。

当日の天候は快晴だったので、無事にヘリが飛んで、要救助者は重傷を負っていましたが、救助隊員の迅速かつ懸命な救助活動により一人の尊い命が助かりました。

でも、問題はこの要救助者にコロナ感染陽性の疑いがあり、その後救助に関わった方々が自宅待機になったということ。結果的には陰性でしたが。

今後、救助が発生して要救助者がコロナ感染者で救助に携わったヘリのパイロットと救助隊員、時には山小屋のスタッフ、そして受け入れた地域の病院関係者がダメージを受けてしまうと、全てが機能不全に陥ってしまう危険性がある。

こんなことが起きてしまったら、救える命も救えなくる。

なぜ今、登山を自粛しなければならないのか。

アウトドアだから三密じゃない、ソロ登山だから、今の山は空いてるから登山者とは遭遇しないからいいんだと様々な持論を展開している方々。

医療崩壊が近づいている現状で、病院関係者に不要不必の負担、救助関係者に不要不必のリスクをかけないでください!!

みんな、山に登りたいんです。
でも、良識がある方は我慢して、登山を自粛しているんです。

 "今"は、登山の自粛にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


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2020年04月27日

お知らせ。

11月末まで宿泊営業及び軽食営業を休業したのと同様に、赤岳鉱泉と行者小屋のテント場を全面閉鎖します。

全国的な外出自粛要請にも関わらず、登山を自粛しようとしない登山者が後を絶たない。

昨日に行者小屋へ小屋の偵察とメンテナンスに行ったところ、休業中の山小屋を狙ったと思われる小屋荒らしが発生していました。不幸中の幸いで、金品の被害は無かったです。

テントの幕営許可を得ている指定地のある国有林は、国民一人一人の森であり、登山者一人一人のモラルとマナーに任せようと考えていましたが、一部の良識が無い登山者の愚行により、このような判断を下さなければならなく、とても残念です。

ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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(2019年7月の赤岳鉱泉上空より)


akadakekousen at 14:06|PermalinkComments(0)clip!

ココロノトゲ

屋根雪が滴となって落ちる音が聴こえる、静かな日々を送っている赤岳鉱泉です。

なのに、今日は朝からとても騒がしかったのです。

休業しているのにいきなり入って来た団体さん。

それがこれ

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困ったもんです。

宿泊はもちろん小屋内での休憩もお断りしておりますので...。


しかしこの団体さん...と言うか鳥達は、入って来たは良いけど自力で出られないので捕まえて逃すことにしました。

『頭の悪いヤツだなぁ』と思いながら、追いかけ回している鳥の名前を知らない頭の悪い小屋番ソリッドです、バンザーイ!!

おそらくこの両者に共通しているのは脳ミソのサイズがレーズン程度と言う事。



逃してやろうとしている僕から逃げ回る鳥。

この気持ちが伝わらない感じ。


もはや片思いと言ってしまって良いのではないでしょうか?

昔、ココロにチクリと刺してきたあの痛みの記憶。


思い出そうとしても僕のレーズンはゲームボーイのカセット位の容量しかないので、その時のセーブデータは消えてしまってました。



『待て待て〜〜〜╰(*´︶`*)╯♡』

『ほーら、捕まえてごらんなさい(*´ω`*)』



こんなやりとりとは少し違うのですが、散々追いかけ回したおかげでやっとゲット出来ました。
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このスズメみたいなのと
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この青い色のスズメみたいなの。

捕まえたスズメみたいなのはスタッフが美味しく...は、しておりません。


全部で4羽も迷い込んでいたのですが、無事に救助しました。

この助けたスズメみたいなの、今夜あたり恩返しに来てくれるのでしょうか?


ですが、赤岳鉱泉は営業して無いので小屋内には入れません。



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2020年04月25日

山小屋のスタッフ...ではない

いまだに雪がチラチラと降る赤岳鉱泉です。

休業中に出来る新たな活動を色々模索している毎日です。


今日は一人の男が動画デビューしました。

男が拝命した名前は『小屋番24』です。


どんな動画か気になる方は、インスタグラムの赤岳鉱泉・行者小屋を確認してください。(期間限定の公開ですが...)

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撮影前の24です。

24はこの動画の為に、頼みもしてないのにいつもしている眼鏡を外し、キリッとした顔でこちらを見ています。

覚悟を決めた男の顔というやつでしょうか。

来年の年賀状にちょうど良いですね。


この男、もはや山小屋のスタッフではなくキャストです。

先代のアイドル小屋番マジオに勝つ為に頑張ってもらいましょう。

今後の活躍に乞うご期待です。


まだまだ鉱泉は色々な事を企んでいるので、そちらの方もお楽しみに!!

akadakekousen at 19:13|PermalinkComments(0)clip!

2020年04月23日

モーニングスター

昨日の営業を最後に、しばらくの間長い眠りについた赤岳鉱泉です。


それに伴い、小屋番だった我々も小屋の管理人として謎の共同生活を始めました。


スタッフは男性だけなので、何のロマンスもないカサカサに乾いたシェアハウスです。


新しい生活が始まったばかりなので、ブログに書くような珍しい内容の作業はまだ行っておりません。


折角なので普段小屋番として、また遭対協の隊員としてソリッドがどう言う目線で登山者を見ているのかを小出しに書いていこうと思います。


具体的に言うと、どう言う人を警戒して見ているか。

危ないなぁ、大丈夫かなぁと感じるか。

という事です。


職業病の様なもので、僕は怪しいなぁ(←変質者的な意味ではなくて...)と感じた人に当たりをつけます。

この時の怪しいとか大丈夫かなぁと感じた『違和感の記憶』が「あの人こんな装備だった」とか「ザックが小さかったからビバーク出来るような準備はなさそう」などの情報として、救助の際に活用されたりします。


このブログに書く内容は、『これをしている人は遭難する』とか『地獄に落ちる!』と言う様な話ではないのですが...。


まぁ、あんまり良い目で見てない...と言う感じでしょうか。


さて、今回のお話です。

皆さんはモーニングスターと言うものはご存知でしょうか?

試しに描いてみました。
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この様な、棒とトゲトゲの鉄球を鎖で繋いだ武器です。

そうです、ボーナスで購入を検討している物ランキングの上位に必ず食い込んでくるアレです。(←適当なノリ)


登山には必要ない道具なのですが、実は結構持って来てらっしゃる方が多いのです。

野生動物の頭蓋骨でも粉砕する気なのでしょうか...?


嘘の様な本当の話なのです。

ただ実際に持って来てるのは、「モーニングスターの様な物」ですが...。


ではそれは何か?


ザックにブラブラとぶら下げているヘルメットやカップです。


ヘルメットはすぐに被りたいから外に付けている!!

いやいや、雪山などでちゃんとヘルメットホルダーなどで固定せずにブラブラさせてたら、いざ被る時に中には雪が積もってますよ。

夏山でハイマツなどをかき分けて歩こうものなら葉っぱだらけ。

藪漕ぎなど持ってのほかです。



これではすぐ被れません。

それなら多少暑かったり頭が重かったりしても、最初から被っていた方が良いですね。


それと、意外と簡単にヘルメットは割れます。

...と言うか、割れるように出来てるんです。

ブラブラさせてて大きな岩や木、もしくは山に行くまでの駅の柱やその後の山小屋の壁などにぶつけても割れたりします。


どうせザックを降ろしてヘルメットを被るのであれば、手間は変わらないのでちゃんとホルダーで固定したり、雨蓋などで挟み込んで固定してやれば無駄に傷だらけにする事もないでしょう。


ヘルメットの傷は勲章ではないです。

頭を守る大事な道具なので大事に扱おう...そう言う考えはもう古いのでしょうか?




カップに至っては、外に付けとく理由が全く見当たりません。

岩を走っている水を即座に汲み取り飲む為なのでしょうか...。

そんな切羽詰まった状況になるなら、完全に自分の山行に必要な水の管理が出来てないですよね。

それよりまず、すすぐ...と言うかそれなりにちゃんと洗う手間が...。(そのままは使えませんよね、中に枝とか葉っぱとか...たまに虫が入ったりするし...)


この様にブラブラと外付けされたザック。

背負う時にザックはそーっと背負ったつもりでも、その外側のブラブラは割と遠心力で振り回されてブンッ!!

振り向いた勢いでもブンッ!!


この様はまさにモーニングスターでしょう。


外付けは引っかかったり誰かに当たったりして、余計な怪我につながります。


必要なものをちゃんと自分のザックの中にパッキングする能力も登山者には必要です。


また装備に合わせたザックのサイズ選びも重要になって来ます。



ザックはなかなかに高い買い物ですが、僕も「これは少し高いんだよなぁ」とか「これに入れると出しにくいんだよ」などと自分に言い訳をしながらザックはもちろん他の装備も増やしていっております。


便利な道具は色々増えてますが、山にモーニングスターは必要ありませんよ。


...と言うお話でした。

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2020年04月22日

休業開始日を早めます。

4/23日(木)に長野県から発令される休業要請を踏まえて、山小屋が休業要請対象に含まれるのか含まれないのか定かではありませんが、赤岳鉱泉・行者小屋は4/23日(木)から休業することに決めました。

以前は4/27日(月)から休業するとお知らせしていましたが、4日前倒しします。

休業期間及び休業時の方針は、昨日に記載した通りです。

休業中はSNSとブログを通じて、南八ヶ岳の自然と小屋番の日常を身近に感じていただければ幸いです。

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2020年04月20日

休業時と再開時方針のお知らせ

[休業時と再開時方針のお知らせ]

新型コロナウイルス感染症拡大に従い、赤岳鉱泉と行者小屋は、2020年4月27日(月)〜11月30日(金)まで宿泊営業、テント泊営業及び軽食営業を休業することになりました。

お客様とスタッフの健康と安全、新型コロナウイルスの感染症拡大防止を考えた苦渋の決断です。

たくさんの温かいご声援とご支持をいただけたことに、心よりお礼申し上げます。

また、休業期間内にコロナウイルス感染症拡大による影響の収束が見込めた際には、完全予約制で宿泊営業及び軽営業を再開する予定です。

[休業時方針]                                                                                                                             
・赤岳鉱泉・行者小屋共に、宿泊・テント泊不可及び軽食利用不可です。

・小屋の維持管理、メンテナンス、防犯、人命救助対応の為に当スタッフが小屋に常駐していますが、新型コロナウイルス感染者および感染が疑われる方を当スタッフが救助及び看護対応することは一切行いません。また小屋内外施設のご利用は一切出来ません。

[再開時方針]
・赤岳鉱泉のみ営業を行います。行者小屋は営業を行いません。

・完全予約制の宿泊営業になります。最大収容人数は120名を予定しています。

・宿泊予約キャンセルの際には、キャンセル料をお支払いいただきます。

3日前まで:無   
2〜1日前:宿泊料金の80%
当日:宿泊料金の100%
※悪天候、体調不良によるキャンセル料金及び予約人数変更に関しては応相談。

・宿泊予約受付は、電話のみでの対応となります。お問合せ先は、赤岳鉱泉衛星電話09048249986まで。メール及びFAXによる宿泊予約は、一切承ることが出来ません。HPの宿泊予約フォームは、停止いたします。

・2名様以上のお客様には必ず個室に入っていただきます。その際には宿泊料金と別に個室料金として1部屋4000円、5000円、8000円のどれかをお支払いいただきます。部屋割りにつきましては、当日の予約状況から過密にならないように考慮しこちらで決めさせていただきます。事前にリクエストをお受けすることは出来ません。

・1名様のお客様は、個室の利用が出来ません。大部屋へのご案内となります。閑散日は対象外です。2mの間隔を保つソーシャルディスタンスを基準としまして、1名約3畳程度のスペースを確保する予定です。

・入館時には、アルコール除菌へのご協力をお願いいたします。

・小屋での滞在時には、マスクの持参と装着の徹底をお願いいたします。マスクを持参されていないお客様には現地で1枚100円のマスクをお買い上げいただき、マスクの装着を行っていただきます。

・滞在する部屋と夕朝食時に利用する食堂は、適宜の換気を行い、お客様とお客様の間隔を広く保ちます。

・館内の除菌作業を適宜で実施していきます。

・赤岳鉱泉・行者小屋共に、テント場は利用可能です。1名1泊1000円の幕営料金をお支払いいただきます。お手数をおかけいたしますが、行者小屋のテント場をご利用する際には赤岳鉱泉にて受付を行っていただきますようお願いいたします。

・赤岳鉱泉・行者小屋共に、外トイレと水場は利用可能です。

・赤岳鉱泉のみ外休憩所の利用が可能です。

・テントの受付時に入館する際には、アルコール除菌のご協力とマスク装着の徹底をお願いいたします。

・テント場を利用する際には、自己の体調管理をしっかり行ってください。

・37.5℃程度の発熱、鼻水や咳、喉の痛み、倦怠感や筋肉痛、頭痛、味覚や臭覚に異常がある等、新型コロナウイルスに感染した疑いのある方のテント場ご利用はご遠慮ください。また、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触された方のテント場ご利用もご遠慮ください。

再開時のコロナウイルス対策期間から通常営業に戻るタイミングは、社会状況を考慮しながら判断していきます。

以上、コロナウイルス対策期間内の営業中は、赤岳鉱泉・行者小屋のガイドラインにご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

赤岳鉱泉・行者小屋 四代目 柳沢太貴


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2020年04月19日

悪あがき×悪ガキ

今週2度もドカ雪が降り、積雪量がまた80センチ程度に戻った赤岳鉱泉です。

気温は朝晩は冷え込みますが、日中はプラスで太陽光と雪の照り返しでポカポカ陽気です。


鉱泉の小屋番は朝起きたら小屋周りの機材の点検などに行くのですが、その際に歩いていて雪に膝まで埋まりました。
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それもそのはず、ここ数日で玄関ですら埋まってしまう量が積もったのですから...。


雪山を終えまいと最後の悪あがきをしているのでしょうか?

いや〜、雪はもう良いのに...。



登山道ですが、登山者もめっきり減ったのでトレースは完全に消えております。

ですので、上に行かれる方はかなりハードなラッセルを強いられると思います。

それに向けた装備と体力と覚悟とテンションが必要です。



小屋内ではこのノンビリとした日を上手に利用して、作業をしております。

ここ数日は床のリフレッシュ。

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日頃皆様に愛され続け、ダメージ加工が施されておりましたこの床板。

これがもしジーパンならばヴィンテージとして、その筋の方には垂涎ものでしょう。

とても残念です。

これは床板です。


このボロボロの床板。

傷みが目立ち、所々塗装も剥げてしまっています。

それが...。

何と言う事でしょう!
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痛んだ表面は綺麗に削られ、鮮やかな光沢が戻っているではありませんか!


悪ガキと呼ばれた幼少期。

友達から借りた漫画のお色気シーンなどで、こっそりパンツの部分に色を塗って何事も無かったかのようにしれーっとした顔をして返却。

その漫画を誰か他の人に貸した時に、塗られたパンツを見て貸した人は変態扱いされる。

そんな悪行。

あの時に培った「塗りのテクニック」がこう言う時にキラリと光る訳です。


まぁこのエピソードは冗談ですが、小屋番をやっていると「どこで過去の経験が生きてくるか分からないものだなぁ」とつくづく思います。

色々な小屋での経験や前職などで得た技術が、思わぬところで発揮されます。


悪ガキだった僕も、いつか匠と呼ばれる日が来るのかもしれません。

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