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2020年11月

2020年11月29日

ブシャー!からの、ツララ?いやいや、読み方が違います

ついに!

ついに!!

アイスキャンディが動き始めました!

今年のアイスキャンディは、氷屋のレジェンドから名前をいただき『kiyota peak』と名付けました。

その『kiyota peak』に今日、放水が始まりました。
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あとは冷え込み次第です。

朝から始めたのですが、少し氷柱(ツララ)が出来てました。

自分の子供のように何度も見に行ってしまいます。


歴代の氷屋に負けないように、僕も立派な氷屋に...

いや、流行りの鬼滅の刃に乗っかって僕も氷柱(こおりばしら)になるように頑張ります。


こういうトレンドを取り入れて若者ぶってますが、若者に擦り寄ってる時点でオッサンなんです。

えぇ、分かってます。

akadakekousen at 15:11|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月25日

長い戦いになった

油を吸わせる為、放ったらかしにしていたピッケル。

どうなったでしょうか。


これがその吸わせている状態

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布を剥がしてみました。
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かなり油が染み込んだようです。

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もうお腹いっぱいと言わんばかり、吸いきれなかった油でピカピカであります。


この後、余計な油を拭き取りました。


アマニ油を染み込ませた木製ピッケルは匂いがなく、サラサラとした手触りです。


...と、ネットではそんな言葉を目にします。

このピッケルに関しては...。


匂いはあります。

魚臭いと言うかなんと言うか...。

魚焼き器(グリル)を洗う時と同じ時の匂いがします。


手触りに関しては...。

しっかりと拭き伸ばしました。

そのあと触っていると、やはり油ギッシュな感じはあります。

握り続けていると、手の形にうっすら油が滲み出てくるような感じです。


これは僕が横着して食用の...しかもそのお店にあった一番お財布に優しいアマニ油を使用したからかもしれません。

まぁ、布を剥がした時はそんな感じでした。


とりあえず僕はこの状態で、ピッケルを屋外の日の当たる所に置いてみました。


理由としては日が当たる事で油が太陽熱で溶け出して隅々まで染み込んでいかないかなぁ...と言う事と、風で表面が乾かないかなぁ...という事。


先日書いたとおり、手探りな状態とイメージだけでやってます。はい。


その結果、こうなりました。

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匂いは少し薄れて、油も割と馴染んだ感じです。

しかし、すこし油ギッシュ。

このままの油ギッシュな状態では、持ち運びするのにか
なりのストレスです。

それに、凍傷防止にピッケルのヘッドに巻かないと。


...え?ピッケルで凍傷?


はい、ピッケルで凍傷になるんです。

大事な話なので、凍傷に関してはまた追々書きます。


はい、ピッケルの話に戻します。


ピッケルのTの部分に何か巻かないと。

一番簡単なのはやはりビニールテープでしょうか。

しかし、しばらくしたら粘着部が溶け出してニュルニュルになりますよね。

触るとニチャニチャになるアレです。

アレは非常に不愉快です。


それに代わるのはブチルテープ(自己融着テープ)

テープ同士がくっ付くけど、テープに粘着成分はないので手はベタつきません。

僕は最初ブチルテープで巻こうと思ってました。


でもあれって、どこでも売ってるってもんじゃないんですね...。


これは長い戦いになるぞ!そしてこのブログも長くなってきたぞ!


そう思い、次回に続けることにします。


akadakekousen at 10:00|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月22日

赤岳鉱泉・GOTOトラベルについて


連日のニュースで話題になっているGOTOトラベルについて、赤岳鉱泉の方針をお知らせいたします。

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1.赤岳鉱泉にてGOTOトラベルを利用するには、旅行会社のツアーに申し込む形式でご利用いただけます。withコロナの営業期間中は、宿泊予約受付を電話のみの対応としている都合上、山小屋に直接申し込む形式ではご利用いただけません。

2.GOTOトラベル地域共通クーポンは、紙クーポンのみご利用いただけます。小屋の電波環境が脆弱な為に電子クーポンはご利用いただけません。このクーポンは、小屋宿泊料金のお支払いにはご利用いただけません。テント泊料金、アイスキャンディの利用料金、売店、軽食等にはご利用いただけますので、ぜひともご活用ください。

ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

akadakekousen at 15:28|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月20日

アレは結局どうなったん?

ブログ更新してますが、人知れず休暇中のソリッドです。

休暇って事はアレやってんでしょ?


って事で、アレやってます。


本当は仕事と休暇は分けないといけないんですけどね。

でも電波状況が良い時にやっておきたい事(このブログとは別件で)もあったりして...。


まぁ文を書くのは好きなので、仕事とかは別に意識してないのです。

ですが休暇中なのに、それをしなきゃ!と思うのはまた違うわけで...。



そんな話は置いといて。

休暇だと欲しかった物が手に入るわけですよ。


「置き去りにされたピッケル」を見つけた僕が欲しかった物。

以前のブログを読んでくださってる方はもうお分かりですよね!


僕が欲しかった物!


そう!


現金と自分の時間!


...。

ない!両方ない!!

こんな事ってある!?


そう思いながら、ピッケルのためにスーパーに行きました。泣きながら。

木製シャフトの為にアマニ油を買いに。

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で、赤岳鉱泉から持って降りたのがこちらの木製ピッケル。

これもね、愚痴っぽくなるから辞めときたいけどそれでも聞いてほしい。


めっちゃ邪魔やった!

いやいや、ホンマに!

正確な長さはわかりませんが、このピッケル全長が60センチくらいあるんですよ。

なので、ザックにつけても邪魔、手に持っても邪魔。


何てったって、僕は山に登る為に持ち歩いてないですから。

降ろすために持ち歩いてたわけで。


歩いている僕を追い抜く車も思いっきり膨らんでかわしていきますし。すみませんね。


そりゃそうですよね。

街中でこんなピッケル持って歩いてるヤツいたらそうなりますよ。


そんな涙ぐましい体験をしながら持って降りました。



そんなピッケルをとりあえずアマニ油で...。

その為に、布で巻きました。

直接アマニ油を垂らして...ってなると、すぐに流れ落ちちゃうから染み込まないかな?って思ったので。


ちなみに僕、木製ピッケル世代ではないです。

最初のピッケルはグリベルのエアーテックエヴォです。

ですので、割と手探りな状態とイメージで作業してます。


とりあえず巻きました。
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シャフト全体に白いガーゼを巻いて撮ったら写真がだいぶ青くなりました。


余談ですが、最近のスマホはカメラが良くなったと言っています。

確かに画素数が上がり、広角で撮れるようになったのとHDRで逆光に強くなりました。

でもオートのホワイトバランスはこのレベルです。


例えば夕陽や、それに染まる絵を綺麗に撮りたい方。

記憶を記録したい方。

あの色、スマホで撮ったらなんかうまく色が...なんて思ってる方。

カメラ機能が充実した高価なスマホよりも、安くても良いのでマニュアルで操作できるカメラを買ってください。

あ、フルサイズとかaps-cとかマイクロフォーサーズとかそう言うのは自分で調べてください。

どれを選んでもちゃんと機能を理解して撮れば、あの色は撮れますよ。



さーてさてさて。

この巻きまくったピッケルにアマニ油を染み込ませていきます。

今回使うのはこれ。

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完全に食用のアマニ油です。

ピッケル君もコレステロールは気になるでしょうからね。


専門の...とか、高価な...とか。

そう言うのを使わずしてピッケルを仕上げていきます。


そのくせMOCO'Sキッチンのオリーブオイルばりに贅沢に使いました。

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残してもしょうがないので。

本当は風呂場でやろうかと思ってましたが、これが原因でパイプがやられると...。

本当にやる直前で思いとどまりました。

休暇で頭の中がお花畑になっていた僕の、最後の砦が生き残っていました。

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ゴミ袋を裏返してその上でやります。

急いでいないのでしっかり染み込ませようと思います。(と言うより放ったらかすだけですが...。)


akadakekousen at 16:15|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月18日

2020〜2021アイスキャンディ営業方針とイベント情報のお知らせ


「2020〜2021アイスキャンディ営業方針」についてのお知らせです!

PCからは赤岳鉱泉・行者小屋ホームページ内スペシャルページを参照(下記URL)。
https://userweb.alles.or.jp/akadake/sp.html

スマホからは赤岳鉱泉・行者小屋ホームページ内イベント情報ページを参照(下記URL)。
https://userweb.alles.or.jp/akadake/i/info.html

[2020〜2021アイスキャンディ営業期間]
・2020年12月中旬〜2021年3月下旬
※安全登山の啓発及び、アイスクライミングの技能向上を目的に造られた訓練施設です。厳しい自然環境の恩恵を受けて人工的に凍らせていく手作りの氷瀑です。今後の冷え込み状況、スタッフの体調管理及び安全作業を最優先する為に、営業期間の開始時期、終了時期が前後する場合がございますことを予めご了承ください。

[2020〜2021アイスキャンディ使用料金]
・1日券/1000円
・1シーズン券(12月〜3月)/3000円

[アイスキャンディを使用するために必要なもの]
・ダイナミックロープ(シングルで長さ40m、直径9.5mm以上)
・支点用ソウンスリング2本
・スクリューゲート環付きカラビナ4枚
・ヘルメット
・アイスアックス
・アイゼン
・ハーネス
・ビレイデバイス
・サングラス
・グローブ
・バラクラバ又はネックゲイター(マスクの代用)

[赤岳鉱泉でレンタル出来るギア]
・アイスアックス、アイゼン
レンタル料金:各1日/500円
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ヘルメット、冬靴、グローブ、サングラスのレンタルは実施しません。

[レンタル品の使用可能エリア]
アイスアックスとアイゼンは、アイスキャンディのみで使えます。数に限りがある為、全て先着順でレンタルを行い、事前予約は出来ません。ロープ、スリング、カラビナ、ビレイデバイス、ハーネスのレンタルは行っていません。

[アイスキャンディ使用規定]
・エリア内では、ヘルメット、クランポン、サングラス、バラクラバ又はネックゲイター(マスクの代用)を着用してください。

・初めて御使用する方は、必ず赤岳鉱泉スタッフの説明を受けてください。

・初心者・未経験者のみでの御使用はお断りいたします。グループ利用の場合は、リーダーがグループ全員の安全管理・確保の技能経験を有していること。

・アイスキャンディは、トップロープのみ登攀可能です。リードでの登攀は不可です。

・飲酒後のアイスキャンディ登攀及びビレイ行為を禁止します。

・ロープは、シングル規格のダイナミックロープのみ(長さ40m・直径9.5mm以上)使用可能です。ツイン及びハーフロープは使用不可です。

・トップロープの支点構築は、異なる2本の黄色の単管パイプから必ず二箇所以上セットしてください。

・支点構築には、スクリューゲート安全環付のカラビナとソウンスリングを使って、セットしてください。(模型参照)

・ビレイは、落下物を避けられるところで行ってください。

・テムレスグローブを用いたビレイ行為を禁止します。但し、登攀者は使用可能です。

・登攀者の下には、絶対に入らないでください。

・1パーティで数箇所を独占しないで、混んでいるときは譲り合って使用してください。

・隣同士の距離を十分にとってください。

・毎回受付にて、日付テープを貰ってください。

・この山行(行動)に関しては、ご家族・親類が認識及び承知しています。

★2021年にアイスキャンディにて開催するイベントも掲載しました!

1.赤岳鉱泉プレゼンツ:アイスキャンディ初心者体験会

2.山と人プレゼンツ:撮っちゃえアイスクライマー in 赤岳鉱泉アイスキャンディ(ドローン撮影オプションプラン)

3.赤岳鉱泉プレゼンツ:鉱泉道場2021

コロナ禍で迎える冬ですが、お客さんに満足していただけるように様々な方々のご協力をいただき、新たなイベントの実施、昨冬まで開催していたイベントは内容を更に充実させることができました。

2020〜2021アイスキャンディは、新型コロナウイルスの感染予防対策を実施しながら、安全な運営に努めて参ります。

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利用者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

akadakekousen at 07:26|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月14日

明後日11月16日(月)の午前10時から冬季の予約を開始いたします!


2020年12月1日(火)から2021年3月31日(水)赤岳鉱泉の宿泊営業(完全予約制)と軽食営業のみの営業を延長することといたしました。

行者小屋は引き続き休業いたします。2020年12月〜2021年3月の営業状況につきましては、表をご覧ください。

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宿泊は完全予約制・最大定員80名、テント泊は予約不可・人数制限無の営業形態になります。

またお客様におかれましては、赤岳鉱泉・行者小屋の「冬季withコロナ営業方針・宿泊編」、「冬季withコロナ営業方針・テント泊編」、「冬季withコロナ営業方針・軽食編」にご協力ください。長文になりますが、新たな宿泊料金のお知らせ、お客様にご協力いただきたいこと、小屋として感染防止の為に取り組むことを簡潔明瞭に赤岳鉱泉・行者小屋HP内お知らせページ(下記URL)に記載いたしました。お手数をおかけしますが、赤岳鉱泉にお越しになる前には必ずご一読いただければ幸いです。
http://akadake.main.jp/news/201201/index.html

[冬季赤岳鉱泉宿泊予約受付開始日及び予約受付可能期間]
宿泊予約及びテント泊の食事予約の開始日時は、2期間2部制とさせていただきます。

●第1部
2020年11月16日(月) 午前10時から開始 
予約受付可能期間 12月1日(火)泊〜1月31日(日)泊まで 

●第2部
2021年1月18日(月) 午前10時から開始
予約受付可能期間 2月1日(月)泊〜3月31日(水)泊まで

明日11月16日(月)午前10時より12月1日(火)〜1月31日(日)までの宿泊予約及びテント泊の食事予約を赤岳鉱泉の直通衛星電話09048249986のみでお受けいたします。

メール、SNSのメッセージ、FAXでの予約受付は、一切お受けいたしません。

新型コロナウィルス感染症の感染拡大に歯止めがかからない大変厳しい情勢でございますが、冬季Withコロナで小屋運営を行っていく赤岳鉱泉では、スタッフの検温と体調管理、マスクの着用、手洗い及び手指の消毒、小屋内の消毒及び換気の徹底等の感染防止対策に最大限取り組みながら、お客様に安心してご利用いただけるよう山小屋運営に努めてまいります。

お客様には大変なご不便をおかけいたしますが、新型コロナウイルスの感染防止に何卒ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。


akadakekousen at 13:55|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月13日

名品再生

昨日のブログの通り、新しいピッケルを買った事により捨て去られた木製ピッケルを発見したソリッドです。


ディスカバリーチャンネルの名車再生やMTVのPIMP MY RIDEなどの、ボロボロになった車を再生させる系のテレビ番組を好んで観ていた僕にとってはこれはチャンスなのです。


ブログを書いたのは昨日ですが見つけたのはもっと前でした。

それから休憩時間にコツコツ磨いていました。


その結果
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アマニ油を塗ってないのでまだ白っぽいですが、シャフトはスベスベです。

もうすぐ休暇なので染み込ませる事にします。

探すの面倒なので食用のアマニ油を使うつもりですが(笑)

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石突きの錆も落ちました。

凸凹は残ってますが、これは深追いしたらダメなやつでしょう。

どうせ使っていたらまた凸凹になりますので。

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ピックもだいぶ綺麗になりました。

刻印もしっかり読めるようになりました。


ここも休暇の時にピカールでキラキラにしてみようかな...。

多分面倒になって結局やらないと思いますが(笑)

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見事に綺麗になりました。


やはり古い物でも大事に手入れして使わないといけないですね。

まぁ、僕が買うなら最新のアックスでしょうけど(笑)

そう、結構面倒くさい奴なんですよ。僕って。

akadakekousen at 10:02|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月12日

役目を終え静かに...いやいや、役目を終えてないから!

知る人ぞ知る、一度書き終わる前に投稿してしまったブログです。

夜の10時ごろに通知が来てしまった方、申し訳ありません。

でも、何事もなかったように続けます(笑)




雪山登山やってみたいなぁ。

アイスクライミングやってみたいなぁ。


そんな事を考えている皆さん。

どうも!雪山登山及びアイスクライミングの最前線の基地の赤岳鉱泉です。


色んなギアが揃っていて、レンタルなどもやっています。

...去年はそうでした。


今シーズンは...緑綬褒章を授与された尾畠さんの言葉を借りると、コロナだかコロッケだか知らないけど...。

...が、原因で夏場のヘルメットのレンタルをしていませんでした。


それは置いといて...。


そんな最前線の基地にはペツルさんやグリベルさんやブラックダイアモンドさんやコングさんミゾーさんやカシンさん...漏れがあったらすみません!順番も他意はありません!思いつく限りあげました!

そんなこんなで色んなメーカーさんのアックスがあるわけです。

これらの素敵なアックス達を我々スタッフは贅沢にも休憩の時に自由に使わせていただいてます。

で、相性が良いのを購入したりします。


おっと待てよ?

それを買うまでは何を使ってたの?

新しいのを買ったら今まで使ってたのはどうしたの?


そんな悲しい話で前振りがこんなに長くなりました。

新しいアックスやピッケルを買った事で役目を果たした事にされて小屋に置いていかれた昔のスタッフのピッケルと出会ってしまいました。
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木製ピッケル。

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錆び錆びです...。

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石突きも...錆び錆び...。

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シャフトの部分はカサカサです。

これ...買ったは良いけど、そもそも手入れしてないな?

かなり可哀想なピッケル君です。

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コウジツサンソウ

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との刻印がしているように見えます。

札幌門田さんのピッケルは名品ですね!

刻印が本物ならね。


実は僕、シルバーアクセサリーを作る仕事もしていました(笑)

驚かれる方もそうでない方もいると思いますが、色んな経歴の小屋番がいるので僕レベルだと異色でも何でもないのです。


そんな僕が金属の刻印に対しての考えは。


割と簡単に打刻出来てしまうので、この刻印があるからと言って証明になるわけでは...。

そんなに感じです。

たとえ本物だとしても、最新のアックスより値段は...。


...。



いやいや。

本質はそこではなく、本物だから!とか値段が高いから!とかではないのです。


登山者の魂。

貴方が置いていったコイツ。

貴方が要らなくなったコイツ。

役目を果たして...ないから!!!


という事で、このピッケルを眠りから叩き起こして現役復帰させます。

ヤスリがけ?ピカール?アマニ油?


やる事いっぱいじゃーーーん!


でも、置いていったのが誰かわかりませんが後悔させてやります!



akadakekousen at 22:42|PermalinkComments(0)clip!

小屋の大動脈

寒い日が続いているのに全然雪が降らない赤岳鉱泉です。

ちなみに本日の気温はマイナス8度でした。


さて、ライフラインというものが小屋にあります。

電気、水、ガスです。

最近では電波もライフラインになり始めていますが...。


そんなライフラインの『水』を、雪が積もっていない今のうちに補修しておく事になりました。

この『水』は『ヘリの日』と並んで、普段いい加減な僕が神経質になる仕事の一つであったりします。


稜線の小屋で育ったので水の重要性が痛いほど身に染みています。

『天水(てんすい)』と言って、雨水でやり繰りしている当時居た小屋にとっては水が何より大事です。

料理や食器洗いに優先的に使うので、もちろん風呂は毎日入れません。

一週間に1回で、それも20分だけ与えられたりします。

半月入れないなんて当たり前です。

そういう状態に慣れると、水源があって水をジャブジャブ使える事に違和感を覚えたりします。


ですが、それも夏の間だけ。


冬、水源から運ばれてきている水はどうなるか。

水源は凍りません。

凍るのはそれを運んできているパイプです。


水源から水を引く小屋は基本的に『水を貯める』と言うシステムは出来ていません。


ちなみに天水の小屋は100トンくらい貯めれるようになっていたりします。(大きい山荘だとそれ以上の所も...)

水源の小屋はせいぜい10トンくらいでしょう。


なので、パイプが凍ると終わりです。

と言うわけで、この小屋の大動脈の手術をしてきました。

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このように凍らないように断熱材を巻きます。

断熱材の隙間がないようにビニールテープで補強をして行ったところ、小屋のビニールテープをほぼ全部使い切ってしまいました。


本当に凍ったら終わりなんです。

なので、それならビニールテープを使いすぎと怒られた方が全然良いのです。(もちろん怒られる事はありませんが)

ビニールテープが無くなった後は、PPロープでひたすら縛ると言う体力任せの作業に切り替えました。

やるだけやったので、もしこれで凍ったとしても悔いはありません。


ちなみに『水を貯める』システムを作ったとしても、貯めてる水が凍るので意味がないんです。

なので、流れている水を止めないと言う事が大事なのです。


小屋番の寂聴さんが「凍ったら抱きしめて溶かすんですか?」と聞いてきたので無視しました。

無視すると「わっしょーい」だか「ちょいちょーい」だか言われるのですが、それも無視です。

寂聴さんの話は基本的に無視すると決めています。

ビニールテープが余っていたら寂聴さんの口にも巻いとくのですが、残念です...。

akadakekousen at 15:30|PermalinkComments(0)clip!

2020年11月11日

ギラギラ対策

今年は寒くなるのが早いような気がしますが気のせいでしょうか?

寒いと言う事は雪が積もると言う事。

雪が積もるとお洒落な女性のネイル並みにギラギラとした爪を靴につけるようになります。

そんなもんで歩かれると小屋の前の通りはズタズタになります。


と言うわけでコンパネを敷きました。
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この枚数は運ぶのも敷くのも大変なんです。

しかしお陰で我々のマッスル達も喜ぶし、傷からも守れる。

一石二鳥です。やったぜ!


このコンパネは固定しているわけではないので少し浮いていたり、端っこを踏んだら逆側が少し跳ね上がったりします。


躓かないように気をつけてください。

ギラギラと言えばもう一つ。


雪が積もると照り返しなどで浴びる紫外線の量が増えます。

防寒はもちろん、紫外線対策などもお忘れなきよう。

サングラス焼けは山では勲章ですが、街では恥ずかしいですよ。


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