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2021年02月

2021年02月27日

花には水を、人には愛を。アイスキャンディには...

また久しぶりにアイスキャンディのメンテナンスを行いました。

何故久しぶりかと言うとズル休みやサボっていた訳で無くて、休暇だったからです。本当です。

まぁここまで出来てしまえば数日間放置しても全く問題無いのですが...と思っていたら西面がドロドロに溶けていました。

舐めたらアカンのです。

やはり日々のメンテナンスも重要なのです。


で、メンテナンスをしないといけない理由としては。


ナメ滝に雪が積もったままだと登りにくい。

雪が積もったまま放水すると表面だけ凍る。

水を撒かないと氷が乾いて割れやすくなる。

ビレイする場所が狭いor足元の雪や氷が邪魔で危ない。

...などなど、色々理由はあります。

まぁそんなこんなで、メンテナンスしないとアイスキャンディの状態が悪くなるんです。


花に水が必要なように。

人に愛が必要なように。

キャンディにも必要なんです。


これがメンテナンスをした後のアイスキャンディです。
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ご覧ください、このテリ!!

ツヤツヤじゃないですか!!


テリと言えば、味醂ですね。

なので、アイスキャンディに必要なのは味醂です(適当)

akadakekousen at 13:12|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月24日

美濃戸林道に関する緊急のお知らせです。


有料駐車場を運営・管理している赤岳山荘さんと協議をした結果、美濃戸林道の凍結状況が今冬で一番悪化しているので、今週末の27日(土)〜28日(日)に山小屋関係車両以外の一般車両の通行止を現在検討しています。

尚、登山者は普段通り通行することが出来ますのでご安心ください。チェーンアイゼンを装着して歩くことを推奨します。

先週末から昨日にかけて5月上旬並の暖かい気候、その後に昨夜から真冬の寒さに戻りました。

2/24(水)美濃戸林道の状況は、一度解けた箇所が再凍結して、夏道、凍結、着雪3〜5cm、氷の轍(写真参照)の箇所が点在しています。

4輪駆動車、スタッドレスタイヤ、金属製タイヤチェーンの装着は必須で、金属製タイヤチェーンを巻いてれば車は止まります。

しかし、4輪タイヤに金属製タイヤチェーンを巻いていても、一度轍に入ると電車のレールにはまったようなイメージになってしまい、思い通りに車を制御出来ない時があります。

進行していくと思わぬ箇所で4輪が滑ってカウンターステア(※コーナリング中にリヤタイヤがグリップを失って、横方向にスライドし始めたとき、その横方向に流れようとする運動エネルギーを収束させるために、進行方向と逆方向にステアリングをきって、車体を安定させようとする操作のこと)を行ったり、ステアリング操作を行っても車両を左右に移動させることが困難になり、最悪の場合には車両の避け違いが出来ないという事態が既に発生しています。

凍結箇所も先週末より更に強力に凍結が進んでいるのにも関わらず、まだ金属製タイヤチェーンを巻かない方が入ってきている現状もあります。

ひとつの望みとしては、26日(金)の午後から雪予報になっているので、凍結箇所と轍を雪が覆ってくれれば問題は解決されます。

従いまして、26日(金)の夕方〜深夜に美濃戸口〜赤岳山荘を車両のみ通行止にするか、最終判断をさせていただきます。

判断するのが深夜になればSNSにて明確なアナウンスは出来ませんので、27日(土)早朝に美濃戸口へ到着した時点で通行止になっていることもあり得ますのでご了承いただけますと幸いです。

美濃戸口から歩くことを考慮したいつもより時間に余裕をもった登山計画を練ってください。

登山者の皆さまがご安全に、美濃戸林道で交通事故を起こさない為の予防策になりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。

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akadakekousen at 22:51|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月22日

昨日の美濃戸林道での車両立ち往生多発をふまえて


取り返しのつかないことが起きる前に書かせていただきます。

長文になりますが、最後までお読みいただけますと幸いです。

昨日に美濃戸口〜赤岳山荘の美濃戸林道でJAFに救援要請をする事案が3件発生しました。

救援要請の主な原因は、金属製タイヤチェーンを装着していなくて、車が坂を登れずに立ち往生してしまったというお粗末すぎる内容でした。

たった1日でこの発生件数は異常事態だと感じています。

2/19(金)にお伝えしたように、現在の美濃戸林道状況は雪、凍結箇所、夏道が点在している路面状況です。

美濃戸口の入口にもタイヤチェーンを巻いてください掲示してあります。

美濃戸口から赤岳山荘へ車で入る際には、下記装備が必須となります。

●4輪駆動車
●スタッドレスタイヤ
●金属製タイヤチェーン

とはいえ、上記装備が全て揃ってなくても赤岳山荘まで上がれた、下りれたよっていう方も中にはいらっしゃると思います。

しかし、それは運とコンディションが良かっただけです。

路面状況は、時間帯による気温変化と陽当たりによって刻一刻と変化していきます。

上がれた、下りれた時には、たまたま良いコンディションになっただけだと思います。

赤岳鉱泉・行者小屋のSNSでは、しつこいほどに金属製タイヤチェーンを巻いてくださいとアナウンスをしています。

この真意は、
●林道を歩いている登山者に迷惑をかけない
●運転者自身や大切な人の人生を守る
ということです。

僭越ながら、私は6歳から18歳までスポンサーを集めながらモータースポーツ活動を行っていました。

まだ私は33歳の若造ですが、車を運転することには、大きな責任と覚悟が生じると心得て、いつも入山しているつもりです。

どれだけ優れた運転技術を持っている運転者であっても人間の運転技術でカバーできる限界は決まっています。

時には安全を得るためにタイヤチェーンのような道具に頼らなければならないことが多々あります。

スタッドレスタイヤは、様々なタイヤメーカーさんが日々の研究や努力によって、日進月歩で雪上や氷上での性能が向上していますし、日本の技術力は素晴らしいと感心しています。

しかし、タイヤの材質は所詮ゴムです。

どれだけ新しくて高性能なスタッドレスタイヤを履いても、氷に対しての制動力には限界があるとこれまでの経験から感じます。

美濃戸林道でも実際にスタッドレスタイヤだけの車が、凍結している下り坂でブレーキを踏んで止まりきれずに下りていく光景をよく目にします。

想像の話ですが、
1.仮に金属製のタイヤチェーンを装着しないで氷上の下り坂に進入する

2.目の前には登山者が歩いている

3.後ろを振り向いた登山者が驚いて転倒する

4.急ブレーキを踏む

5.しかし車は止まれない

6.美濃戸林道で人身事故が発生する

絶対に起きてはならない恐ろしい交通事故です。

交通事故は、被害者と加害者の人生を変えてしまうことがあります。

このように様々なリスクを鑑みて、氷上や湿った雪上で確実に車を止める為には金属製タイヤチェーンを装着することが必須なのです。

もしかしたら、時にはこの装備が完璧ではないかもしれない。

しかし、どんな状況でも考え付く最善の術を常に実践して、未然にリスクを防ぐことが大事だと思います。

美濃戸口でタイヤチェーンを巻くことは、正直めんどくさいです。

しかし、みんなが冬山を安全に気持ちよく楽しむ為には絶対に必要なことなんです!!

小屋番という立場上、そして一人の人間としてミスすることは絶対に許されないので、赤岳鉱泉の関係車両は11月下旬〜4月下旬の間で常に4輪のタイヤに金属製タイヤチェーンを巻いて入山及び物資輸送を行っています。

こうゆうことって、本当に伝えたい人たちには届かないんだろうけど、今アクションを起こさないと手遅れになる気がするから書かせていただきました。

若造が偉そうなこと言って、申し訳ございません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

安全登山は登山前から始まっています。

皆さまの思いやりの気持ち、そしてご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

赤岳鉱泉・行者小屋 四代目当主 柳沢太貴

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akadakekousen at 00:55|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月18日

わがままボディからメリハリボディへ

今週初のアイスキャンディのメンテナンスを本日行いました。

と言うのも、まさかの三日連続の降雪で毎日20センチずつ積もっていたので、メンテナンスをやっても無駄なんです。

見てください、このモッサリと乗った雪を。
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懸垂下降をしてこの雪を一か所掃くのに、なんと30分以上かかるんです。

それだけ時間かけて、次の日またモッサリならほとんど意味がありません。

これではやれどもやれども次の日にまさかのコンティニューです。


なので、雪が降らないのを待ってました。

地面は毎日除雪してましたが...。

そして今日、ついに行いました!

7か所に分けて行ない、その後に落ちた地面の雪もちゃんと除雪し、キャンディの最上部に吹き溜まった雪も捨てました。

見事に1日をキャンディに使いました。


そして綺麗になったキャンディの写真。

撮ってません!

終わって写真を撮ろうとポケットから出した瞬間にバッテリー切れです。


ちなみにこちらの画像をご覧ください。
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キャンディの1番下にある階段への入り口です。

この手すりのところに4段ほどの階段があった事...諸兄らは覚えておいでか?

確認してみましょう。

はい、ドン。
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お分かりいただけただろうか...。


はい、かなりの積雪です。


大変でしたがロープを使っての作業なので、小屋番の皆んなからまた遊んでいると思われているかも知れないです。

しかし、ロープを使うのはやっぱり好きなんです。

来世はビレイデバイスになろうかな...。

akadakekousen at 19:03|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月16日

除雪は別腹

アイスキャンディに関して、雪が降っている時は何をしてもダメ。

下手に水を巻いても変に凍ります。

降雪中に雪かきをしてもどうせまた後で積もります。

なので、ほったらかしとくのが吉です。


夕方の整備の時間までキャンディはノータッチなのです。

そうなると、氷職人は暇なのです。

こういう時は酷使してきたものを補強しましょう。

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ダウンジャケットなどを着た上からエプロンを着るので、どうしても縫い目に負担がかかってしまいます。

なので、そう言う箇所が千切れたり破れたり...。

こう言うメンテナンスも大事なのです。

ちなみにこの縫い目は僕が縫ったやつじゃあないな...。


こう言う作業をして、1日が終わって...いきません。

雪が降り止んだら除雪です。

昨日は夕方まで湿雪が降ったのでその後の除雪が大変でした。

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ベチャベチャの湿雪で20センチアップ...。

流石にこの雪を相手にするのは大変でした。

心が折れるなんて事は決してない僕ですが、今回は終わらないかと思いました(笑)

しかも丁寧に整備したり重機で除雪してもらったら、大体数日後にはドカ雪なんですよね...。

ベンチの雪もこの通り。
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...っておい、そこは角刈りやろ!

akadakekousen at 14:24|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月10日

ベンスリ

お客様の中に探偵はいらっしゃいませんか!?

こんにちは、赤岳鉱泉です。


今日は赤岳鉱泉の七不思議の一つの『ベンスリ隠し』のお話をしましょう。


赤岳鉱泉のトイレには男女共に4足ずつスリッパがあります。

これが不思議な事に、朝の掃除の段階で減ってる時があるのです。

下手すると3足も無くなってたりするのです。


これはもしかして...遭難?

いや、誘拐!?

なんだか事件の臭いがします。

どなたか、探偵はいらっしゃいませんか!?


今頃恐怖に怯えているであろうスリッパを我々は必死に探します。

大体は玄関で発見されます。

もしくは部屋。


稀に『何でこんなところに?』と思うような場所で発見されます。

脱ぎ忘れるのは仕方ないとして、それを隠すのはいけませんねぇ。


あ、スリッパ履いてきちゃった!テヘッ!で終わる話なのに...。


『脱ぎ忘れたスリッパを隠すは児戯に等しき下策』と、蜀の名軍師の諸葛亮孔明も言っていたとかいないとか...。


見つけた時は恐怖のあまりこのように怯えきっています。
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しかし、まず落ち着かせ...話を聞いてやり...徐々に自信を取り戻させて...。

この通りです。
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シャキーン!!


『ベンスリ隠し』

何とも不可思議な怪異です。


ベンスリって何なん?

便所のスリッパの略です。

そう略すのが正解かどうかも分かりません。

あぁ怖や怖や...。

akadakekousen at 08:28|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月08日

キンキンの氷にソリッドを添えて

氷は登るもんじゃない、割るものだ。

こんにちは、氷職人ソリッドです。


メンテナンスの為に氷を割る事に特化したので、アイスクライマーとしてはもはや致命的です。

シーズンの頭から手首をやっていたので諦めはついてます、はい。


そんな僕が唯一、氷と接近する瞬間。

メンテナンスの時の懸垂下降です。

雪を箒で掃いたり、余計な氷を割ったりする為に行うのです。

上から覗いたり、下から見上げたりしたときには分からない氷の状態を知ることができるのです。

ちゃんと僕が仕事をやってると言う証拠を、有名ガイドさんが撮ってくれました。

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もともとぶら下がるのは好きなのと、直に氷を見ながら『どう削れば水が思ったところに流れ込んでくれるか...』などを考えながら作業をする為、結構時間がかかります。

何より懸垂下降をしながら作業をするのって結構大変なんです。


他の小屋番達から『アイツ遊んでるんじゃ無いか?』と思われて無いか心配です。

特に天気が良いとキヨピーの後ろの景色も綺麗ですし。
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でも、決して遊んでるわけでは無いのです。

とても重要で繊細なんです。


....。


ピューーーン!!
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あぁ忙しい。

akadakekousen at 17:52|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月05日

いよいよバーチャル・アイスキャンディフェスティバル2021が今夜20時から開幕します!


山小屋初のオンラインイベント、バーチャルアイスフェスティバル2021がいよいよ今夜20:00から開幕です!

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2/7(日)のライブ配信に収まりきらなかったコンテンツ達を再編集して、2/5(金)と2/6(土)の20:00から配信します。

配信内容は、金曜日と土曜日共に同じ内容です。どちらかを見逃した方に向けて2回の配信を行います。
諸事情によりアーカイブは行いませんのでご注意ください。

タイムスケジュールに記載してあったように、元々は2/7(日)のライブ配信に繋げる前夜祭という意味合いで1時間の告知動画を作る予定でした。

しかし、多数の協賛企業様からあまりにも熱の籠もった動画が集まりすぎた為に、急遽しっかり丁寧に編集して"1時間20分" 20:00〜21:20の拡大版でお届けすることにいたしました!

なんと、あのシンガーソングハイカーさんまで参戦しゃう?!

しかも、あの有名山岳メーカーさんとコラボしたスペシャル動画も見れちゃう?!

そして、動画内に豪華商品抽選会の当選確率を上げるヒントが隠されているという噂?!

とりあえずもう見るしかないっしょ、バーチャルアイスキャンディフェスティバル2021前夜祭♪

赤岳鉱泉・行者小屋公式YouTubeからご覧いただけます。

赤岳鉱泉・行者小屋ホームページ内に、バーチャル・アイスキャンディフェスティバル2021公式サイトと共にリンクを貼っています。

また、バーチャルアイスキャンディフェスティバル2021開催中にTwitterにてハッシュタグ 「#ICFES2021」をつけてツイートしていただくことで、2/7(日)オンライン配信の最終プログラムとしてお送りする豪華なプレゼント抽選会へ参加していただけます。

参加対象は、2/5(金)20:00〜2/7(日)16:40の間に行うツイートです。

こちらもあわせてご参加ください!

それでは今夜20時からお楽しみくださ〜い!!

akadakekousen at 17:46|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月03日

ひたすら雪と...

積雪量が50センチもアップしたので除雪作業に追われる事になった赤岳鉱泉です。


昨日はひたすら雪かきでした。

朝起きて雪かきして、朝食食べて雪かきして、昼飯食べて雪かきして...。


筋肉が喜んでいる!

...と言うかポッチャリ体型な僕は、贅肉が悲鳴を上げている!
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鉱泉の屋根雪も僕の体脂肪も減ったので一石二鳥。


昨日鉱泉から屈強な漢達で構成された歩荷隊が出動したので、鉱泉まではトレースがあります。

積雪量はスネくらいだったそうで...。

しかし、トレースを少し踏み外すとモモまで埋まるそうなので気をつけてください。


赤岳鉱泉及び行者小屋より上のトレースは期待できません。

恐らくラッセルが必要だと思います。


ラッセルを含む登山に必要な体力があるか、装備は確かか、技術はあるか。

自分の中のリトル自分に問いかけて計画してください。


akadakekousen at 08:27|PermalinkComments(0)clip!

2021年02月02日

玄関開けたら2分で絶望

朝起きて、気温をチェックしようといつものようにドアを開けたらドカ雪でした。

寝起きだったのでイマイチ状況を理解出来ないままドアを閉じました。


アイスキャンディの整備の為の装備をして、またドアを開けました。

間違いない。

ドカ雪です。

50センチオーバーです。


思わず口をついて出た言葉。

『え?これどうしたら良いの?』


全体的に50センチ積もってるので、除雪する時の雪を捨てる場所が無いのです。

一瞬途方に暮れましたが、やるしかありません。

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しかしこれ...どうしたら良いの?


この積雪により、鉱泉まで来るのも大変ですがここより上に行くのはもっと大変です。

もし救助要請があっても、現場に行くことすら不可能かもしれません。

ご自身の力量と相談して判断してください。

個人的には上に行くのはやめた方が良いと思います。

akadakekousen at 08:21|PermalinkComments(0)clip!
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