赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはこちら。

2021年10月

2021年10月26日

もう秋山は終わりました


[南八ヶ岳林道・登山道最新情報]

南八ヶ岳には冬が到来しました!

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●美濃戸口〜赤岳山荘
一部で着雪有り、凍結箇所有り
朝晩は冷え込んで路面が凍結する可能性があるので例年と比べると時期が早いですが、スタッドレスタイヤを装着して赤岳山荘までお越しになることを推奨します。

●赤岳山荘〜堰堤広場
広範囲で着雪箇所が点在、一部で凍結箇所有り
チェーンアイゼンの携帯及び適宜での装着を推奨します。

●北沢登山道 
積雪5cm〜20cm
堰堤広場から辺り一面に雪景色が広がっています。赤岳鉱泉までのトレース(足跡)はあります。元々で水が流れたり、水が溜まっている箇所は所々で凍結しています。これから雪が踏み固められて、朝晩は冷え込んで凍結して滑りやすくなるので、チェーンアイゼンの携帯及び適宜での装着を推奨します。

●赤岳鉱泉周辺
積雪20cm
朝6時 プラス2℃
昼12時 プラス5℃
小屋周辺では、今年1月上旬と同様の雪景色が広がっています。先週から天気予報を見ていて雪が降りそうだという予測はしていましたが、こんなに早い時期にこんなに多い降雪があるとは想定外でした。

●赤岳鉱泉と行者小屋から上
南八ヶ岳の西壁を赤岳鉱泉から見渡す限り、雪でびっしりと覆われています。

硫黄岳方面へ少しだけ歩きましたが、湿った雪が登山道にベッタリと降り積もっています。そして、雪がまだ安定して着雪してないので、12本爪アイゼンを着けて歩くとアイゼンの刃が地面にある木の根や岩に当たって非常に歩きにくく、不意に転倒する危険性があります。

硫黄岳ですらもチェーンアイゼンで登れる時期はもう終わったと感じました。

現時点で岩場にある鎖は雪に埋まっていることが想定されるので、鎖を頼りに登る、降りる、トラバースするという登山は不可能だと思われます。

また、この時期は冬山に慣れていない方が雪面を歩かれる傾向にあるので、間違ったトレースがついている危険性があるので間違った方向にたどり着かないように注意が必要です。

明日から稜線に登ろうと予定されている方は、ヘルメット、ピッケル、最低10本爪アイゼンの冬山装備で必ずお越しください。また、この装備を持っているからと言って誰でも登れるという状況でもないです。

稜線の詳しい登山道、積雪状況につきましては、赤岳鉱泉と行者小屋にお問い合わせいただいても最新の明確な情報は分かりませんので、今月いっぱいは硫黄岳山荘さんと赤岳天望荘さんにお問い合わせください。

あまりこういうことは書きたくないですが、先週の降雪後から夏山や秋山の感覚で南八ヶ岳にお越しなる方がまだ多いように感じていて、大きな遭難や事故が起きないかと危惧しています。

先ほど解決しましたが、今日も御小屋尾根で道迷い事案が発生しました。

ご自身のレベルに合った、命を守る慎重な登山をお願いしたいです。

最後に、体感は例年通りに寒いので防寒対策を入念に行ってください。

それでは、初冬の南八ヶ岳を安全登山でお楽しみください!!

akadakekousen at 21:05|PermalinkComments(0)clip!

2021年10月22日

山はもう冬です


10/22(金) 17時
気温 プラス1℃
着雪 2cm 

赤岳鉱泉周辺では、14時から湿った雪が降り続いています。

一昨日、昨日の南八ヶ岳の登山道状況情報発信後から「現状で私でも赤岳に登れますか?」、「この装備があれば赤岳に登れますか?」という問い合わせが急増しています。

山の状況については、今後の気温や天候によって日々の状況が変わっていきますので、現時点では昨日の赤岳鉱泉・行者小屋の投稿をご覧いただくか、稜線で営業している硫黄岳山荘さんか赤岳天望荘さんにお問い合わせください。

また、「私でも登れますか?」、「この装備で赤岳に登れますか?」という質問につきましては、小屋として明確な返答をすることができません。

山小屋からの「大丈夫ですよ!」という一言が、お墨付きをもらいたい心理は分かります。

しかし登れるか登れないかの判断は、お客さまの体力と経験 、装備やギアを正しく使う技量、山のコンディションによって変わっていくことなので、お客さまがどんな方なのかお電話だけでは分からないので、明確な返答をすることができません。

登山は命がかかっていることなので、山小屋として適当な返答をすることはできません。

赤岳鉱泉は通年営業なので、通年を通して南八ヶ岳の状況を注視していますが、10月下旬〜11月中旬と    5月の荒れるGWは、冬季よりも中途半端で難しいコンディションになることが多い傾向です。

天気予報の気温から寒さを感じとって、山の状況を様々な媒体で見て電話で聞いて、ご自身で登れるのか登れないのかご判断やイメージができない方、少しでも不安がある方は、これからの時期に南八ヶ岳にお越しいただくことをお勧めしません。

小屋の経営的なことを考えれば、多くのお客さまに山へ山小屋へ来ていただきたいのですが、怪我や事故が起きて尊い命が失われてからでは遅いです。

街の観光地とは違い、山は生死が行き交う場所です。

時には登山を止める、時には山頂から引き返す勇気も大切です。

どうか安全登山に初冬の南八ヶ岳を楽しんでください!!

akadakekousen at 17:32|PermalinkComments(0)clip!

2021年10月21日

[南八ヶ岳林道・登山道最新情報]


●美濃戸口〜赤岳山荘
・赤岳山荘
10/21
朝6時 マイナス3℃
昼12時 プラス8℃

着雪・凍結箇所無し
あくまでも個人的な見解ですが、今後の週間天気・気温予報を見ると赤岳山荘へ車で入る際に10月中はスタッドレスタイヤの装着が必要ないと思います。11月に入ったらスタッドレスタイヤの装着して赤岳山荘までお越しになることを推奨します。

●赤岳山荘〜堰堤広場
着雪・凍結箇所無し

●北沢登山道 
着雪無し・凍結箇所有り
元々水が流れたり、溜まっている箇所が所々で凍結しています。また、橋の金属部は霜が下りた時に滑りやすくなるので、早朝に歩かれる際には注意が必要です。

●赤岳鉱泉周辺
・赤岳鉱泉
10/21
朝6時 マイナス6℃
昼12時 プラス4℃
朝には1cmほどの着雪がありましたが、気温上昇と日照により昼には無くなりました。

●赤岳鉱泉と行者小屋から上
明確な着雪量は分かりませんが、下から南八ヶ岳の西壁を見渡す限り雪と氷で覆われています。

岩、少ない着雪、薄い氷が登山道に点在していて、厳冬期よりも中途半端で難しいコンディションになっている可能性があり、技量と経験が試されます。
阿弥陀岳の吹きだまりは積雪5cmに達している箇所があるそうです。

稜線の詳しい登山道状況につきましては、赤岳鉱泉と行者小屋にお問い合わせいただいても明確なことが分かりませんので、今月いっぱいは硫黄岳山荘さんと赤岳天望荘さんにお問い合わせください。

例年の同時期の状況と似ていて、赤岳鉱泉と行者小屋から上に登ろうと予定されている方の装備は、ヘルメット、ピッケル、最低10本爪アイゼン、チェーンアイゼンを必ずお持ちください。

装備量や重量は増えてしまいますが、どんなコンディションや状況にも対応できるように、時として何が役立ち命を守ってくれるか分からないので備えあれば憂い無しです。

上記装備を携帯して、ひとまず登ってこれ以上危険だと感じた時点で下山することも怪我や事故を未然に防ぐ為に必要な一つのリスクマネジメントだと思います。

ちなみに、今朝から多くお問い合わせをいただいていますが、赤岳鉱泉と行者小屋でヘルメットとチェーンアイゼンのレンタルは行っていません。

ヘルメットのレンタルにつきましては、12月から赤岳鉱泉にて再開する予定です。

それでは、初冬の南八ヶ岳を安全登山でお楽しみください!!

akadakekousen at 15:26|PermalinkComments(0)clip!

2021年10月20日

雪が降りました

昨夜の雨が雪に変わり、赤岳周辺にも雪が積もりました。

こちらは朝の行者小屋
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現在数センチ程度の積雪ですが、気温が低い為しばらくは地面が乾く事は無いかと思います。

つまり、地面が凍っているという事です。

この時期に、アイゼンがあるから大丈夫と思っている方は行者小屋から上に行くのは絶対にやめた方が良いかと思います。

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この状態の地面に対して、どのようにアイゼンを効かせるつもりですか?という事です。

雪山を登った事がない方、今年初めて挑戦するという方が陥りやすいのが『雪がちゃんと積もっちゃったら危ないから少ないうちに練習する』と言う思考です。


はっきり言って、雪が少ない時の方が危険なのです。


雪や氷にちゃんと効かせてやっと意味があるアイゼン。

雪がない時に使って登るのは大変です。

石の上をアイゼンで踏むともちろん滑ります。

爪の間に石などが挟まって、そのせいで足を挫くこともあります。


6本爪だろうが、12本爪だろうが関係ありません。


ある時期にどこの山に登りたいって登山用品店の店員さんに言ったらこれを勧められた。

これがあれば登れるんだ!!


いいえ、違います。

下手するとその登山用品店の店員さん、雪山に登った事ないかも知れません。

以前どこかのお店の店員さんに『冬の剱岳に登りたいんですけど、どんな装備が必要ですかね...。』って、悪戯した事があります。(店員さんゴメンなさい。)

なんだか色々とアッセンダーとかヌンチャクとか用途不明な高いものを選んでくれましたが、店員さん違いますよ。

冬の剱岳に登るには警察の審査と言うか許可が必要なので、そう言う装備すら分からない人はそもそも許可されず登れないんです。(その時に選んでくれた装備は僕から見たら必要の無いものが沢山含まれていました。)



こう言うこともあるので、専門店に居るからその道のプロと言うわけではないという事です。

店員さんがオススメの装備を持って来たところで登れるわけではないのです。

店員さんがオススメしたのは売りたかった商品です。


だいぶ話はズレましたが、今はどんな装備でも危ないです。

この件に関しては過去にブログで散々書いてきましたが、このソリッドの書くブログを読むのはかなりマニアックな玄人登山者の皆様なので、諸兄らに話しても全く意味がないのが難点です。


初めて雪山を登る方、初めてアイゼンを使う方。

ちゃんとアイゼンが使えるコンディションの山になってから登るようにお願いします。

この時期、非常に遭難が増えます。

無理をせず計画をちゃんと練り直すのも登山者に必要な事の一つです。

akadakekousen at 15:48|PermalinkComments(0)clip!

2021年10月18日

[赤岳鉱泉・行者小屋12月以降の営業方針]


平素より赤岳鉱泉・行者小屋をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。

赤岳鉱泉は、宿泊営業(定員削減・完全予約制)、テント泊営業、軽食営業を行います。

行者小屋は、テント泊営業のみ行います。宿泊営業及び軽食営業は行いません。

テント泊は、予約は不要・人数制限無しです。また、テント泊で夕食と朝食を食べたい際には事前予約が必要です。

◆料金表
・1泊2食 12000円
・夕食のみ 11500円
・朝食のみ 10000円
・素泊まり 9000円
・昼弁当 1000円
・テント泊 1名2000円
・テント夕食 2500円
・テント朝食 1000円

◆宿泊予約受付開始日時及び予約受付可能期間
宿泊予約及びテント泊夕朝食の予約開始日は、11月8日(月)午前10時です。

予約受付は、赤岳鉱泉の直通衛星電話09048249986のみでお受けいたします。メール、SNSのメッセージ、FAXでの宿泊予約受付は、一切お受けいたしません。

赤岳鉱泉の宿泊予約及びテント泊の食事予約の予約受付可能期間は、12月1日(水)〜4月28日(木)泊です。

赤岳鉱泉・行者小屋がコロナ禍で迎える2回目の冬。

少しでも感染リスクを軽減させる為に赤岳鉱泉・行者小屋のホームページに掲載している「冬季withコロナ営業方針」にご理解とご協力をいただきますよう宜しくお願いいたします。

皆様と冬の南八ヶ岳でお会いできる日を楽しみにしております。

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赤岳鉱泉・行者小屋「冬季withコロナ営業方針」は、赤岳鉱泉・行者小屋ホームページからご覧いただけます。

akadakekousen at 23:50|PermalinkComments(0)clip!

2021年10月15日

登り忘れはないですか?

すっかり寒くなった赤岳周辺です。

日中は15℃程度まで気温は上がりますが、朝晩は1〜2℃です。

赤岳鉱泉では冬の風物詩であるアイスキャンディの建設が進んでいます。

それに向けて僕も筋トレを始めないと行けないなぁと思いつつ、目の前の事で精一杯な今シーズンです。

毎年色々あるけど、今年も色々ありました。

おかげでソリッドの体重も10キロ落ちました(笑)

こう言う減量方法もあるんですね。

まぁもともとポッチャリなので10キロ程度じゃ見た目は全然変わらないんですけどね...。(震え声)


落ちた体重よりももっとビックリしたのがカモシーの人気っぷりです。

本当に多くのお客さんが行者小屋に入ってくるなり『あーこれこれ!』と、すぐにカモシーに反応されていました。

もはや行者小屋の本体はカモシーなのでは?と言った感じです。

来年もカモシーに頑張ってもらいましょう!

いえ、自分も頑張ります(小声)

...などと、勝手に今シーズンの総括のような事を書いてますが、行者小屋は10月末まで営業しております。


残り2週間程度ですが、カモシー小屋...ではなく、行者小屋にぜひお越しください。

もちろん赤岳鉱泉にも。

上手く言葉には出来ませんが、赤岳鉱泉の晩御飯にステーキってやっぱり凄ぇなぁとつくづく思わさせられた今シーズンでした。
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akadakekousen at 07:08|PermalinkComments(0)clip!

2021年10月02日

一狩り行こうぜ!

紅葉で赤岳周辺も華やかになりました。

来週末くらいまで見頃ではなかろうかと思います。
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色付いた山を見ながらの登山はなかなか良いものですよ。

もちろん登山だけでなく、ただキャンプを楽しむと言うのもアリでは無いでしょうか?

街とは違い、山の朝晩は涼しいと言うレベルでは無く寒いので、たっぷり楽しむには防寒対策が必要です。

寒いからと言って焚き火をしたりキャンプファイヤーをするのは禁止しておりますので、しっかりとした服装や装備でお越しください。

紅葉狩りで秋をゲットしてみてはいかがでしょうか?

親父狩りは県警の方々にゲットされますのでおやめ下さいませ。

夏山も良いですが、秋山も良いんですよねー。

紅葉している赤岳を楽しめる期間は割と短いので、乗り遅れることのないようにお願いします。


akadakekousen at 12:42|PermalinkComments(0)clip!
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