赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはこちら。

2022年04月

2022年04月22日

通年の小屋番でありながら

夏になると小屋を開けて、冬になる頃に小屋を閉める。

多くの山小屋がそんな営業形態ですが、赤岳鉱泉は通年営業と言って一年中オープンしております。

夏の仕様と冬の仕様で変更点などはありますが...。


赤岳鉱泉から歩いて30分程度の距離に行者小屋があります。

こちらは多くの山小屋と同じく夏から秋の間だけ営業しております(テント場は冬季も使用できます)


冬の間に眠っていた小屋の起こすのは割と大変なんです。

使っていなくても汚れたり傷んだり...。

むしろ使っていないから傷んでいる事に気付かなかったりするのでしょう。

そう言う気になる箇所で、大掛かりな作業は営業が始まるまでに。

その他の作業は営業をしながら修繕したり改良したりします。

僕は夏は行者小屋担当なので、通年営業の小屋番ですが小屋開けを出来る状況です。

頭を悩ませる事も多いですが、このアレしたいコレしたいとやりたい事リストを作っている時点で好きなのかもしれません。

ちなみに北アルプスの小屋番と時は小屋開けが憂鬱で堪りませんでしたが(笑)


歩いて30分程度の距離なので、6月4日に綺麗な状態で迎え入れる為にこまめに通ってアレやらコレやらやります。

去年宿泊していただいたお客様に『細かいところまで手が行き届いていますね』って言われてニヤリとしました。

今年もニヤリと出来るタイミングが増えるように頑張ります!


しかし、まずは雪が溶けてくれない事には...。
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そして誰も居ない小屋って割と不気味なんですよ(笑)

akadakekousen at 18:12|PermalinkComments(0)clip!

2022年04月17日

何か忘れてませんか?

本日、まだ雪が降ってます。

降ってますが、雪解けも進んできております。

散々踏み固められた箇所はしぶとくカリンカリンに凍って残っていたり、そうかと思えば土が露出していたり、はたまたザクザク踏める雪が残っていたりと足下のコンディションは複雑です。

鉱泉より上に行くには前爪のあるアイゼンとピッケルとヘルメットは必需品です。

絶対にお忘れないよう。


忘れ物と言えば...。

この雪解けが進む時期には色々な『忘れ物』が見つかります。

ここ数年で爆発的に増えたのはマスクですが、それ以外にも空き缶や吸い殻、お菓子の袋はもちろん、自炊した時に使った食材を入れていた袋などなど...。

色々な『忘れ物』がテント場や登山道で見つかります。

登山する為のギアやウェアは絶対に忘れずに持ってきていただきたいですが、楽しんだ後の抜け殻達も思い出と共に忘れずに持って帰っていただきたいです、はい。

akadakekousen at 18:42|PermalinkComments(0)clip!

2022年04月04日

山が鳴る

いつまで降るんだ...。

今日も雪が降ってます。

しかもベタベタの湿雪です。

重たい雪が斜面に降ってるので重みで流れます。

そうです、雪崩です。

鉱泉の屋根に降り積もった雪も轟音を立てて落ちてきています。

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小屋の中の安全な場所だから呑気に写真を撮りましたが、この状況はもちろん山でもおきます。


現在の雪は湿雪なのでアイゼンにもしつこく付いてきます。

2時間で自分の足跡が消えるほどの降雪量です。


足下は非常に不安定で、登山をするには危険な状況です。

賢明な判断をよろしくお願いします。


それにしても屋根雪が落ちる音がうるさい...。


akadakekousen at 08:49|PermalinkComments(0)clip!

2022年04月01日

足元に潜む危険

また降りました。

もういい加減降らなくて良いんだけど...。

と思いながら小屋の外回りの作業を行なった時、今回の降雪は非常に危険である事に気付きました。

今までの暖かい気温で溶けたり踏み抜かれた箇所を隠すように積もっています。

しかも均等に。

足下の状態が分からないように積もっています。
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この様に氷の上に雪が乗ってるので雪崩れる危険性も高いです。

そこが踏み抜かれているのか、凍っているのか、横からの斜面なのか...。

アイゼンを履いていたら滑らない訳ではなく、アイゼンを効かせて滑らないようにするのですが、これはアイゼンを効かせる方向が分からない状態です。

鉱泉の周りを歩いただけでそのように感じたので、上に行くともっと危険だなと感じました。

十分気をつけて安全登山でお願いします。

エイプリルフールですが、今回はボケ無しの真面目な話でした。

akadakekousen at 07:51|PermalinkComments(0)clip!
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