2023年07月
2023年07月10日
色々心配させられる登山
夏になったのになんだかスッキリしない日が続いております。
気温もそんなに高くなく、小屋内は朝晩ストーブをつけております。
先日、行者小屋の小屋番がやっと重い腰を上げて赤岳まで登山道の状況を知るために出かけました。
まぁ出かける直前まで『前に登ったことがあるし』だとか『誰も行かないんなら...』だとかブツブツ文句を言ってましたが...。
後輩達の前で先輩風を吹き散らかして出かけましたが、出る時に水分を持っていなかったので『飲まなくても絶対に持って行け』と注意しました。
そして山でヘロヘロになって登っている所を私にバッチリ撮られています。

帰ってからも水をガブ飲みしていて『水分持っていってよかっただろ』と言うと『いや、別に喉が渇いてるわけじゃない。注いでしまったから』などと...。
『山なめんなよ』
と内心思いましたが、そこは本人が1番自覚していると思うので生温かい目で見守る事にしました。
まるで子育てをしている様です。
中途半端に知識があるせいで余計ムカつきますが(笑)
まぁ心配で下から様子を見てる僕もオッサンになったなぁと...。
話は戻りまして、こう言った事は結構登山者の中にも増えている様でとても心配しております。
加えて、装備が曖昧。
街を歩く感覚で山行の時間を考えている。
深夜に到着の予定。
地図すら持っていない。
持っている地図がこの程度の地図とは言えない代物。

行者小屋の前には地図があるのですが、北が上に来るように書いてあります。

この状態を理解せずにいると地蔵尾根を目指して文三郎尾根を行く事になり、文三郎尾根に行くつもりが南沢を降る事になります。
また、地蔵尾根という言葉に引っ張られる様なややこしい所に全く関係ないお地蔵さんがいます。

地図を読めばちゃんと分かるのですが...。
今までの感覚だと信じられない様な登山者や事柄が増えてきています。
ニュースでも山の事故が増えているとの事です。
自然を相手にすると、熟練者ですら時には危険な状況になります。
しっかりとした知識や技術や装備を整えて、一歩ずつ着実に経験を積んでいっていただけたらと思います。
安全登山でよろしくお願いします。
気温もそんなに高くなく、小屋内は朝晩ストーブをつけております。
先日、行者小屋の小屋番がやっと重い腰を上げて赤岳まで登山道の状況を知るために出かけました。
まぁ出かける直前まで『前に登ったことがあるし』だとか『誰も行かないんなら...』だとかブツブツ文句を言ってましたが...。
後輩達の前で先輩風を吹き散らかして出かけましたが、出る時に水分を持っていなかったので『飲まなくても絶対に持って行け』と注意しました。
そして山でヘロヘロになって登っている所を私にバッチリ撮られています。

帰ってからも水をガブ飲みしていて『水分持っていってよかっただろ』と言うと『いや、別に喉が渇いてるわけじゃない。注いでしまったから』などと...。
『山なめんなよ』
と内心思いましたが、そこは本人が1番自覚していると思うので生温かい目で見守る事にしました。
まるで子育てをしている様です。
中途半端に知識があるせいで余計ムカつきますが(笑)
まぁ心配で下から様子を見てる僕もオッサンになったなぁと...。
話は戻りまして、こう言った事は結構登山者の中にも増えている様でとても心配しております。
加えて、装備が曖昧。
街を歩く感覚で山行の時間を考えている。
深夜に到着の予定。
地図すら持っていない。
持っている地図がこの程度の地図とは言えない代物。

行者小屋の前には地図があるのですが、北が上に来るように書いてあります。

この状態を理解せずにいると地蔵尾根を目指して文三郎尾根を行く事になり、文三郎尾根に行くつもりが南沢を降る事になります。
また、地蔵尾根という言葉に引っ張られる様なややこしい所に全く関係ないお地蔵さんがいます。

地図を読めばちゃんと分かるのですが...。
今までの感覚だと信じられない様な登山者や事柄が増えてきています。
ニュースでも山の事故が増えているとの事です。
自然を相手にすると、熟練者ですら時には危険な状況になります。
しっかりとした知識や技術や装備を整えて、一歩ずつ着実に経験を積んでいっていただけたらと思います。
安全登山でよろしくお願いします。
2023年07月03日
そろそろ慣れて来た頃
小屋開けから1カ月ほど経った行者小屋です。
山小屋初経験の新人小屋番達も1カ月の間にヘリコプターでの荷上げや、誰が今どの作業を行なっているのか分からないくらいの混乱した営業を経験し、少し逞しくなった様な雰囲気を醸し出しております。
ヘリコプターを待っている間に2匹のテンが喧嘩しているシーンや、朝に鳥の鳴き声に起こされると言う様な自然のでしかなかなか味わえない様な体験もしております。
ここら辺の事も知らないとお客さんに聞かれたら困ると思い『散歩に行ってきたら?』って声をかけると『今日はちょっと...』とか『靴が...』とか言う返事が返ってくるので、自発的に自然を楽しむという事に関してはまだまだの様です。
なので、私から『ちょっと歩荷に行ってきて。急いでないから色々見てきなよ』『親交を深めながら知ってること教えてあげなよ』と言って2人を歩荷に行かせたりしましたが、バラバラに帰ってきます。
思い通りにはなかなかならないもんですね。
それでも1日の色々な流れが分かり『何をしたらいいですか?』と言う質問が無くなったのはいい事です。
もしくは、ただ単純に私が嫌われて無視されてるだけかも知れませんが。
小屋の方はまだ少し不安定な箇所がありますが、だいぶまとまって来たかな...と感じます。
さて、これから夏本番。
気合を入れて!という気持ちと、鳥を撮る時間も欲しいな...と言った感じです。

山小屋初経験の新人小屋番達も1カ月の間にヘリコプターでの荷上げや、誰が今どの作業を行なっているのか分からないくらいの混乱した営業を経験し、少し逞しくなった様な雰囲気を醸し出しております。
ヘリコプターを待っている間に2匹のテンが喧嘩しているシーンや、朝に鳥の鳴き声に起こされると言う様な自然のでしかなかなか味わえない様な体験もしております。
ここら辺の事も知らないとお客さんに聞かれたら困ると思い『散歩に行ってきたら?』って声をかけると『今日はちょっと...』とか『靴が...』とか言う返事が返ってくるので、自発的に自然を楽しむという事に関してはまだまだの様です。
なので、私から『ちょっと歩荷に行ってきて。急いでないから色々見てきなよ』『親交を深めながら知ってること教えてあげなよ』と言って2人を歩荷に行かせたりしましたが、バラバラに帰ってきます。
思い通りにはなかなかならないもんですね。
それでも1日の色々な流れが分かり『何をしたらいいですか?』と言う質問が無くなったのはいい事です。
もしくは、ただ単純に私が嫌われて無視されてるだけかも知れませんが。
小屋の方はまだ少し不安定な箇所がありますが、だいぶまとまって来たかな...と感じます。
さて、これから夏本番。
気合を入れて!という気持ちと、鳥を撮る時間も欲しいな...と言った感じです。
