第25話 毒婦麻里の乱入

 さてその後、AV撮影の名を借りた恭子さんの調教は順調に進む。
久美がうまく手を回して勤務を調整し、夫の達也が病院で勤務し、かつ恭子さんが非番となる時間を極力作るようにしてくれたため、週2~3回のペースで彼女は俺の家を訪れ撮影を続けたのだ。

 初回は付き添って来て撮影に参加してくれた久美も、さすがに毎回とはいかなかったが、可能な時にはやって来て濃厚なレズ絡みを演じてくれた。
恭子さんは男の味を知っている人妻だけに性的感受性も素晴らしく、おまけに貞操帯で禁欲させているものだから、俺の変質的なSM調教を易々と受け入れて、ビデオカメラの前で清純そうな若妻らしからぬ凄まじい痴態を演じてくれた。

 SMと言っても彼女の体を傷付ける恐れのある鞭打ちや蝋燭責めと言った苦痛を伴うプレイは一切なく、浣腸を初めとしたアナル調教に象徴される羞恥心を煽る色責めが中心だったが、夫に操を立てようとカメラの前でひどく恥じらい感じまいとする美しい人妻が、おぞましい変態性戯に心ならずも性感をこじ開けられてよがり泣きながら潮を吹き上げ次々に絶頂の恥を晒してしまうのだ。

 恐らくこれを本当に売り出せば飛ぶように売れるのではないかと思われる、質の高い無修正SMビデオが撮影されて、恭子さんは撮影中だけでなく俺の事を「ご主人様」と呼び、唯々諾々と命令に従うかわいい性奴隷に調教されてしまった。

 俺は約束通り本番行為は一切行っていないが、今やペニスを差し出せば恭子さんは従順に「ご奉仕」してくれる。
彼女の大事な部分を貫いて調教しているのは、忌々しい事に守男のシンボルを精巧に象ったバイブレータである。

 ビデオの中ではコレを手にした俺やパニバンに装着した久美が用いて、探り当ててしまった彼女の膣内の泣き所を集中的に刺激してさめざめと泣かせてしまい、撮影が終了しても貞操帯の中に装着して四六時中守男のペニスに慣れさせてしまっている。

 それも初めの頃にくわえた強力な媚薬を塗ってから貞操帯を嵌める陰湿な焦らし責めに、オナニーすら禁じられた恭子さんの方が音を上げてしまい、自らおぞましいチンポ型バイブレータの挿入をおねだりしてしまったのだ。
全く守男の思う壺であり癪だが、恭子さんはもう守男に抱かれる事を拒否出来ない筈だ。

 それどころか挿入されただけで魔性の快楽が込み上げて全身が歓びに打ち慄え、このビデオ撮影がとんでもない罠だった事に気付いてしまうだろう。
あの達也と言う彼女の夫がよっぽどセックス上手であればわからないが、恭子さんがどう心で抗っても、夫より守男に抱かれた方がはるかに素晴らしい快楽をもたらしてしまうのである。

 俺と久美が通常の男ではまず無理と思われるテクニックを使い、守男のペニス型で恭子さんの女性器を蹂躙して強烈な快感を教えてしまったのだから。

 ーーまあ、こうなった以上しゃーないな。後は恭子さんのおケツを頂いて、ボンに引き渡すとするか

 俺ももう守男の寝取り計画を非難する事は出来ないかも知れない。
調教を通じてすっかり手名付けてしまった恭子さんに未練を抱き、最後まで手を付けていなかったアナルセックスの歓びを彼女に教えてから、この茶番劇のAV撮影を終わらせようと思っていたのだから。

 毎回のように浣腸を施し、舌や指、そして段階を追って徐々に太くなる調教具で根気強く調教した結果、恭子さんの尻穴は十分拡張されたと思われる。
もちろん感度だって素晴らしく、守男のペニス型で前を責められる時に匹敵する、あるいはそれ以上の激しさでアナル調教に気をやってしまう恭子さんなのだ。

 夫にも使わせた事がないようだし、この素晴らしい人妻の尻穴バージンを奪うと同時に、これまで味わった事のない最高のエクスタシーを与えてやりたいと、俺は今仕事そっちのけで本心から願っている。
考えている事は守男と変わりやしない。
だけど、恭子さんはそれほど男を虜にしてしまう「いい女」なのだ。 
 
 こうして約一月が過ぎAV撮影回数も恭子さんにほのめかした10回に近付いて、後は彼女のアナルバージンを奪って調教のとどめとしようかと思っていた所、俺の予定にはないとんでもないちん入者が現れた。

 俺を騙してこの悪事に引きずりこんだ毒婦麻里である。
コイツは守男の悪巧みの中心となって働き、恭子さんを貶めた最も罪深い女であり、AV撮影の事も守男から聞き出したのだろう、立ち会わせろと言って来たのだ。

 そしてどうやら見るだけでは飽き足らず、哀れな恭子さんを自分も責めたいらしく、撮影に参加させろと直訴しやがった。 
俺はこの女麻里を調教してやったが、最後まで気が乗らなかったように、出来ればコイツを関わらせたくはなかった。

 俺、そして久美は、恭子さんにひどく淫らで恥ずかしい調教をくわえているが、俺のモットーで常にそうであるように彼女を大切に想い愛情を注ぎながら色責めを施しているのである。

 それは本来的な意味でのSMパートナーみたいなものであり、その証拠に恭子さんは毎回「よろしくお願いします」と丁重に頭を下げてから撮影に入っている。
回を重ねる度にますます破廉恥極まりない痴態を晒してしまっている恭子さんは部外者が見れば酷い扱いのようでも、すっかりマゾ性が開花してしまってはしたない肉の歓びに溺れ、俺を信頼して身を任せているのだ。

 久美にしても然りで、本当に仲良く睦み合って激しく腰を振り、まるで競い合うように歓喜の潮を盛大に吹き上げている様子を見ると、妬けて来る程だ。

 だが麻里は明らかに違う異分子である。
きっと文字通り「情け容赦なく」恭子さんをいたぶろうとするだろう。
俺は今や演技でなく心から素直な気持ちで「ご主人様」と呼んでくれる恭子さんとのSM調教プレイに、麻里のような性悪女を介入させたくなかった。

 だが、下手に逆らったら社会的に抹殺されかねない権力者守男の威を借りた麻里を無碍にはね付ける事も出来ない。
仕方なく俺は麻里が図に乗らない事を心から願いながら、あらかじめコイツが撮影に参加するための役柄を設定し打ち合わせてやった。
それはやはり現実とオーバーラップしてしまい、恭子さんにとっては辛い設定だったのだが。

 「あ、あの、これはお世話になりますのでホンのお礼のつもりで、成本さんと一緒に買って参りました。つまらないものですが、どうぞお受け取り下さい、ご主人様」
「おう、気が利くの、オメエら。ほんじゃせっかくやから、今日はこれを食うてから撮影しようやないか」

 その日共に細川病院の白衣を身にまとってやって来た恭子さんと久美は、手土産に地元の銘菓である饅頭を持って来た。
久美は毎回何か手に提げて調教を受けに来ていた事を思い出したが、こんな殊勝な態度を取られたら、こちらもますます情熱を込めてかわいがってやりたくなると言うものだ。

 ある意味俺の手塩に掛けた調教の成果とも言える。一人暮らしの俺が早速皆で食ってしまう事を提案すると、もうこの家の勝手を知っている久美が言う。
「では、わたくしがお茶を入れさせて頂きます。よろしいですわね、ご主人様」
「おう、わての家の中は好きに使うてええぞ」

 「あ、そんな事は私が」
「いいのよ、恭子さんは。こんな時くらいゆっくりしてらっしゃい。体中の水分を出さなきゃならないんですもの、ね」
「嫌ですわ、成本さん」

 だが、こんな和やかなムードは、恐れていた馬鹿女の一声で台無しとなる。
既に家の中で待機していた麻里が、玄関先まで来てしまったのだ。
「おい、何言ってやがんだ、お前ら。一緒に饅頭食おうとか、バカも休み休み言いなっ!」

 「おい麻里、構へんやろ。オメエも一緒に食うたらええやんか」
「自分の立場がわかってんのかよ! 特にそっちの背が高い方の女だよ。お前の亭主がしでかした事を言ってみろ、オイッ!」

 「あ、あの、この度は主人が娘さんに大変失礼な事を致しました事を、深くお詫び申し上げます……」
「何が失礼な事だよ! テメエの旦那はなあ、アタシのかわいい娘をレイプしようとしたんだぜ! もっと、ちゃんと謝れっ!」

 ーーどんだけ性悪な女やねん。レイプやなんて嘘八百の癖に、ようそないな事が言えるな……それにしても、参ったな。ブサイクな女は何着ても似合わへん

 麻里は何と撮影用の衣装だと言って、まるでS女王様のような全身革とエナメルのサジスチンスタイルの服装を着用していた。
スタイルの良いセクシーな美人ならともかく、醜く贅肉のたるんだババアでは全く様にならず、ほとんど失笑ものだ。

 が、ドスの利いたダミ声で怒鳴り回して迫って来ると、それはそれで地獄からの使者のような迫力があり、恭子さんは顔から血の気がサーッと引いて、麻里に押されるままに土下座してしまっていた。

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 「主人の罪は、どうかお許しを」
「フン。初めからそうやって奴隷らしくしてりゃいいんだよ」

 麻里は何と靴下を履いた足で、恭子さんの美しいセミロングの髪を踏みつけやがった。
醜いババアが絶世の美女を足蹴にするのは絵になる構図と言えなくもないが、早速調子に乗り始めた麻里を俺は諫めた。

 「麻里、たいがいにせえや。見ろ、奥さん泣いとるやないか」
「全く男の人は甘いんだから。じゃあ、アタシのアシを舐めるんだよ! このくらいで許してあげる」
「オイ!」

 ーーアカン、興奮してもうた。しゃーない、麻里もうまくコントロールしたるしかないな

 痛みと言うより屈辱で涙を見せながら、薄汚い麻里の靴下の先を舐めている恭子さんを見てドキッとしてしまった俺は、内心苦笑した。
自分と月とスッポンのような美人の若奥さんである恭子さんに敵愾心を燃やして責めるであろう麻里が行き過ぎないよう注意するつもりが、イジめられる姿があまりに魅力的な恭子さんの泣きべそ顔についそそられてしまったのだ。

 「もういいよ。どうせその調子で男のチンポを舐めてんだろうね、この淫乱女! 撮影に入ったら容赦はしないよ、覚悟しな」
「え、三倉さんも撮影に?」

 「そうだよ。アタシャ、本当はアンタのダンナをとっとと警察に突き出してやりたいんだからね。わかってんのかい?」
「ど、どうか、それだけはお許しを」

 「だけど会長の顔を立てて、示談ですましてやろうってんだ。そしたらヨメのアンタがAVに出て金を作るって言うじゃねえか。アタシャこのままじゃとても腹の虫が治まらないからね。そのAVに出て、アンタが心の底から反省するよう大恥をかかせてやるよ。わかったかい?」 
「わかりました。どうかお手柔らかにお願い致します」

 玄関先で足蹴にされた恭子さんは、正座して鬼のような形相の麻里に深々と頭を下げそんな殊勝な言葉を吐く。
すると麻里の剣幕に押されて黙って見ていた久美が口を開いた。

 「あの、三倉さんはどういう役柄なんですか?」
「アンタもAVに出てるんだって? 一体どういう風の吹き回しだい」
「今回の件は私にも責任がございますので。恭子さんにだけ辛い思いをさせるわけには」

 「ハッ! 何をいい子ぶってんだよ。どうせテメエはAVなんか平気などスケベ女なんだろうが。そして、綺麗な後輩とレズって楽しんでる、と」
「違いますっ!」
「お前がど淫乱なビッチである事はよく知ってんだよ。何せ弟と……」
「やめて下さい! お願いです」

 ーーン? こいつら知り合いか? ま、そやろな。どっちもボンの女なんやし

 「おい麻里! 婦長さんはどうでもええやろ」
どうやら麻里は同じ守男の愛人奴隷として久美にも嫉妬して敵愾心を抱いているらしく、恭子さんの前で隠さねばならない守男との関係を暴露しようとしたので、俺は慌てて止めに入った。

 麻里は意識しているのでなく、ただ無神経にしゃべってるだけなのだろうが、全く困った女である。
久美が実は弟守男の女であり、ヤツの寝取り願望を満たしてやるために自分を貶める行動を取っていたのだ、と言う衝撃的な事実は、早晩守男に引き渡されてから恭子さんにもわかってしまうのだが、今はまだその時期ではない。

 「ええか、お前ら。三倉さんは、夫が恭子さんと不倫していた妻と言う設定や」
「おかげでアタシは旦那と別れちまったんだ。だから憎いその女に高額の慰謝料を要求して、浮気夫にも裏切られたアンタは売られちまった、と言う楽しい設定だよ。ホントは、現実のままが良かったんやけど、かわいそうやから似たような設定で我慢してやるんだ。感謝しなっ!」

 「そんな、ひどい……」
「何がひどいんだ? 未成年者暴行犯のロリコン変態野郎が夫の方がいいのかい? アタシャ構やしねえぜ。思う存分恨みを晴らしてやるよ」
「それだけは……」
「奥さん、堪忍してや。これはあくまでAVの中だけのフィクションやさかい」

 夫が麻里と不倫した挙げ句に自分を売ったと言う設定に、恭子さんは何とも憂いに満ちた表情になり再び涙を見せそうになったので、俺は困った。
だが、恭子さんにとってさらに耐え難いであろう、ありのままの設定でいこうとした麻里をなだめ、何とか変更を納得させた結果なのである。

 本当は守男と組んで麻里が仕組んだ狂言レイプであり、恭子さんは被害者なのだが、この期に及んでそんな事は口が裂けても言えまい。
権力者守男の逆鱗に触れて、俺の方が未成年者強姦魔として社会的に抹殺されるのがオチだ。

 悔しいが守男の企みに嵌まって二進も三進も行かなくなった俺には最早、恭子さん夫婦を助けてやる事は不可能なのだ。
と、なれば俺に出来る事は、守男に引き渡すまでの調教で彼女に辛い現実を忘れさせ、夢のような極上の快楽に浸らせてやるだけなのに。

 俺は最後に現れた毒婦麻里の傍若無人ぶりに、コイツの方を緊縛してぶちのめしてやりたいと言う衝動と戦わねばならなかった。

 「さあ、サッサと撮影に入って。アタシャ忙しいんだからね。この女どもをギチギチに縛り付けてやってよ」
「オイ、勝手な事抜かすんじゃねえ」

 「どうして? 2人とも亭主の不始末で売り飛ばされて来たワケあり女なんでしょ」
「せやけど婦長さんは縛らへんのや。彼女の方はもうワテの言う事を何でも聞く奴隷に堕ちとる、言う設定で、心ならずも恭子さんを責めさせられるんや。せやから、オメエも婦長さんと一緒に仲良く、奥さんを責めたり」

 「ねえ羽黒さん。鞭とかないの? そうだ、蝋燭がいいわ。アタシ、あれやってみたい」
「アホ抜かせ!」

 ーーコイツ、又調子に乗りやがって。お前にもそんな事をしてやった覚えはねえぞ

 SMプレイと言えばすぐに頭に浮かぶであろう、鞭打ちや蝋燭責めと言ったハードな責めは、俺の調教レパートリーにはないのだ。
肉体的な苦痛に被虐の歓びを覚えてしまう真性のマゾ女性など、滅多に出会えるものではない。

「おい麻里。なんぼAV撮影言うたかて、奥さんの体を傷付けたり、痕が残るような行為は厳禁やで。せっかく奥さんが旦那さんのために思うて、内緒で恥ずかしい思いして頑張っとられるのに、バレてまうやないか」

 「別にバレたっていいんじゃないの? ねえ」
「あ、あの、申し訳ありませんが、主人にだけは知られたくありませんので」
「元はと言えば、その旦那のしでかした事が原因なんだから、見せ付けてやってもいいくらいだわ」

 「ええ加減にせんか、麻里。奥さんの顔は隠す、体は傷付けない、そして本番はせえへん、ちゅうのが約束や」
「何ソレえ? バッカじゃないの。エロビなのに」
「それ以上ゴチャゴチャ抜かしよったら、お前の方を縛り付けて鞭でしばき回したるで」

 我を通そうとする麻里に、俺は声を荒げた。
ビデオ撮影を騙り回数を重ねた調教で、せっかく築き上げて来た恭子さんとのSMパートナーとしての信頼関係を、こんな馬鹿女に台無しにされてはたまらない。

 だが、恭子さんも久美も麻里の横暴ぶりに諦めて、撮影の準備に掛かるべく白衣を脱ぎ捨て美しい全裸を晒そうとしていた。
全く従順で性奴隷らしい「いい女」たちである。

 そしてまもなく久美は一糸まとわぬ姿になったが、長身の恭子さんのずいぶん高い位置にある美腰には、鍵がなければ外す事の叶わないピッチリと柔肌に喰い込む黒革の貞操帯が残った。

 「ねえ、羽黒さん。コイツが貞操帯を外す所から撮影してよ。どうせぶっといチンポ型を嵌めてるんでしょ」
「いや、太うはない。ごく普通のサイズやで」

 今恭子さんの貞操帯の中に仕込んで股間にくわえさせているのは、リアルな男根型バーブレータ2本である。
前部には、くそ忌々しい「ボン」こと細川守男のシンボルを模した物を、そして後部にはせめてもの抵抗で俺の形の物を味わわせているのだ。

 「今からカメラ回したるさかい、余計な事しゃべるんやないで、麻里。設定をよう考えてもらわんと、全部ボツになるからの」
いつものように恭子さんに目隠しを施してから、実際に固定したビデオカメラの撮影を始めると、さすがの麻里も口をつぐんだ。
 
この作品は「新・SM小説書庫2」二次元世界の調教師様から投稿していただきました。

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