未知の星・別館

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「縁マンで抱かれて…」

「縁マンで抱かれて…」第1話 とっきーさっきー:作

おことわり

  この作品は全て空想で書かれています。実在の人名、団体とは一切関係があ
  りません。また、この作品の著作権は「とっきーさっきー」が所有してます。
  作品の無断転用もかたくお断りします。違反した場合「著作権法」によって
  「刑事罰」と「民事罰(損害賠償)」が与えられますので、ご承知下さい。

第1話

クリスマス、お正月と、楽しかったイベントが終了した。
待っていたのは、冷たい北風が舞うだけの寒~い毎日だった。

高校卒業を1ヶ月後に控えたアタシと友哉は、そんなピュウピュウと鳴く風に身を縮込ませながら歩いていた。

「あ~ぁ、半日だけ登校して消化試合みたいな授業を受けるなんて、なんかバカバカしいよね。アタシも友哉も大学の推薦も決まってるしさ。卒業式まで春休みの前借り出来ないかな」

「そんなもんかなぁ。俺は全然思わないけどな。だってよぉ、青春を共にしたクラスメイトとも、残り1ヶ月でオサラバするんだぜ。なぁ、そう考えると寂しくないか、千佳?」

「アタシはぜ~んぜん。それよりも早く大学に行って、マンションで独り暮らしを始める方が待ち遠しいもの」

「ホントにいいのか、千佳? クラスの男共が、クラスで2番目の美少女に会えなくなるって泣いてるぜ。きっと」

アタシより頭1個半分背の高い友哉が、首を斜め下に傾げて覗き込んできた。
野球部を引退して半年も経つのに、現役世代と一緒のクリクリ坊主の頭が、真冬の太陽に反射している。

「友哉に質問です。どうしてアタシがクラスで2番目の美少女なんでしょうか?」

「ふふふっ。そんなの決まってるだろ。千佳と俺は太くて深~いエッチな絆で結ばれてるのに、それで1番だと他の男共の嫉妬がおっかないからな。まあ、2番目でガス抜きってやつさ」

「太くて深~いエッチな絆って……! ちょっと、なんてことを言うのよ!」

とっても寒いのに、ほっぺたがかぁっと熱くなる。
アタシは覗き見しているツルツル頭をペシャリと叩くと、早足で歩き始めた。
後ろから友哉が呼び掛けてきても、知らん顔。振り向いてなんてあげないから。

でも、アタシが友哉とエッチな関係ってのは、本当の話。
だって去年のクリスマスイヴイヴイヴの夜に、大切なモノをプレゼントしちゃったから。
ふたりお揃いのサングラスして、ふたりお揃いの自転車を漕いで、郊外にあるラブラブホテルで、友哉に抱いてもらったの。
千佳はクリスマス、えーっと、イヴイヴイヴの夜に処女を卒業しゃったの。

ペア


「なあ、千佳。あの話どう思うよ?」

それから5分くらい歩いて、口をムズムズさせてたんだと思う。友哉が話しかけてきた。

「どぉって?」

アタシは、ちょっぴり不機嫌そうな声をこしらえると聞き返していた。
首を傾げたまま斜め上の頭に顔を向けて、目の端にチラっとだけ『あの話』の対象物を映し込みながら、そんなアタシの不満を忘れちゃった友哉の顔を醒めた目線で見つめた。

「どうってことないだろ? アレだよ。アレ!」

「だからアレって何よ? アレコレで通じるほど夫婦円満ごっこしてないから、千佳は分かんない」

アタシはアレを知っているのに、知らん顔をしてそっぽを向いた。
そうしたら、鼻の穴を拡げた友哉が、顔を近付けてきて……

「縁マンだよ、そこのエ・ン・マ・ン!」

「ひゃあぁぁっっ!」

耳の中で友哉が口にした最後の4文字が、割れ鐘声で輪唱している。
3年間ずっと野球部に所属してたのに、鍛えられたのは拡声器並みの大声だけという哀しい特技に触れさせられて、アタシは両耳を塞いだまま悲鳴をあげた。
これ以上は地声拡声器に襲われたくないから、何度も頷いてあげて、両腕を伸ばすと指さしていた。
その縁マンと呼ばれる、小高い丘を。

「なんだ、千佳もわかってんじゃん」

「もう、友哉ったら大きな声を出さないでよ。言われなくたって知ってるから。だって、あれでしょ。満月の夜にあの丘の頂上で、あのですね……エッチしたら、そのカップルは永遠に結ばれるっていう、都市伝説だよね。あ~ん。まだ耳ん中がジンジンしてるぅ」

アタシは、友哉の地声を放り出そうと頭を揺さぶりながら、ついでに流れる視線で周囲を見回してみる。
聞き耳を立てているオバサンが、電柱の影にもいないことをチェックすると、口から洩れた恥ずかしい伝説に顔を赤らめてみせる。

縁マン……
街の人は、みんなそう呼んでいるけど、正式な名称を千佳は知らない。友哉だってそうだと思う。
でもね、小学校の頃だったかな、おじいちゃんが言ってたけ。あれは大昔の人が作った古墳だって。そう、偉い人のお墓ってことだよね。たぶん。

「千佳、俺たちも縁マンでエッチしてさ、その永遠のカップルになってみたいと思わないか? 見晴らしのいい丘の上でセックス、気持ちいいと思うぜ」

友哉は、なぜか歩道の上で仁王立ちポーズをすると、その縁マンを見上げた。
アタシはそんな友哉の隣で、はぁ~っと溜息を吐いてから、そのキラキラ輝く目線を追いかけていた。

高さが5階建てのマンションくらいだけど、まるでお饅頭を半分に割ったような緑の丘は、街の真ん中にあるせいかな。どこにいても目に入るシンボルみたいな存在。
当然、口を半開きにして見上げている友哉にも、嫌な予感がしてチラチラっとだけ覗き上げている千佳の両目にも、ばっちりとユーモラスな姿を晒している。

「なぁ千佳、青姦って興味ないか?」

「あおかん? 何よ、それ?」

突然友哉が囁くように話しかけてきて、意味のわからないアタシは、両目に?マークを浮かべた。
でも、とっても嫌な予感だけは倍増している。

「屋外でエッチすることさ。公園とか山の中とか、そこの縁マンとかで」

「もしもし友哉君。ちょっと質問があるんだけど。アタシ達ってその、セ、セックス経験どのくらいだっけ? たぶんだけど、アタシの記憶が正しければ、クリスマスイヴイヴイヴの1回だけだったような……?」

「そうだよ。1回だけさ」

「そうよねぇ。セックスって1回しか経験ないよねぇ。セックス戦士レベル1ってとこよねぇ。だったらさぁ……どうしてそんな大胆な発想が出来るのよ! 青姦?! 冗談じゃないわよ! アタシ、誰かに見られながらエッチして快感なんていう露出狂じゃないからね!」

アタシは始めゆっくり、途中からアクセル全開で言い返していた。
野原の真ん中で、裸のまま抱き合うカップルを想像して。
茂みの影からいやらしい目で覗いている変態さんを想像して。
覗かれているバカップルが、アタシと友哉だって勝手に妄想して。

ちょっと目眩がしてきた。
信じられない未来予想図なのに、そこに向かってエッチな情熱を賭けようとする友哉を、引き留める言葉が見付からなくて。

「そうだ! 急用を思い出しちゃった。先に帰るね」

アタシは白々しく宣言すると、友哉を置いて歩き出していた。

「千佳ぁ! 今夜10時、縁マン公園入り口で落ち合おうぜぇ! 寒いから厚着して来いよぉ!」

聞こえない。全然聞こえない。千佳には全然聞こえていませんから。

「縁マンで抱かれて…」第2話 とっきーさっきー:作

第2話

きっと千佳は、バカだと思う。ううん、絶対にバカだと確信している。
だって、暗い夜道をリュックサックを背負って歩いているから。
防寒具を厳重に着込んで、変な顔をするお母さんに『友達の家で勉強するから遅くなっても心配しないで』って。
大学の推薦入学も決まっているのに。

「友哉、来てあげたわよ」

アタシは『縁マン公園』って、ジョークみたいに記された石碑に声を掛けた。
正確には、石碑に寄っ掛っている人影に向かって。
そうしたら、その背の高い人影が「よぉっ」って返事して、片手を上げてきた。

「千佳、遅かったな。お陰でこっちは、足の裏が地面にひっついて。よいしょっと」

背が高い人影だった友哉が、大げさなゼスチャーで足を持ち上げてみせる。

「嘘、今着いたばかりって、顔に書いてあるわよ。それよりも、本気でするの? その……セックス。こんな所で裸になったりしたら、絶対に風邪を引いちゃうよ」

「だいじょーぶさ。ちゃんと風邪薬を持って来たし、それに、なにも全部脱がなくたってオマ○コくらい出来るだろ」

「今、どさくさに紛れて変な単語を言ったでしょ。ほーんと、友哉ってスケベなんだから。それよりも、やるなら早くしよ。アタシ、友達んちで勉強するって言って出てきたから」

ツンと澄ましてみせて、でもちょっぴり声帯を震わせて。
そして、自分の女の子に向かって、こっそりとアタシは話し掛けていた。

ごめんね、こんなことになっちゃって。
お外でセックスするなんて、今でも嫌だよ。寒いし誰かに見付かったりしたら大変だし。恥ずかしいし。
でもね、ホントのことを言うと、千佳は友哉のことが気になって仕方がないの。なんだかんだいっても、やっぱり好きなんだと思う。
だから、ほんのほんのちょっぴりだけど、縁マンの伝説にも興味があったりして。
あそこで結ばれたら、永遠のカップルになれるかも……でしょ。

アタシは徒歩10分の登山に備えて背伸びを数回繰り返した。
ずれかかったリュックサックを背負い直すと、石畳の階段に足を掛けた。
頂上まで一直線に繋がっている100段を一気に昇っていく。
麓から押し上げる北風に背中を後押ししてもらいながら。
女子高2

10分の登山はあっという間だった。
アタシは友哉を先頭に押し立てて、縁マンの頂上を制覇していた。

「ううぅ……さぶい……友哉、やっぱり、本気のホンキィ?」

吹き付ける北風に前歯を鳴らしながら、アタシは訊いた。
そのついでに、風よけになりそうなモノがないか、黒目を右に左に走らせていた。
一面芝生のような草に覆われただけの、直径がたった10メートルほどのガランとした広場の真ん中で。

「見ろよ、千佳。見晴らしいいぜぇ。お前んちも俺んちも、灯りが付いてるってことは、まだみんな起きてるってことだよな。お~い、今からエッチするぞぉ!」

「ば、バカ! 何恥ずかしいことを大声で叫んでんのよ。登山してする『ヤッホー♪』とは違うのよ。よくそんなオツムで、推薦通ったわね」

身体の芯まで凍り付きそうな世界で、友哉の地鳴りのようなおバカ丸出しの絶叫が響き渡る。
アタシはというと、口の中まで凍らせながら嫌みを言ってしゃがみ込んでいた。
だってそうでしょ。満月の明りで変身した狼男の仲間だって思われたくないもの。
クラスで2番目な美少女は人間の女の子だからね。

ビューゥッ、ビューゥッ……!

だけど容赦なく吹き付ける北風は、狼男風の少年と胸キュンな美少女の違いも分かってないらしい。
アタシはジャンパーのチャックを首元まで上げると、乱れる髪を手で押さえた。
しゃがみ込んだままの足元に拡がる冬枯れした芝生を見つめていた。
顔を上げたら鼻水まで凍りそうだから、そのままじっと俯いて、友哉が『撤収』と叫ぶのを期待を込めて待ち続けていた。

「ひゃぉっ! さびぃっ!」

ほら来た♪ 

待ちに待った期待の声を耳にして、アタシは顔をあげた。
『だから言ったじゃない。こんな所でエッチしたりしたら凍え死んじゃうよ』って、話しかけるつもりで、肺にいっぱい冷たい空気を吸い込んで。
喉元まで声が出掛かって凍り付いていた。千佳の全身が……?

「ぬ、脱いでる? 服を脱いでる?? あのおバカ、セーターもズボンもトレーナーも……あ、あぁぁぁ、パ、パンツまで全部っ?! 見えちゃってるよ、アソコ。お、オチ……!」

縁マンの中心で、なぜなのか友哉は踏ん張っていた。
服を全部脱ぎ捨てて、裸のままで、両足をガニ股に拡げたまま北風に立ち向かっている。

「あ、あのですね、友哉。エッチをする時は肝心な処だけ脱いでするって、言ってなかったかな?」

「俺もそう思ったんだけどな。やっぱり青姦は素っ裸でないと様にならないだろ。ふうぅぅっ……ほら、千佳も早く脱げよ。キュッと身体が引き締まって心臓がピリピリ鳴って、大自然に抱かれるって感じだぜ」

「その心臓のピリピリって、死の宣告では……? やだ、アタシは脱ぎたくない! こんな処で裸のまま遭難したくないから」

アタシは後ずさりを始めた。
もう、永遠の愛のなんちゃらなんてどうでもよかった。
だから縁マンの頂上で、ガニ股タイタニックポーズを決めている友哉に、心の中でサヨナラをしていた。
そして、背中を向けようとして……

「お~い、千佳ぁ。セックスまだだぞぉ。してくれなかったら、このままの恰好でお前んち訪問して、お父さん、お母さんに『娘さんを下さい!』って、土下座挨拶するぞぉ。いいのかぁ」

顔面を凍り付かせた友哉に呼び止められていた。

「プロポーズ脅迫なんて卑怯よ。ちょっと嬉しいけど、たぶん全然嬉しくない結果になっちゃうでしょ」

「だったらさ、早くお前も脱げよ」

『そうだよ、千佳。縁マンの頂上で、セックス! セックス! セックス! 交尾! 交尾! 交尾!』

「だ、誰……?」

友哉の声と合唱するように、誰かがアタシに話し掛けてきた。
振り向いても見えない。それ以上は聞こえない。

「友哉の意地悪。わかったわよ。脱げばいいんでしょ。脱げばっ!」

アタシは北風に向かって、やけっぱちで叫んでた。
唾が飛んで、氷になってほっぺたにひっついていた。

真ん丸なお月さまが照らし出す円形のステージの上で、友哉に向かって。
そして、鼓膜に直接語り掛けてきた変な声に向かって……

「縁マンで抱かれて…」第3話 とっきーさっきー:作

女子高1
第3話

なぜだろう? 寒いはずなのに身体がカッカしてる。
大声出して怒ったからかな? それとも、こんな危ない展開にこっそりと期待して?
縁マンでエッチして二人の愛を得るよりも、青姦っていう危ないキーワードに千佳自身も乗り気だから?

わけの分からない展開に自問自答しながら、アタシは背負ってきたリュックサックを開けた。
中からレジャーシートを取り出すと、風をはらませながら拡げた。
重しの代わりにアタシが乗っかって、ついでに友哉も手招きして、それでもパタパタとはためいているから、着ている服も重しにするつもりで脱いでいった。

耳元では、北風だけがビュービューと唸り続けている。
それと一緒にドクンドクンと打ち鳴らされる千佳の心臓の鼓動と、フガァフガァってやってる友哉の鼻息。
とっても耳障りな音だったのに、気が付けば全然気にならなくなってる。

だって千佳は、それどころじゃないから。
どんどん身軽になっていく身体に心が怯えているの。
どんどん恥ずかしい姿にさせられる身体に、心の震えが止まらないの。

足元には真っ赤なエアージャンパーが落ちていた。
その上にセーターが乗っかってトレーナーも乗っかって、たった今、防寒ズボンも乗せられた。
……ということは、千佳の身体に残っているモノって?

「ちょっと友哉。そんなにジロジロ見ないでよ。は、恥ずかしいでしょ」

アタシは太股をピタッと閉じ合わせて、バストの真上で両腕をクロスさせて、女の子らしいセリフを呟いていた。
本当は、羞恥心よりも寒さの方が勝っているのに、やっぱり千佳は女であることだけは捨てられないから。

「千佳、あとは俺が脱がしてやるよ。いいだろ?」

そうしたら、千佳の女の子ポーズに感化された友哉が、1オクターブ落とした渋い声で訴えてきた。
唇が『いいだろ?』って動くより先に、両手を拡げて抱きついてきた。
そのまま覆い被さるようにして、アタシをレジャーシートの上に寝かせた。

ちゅぶっ、ちゅば、ちゅばっ……むちゅぅっ……

「んむうぅぅ……友哉ったら、脱がせてくれるんじゃなかったの。もう、せっかちなんだから……はんむぅ、レロレロレロ……」

「無茶言うなよ。あんなエロいポーズを見せつけられて我慢なんか……ちゅる、ちゅる……」

瞳と瞳が見つめ合っている。
唇と唇が重なり合っている。
意識しないのに千佳の唇が半分開いて、訪れた友哉の舌を招き入れていた。
お互いに寒いねって言いながら、舌と舌が絡み合ってスキンシップを始めていた。

そうよ。アタシと友哉はキスをしている。
唇だけを触れ合わせる恋人キスじゃなくて、大人の男と女をマネした濃厚なディープキスをしている。

友哉がお土産に持ってきてくれた熱~い唾液ジュース。
それと、千佳の口の中から湧き出した甘~い唾液ジュース。
二つを混ぜ合わせて、バカップル特製の唾液カクテルを作っているの。
それをアタシが3分の2飲み干して、残りの3分の1を友哉にお返ししているの。舌の上に乗せて……

こんな甘いキスタイムなら、もう少し味わっていたいな。
とっても寒いから、友哉の身体をした掛け布団に包まれていたいな。

だけど……これだけだと、エッチしたって言わないよね。
縁マンだって認めてくれないよね。

「やだ……友哉の硬いのが、当たってる……」

だからアタシは呟いていた。
どこかで聞いた『セックス! 交尾!』のフレーズを思い出しながら、もう一声。今度はお願いするように呟いていた。
「『俺が脱がしてやるよ』なんでしょ。だったら、アタシのブラを外してよ」って。
そして、レジャーシートから背中を浮かせて、手のひら1枚分の隙間を作ってみせると、小悪魔っぽく催促していた。



「ふ~ん、ふ~ん。お前、風呂に入ってきたのか? 石鹸の匂いがするぞ」

「当たり前でしょ。その……友哉がセックスするなんて言うから、一応女の子のエチケットとしてさ……」

「エチケットって、お前。風呂上がりでこんな所に来たら、湯ざめして風邪引いちまうぞ」

「こんな所って?! 縁マンを指定したのは友哉、アナタでしょ。ホントにもう!」

アタシは友哉の頭を胸の上に乗せたまま、ほっぺたを膨らませていた。
肝心の友哉はというと、カップの谷間に顔を埋めさせたまま、いっこうに外れてくれないブラホックと格闘している。
お風呂上がりの肌の匂いを嗅ぎながら、シートと背中の隙間に突っ込んだ右手をごにょごにょさせて。

「くそっ、後少しで……この前は、ここに指を引っ掛けたら簡単に外れて……」

くぐもった友哉の声が、会話から愚痴に変わった。
格好いい男を演じようと努力して、この寒いのにオデコに汗を浮かべて。

じれったいわね、せっかくのムードが台無しでしょ。
セックスはね、男がリードするの! 下着の脱がせ方くらいマスターしてよね。ただし、他の女の子と練習したら承知しないけど。

思わずアタシは声を上げそうになって、やっぱり止めにする。
セックス戦士レベル1のアタシだって、男の子の扱い方をマスターしていないもんね。

カチッ……スス……スルスル……

「は、外れた?! ふうぅ~」

それでも、千佳の心の声が届いたのかな?
渋かった友哉の声が情けないくらいに甲高く響いて、胸の絞め付けが軽くなっている。
ついでにいうと、ここからはものすごく早かった。
スルスルって感じで、あっという間に肩に掛るストラップがずらされて、千佳の自慢はできない膨らみが晒されて、それを包むように友哉の手のひらブラジャーが乗っかっていたから。

「はぁあぁっ、おっぱいっ……気持ちいいっ! 乳首ぃ……んはぁっ、んんんぅぅっっ!!」

それから数分して、どこかの女の子が甘い声で絶叫した。
おっぱいとか、乳首とか、気持ちいいとか……誰なんだろうね? 
まだアソコを弄ってもらう前に絶頂しちゃうスケベな女の子は? うふふふっ♪♪

「縁マンで抱かれて…」第4話 とっきーさっきー:作

ペア1
第4話


「友哉、パンツはアタシが脱いでもいいかな?」

「いや、パンティーも俺が脱がせてやる」

身体を更にスライドさせて、アタシの腰の上に頭を移動させた友哉が顔を小刻みに振った。

「パンティーを脱がせてやるのが、男としての務めなんだ! ロマンなんだ! わかるか、千佳?」

「そう、男の務めにロマンね。どっちでもいいけど早くしてよ」

アタシに言わせれば、パンツ。
友哉みたいに男のロマンで表現したらパンティー。

ホントにどっちでもいいけど、セックスするためには脱がないといけないのよね。
アタシとしては、クロッチのところだけ脇にずらせてジュニア君を即挿入でも構わないけど。
膣の中だって準備万端だから、膣入れされたってたぶん痛くないと思うし。

あっ! おっぱいを弄ってもらったから……じゃ、ないからね。おほん。

スルスル……スス……ススゥゥ……

急に黙りこくった友哉が、黒目を内に寄せながらパンツを下ろしていく。
アタシは首を持ち上げて、その行為に没頭している顔をチラッとだけ観察する。
そして後のことはパートナーさんにお任せして、青白い月の輝く夜空を眺めていた。

手を伸ばせば届きそうな星々の輝き。
真ん丸で本当にウサギさんが住んでいそうな満月のお月さま。
シンと静まり返って、混じりっ気がないほど空気が澄んでいて……
う~ん、少々寒さはこたえるけど案外ロマンチックかも♪

「おぉっ、千佳のオマ○コ、濡れてるじゃん。エッチ汁がこんなに……ということは、パンティーにもベットリと……?」

「ダメぇっ! 友哉、パンツを覗いたりしたら絶交だからね!」

ムードブチ壊しの声に反応して、千佳の腹筋がフル回転する。
アタシは跳ね起きて、友哉の鼻にひっつきそうなパンツを奪うと、指の先でクルクルっと回転させて放り投げていた。広場の隅っこに。

「友哉のバカ! ついでに……千佳のおバカ」



ちゅる、ちゅる……ちゅばっ、ちゅぶっ……むちゅぅっっ……

「ふぁんっ! いきなりなんて、ずるいよ。やぁ、やだぁ……そこは、ダメぇっ!」

数分後、ロマンチックな雰囲気を潰したのは、お互い様になっていた、
四つん這いになった友哉が、Vの字に開いた股の真ん中に顔を埋めている。
両腕を肘から先だけレジャーシートにひっつけて、餌を食べる犬のようなポーズで千佳のアソコを舐め続けている。

とっても気持ちいい。感じちゃう。
初体験の時って、指でアソコをクチュクチュってしただけで、合体しちゃったのに、こんな舌使いをどこで覚えたの?
やっぱりネットで? 
エッチな動画を観察しながら、ひとりで机に向かってベロべロって感じで?

アタシは両足をピンとさせていた。
ツマ先の先端の指先まで意識して、真っ直ぐに天を突くように引き伸ばしていた。

だって身体の芯をビリビリ電気が流れるんだもん。
恋人同士の唾液ジュースを交換した舌先が、今度は千佳が隠し持っている、もうひとつの唇も舐めてくれるんだもん。
敏感な唇の割れ目に舌を差し込んで、縦に走るヒダヒダをチロチロチュパチュパだもん。
気持ち良すぎだよ、友哉の舌。

「あっふぅっ……恥ずかしいのにぃ、くふうっ! ビラビラぁ、感じるぅっ!」

エッチな声が止まらなくなってる。
お腹の下でビチャビチャと舌を鳴らす音が聞こえて、そのたびに千佳のお尻がくねって。
むず痒いようなジンジンする刺激に、ここが縁マンのてっぺんだってことも、ここが吹きっ晒しの風が鳴るお外だってことも、みんなみんな頭の隅から消えていっちゃう。

「ふむ、はむぅ……気持ちいいか、千佳? やっぱ、外でするオマ○コは最高だろ?」

「んはぁ、はあぁぁぁ……友哉、いい。アソコがぁ、いい気持ち……ふうぅん」

誰よ、屋外セックスは嫌だって駄々をこねた女の子は?
友哉に愛撫されて、思いっきりハシタナイ声で鳴いているじゃない。
エッチなお汁を溢れさせてるじゃない。
だったら、続きの行為もおねだりしなさいよ。
割れ目の中だけじゃなくて、膣の中まで疼いてしかたないんでしょ?

「と、友哉ぁ、きてぇ……千佳のアソコ……ううん、お、オマ○コにオ、オチ○チン……いれてぇっ!」

アタシは、赤面しそうな単語を連発で口にする。
レジャーシートの上で、V字だった両足を膝を折り曲げてM字にしてみせる。

「ぷはぁっ、はぁ……千佳、千佳ぁっ! おぉっ、入れるぞ! 千佳のオマ○コに思いっきり突っ込んでやるからなっ!」

その途端、セックス戦士レベル1の友哉が、北風に向かってまた吠えた。
膝立ちになると、推定縁マンの中心で、硬くなったままのジュニア君をブンブンと振り回している。

誘惑するんじゃなかったかな?
これはピストン運動をする前に電池切れをおこすかも?

友哉と同じくセックス戦士レベル1の千佳は、そんな純真無垢な少年が自分を取り戻すのを待つことにした。
その間、せっかく盛り上がった興奮をキープしたくて、ひとりでクチュクチュと割れ目を弄り続けていた。

オナネタはなにって?
もちろん、扇風機みたいに回転しているジュニア君に決まっているじゃない♪♪

「縁マンで抱かれて…」最終話 とっきーさっきー:作

ペア

第5話


「はあ、はぁ……待たせたな千佳」

「待たせたなじゃないわよ。パートナーの女の子にM字開脚させたままトリップするなんて、どうかしてるわよ」

友哉が息を切らしながら帰って来た。
ホカホカを維持してあげたアソコを覗き込んでいる。
ついでに指まで伸ばして来て……

「ダメ! 今、割れ目に指を突っ込んで温めようとしたでしょ。ここは友哉のジュニア君専用なの。指先君は出入り禁止だからね」

厳しく言ってあげた。
そして、ついでについでだけど、お尻をもぞもぞさせて出入り自由のジュニア君だけは誘ってあげた。

「千佳、縁マンで二人の永遠の愛を誓おうな」

「いろいろあったけど……そうだね、友哉。エッチして誓おうか」

そうなの。ここは縁マン。この頂上でエッチをすれば、そのカップルは永遠に結ばれるって信じて。
それが都市伝説だってことを、冷静な千佳が囁くけど無視しちゃって。

アタシは両目をウルウルにして、友哉を抱き締めるように両腕を伸ばしていた。
友哉も男泣きしたように両目を真っ赤にしたまま、千佳の背中を抱くと腰を押し出してきた。

ズニュ、ズニュ、ズニュゥ……ニュチュゥゥ……

「はあぁ、ああぁぁっっ……友哉のがぁ、入って来るぅ……いいよぉ、そのまま奥までぇ……」

「んはぁ、熱いっ! 千佳のオマ○コ、火傷したみたいに熱くなってる」

膣の壁が初体験以来のジュニア君を受け入れていた。
でも、全然痛くなんかないの。
それよりも愛する人とひとつになれて、アソコだけじゃない。心の底まで満たされる感じ。

「ねぇ友哉、動いて。アタシは平気だから……んんっ、好きなようにピストンしてぇ。もっともっと千佳を温めて……お願い」

「ああ、そのつもりさ。今夜はオマ○コが擦り切れるくらい突いてやるからな」

「うれしい……友哉ぁ、愛してる」

本当にアソコが擦り切れたら大変だけと、でも、そのくらい友哉のジュニア君を愛したい気分。
初めて対面した時は、ちょっぴり引いちゃったけど今は平気。
いつまでも千佳の子宮と仲良くして欲しいなって。

ぬちゃ、ぬちゅ、ぬちゃ、ぬちゅ……じゅにゅ、じゅちゃ……

「はあぁぁ、友哉ぁ、激しいっ! おぉ、オチ○チン、気持ちいいぃっ!」

「千佳のオマ○コも、絞め付けてきて……んは、最高だぁっ!」

夜空に向かって、友哉のおうちのある方に向けて、アタシはエッチな単語を叫んでいた。
友哉も千佳の家のある方に顔を向けて、唾を飛ばしながらエッチな単語を叫んでいる。

アタシは両手をお尻の後ろで突くと、上半身を起こしていた。
友哉もアタシをマネするように筋肉質な両腕で身体を支えると、振り子のように腰を打ち出してくる。

「やだぁ、恥ずかしい……ふぁぁっ、アソコがぁ、オマ○コが丸見えに……んはぁ、なってるぅ」

足と足が絡み合って、エッチなお肉どうしがキッスして。
千佳の割れ目に、友哉のジュニア君が吸い込まれるように沈んだ。
ぐちゃぐちゃって、エッチな水音がして、プシャってエッチなお汁が飛沫をあげて。
アタシは恥ずかしくて見ていられなくて、顔だけを背けちゃった。
なだらかな曲面をした縁マンを見つめながら、ずるいよね。そっとアソコのお肉に力を加えた。

「んぐぅ、も、もう……俺ぇ……」

友哉の唇がジュニア君の限界を教えてくれた。

「ひゃぁっ、はぁっ……出してぇ、なかに……友哉のぉ……熱いのぉ、ちょうだいぃぃっっ!」

アタシは喉元を晒したままエッチなおねだりをしていた。
膣に収まったジュニア君がグンと成長したのを意識して。
弾けそうな身体でデリケートな粘膜を突くのが気持ち良くて。
そのままで……もう、抜かないで。そのまま、膣のお肉を蕩けさせて! そして、一緒に……友哉!

じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ……ずにゅ、ずにゅ……ずちゅうぅぅっっ!

「は、はあぁ……で、でるっ!」

どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ……どびゅぅぅぅっっっ!

「あはぁぁっっ、出てるぅっ……友哉の熱いのがぁっ! あ、あぁ……千佳もぉ、イク、イクッ、イクぅぅぅっっっ!!」

青白く輝くお月さまを見上げた。
お月さまに照らされた青白く反射する芝生を見つめた。
子宮につながる扉を激しくノックする精液を感じながら、千佳の膣にぴったりフィットしたジュニア君の鼓動を感じて、絡み合った肌から友哉のあったかい息遣いを感じた。
縁マンのてっぺんで、愛する人とのセックスの悦びを感じた。

『そうだよ、千佳。縁マンの頂上で、セックス! セックス! セックス! 交尾! 交尾! 交尾!』

まるでエッチを後押しするように聞こえたアノ不思議な声も、今なら分かる気がする。
それが心の底から求めてた飾りっ気のない想いだってことを。千佳の……友哉の……



「はあ、はぁ……これでアタシ達って、永遠のカップルだね」

「ああ、そうだぜ。俺たちは縁マンの頂上で結ばれたんだからな」

友哉は、全身から湯気を立てながら起き上がった。
疲れきって眠たそうなジュニア君をアタシの顔に預けたまま、ぐっと両足を踏ん張らせた。
膝を曲げてガニ股にして……?!

「俺はぁっ! 千佳を愛してるぞぉっ! どんなことがあっても、幸せにするぞぉっ!」

地声拡声器の声が縁マンを越えて夜空全体に響き渡っていく。

「アタシもぉっ! 友哉を愛してますっ! どんなことがあっても、絶対にいっ! 可愛い、お嫁さんになりまぁすっ!」

ジュニア君を握りしめたまま、アタシもお腹の底から地声拡声をマネて叫んでた。
これが千佳の想いだってことを、飛んでいく友哉の想いに重ね合わせるようにして。

「それじゃぁ、撤収といきますか……はぁ、ハックションッ!」

「あらら、やっぱり風邪を引いちやったかな……はぁ、はぁ……クシュン!」

「はははっ、千佳もな」

翌日、くしゃみが止まらなくなったアタシは、学校を休んで病院へ行った。
そして、同じようにくしゃみを連発する友哉と再開した。

二人揃って鼻水を垂らして、それなのに、デレってして。
うんうん♪ これもきっと縁マンパワーかもしれないね♪♪


おしまい♪♪


未知の星・別館



「愛と官能の美学」様より
いただきました。

ここは、赤星直也が管理している「未知の星・別館」です
本館へは、下記サイトで、
お確かめ下さい。

  「未知の星」

おことわり

この作品は全て空想で書かれており、実在の個人名、団体とは一切関係がありません。また、この作品の著作権は小説作者が所有してますので作品の無断転用もかたくお断りし ます。違反した場合は著作権法によって刑事罰と民事罰が与えられますのでご承知下さい。
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