未知の星・別館

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亜理紗 雪むすめ

「亜理紗 雪むすめ」第1話 雪女伝説 Shyrock:作

おことわり

  この作品は全て空想で書かれています。実在の人名、団体とは一切関係があ
  りません。また、この作品の著作権は「Shyrock」が所有してます。
  作品の無断転用もかたくお断りします。違反した場合「著作権法」によって
  「刑事罰」と「民事罰(損害賠償)」が与えられますので、ご承知下さい。

第1話 雪女伝説

 3月某日、テレビ夕陽企画部では新年度放送予定の番組として“日本の幽霊妖怪大全集”の制作が決定した。
 現地取材には都市伝説に詳しいフリーのルポライターの車井原俊介が選ばれた。
 初回のテーマとしては“山姥”“河童”“雪女”が候補に挙がったが、最終的には取材の行ないやすさなどからその決定は俊介に委ねられた。
 今回は現地で騒ぎにならないよう大挙して押しかけることなく俊介一人で赴くこととなった。
 元々一人旅が好きな俊介としては、大勢で行くよりもむしろ一人の方がありがたかった。
 彼はすでに32歳になっていたが、拘束されることを極端に嫌い天涯孤独を好むところから、企業など組織に属することは避け自由業を選び、親戚や友人から縁談を薦められても結婚は頑なに拒んだ。
 しかし決して女嫌いと言うわけではなくむしろ人一倍女好きと言えた。身長こそ175センチと平凡であったが鼻筋の通った端正なマスクを持ち、話術に長け、女性には滅法手が早く恋人の不在歴はほとんど無いほどであったが、現在は珍しく“空室状態”であった。それでも、彼は常々“いなければいないで構わない”と考える性質で、現れなければ無理に探さないところが彼流であった。

 そんな男であったため“山姥”“河童”“雪女”の3択の答えは火を見るよりも明らかであった。例えそれが“妖怪”であっても同様で、色気のないものより色気のあるものを好んだ。よって俊介はためらうことなく“雪女”取材を選択した。

「ふふふ……できることならば一度会ってみたいものだ……」

 俊介は不敵な笑みを浮かべた。
 小泉八雲の小説『雪女』をはじめ、昔から日本各地の積雪地帯で多く語り伝えられている雪の夜の怪物。
 山形、新潟、長野、和歌山……至る所に雪女の伝説が残っているが話の内容はそれぞれ異なっている。
 その中で最も古くから伝わっているのが、室町時代末期の連歌師宗祇法師による『宗祇諸国物語』で、法師が越後国(現在の新潟県)に滞在していたときに雪女を見たと記述があることから、室町時代には既に伝承があったとされている。
 俊介は新潟へ行くことにした。一応10日間滞在の予定だ。

 取材は週明けからでも良かったが、逸る気持ちもあって俊介は早速現地に赴いた。
 東京駅から上越新幹線あさひに乗り浦佐駅で在来線に乗換え小千谷へと向かった。
 早朝に立ち、昼前には小千谷に到着した。
 タクシーに乗込みあるひなびた温泉へと向かった。
 周りには残雪と言うよりも、まだ冬の盛りを思わせるような積雪があった。
 日本海側の自然の厳しさを目の当たりに見る思いがした。

(こちらでは春はまだ遠いんだなぁ……)

 タクシーは目的の温泉地で俊介を降ろして直ぐに走り去った。
 温泉地といっても、かなり年季の入った料理旅館が1軒あるだけであった。

 俊介はのれんをくぐった。

「こんにちは。東京から来た車井原です」

(…………)

 返事が無い。

「こんにちは!ごめんください」

 奥の方から女将らしき中年の女性が現れた。

「ああ、すみません、気が付きませんで。よくぞお越しくださいました。さぞかしお疲れでございましょう。私はこの旅館の女将でございます。ささ、どうぞ、お上がりくださいませ」

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 女将は丁寧に挨拶をした後、俊介を2階の和室に案内した。
 外観はかなり古ぼけた印象があったが、建物内は見違えるほどよく手入れを施されていた。
 16畳ほどの和室に入った俊介は、早速、掘りごたつで暖を取った。

「お疲れでございましょう。東京からお越しになられたのですね?」
「ええ、そうです。事前に電話でお伝えしましたように、テレビ番組の取材で参りました。よろしくお願いします。色々と教えてくださいね」
「はい、何なりとお聞きください。私の知っていることは全部お話させていただきますので。その前にお茶でも飲んで温まってくださいね」

 そう言いながら女将は急須で静かに注いだ。
 茶托に乗った茶碗が俊介の前に出され、俊介は茶碗の蓋を開けた。

「いただきます」
「どうぞ」

 俊介は蓋を傾けて裏のしずくを切った後静かに茶托の右に置き、ゆっくりと茶を味わった。
 茶を飲みながら女将とたわいない話を交わした後、俊介はおもむろに質問を始めた。

「ではこちらに残っている雪女伝説を教えていただけませんか。大雑把でも構いませんので」
「はい、承知いたしました。越後の小千谷地方にはこんな昔話が残っているんです」
「はい……」
「ある夜、軒のつららを切り落とした男のところに美しい女が訪ねてきて、泊めてやったのが話の始まりです。 男はその女の透き通るような色の白さ、美しさに一目惚れしてしまいました。女もその男が気に入ったようで自ら望んで男の嫁になりました。女はまめまめしく働くし良くできた嫁でしたが、何故か昼間出掛けることは好まなかったそうです。ある寒い夜、嫁が嫌がるにもかかわらず、男は無理やり風呂に入れたそうです。すると姿が消えてしまい、細いつららのかけらだけが浮いていたという話が残っています」

 俊介は女将の話を得意の速記で素早くレポート用紙に書きとめた。

  この作品は 「愛と官能の美学」 Shyrock様から投稿していただきました。

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「亜理紗 雪むすめ」第2話 美少女亜理紗 Shyrock:作

第2話 美少女亜理紗

「なるほど……そうなんですか。とても切ない話ですね」

 そして静かな口調でつぶやいた。

「今日から10日間宿泊させていただきますのでよろしくお願いします。改めて詳しく聞かせてくださいね」
「はい、よろしゅうございます。今日はお疲れでしょうから、温泉にでも浸かってゆっくりされるのがよろしいかと思います」
「ええ、そうさせてもらいます」
「ではまた後ほど参りますので。ごゆっくり……」

 女将が部屋を出て行った後、急いで鞄からスマートフォンを取り出し女将の話を一心不乱に記録した。
 記録が一段落した俊介は広縁の椅子に腰をかけ、窓から外の景色を眺めながらゆっくりとビールを飲んだ。
 外ではしんしんと粉雪が舞い、まるで真綿のように美しい。
 こんな大雪を間近で見るのは数年前にスノーボードで行った白馬八方尾根以来だ、と感慨深げに雪景色を見惚れていた。

 俊介はコップのビールを飲み干すと、思い立ったかのように突然ムートンコートを羽織った。
 それにしてもすごい雪だ。豪雪の苦労や大変さを知らない俊介にとっては、その光景は幻想的で美しいものとして映った。
 幼い日、新潟とは比べ物にならないが東京にも雪が降った。東京の雪は積もることが少なく降っても直ぐに溶けることがほとんどであった。俊介は子供の頃に帰って雪遊びがしたくなった。
 俊介は旅館に頼んで傘と長靴を借りて外に出てみた。
 外は辺り一面が銀世界だった。
 降る雪をてのひらを広げて受けてみたが、水分が少なくてさらさらしている。
 ふと見上げると灰色の空の下に雪帽子を被った山並みが見えている。
 あの山は何と言うのだろうか。

 その時、やまかげに数ヵ月前に別れた恋人の顔がぼんやりと浮かんだ。
 二人の間に亀裂が生じ絶えず衝突していた。
 お互いに疲れ果てていた。
 俊介は雪をてのひらですくいとり丸めてみた。
 だけどさらさらの雪はうまく丸まらないでてのひらからこぼれ落ちていった。
 まるで別れた女とのラストシーンのようだと俊介は思った。

 かなり気温が下がってきたのか、足元がジンジンと冷えてきた。
 都会の寒さとは比べものにならない。
 俊介は旅館に戻ることにした。凍えた身体には温泉が一番だ。
 俊介は2階にある自室から1階の廊下突き当たりにある大浴場へと向かった。
 大浴場の扉を開けるとそこは情緒あふれる岩風呂になっていたが、湯気が立ち込めていて向こうが良く見えない。
 俊介以外に人はいないようだ。
 大浴場は爽快なものだが、自分以外誰もいないだだっぴろい風呂というものは、どこか不気味さ漂うものだ。
 俊介は身体を洗っていると、いずこともなく水が跳ねるような音を耳にした。
 それは湯口から湯が流れ出る音ではなく、水面をバシャッと手で引っかいたような音だった。
 俊介は音のする方向に目を凝らしてみたが人の気配はなかった。

(気のせいだったか……)

 部屋に戻り、夕食までのひとときをインターネットをして過ごそうと思ったが、圏外になってしまい接続ができなかった。

(そんなに山中でもないのになあ……)

 ネットで情報収集をしようと思っていただけに俊介は些か落胆を隠し切れなかったが、直ぐに気を取り直し冷蔵庫からビールを1本取り出した。
 ちょうどその時、玄関先から若い女の声がした。

「失礼します……」
「ん?はい、どうぞ」

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 襖を開けて入ってきたのは、和服姿のまだうら若い娘であった。
 俊介は思わず息をのんだ。
 娘は透き通るように色が白く長い黒髪をたたえた美少女で年齢は18、9歳くらいとか思われた。
 若いが襖の開け閉めの作法も板についており、娘は静かに俊介の前で正座すると三つ指をついて丁寧にお辞儀をした。

「いらっしゃいませ。私はこの旅館の娘で亜理紗と申します。ご挨拶にあがりました。この度は遥々東京からお越しいただきありがとうございます。こんな何もない田舎の温泉ではございますが、どうぞごゆっくりとお過ごしください」

 亜理紗と名乗った娘はすらすらと流暢な挨拶をした後、深々と頭を下げた。
 そのあまりの丁寧さに俊介は驚きを隠しきれず返答に困った。

「ああ、それはそれは、どうもご丁寧に。何かとお世話になると思いますが、よろしく頼みます」

 俊介は取り合えずそのように言葉を返し、にっこりと微笑んだ。
 亜理紗も笑顔を浮かべたが、その表情は冷たくてどこか翳りがあるように思われた。
 美人というものは凛としたその表情のせいでとかく冷たく見えるものなので、俊介はそれほど気にはしなかった。

「亜理紗さんはいくつなの?」
「19歳になります」
「へぇ~、そうなんだ。学生さんかな?」
「はい、そうなんですが、病気を患ったためこちらに帰って養生してるんです。かなり良くなったので来月大学に戻るつもりなんです」
「大学はどこ?」
「東京のO女子大学です。車井原さんと同じ東京なんですよ」

  この作品は 「愛と官能の美学」 Shyrock様から投稿していただきました。

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「亜理紗 雪むすめ」第3話 夜陰に紛れて Shyrock:作

第3話 夜陰に紛れて

「そうなんだ。それじゃ共通の話題が多いかも知れないね。10日ほど滞在させてもらうので時間のある時は遊びにきてね」
「まぁ、お邪魔してもいいのですか?すごく嬉しいです。実はこの近所に友達がいないので退屈をしていたんです」
「え?でもここは君の地元だろう?どうして友達がいないの?」
「はい、みんな進学とか就職で都会に行ってしまって、こちらにはほとんどいないんです」
「そうなんだ。じゃあ、いつでも遊びにおいで」
「でもお仕事の邪魔をしてはいけないので程々にしますね」
「いやいや、程々なんて言わないでしょっちゅう来たらいいから」
「あ、はい。しょっちゅう来ます」
「ははははは~」

 亜理紗は先ほど見せたかすかな翳りは消え、すっかり明るい表情に変わっていた。
 俊介は東京における最近の出来事を亜理紗に話してやり、ふたりはすっかり打ち解けていた。
 その後おもむろに今回小千谷に訪れた目的を亜理紗に語った。

「そう言う訳なので、雪女に関する昔話や情報等何でもいいので知っていたら教えてね」
「はい、分かりました。でも残念ながら私はあまり知りません。地元のお年寄りやお母さんの方が詳しいですよ。でももし何か思い出したらお話ししますね」
「ありがとう。よろしくね」
「あっ、もうこんな時間になってる。長時間お邪魔してしまってごめんなさい」
「邪魔なんてとんでもない。むしろ楽しかったよ。小千谷の隠れ里にこれほどの美人がいるとは思わなかったし。ははははは~」
「まあ、お上手を」
「いや、上手じゃなくて本音だよ。じゃあ、また話そうね」
「ありがとうございます。ではおやすみなさい……」
「おやすみ」

 亜理紗は深々と頭を下げて挨拶をした後、静かに部屋を出ていった。

(礼儀正しい子だなあ。それにすごい美人だし、取材出張に新潟を選んで正解だったかも知れないなあ)

 いよいよ明日から本格的に雪女に関する取材を行うことになる。
 目的地はこの温泉から割りと近い山村だ。
 夕食を済ませた後、俊介は明日の準備に取り掛かった。
 初日は村のお年寄りたちから、できるだけ多くの民話や伝説を聴き取ることにあった。
 日本の各地には、数百年にわたり語り継がれ、多くの世代に親しまれてきた数多くの民話や伝説が残されている。
 それらを最も知る者は村の長老たちであり、彼らは知識の宝庫と言える。
 果たしてどんな話が聴けるか、俊介は期待に胸を膨らませた。

 その後資料を準備したり書物に目を通したりして過ごした俊介は、かなりの時間が過ぎたような気がしてふと時計を見たが、意外にもまだ早く午後10時であった。
 都会の喧騒から隔絶した別世界にいると、時間の経過が緩やかになるのかも知れない。
 外では音もなく雪が舞い落ちる。
 その静けさはまるで腰元が板敷きの長廊下を歩いているようで実に慎ましやかだ。
 俊介は寝床に入ってからも電気スタンドを灯して書物に目を通していたが、明朝の仕事のことを考えて、10分後には明かりを消していた。

 俊介が寝入ってからどれだけ時間が経過しただろうか。
 俊介は寝床の中に異様な気配を感じ、ハッと目を覚ました。
 それは紛れもなく人の気配だ。
 俊介は驚きのあまり慌てて布団から飛び出た。

「うわ~っ!」
「あっ…ごめんなさい……私なんです。昼間にお邪魔した亜理紗です。驚かしてしまってすみません」
「え?うそ!なんで?なんで君が僕の布団の中にいるんだ?」

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「許してください…寂しかったんです…」
「えっ?寂しいからって……それだけの理由で僕の布団の中に……?」
「本当にごめんなさい。でも私、すごく寂しいんですぅ。こんな田舎なもので話し相手になってくれる人もいませんし。今日車井原さんとお会いして、この人なら…って思ったんです。お願いです!どうか私を抱いてください!」
「ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってよ~!そんなこと急に言われても……」
「私のような女は嫌いですか。車井原さんの好みではないですか?」
「いやあ、そんなことはないよ。君はきれいだしとても魅力的だと思うよ。だからと言って……」
「やっぱり嫌いなんですね…仕方がありません。お邪魔しました。私、戻ります」
「ちょっと、ちょっと!嫌ってなんかいないよ。君のような可愛い子を嫌うはずないじゃないか。むしろ僕のタイプだよ、亜里沙ちゃん…だったよね?でも本当にいいの?後悔はしないかい?」
「もちろんです。私は直感を大事にするんです。あなたと今日初めてお会いして、この人ならって思ったんです。私を抱いてくれるのですね?」
「うん……」
「嬉しい……」

 亜理紗は喜びを隠しきれない様子であったが、一方俊介はまるで鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
 あまりにも唐突ではあったが亜理紗のひたむきさに押され、俊介は流れのままにそっと亜理紗を抱き寄せた。
 乙女特有の甘酸っぱい香りが漂い、俊介は心がくすぐられるような気がした。
 亜理紗の長い黒髪を撫でながら、おとがいをそっと持ち上げ唇を重ねた。


  この作品は 「愛と官能の美学」 Shyrock様から投稿していただきました。

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「亜理紗 雪むすめ」第4話 ゆれる白磁肌 Shyrock:作

第4話 ゆれる白磁肌

 初めのうちは俊介に身を任せていた亜理紗であったが、唇を重ねているうちにいつしか亜理紗の方から唇を求めるようになっていた。
 唇を重ね合っているうちに俊介の眠っていた欲望に火がともり、やがてふたりは狂おしいまでの劣情の炎を燃えあがらせることとなるのであった。

 俊介は襦袢の袷から指を差し込み胸の膨らみを探った。
 乳房はたおやかな身体からは想像がつかないほど豊かで美しいお椀型をしていた。
 俊介は亜理紗のことを存外着痩せをする方かも知れないと思った。
 俊介は唇は重ねたままにして、絹のように柔らかな乳房の感触を愉しんだ。
 袷をさらに広げてあらわになった乳首を指で摘んでみた。

「あぁ…いやぁ……」

 恥ずかしさから身をよじる亜理紗。
 俊介が摘んだり引っ張ったりしていると、乳首はいつのまにか硬くなっていった。
 硬くなった乳首を俊介は舌で転がす。

「あぁん……」

 亜理紗の身体がビクンと震えた。

「あはん…あぁ…」

 俊介は尚も袷を大きく開いて両方の乳首を吸う。
 左右まんべんなく愛撫を続けながら、俊介の右手は器用にも襦袢の帯紐を解き始めた。
 帯紐はほどけてパラリと落ちた。
 帯紐が解けると襦袢は容易に開かれ、薄明かりの中に染みひとつない真っ白な肌が現れた。

(うわぁ…白い…それになんときれいな肌なんだろう………)

 俊介は亜理紗のきめこまかな白磁のような肌に、思わず見惚れてしまった。
 身体はいささか少女っぽさは残るものの、大人の女の色香も併せ持つ不思議な娘であった。

 俊介は亜理紗の下半身に目を移した。
 襦袢の下に湯文字を着けているが、驚いたことにショーツは穿いていない。
 ショーツを着けないのが正しい着付けだと聞いたことはあるが、そんな女性を間近で見るのは初めてであった。
 できることなら電気を点けてしっかりと見たかったが、初対面からそう言うわけにもいかないので、俊介は渋々出かけた言葉を引っ込めた。
 薄明かりの中で女体の感触を愉しむのもいいものだ。
 見えない分指先に神経が集中する。女性であれば触れられている部分にだけ神経が集中するのだろうか。
 俊介は亜理紗の下半身に手を伸ばし草原をそっと指でなぞった。

「あ……」

 亜理紗はびくりと反応する。
 若草は柔かい羽毛のような感触で量的にはやや少なめであった。
 草原を愛でる指先は徐々に中央の渓谷を目指した。
 小高い土手を経て渓谷に辿り着いた。
 渓谷はすでにわずかな蜜を湛えている。
 指は渓谷に埋没した。

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「あっ…そこは……」

 亜理紗の唇からかすかな声が漏れた。
 渓谷をゆっくりとかき混ぜた指は、蜜が湧き出る洞窟へと移動した。
 洞窟の上壁には横向きに並んだ多くのミミズのような襞があり、俊介は指に絡みつくような感覚に捉われた。
 好奇心の旺盛な俊介であったが、さすがに今はつぶさに調べる余裕などない。

 俊介は湿った渓谷を触っているうちに急に蜜が飲みたくなった。
 渓谷に唇をあてがい舌の先端で蜜をすくってみた。

「あぁん、そんなぁ……」

(ピチャピチャ…ピチャピチャ…)

 続けて蜜を飲み続ける。飲んでも飲んでも後から蜜が溢れてくる。
 舌が蜜をすくうように何度もそこをなぞる。
 花芯が震えた。
 震えは波紋になり、爪の先まで行き渡っていった。

「ああっ…いやぁ……」

(ピチャピチャ…ピチャピチャ…)

 亜理紗は蜜壷を吸いまくられ余りの快感に耐えかねて、腰をよじって逃れようとしたが、俊介はそれを許さなかった。
 感極まった亜理紗はすすり泣くような声で俊介に何やらせがんで来た。

「あのぅ……私も…私も吸っていいですか……」

 驚いたことに亜理紗の方からフェラチオがしたいと要求してきたのだった。

「えっ?してくれるの?」
「はい……」

 亜理紗は体勢を入替えて、俊介の下半身に顔を近づけた。
 肉棒はすでに挿入な可能なほどに硬くなっている。
 俊介は肉棒を亜理紗の前に突き出した。
 亜理紗はためらいがちに肉棒をつかんだが、緊張からかその指はかすかに震えている。
 亜理紗はそっと舌を出し、ちろちろと肉棒の先端を舐めた。

「うっ……」

 偶然にも亀頭の最も感じる部分を舐められた俊介は、気持ちよさのあまりぶるっと震えた。
 俊介が気持ちよさげにしていることに安心したのか、亜理紗は次第に大胆にペロペロと舐め回した。

「ううっ……」

 口いっぱいに頬張る健気な姿を見て、俊介の心に愛おしさがこみ上げた。
 亜理紗が口の奥の方まで含んだときには、すでにセックスしているかのような錯覚に捉われた俊介は亜理紗の髪をやさしく撫でてやった。
 亜理紗がしゃぶるために添えた手の動きがさらなる快感を俊介に与える。

「くぅ……(初心そうに見えて結構やるじゃん……)」

 初心なのか遊び慣れているのか、そんな亜理紗への好奇心が一段と興奮を煽り立てる。
 無意識にうごめいている舌が肉棒を刺激して、俊介は思わず歓びの言葉を発した。


  この作品は 「愛と官能の美学」 Shyrock様から投稿していただきました。

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「亜理紗 雪娘」第5話 絶頂一献 Shyrock:作 

第5話 絶頂一献

「すごくいい……亜理紗さん、フェラチオすごく上手い……」
「呼び捨てで構いませんよ…」
「うん…亜理紗……」

(ジュパジュパジュパ…ジュパジュパジュパ…)

 呼び捨てにされたことが嬉しかったのか、亜理紗は何度も繰り返し口から肉棒を出し入れし、指でしごいた。

「うっ…亜理紗、もういいよ……出ちゃいそう……」

 俊介は慌てて亜理紗の口から肉棒を離した。
 そして亜理紗に念を押した。

「じゃあ…いいんだね……」
「はい……」

 もうすっかり肌蹴てしまっている湯文字は俊介の手で脱がされ、白足袋を残して身に着けているものは全て取り去った。
 両手で胸を覆い恥じらう亜理紗。薄明かりの中でかすかに震えているのが分かる。
 俊介は亜理紗を仰向けに寝かせ太股を大きく割り広げた。
 もう一度渓谷に舌を這わせ濡れ具合を確かめた俊介は、渓谷の中心部に肉棒が触れた。

「あっ……」

 亜理紗は緊張のせいか身体をぴくりと震わせた。
 まもなく身体の中心部に紅い稲妻が走るであろう…そんな刹那。
 女は触れられて感じても濡れるが、予感だけで濡れることもある。
 亜理紗の渓谷からはすでに十分過ぎるほどの蜜が滲み出していた。
 ついに肉棒が突き立てられた。

「ああっん……」

 しかしまだカリの部分しか隠れていない。
 俊介は腹部を前面に突き出した。

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(ズズズッ……)

「やぁん……」

 突き立てられた肉棒は奥へと突き進んだ。

「ああっ……は、入ってくるぅ……」

(ズズズ…ヌチュヌチュヌチュ…)

「あぁ…いい~……俊介さん…すごく気持ちいい………あぁん~……」

(ズン、ズン、ズン……ズン、ズン、ズン……ズン、ズン、ズン……)

 俊介の杭打ち機のように重々しくじっくりと攻め上げた。
 肉棒が膣壁を押し広げていく。
 押し広げられることが快感だった。
 そう、それは痛みではなく、快感であった。
 亜理紗は眼を閉じ、顎を上げ、快感に打ち震えた。

「はぁ……あ……あっ……!」
「あぁ……!」

 言葉にならない感嘆が、ふたりの口から同時に漏れた。
 俊介は思った。

(何と素晴らしい子なんだろう……外見だけじゃなくて、身体もめちゃスゴイじゃんか……出張先でこんな幸運に巡り会えるとは……)

 それは雪国で春を見つけたようなもので、感動と言ってもよかった。

「んっ……あぁっ……しゅ、俊介さぁん……あぁぁぁ……」

 亜理紗の肉道はぐいぐいと俊介を締めつけた。

「す、すごい……亜理紗……あぁ……」

 俊介は先ほどのフェラチオでかなり高揚していたので、結合後も当然押し寄せてくる波は早かった。
 仮に今射精してしまったとしても、亜理紗ほどの娘であれば一晩に何度でもこなせる自信はあったが、俊介としてはどう言うわけか最初の1回目だけは大切にしたかった。
 そうは言ってもすでに強い高ぶりを感じていたので一度肉棒を抜こうとした。
 ところが肉棒が出て行こうとすると亜理紗の花びらは絡みつき貪欲にまとわりついた。

(こりゃぁ、まずい…取り合えず一旦は離れないと……)

 まとわりつく襞を振りほどいた俊介は胡坐で座り、その上に亜理紗を招いた。
 亜理紗は胡坐の上にまたがる格好で俊介と相対した。

「これでいいの…?」
「うん…」

 俊介はその状態で亜理紗を抱き寄せ、唇を重ねた。
 俊介が亜理紗の背中に腕を回すと、亜理紗も同じように俊介の背中に両手を廻してきた。
 亜理紗の蜜壷がすでに十分潤っていたので、俊介は直ぐに怒張したものを亜理紗の中に収めた。

「あぁっ……」

 俊介はゆっくりと腰を上下させた。
 体位が変われば挿入角度も変わり、ふたりの気分も新たになる。
 亜理紗は気持ちよさそうに目を細めている。
 唇を重ねた亜理紗の喉の奥から「うんぐ、うんぐ」という、かみ殺したようなあえぎ声が漏れるている。
 亜理紗の腰の動きが速くなる。
 自分で自分の身体を持ち上げ、ずしんと勢いよく沈み込ませることで、俊介の肉棒の存在を快感に変えている。
 亜理紗が腰を沈めるたびに、俊介の肉棒の先端が、やわらかい肉壁に衝突する感覚があった。
 亜理紗の腰の動きがさらに速まった。
 俊介の肉棒も最大に膨張している。

「亜理紗ぁ……」
「俊介さん……」
「好きだよ……」
「私も好きです……あっ……!」
「ん…?」
「あぁっ…イク…イクイク!いやぁん~~~~~~~~~~~~!!」
「……!!」

 その瞬間、俊介の肉棒が亜理紗の膣壁によってギュッと締めつけられた。
 亜理紗の身体が後方へ反り返り、俊介はそれを懸命に抱き止めた。
 膣内がピクピクと痙攣しているのが分かる。
 次の瞬間、俊介の精液が一斉に亜理紗の体内へ放出された。

「うっ!うううっ!!すごいっ!!」
「私もすごくいいの~~~~~~~~~~!!」

 俊介は亜理紗を強く抱きしめ、挿入している肉棒をさらに奥へと押し込んだ。
 亜理紗は「ああっ」とあえぎ、身体を震わせる。
 俊介の肉棒からは次から次へと精液が送り出される。

「くわぁ~~~~~!!これはたまらない!!」

 それはまるで吸い込まれていくように……
 俊介はまるで100メートルを全力疾走した後のように息を切らしている。
 ようやく落ち着いてきた頃……

  この作品は 「愛と官能の美学」 Shyrock様から投稿していただきました。

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