DVDを見て笑う

相変わらず、テレビ嫌いの次男です
テレビ画面に映像が映った途端、カンシャクを起こし騒ぎ立て、しばらくおさまりませんので
次男が家にいる間、テレビは一切見る事ができません

次男が支援学校に行っている間、長女はNHK子供番組や録画したプリキュアなどを
見ていますので、テレビの存在自体は欠かせないのですが・・・
父は、ここ２年位、自宅でテレビを見ていないと思います

そんな次男でも「小さな画面」であれば問題ないようで、自宅ではスマホ動画、
クルマではカーナビ画面のDVDを楽しんでいます

次男はスマホ操作を覚えたので、youtubeで「CM動画」ばかり見ています
よく見ているのは、３歳頃から好きだったものより変化していません
中でも「ノーベル」のノド飴シリーズが特に好きなのも一緒です

健常児なら、とっくに見飽きてしまうのでしょうが、自閉症児の場合は特徴として
「結果が分かっている事、いつも同じ事」に安心感を覚えるようです
スマホに言葉を入力して、新規に検索することはしません
閲覧履歴から、どんどん再生して、おとなしく楽しんでいます





車内には10枚位のDVDを置いてありますが、次男がいる時は、おかあさんといっしょ
「ドコノコノキノコ」しか見る事ができず、他のDVDは次男が拒否してしまいます

週末、家族でクルマに乗っても「ドコノコノキノコ」ばかりなので、長男は「またこれ～？」と
不服そうにはするものの、次男のご機嫌が最優先な事も理解しています

しかし、先日は珍しく次男の方から「トムとジェリーみようね？」と言ってDVDを
父に渡してきました
長男も、いつもと違うDVDが見られるので大喜びしています

トムとジェリーは、いわゆるスラップスティック、展開の早いギャグコメディーです
スマホでCM動画を見ていても、次男は笑ったりする事は滅多にありません
セリフがほとんど無いので、次男にも理解しやすいとは思いますが、
次男が笑ったりするだろうか、と気になりました

始まってしばらくの間は、じっと大人しく見ていましたが、やはり「笑う」事はありません
長男は後部座席で時折り爆笑していますが、次男は同じタイミングで笑いません

「笑い」を理解する事は、まず「日常」を理解し、それと異なる部分を笑うので
次男にとっては、まだ難易度が高い事なのかな・・・
と思っていた矢先、次男が急に爆笑をしています

しかし、次男はジェリーのイタズラや、トムの動きを見て笑ったのではなく・・・
車内で放置されていたＤＶＤは汚れていたため、再生が固まってしまい、
静止画・コマ送りを繰り返す状態で再生されておりました

次男は、ギャグで笑ったのではなく、「動かない動画」に笑ったのでした
まあ、これも「非日常」と言えますが



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