2006年08月20日
「ゲド戦記」を巡って、私の雑感
今朝、「ゲド戦記」の原作者のル・グインさんのHPを見てみましたら、アニメ版「ゲド戦記」に関しての記事がアップされていました。日付が8月19日になっていました。ということは、時差を考えるとアップされてからまだ24時間たっていないと思います。ここまで問題が大きくなってきましたので、やはりここで一度私の考えをまとめたいと思います。(現時点でその記事は消えてしまっています。詳しくは後ほど書きます。)
まず私の立場から紹介しますと、未だにジブリ版「ゲド戦記」は見ていませんが、おかげさまでパート書店員の特権を生かさせて頂けますので、かなり多くの出版物には目を通しています。そういう意味で、見てはいないけれど、映画に関して多くの情報を得ているということはいえると思います。
ですから、映画を見ないで感想を書くヤツの意見なんて聞かないとか不快だとお感じになられる方は以下の文章を読まないで頂ければ幸いです。私もその意見には同意しますから。本来は観てから書くべきなんだと思います。
それでも、やはり今回は1800円払ってまでは見たくないという思いから、見ていない時点での雑感をここに残しておきたいなと感じました。完全に私のわがままなので、その点をご了承下さいませ。
まず、ファンのサイドからのストーリーを少し語ってみたいと思います。
最初に、「ゲド戦記」という作品は古くから「指輪物語」「ナルニア王国物語」とともに三大ファンタジーと言われてきた作品であるという点を押さえておきたいと思います。
ほんの数年前まで一般には余り知られていなかったこれら作品群がハリーポッターシリーズの成功によって、映画化され成功を収めつつあるのは皆さんの記憶に新しいことだと思います。その流れの中でついにあの「ゲド戦記」が映画化される、このことは読書界、特にファンタジー界には、世界的にも大きなニュースとなって流れました。
そのニュースに期待した多くの人は、「ナルニア王国」だけならともかく、あの「指輪物語」ですら全面映画化、もちろん多少の省略や差異はあったとしても良くぞここまで映画化してくれたという感動のまま、ついに次は残りの1シリーズ「ゲド戦記」が映画化されるぞ!全5作(ないしは外伝をいれた6作)が待ち遠しいなぁ、というものだったのではないでしょうか。
一般にはアニメ化にかかる時間というのもがどの程度のものなのかという認識はないと思います。まして毎週TVでアニメが放映されたりしていますから、年一作は可能だろうと思われるのではないでしょうか。私もジブリが他のプロダクション会社の力を借りながら全力で製作したら、それは可能だったかなと思います。が、これは営業的にはかなり危険な賭けです。資金回収がちゃんと出来、会社経営が立ち行くのか悩みどころだったと思います。この点は後ほど別の面からも書きますので、話を進めます。
ゲドファンは完全映画化を望んでいたし、そうなるものだと思っていたと私は思います。
しかし現実は一作だけの映画化でした。だったら、本当にどこか一冊をきちんとやれば良かったのに、それが無理だったために、ジブリとしては、ストーリーを変えてしまっていたのです。私はこの点に関しては問題視していませんし、間違った判断だったも思っていません。ですから、ジブリは原作を無視するのが伝統だという人のいますが、そういう問題と別のことでここは論じていきたいと思います。なにしろ、タダでさえ長い文がどんどん長くなりますから(苦笑)。
ここまでの話をまとめますと、ファンは他の三大ファンタジーと同様に完全映画化を望んでいたのに、裏切られたということです。
では、ここで話を少し変えてアーシュラ・K・ル・グイン女史のサイドのストーリーを眺めてみましょう。
三大ファンタジーは映画化はまず無理だというのかかつての常識でした。
どの作品もTVシリーズ化もされていますが、私はかつてBBCで製作された「ナルニア王国シリーズ」はNHK放映時に見て気に入っています。これは当時の技術を考えれば十分の出来でした。また、「指輪物語」に関してはアニメ版を知っていますが、これは評判良くなかったと思います。いかにもアメリカらしい古いタイプの子ども向けアニメになっていたように記憶しています。
「ゲド戦記」ですが、1巻・2巻が「アースシーシリーズとしてTVドラマ化されていますが、この作品に関して評判は良くなかったそうです。詳しくはここを見ていただけましたら、嬉しいです。グインさんご自身の感想がアップされています。
この経験、また、「ゲド戦記」がフェミニズムの教科書のように扱われた時代などの経験から、映像化にはル・グインさんは消極的でした。ですが、これは私の想像ですが、他の2作というかあの時点では「指輪物語」の成功から、ファンからの映像化の要望が急増したと思います。私自身も次はゲドだ!と考えましたから。
ところで、話は遡りますが、宮崎駿氏は自分自身がアニメ化したい作品のリストの中に、「ゲド戦記」が入っていました。ですから、当然、かつてアニメ化についての打診を原作者に打っています。しかし、その時点は、ル・グインさんが映像化に非常に消極的な時期にあたり、当然のようにその願いは却下されました。
しかし、時代は変化します。ル・グインさんにもお孫さんが生まれ、私はそのせいもあったと想像していますが、「となりのトトロ」をはじめとした宮崎アニメを観る機会がありました。彼女はその作品をいたく気に入り、その作品がかつて自分がアニメ化を断った宮崎氏の手になるものがわかり、連絡を取りました。
「指輪物語」の成功による三大ファンタジーの映像化の流れ、そして、宮崎アニメに触れた事、きっとそのほかの要因もあったと思いますが、それらの要因がル・グインさんに「ゲド戦記」の映像化を決意させました。そして、彼女の方から、ジブリに連絡を取り、映像化=アニメ化を許可する旨が伝えられました。
ちょっとここで注釈を入れます。後に紹介する記事によると、ル・グインさんは2005年8月に宮崎駿氏、鈴木Pがご自宅を訪れたということをHP上に記載されていますが、最初にアニメ化の打診をした日付を記載していません。しかし、いろいろな検討の上、宮崎吾郎氏が監督に就任するという決定事項を持ってル・グイン宅に伺っていますから、それよりかなり前の時点だったと思われます。どこかで検討に三年の年月をかけているということを読みましたので、最初の提案は「ハウルの動く城」の製作中だったと推測できます。
ここからが問題です。つまり、この時点でジブリは「ハウルの動く城」を製作中でした。このあたりは詳しくは知りませんが、最初は細田監督で勧められていたこのアニメが途中から宮崎駿氏に変更になり、宮崎駿氏はハウルで手一杯の状態でした。
ですから、当分の間は、宮崎駿氏を抜きで映画化に関しての検討が開始されました。
細田氏が監督を降りた時点とル・グインさんからの連絡があった時点とどちらが先だったのか、どういう状況下でその連絡を受けたのか、そこははっきりとわかりませんが、降りた後か、降りざるを得ない状況だったのか、わかりませんが、そのぐらいの時点だったのではないかと私は想像しています。
つまり宮崎駿氏はこの企画に係われるだけの状態になかったということです。これが最大の問題になってきます。
しかたなく宮崎駿氏を抜きに検討などの話し合いは進み、あの世界的シリーズを原作者ご指名で製作するという名誉を断るのは出来ないという判断から、製作を決定。アニメ化検討会議が続きました。このあたりも私の想像です。ですが、いままでに公式に流れている情報から判断しますと、どうしてもこのように読み取れるのです。
その中でなにが起きたのかは私にはうかがい知りません。巷で言われているようなジブリ内の勢力闘争があったとか、いろいろな話が流れています。ですが、その話し合いの中で宮崎駿氏は今回の映画化にタッチできないことが判明、宮崎吾郎氏を監督とすることでジブリ内は一応のまとまりを見せ、製作に関する話し合いはどんどんと進んでいきます。
その話し合いの過程で、鈴木Pと宮崎駿氏はル・グインさんの自宅を訪れ、宮崎吾郎氏を監督にアニメ化することについての話し合いが行われました。先にも書きましたように2005年8月のことです。
ところで、製作過程で、全5作(ないしは6作)を製作するのは無理だということ、それならばどこをどのように話をまとめていくかが話し合われました。
さて、宮崎吾郎氏という方はアニメ製作にはまったくの素人でした。ただこれが幸運だったのか不幸だったのかわかりませんが、お父さん譲りの空間把握能力には長けていました。ですから「三鷹の森ジブリ美術館」の総合デザインなどでその才能を発揮しました。そこを買われたのだと思います。全然能力のない方だったら彼が監督に納まることはなかったはずです。
ですが、繰り返しますが、アニメ製作は初めてでした。ですから、「ゲド戦記」の舞台になるアースシー全てを創造し、物語をまとめるノウハウが足りなかったとしても私は仕方なかったと思います。そういう人でも監督としてOKだとしたのは鈴木プロデューサーですから。
出来ない。だったら、どうしたら良いのか。その結果、私はジブリというか鈴木Pはやってはいけないことをやってしまったと思います。ジブリ=宮崎駿氏という部分があります。ですから、なんと「ゲド戦記」の製作に原案として宮崎駿氏の「シュナの旅」を持ってきてしまいました。つまり作画やストーリーの一部に「シュナの旅」を使ってしまっているのです。
ところで、「シュナの旅」とはなんなのでしょうか。ここに詳しく書かれていますが、宮崎駿氏が「チベットの民話」を元にアニメ化をしたかった作品で絵物語としてアニメージュ文庫で現在も発売されている作品です。
「ゲド戦記」の映画の広告を良く観ていただけるとわかると思いますが、下の方に小さく原案:「シュナの旅」と書かれています。
つまり、アニメ版「ゲド戦記」は「ゲド戦記」と銘打たれているけど、純粋な意味での「ゲド戦記」ではないのです。
ここが鈴木Pの最大の失敗だと思います。この原案として「シュナの旅」を使ったことで、原作者を裏切り(このことについては後ほど述べますが、原作者の許可を取っていません!)そして、原作ファンを裏切り、「ゲド戦記」ってなにかしらという一般のファンを裏切り、もともといた「シュナの旅」ファンをも裏切っています。
その上、私はパート書店員をしていますのでわかるのですが、出版社サイドから書店に流れてくる情報にはいっさいこの点が意図的にでしょうか欠けています。ですから、どこの書店にいっても普通、「ゲド戦記」関連本の中に「シュナの旅」は入ってきません。もし入っていたとしても、ジブリ関連本で集められたか、私のようなアニメオタクさんが自分の判断で仕入れたという特殊な書店だと思います。
また、TVCMなどでも流れていません。つまり、問題があったときに、「ほら、新聞広告などできちんと書いていますから罪になりませんよ」と言える最低限の情報しか流していないのです。
ところで、話をル・グインさんのサイドの話に戻しましょう。先に紹介した雑誌「MOE」によるとル・グインさんは、宮崎駿氏の世界、世界観に感動してアニメ化を依頼していることがわかります。そういう意味でとても楽しみしていらっしゃいました。ですが、残念なことに想像していたことと全く違った事が起きていたのです。
監督が宮崎駿さんでなく息子さんの宮崎吾郎さんになったことは2年まえには連絡を受けていらしたのですが、ここに協定違反が起きます。
協定内容に関しましては、詳しくは先に紹介しましたこちらを再度ご覧下さい。
(あ!”Gedo Senki:Responses from Corresponsents”が削除されているなぜでしょう・・・日本からのE−mailを作者がまとめて2本にして紹介したものです。問題になるような内容ではないと思う内容でしたが。。。なぜでしょうねぇ?
概略ですが、日本ではあの映画に関していろんな意見がありますよというが内容のものが1本。この論争によって何もしらない一般の観客が偏見を持ったら困りますね、というものが1本でした。問題になるような記載は一切ないと思います。偶然、読むために印刷したものが手元にあります。)
まだこちらは読めますね。問題の”Gedo Senki,a First Responce”。こちらをお読みいただけたら、概要はわかります。って言っても英語は読みたくない方はこちらをどうぞ。
このコメントを読んでいただければわかりますが(って…ル・グインさんのHP上に今さっきまであったこの記事がアップされた日付が消えていますね)、この記事が書かれた数日前の時点でさえまだ、原作者が原案:「シュナの旅」ということを知らされていたかどうか不明なのです。私はこの書き込み内容から正式には知らされていないのではないかと判断しています。
ジブリサイドは絵(イメージ)を使っただけと反論するのでしょうが、アースシーはアースシーであってチベット民話の世界ではないのです。また物語自体も映画化に参考にしています。なぜ、この事実を皆さんは問題にしないのでしょうか。
私は、宮崎吾郎氏は厳しい状況下で良く頑張ったと思います。また、「ゲド戦記」というのを抜きに映画を観たら、初監督作品として良くプロダクションの職人気質の皆さんを説き伏せてここまでの作品を作ったな、凄い新人が出てきましたよとそう紹介すると思います。
ですが、この映画は「ゲド戦記」と明記された映画です。そして、その製作過程において原作者と交わした約束がいくつも破られています。その結果、やはりファンは裏切られたと感じざるをえないと思います。
私は三大ファンタジーの映画化の流れの中でのこの行為は、せっかく長年かけて信用を築いてきた日本アニメ、特にジブリブランドのイメージを大きく損なう大事だと思います。
ぜひ、きちんと原作者にこのような作品になった経緯を説明し、そして「シュナの旅」の存在をもっとより多くの方に紹介することが大事だと私は思います。そういう意味で映画としての出来はともかく、この映画でジブリは多くの人を裏切ったと思います。そのことだけはここに記しておきたいと思います。私自身も裏切られた一人です。ちゃんと「シュナの旅」の事実を大きく宣伝していただきましたら、書店での売り上げにも大きく貢献できましたものを、残念です。
ところで原作ですが、岩波書店から書店に流れた情報によりますと、原作が発表され1976年に「ゲド戦記」第一巻が刊行されてから売れた総数の半分が、アニメ化の宣伝が多くなったこの半年で新たに売れたそうです。「指輪物語」もそうですが、「ゲド戦記」も一昔前でしたら、どんなに大きな声で宣伝しても、一般にはほとんど見向きもされなかった作品です。もちろんファンタジーファン、児童文学ファン、SFファンなどではずっと評価の高い作品でした。でも、一般的には手の出しにくい本だったと思います。
それが、今では、小さな子どもまでもが「ゲド戦記」を手にとって買って行きます。ある意味では長年、とこのシリーズをもっと多くの人(本好きやファンタジー好きだけでなく一般の人たち)の手に取っていただきたいと願っていた人には信じられない時代になりました。そういう意味では良かったなぁと思います。
ちなみに「ナルニア王国物語」の方が読みやすい作品でしたので、三大ファンタジーの中では一番手に取りやすかったと思います。ですが、内容の難しさから「ゲド戦記」、そしてその長さから「指輪物語」は一般の方々には手に取りにくかったと思います。私もかつてはそういう一人でした。
そういう意味で、これら三大ファンタジーに光を当てる源流になったハリーポッターシリーズの存在は偉大だと思います。(小説としての評価は別物ですが。)同じく、ジブリによるアニメ化は私は歓迎もしています。映画を観て興味を持った人がちゃんと原作を読んでいただけるのでしたら、私はそれはそれで良かいと思います。現在、パート書店員の目から見てもその願いは、かなりの部分でかなえられつつあります。
ですが、「ゲド戦記」はあのアニメが全てではなく、あのアニメは「ゲドでありながらゲドではない部分がある」このことだけは知っていただきたくて記事を書きました。原作を手にとって失望を感じる人がいるとすれば、その主だったる原因は、原作のせいではなく、アニメ版との大きな差のせいだと思います。そこを確認しておきたかったのです。
どうぞこの記事が論争の火種にならないことを願います。
一つ大事な事を書き忘れました。雑誌「コンティニュー」によると、竜を出すのなどのストーリーに係わる多くのアドバイスが鈴木Pによるものだったそうです。インタビュー記事が掲載されているのですが、それによるとエンターテイメント性をだすためにはそういうのが望ましいと言われ、そのように変更されたのだそうです。このあたりが新人監督と敏腕プロデューサーの力の差だったのでしょうね。この点も残念です。
今日もオタクなパート書店員のBLOGに来ていただきましてありがとうございます。
それにしても腰痛で、まさに今、開催中のワンフェスにいけなかったのは残念です。きっとそこでもこの映画のことは話題になっていると思います。個人的にはこの夏の一押しアニメ映画は「時をかける少女」です。皆さん、ぜひ、ご覧になって下さいませ。
なお、この文章は臼井さんの誤字のご指摘がありました部分など、8月20日21時頃に少し手直しを加えました。ご了承下さいませ。
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……そうですか。
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この記事へのコメント
1. Posted by とら 2006年08月20日 19:50
ジブリは必ずしも原作重視ではない、というのは、『未来少年コナン』から感じていた事ですが、それはくまでも原作にないキャラが出てきたり、世界観の明暗の度合いが違ったり、という事であって、著作権軽視とは全然違う。
今まで、原作の精神を損ねた事はない、と思うのです。
しかし、今回のはなあ……。
ほんと、「裏切られた」思いですね。
本件については3つの記事をすでに自分のブログにエントリーしていますので、ここでそれらを繰り返さず、TBさせていただきます。
今まで、原作の精神を損ねた事はない、と思うのです。
しかし、今回のはなあ……。
ほんと、「裏切られた」思いですね。
本件については3つの記事をすでに自分のブログにエントリーしていますので、ここでそれらを繰り返さず、TBさせていただきます。
2. Posted by 臼井正己 2006年08月20日 20:11
今回のような文章を読んだ後、そういう品揃えの書店に行くと楽しいでしょうね。
もっともオンライン書店のしくみがもう少し進化すればネットで買っちゃうんでしょうが。
今はやたら大型書店が増え、個性的な品揃えの店が減っていますからね。本をたくさん置いておくから後は勝手に
3. Posted by 臼井 2006年08月20日 20:13
探してくださいというのは、不親切だと思うのです。
なんとかならないものでしょうかね。
4. Posted by 明るい空 2006年08月20日 20:33
とらさん
やはり今回の件は原作者との約束を破ってしまったという点。また、原案:「シュナの旅」が表に出ない点で問題は大きいと思います。ここは超えてはいけない一線を越えてしまった。そこが悲しいですね。
やはり今回の件は原作者との約束を破ってしまったという点。また、原案:「シュナの旅」が表に出ない点で問題は大きいと思います。ここは超えてはいけない一線を越えてしまった。そこが悲しいですね。
5. Posted by 明るい空 2006年08月20日 21:07
臼井さん
誤字のご指摘ありがとうございます。どうも誤字は苦手ですね。元ライターとして困ったもんです。
ところで、そうですねぇ。私は本に関してやたらに詳しいので、お客様にやたらに本を紹介しちゃいたくなる病にかかる時があります。もちろん適当なところで引き上げていますが、関連本を教えてあげるという悪魔のささやきの名人です。
また棚もちょっとこった品揃えをしたいなと思います。ですが、普通は無理です。なにしろ販社さん強いから。どんなに売りたい本でも配本がないことってありますから。
逆にすぐ売れる雑誌は増やしてくれる時もありますが、とあるお客さんの特注で仕入れている「中部版ぴあ」の配本数を勝手に増やされても売れませんって。で、売れないと今度はどんどん雑誌の配本を減らされる。これでは書店の仕入れ担当は、大変です。
パート書店員の目から見て、本当に書店経営は大変だなぁと思います。
誤字のご指摘ありがとうございます。どうも誤字は苦手ですね。元ライターとして困ったもんです。
ところで、そうですねぇ。私は本に関してやたらに詳しいので、お客様にやたらに本を紹介しちゃいたくなる病にかかる時があります。もちろん適当なところで引き上げていますが、関連本を教えてあげるという悪魔のささやきの名人です。
また棚もちょっとこった品揃えをしたいなと思います。ですが、普通は無理です。なにしろ販社さん強いから。どんなに売りたい本でも配本がないことってありますから。
逆にすぐ売れる雑誌は増やしてくれる時もありますが、とあるお客さんの特注で仕入れている「中部版ぴあ」の配本数を勝手に増やされても売れませんって。で、売れないと今度はどんどん雑誌の配本を減らされる。これでは書店の仕入れ担当は、大変です。
パート書店員の目から見て、本当に書店経営は大変だなぁと思います。
6. Posted by tantanmen 2006年08月21日 10:13
ゲド戦記,評判が良くないようですね.詳しい解説参考になりました.実は「ウォーターシップダウンのウサギたち」のDVDを購入したのですが,今となっては見るのが厳しいくらい,今の技術との格差を感じます.この「ウォーターシップダウンのウサギたち」とアニメ版「指輪物語」はアニメ映画の冬の時期に出た歴史的作品だと思います.制作費でジャパンアニメに適わず,アジアに下請け,肝心のアニメーターは辞めてゆく,と云う状況で生まれたのが,コンピュータ・グラフィックスだと思うのです.多分
スタジオ・ジブリも曲がり角に来ているのだと思います.いつまでも宮崎駿監督,鈴木プロデューサーでは未来はないと思います.今回の失敗から何かを学んで欲しいですね.ディズニーだって多くの失敗作,駄作を造っているわけですから.
スタジオ・ジブリも曲がり角に来ているのだと思います.いつまでも宮崎駿監督,鈴木プロデューサーでは未来はないと思います.今回の失敗から何かを学んで欲しいですね.ディズニーだって多くの失敗作,駄作を造っているわけですから.
7. Posted by 明るい空 2006年08月21日 11:43
tantanmenさん
本当にお久しぶりです。夏休みはどうしても普段と勝手が違ってしまってなかなか思うように動けずご無沙汰いたしております。
この記事に付け加えることがあります。それは関連記事を読んでいて、確かに私も読んだような記憶があるのですが、
つづく
本当にお久しぶりです。夏休みはどうしても普段と勝手が違ってしまってなかなか思うように動けずご無沙汰いたしております。
この記事に付け加えることがあります。それは関連記事を読んでいて、確かに私も読んだような記憶があるのですが、
つづく
8. Posted by 明るい空 2006年08月21日 11:43
宮崎駿氏は、
ゲドは自分が影響をあまりに強く受けているから、結果として、ゲドっぽいものの映像化は、自分としてはやりつくしてしまっている。だから新しいものを作り出せるだけの自信がないからこの企画は降りる、
と発言されて監督をご辞退なさったということです。それに対して、せっかくの申し出に対し、もったいないからと企画を強行したのも、息子さんを半強引に監督にすえられたのも鈴木Pだという話を私はアニメ誌で読んだ記憶があります。
本当に、起きてしまったものはいまさら言ってもどうしようもないので、問題はこれをどう収め、どう次に向かっていくかですね。そこは失敗しないで欲しい気がします。特に宮崎吾郎氏にはエールを送りたいぐらいの気持ちでいます。空間把握能力などの才能は確かにあると思いますから。
つづく
ゲドは自分が影響をあまりに強く受けているから、結果として、ゲドっぽいものの映像化は、自分としてはやりつくしてしまっている。だから新しいものを作り出せるだけの自信がないからこの企画は降りる、
と発言されて監督をご辞退なさったということです。それに対して、せっかくの申し出に対し、もったいないからと企画を強行したのも、息子さんを半強引に監督にすえられたのも鈴木Pだという話を私はアニメ誌で読んだ記憶があります。
本当に、起きてしまったものはいまさら言ってもどうしようもないので、問題はこれをどう収め、どう次に向かっていくかですね。そこは失敗しないで欲しい気がします。特に宮崎吾郎氏にはエールを送りたいぐらいの気持ちでいます。空間把握能力などの才能は確かにあると思いますから。
つづく
9. Posted by 明るい空 2006年08月21日 11:44
ところで、「ウォーターシップダウンのうさぎたち」。アート・ガーファンクルのLPで唯一持っていないものがこれです。ずっと探しているのです。他のも今はなくなったりしていますが、かつては持っていました。一度で良いからゆっくりと聴いてみたいし観てみたい作品です。
アニメ版「指輪物語」は最近になって知ったので、今の目でしか見ていないので、なんだかなぁと思いましたが、確かに時代を考えれば頑張った作品だったのかな?とも思います。
最近、ディズニーも良くなってきたように思います。ジブリも頑張って欲しいですね。
10. Posted by tantanmen 2006年08月21日 16:10
ウォーターシップダウンのウサギたちのサントラ盤は廃盤のようです.日本語吹き替え版では井上陽水さんがカバーしたのですが,こちらも廃盤のようです.アート・ガーファンクルのCDではGarfunkelというアルバムとAcross Americaというライブアルバムにブライトアイズが収められています.私はこのサントラ盤を買った記憶があるのですが,捨ててしまったのでしょうね(笑).アニメ版の指輪物語は当時としては画期的な作品だったと思います.ピーター・ジャクソン監督のロード・オブ・ザ・リングにも影響をかなり与えたことが,見て取れます.ただゲド戦記と同じように,長い物語の一部だけアニメ化し,その続編を作らなかった.制作費や収入の問題で,できなかったのかもしれません.当時はスターウォーズやインディ・ジョーンズ,エイリアンなどが全盛の時代.古い物語を映像化するというのは企画の段階で,没になったのでしょう.
11. Posted by 明るい空 2006年08月21日 21:51
tantanmenさん
まずサーバーが不調だったようで大変ご迷惑をおかけしました。理由はもしかしたらこれが原因です。
http://blog.livedoor.jp/yawaraka_sensha/
そうなんですよ。実はいつでも帰ると思っていたら、廃盤になって手に入らない。井上陽水さんのも手に入らずじまいです。ガーファンクルというかアーティの「Garfunkel」はLPで持っていたはずなのですが、引越しだの結婚だのと移動が多かったのでやはり今はないのです。でも、ゆっくりサントラを聞きたかったなと思います。「指輪物語」などは当時、ファンタジー好きやSF好き、児童文学好きのみにしか受けないとされていたはずなので、売れないと思われていたんでしょうね。
まずサーバーが不調だったようで大変ご迷惑をおかけしました。理由はもしかしたらこれが原因です。
http://blog.livedoor.jp/yawaraka_sensha/
そうなんですよ。実はいつでも帰ると思っていたら、廃盤になって手に入らない。井上陽水さんのも手に入らずじまいです。ガーファンクルというかアーティの「Garfunkel」はLPで持っていたはずなのですが、引越しだの結婚だのと移動が多かったのでやはり今はないのです。でも、ゆっくりサントラを聞きたかったなと思います。「指輪物語」などは当時、ファンタジー好きやSF好き、児童文学好きのみにしか受けないとされていたはずなので、売れないと思われていたんでしょうね。
12. Posted by とら 2006年08月22日 19:53
アート・ガーファンクルが歌ったやつ。Bright Eyes ですね?
私は当時エアチェックしてしまったため、レコードを買い逃したクチです。
i-tuneあたりで出てくれるといいんですけどねえ。
私は当時エアチェックしてしまったため、レコードを買い逃したクチです。
i-tuneあたりで出てくれるといいんですけどねえ。
13. Posted by 主婦いちみ 2006年08月22日 20:37
>問題の”Gedo Senki,a First Responce”。
読ませていただきました。ご紹介ありがとうございます。
この問題は、、、多くを考えさせられる問題ですよね。
>宮崎駿氏の世界、世界観に感動してアニメ化を依頼していることがわかります。
私感ですが、今回の問題をきっかけに、、、自分はジブリファンではなく、宮崎駿作品のファンだったのだなぁ、と改めて自覚しました。
駿作品はそれとして、これからのジブリは、新しい方向性も模索しながら発展していって欲しいと願っています。
読ませていただきました。ご紹介ありがとうございます。
この問題は、、、多くを考えさせられる問題ですよね。
>宮崎駿氏の世界、世界観に感動してアニメ化を依頼していることがわかります。
私感ですが、今回の問題をきっかけに、、、自分はジブリファンではなく、宮崎駿作品のファンだったのだなぁ、と改めて自覚しました。
駿作品はそれとして、これからのジブリは、新しい方向性も模索しながら発展していって欲しいと願っています。
14. Posted by 明るい空 2006年08月22日 22:16
とらさん
うんうん私も似たような感じです。アルバムでは入手したことあるんですが、サントラも聞きたかったんですよ。あーーー本当にこれだけは未だに欲しい品です。
全然別な話ですが、どうしても子どもに聞かせたくて探していた「帰ってきたヨッパライ」のノーカット版を最近手に入れてちょっと嬉しい私です。
うんうん私も似たような感じです。アルバムでは入手したことあるんですが、サントラも聞きたかったんですよ。あーーー本当にこれだけは未だに欲しい品です。
全然別な話ですが、どうしても子どもに聞かせたくて探していた「帰ってきたヨッパライ」のノーカット版を最近手に入れてちょっと嬉しい私です。
15. Posted by 明るい空 2006年08月22日 22:29
いちみさん
> 駿作品はそれとして、これからのジブリは、新しい方向性も模索しながら発展していって欲しいと願っています。
そうそうなんですよね。だからこそ、ハウルを最後まで細田監督に監督させて、で、時間があったから駿氏が「ゲド戦記」を監督するなんてことになっていたら、きっと素敵だったと思います。
でも、そういう状況だったら名作「時をかける少女」は生まれなかったわけで、まず、この件にしっかり対処してもらって、そこからですね。
問題は。。。まさかこれベネチアに持っていかないよね、ここのところの私の関心事はそっちに映っているかも(苦笑)。
> 駿作品はそれとして、これからのジブリは、新しい方向性も模索しながら発展していって欲しいと願っています。
そうそうなんですよね。だからこそ、ハウルを最後まで細田監督に監督させて、で、時間があったから駿氏が「ゲド戦記」を監督するなんてことになっていたら、きっと素敵だったと思います。
でも、そういう状況だったら名作「時をかける少女」は生まれなかったわけで、まず、この件にしっかり対処してもらって、そこからですね。
問題は。。。まさかこれベネチアに持っていかないよね、ここのところの私の関心事はそっちに映っているかも(苦笑)。
16. Posted by とら 2006年08月22日 22:58
帰ってきたヨッパライって、死んで天国に行っちゃってっていうあれですか?
母によると、私が幼少のみぎり、よく歌っていたらしいのですが、私自身には記憶がほとんどありません。
おすか〜ノーカット版なんてのが出てるのか。
それにしても、幼少の頃の俺にそんな歌を教えたのは誰なんだ!(笑)
……きっと、明るい空さんのよーな人だったんだな。
母によると、私が幼少のみぎり、よく歌っていたらしいのですが、私自身には記憶がほとんどありません。
おすか〜ノーカット版なんてのが出てるのか。
それにしても、幼少の頃の俺にそんな歌を教えたのは誰なんだ!(笑)
……きっと、明るい空さんのよーな人だったんだな。
17. Posted by BP 2006年08月23日 00:37
明るい空さん、はじめまして。
私のblogへのコメント、ありがとうございました。
またこの記事も興味深く拝読させていただきました。
本文中で述べられているル=グウィンの"Gedo Senki: Responses from Correspondents"ですが、わたしが昨日と今日見たところ、まだウェブにあるようです。
http://www.ursulakleguin.com/GedoSenkiCorrespondents.html
『シュナの旅』と『詩画集』の件、日本のファンでル=グウィンにメールで伝えた人は、今のところいないのでしょうか。
私のblogへのコメント、ありがとうございました。
またこの記事も興味深く拝読させていただきました。
本文中で述べられているル=グウィンの"Gedo Senki: Responses from Correspondents"ですが、わたしが昨日と今日見たところ、まだウェブにあるようです。
http://www.ursulakleguin.com/GedoSenkiCorrespondents.html
『シュナの旅』と『詩画集』の件、日本のファンでル=グウィンにメールで伝えた人は、今のところいないのでしょうか。
18. Posted by 明るい空 2006年08月23日 07:08
とらさん
え?知っているんですか?爆笑。私が小学生時代に流行った曲です。ただ、今でもTVなどでたまーーに流れるのですが、なかなかフルサイズでは流れないし、「永遠のフォークソング」のようなものにも、入っていなかったので、手に入れられなかったという訳です。だから完全版という言い方は変ですね。フルサイズ版という意味。
でね、最近発売された週刊「青春のヒットソングコレクション」の中に入っていました。見つけた時に思わず即買いしました。ところで曲ですが、我が家の子どもたちに大受けで、さっそくMDなどに落としてお友達たちに聞かせたそうです。で、そのお母様方には雑誌の存在を教えました。コミカルソングですが、ホノボノーーとして私にとってたまに聞きたくなる曲なんです。
え?知っているんですか?爆笑。私が小学生時代に流行った曲です。ただ、今でもTVなどでたまーーに流れるのですが、なかなかフルサイズでは流れないし、「永遠のフォークソング」のようなものにも、入っていなかったので、手に入れられなかったという訳です。だから完全版という言い方は変ですね。フルサイズ版という意味。
でね、最近発売された週刊「青春のヒットソングコレクション」の中に入っていました。見つけた時に思わず即買いしました。ところで曲ですが、我が家の子どもたちに大受けで、さっそくMDなどに落としてお友達たちに聞かせたそうです。で、そのお母様方には雑誌の存在を教えました。コミカルソングですが、ホノボノーーとして私にとってたまに聞きたくなる曲なんです。
19. Posted by 明るい空 2006年08月23日 07:20
BPさん
いえいえ、こちらこそわざわざこちらに来ていただき恐縮です。
ところで、今確かめてみましたが、ル・グインさんのHPで削除されたと思っていたもの、確かにありますね。ということはURLが変わったのかもしれません。私が見たときはTOPページにありましたから、きっとそれが間違いだったので訂正されたのですね。私ももう少しいろいろ調べてみるべきでした。ご指摘頂きましてありがとうございます。
つづく
いえいえ、こちらこそわざわざこちらに来ていただき恐縮です。
ところで、今確かめてみましたが、ル・グインさんのHPで削除されたと思っていたもの、確かにありますね。ということはURLが変わったのかもしれません。私が見たときはTOPページにありましたから、きっとそれが間違いだったので訂正されたのですね。私ももう少しいろいろ調べてみるべきでした。ご指摘頂きましてありがとうございます。
つづく
20. Posted by 明るい空 2006年08月23日 07:21
さて、日本のファンがル・グインさんに教えたか、ですが、こればかりはなんとも言えません。
ただ両方ともまだご存知でないような気がします。もし、ご存知でしたら、少なくとも『シュナの旅』の話はあのコメントに含まれるような気がするからです。また詩画集ですが、事の重要性に気がついたのが、まだ日本サイドで少数派なので、とらさんをはじめとしてまだ、連絡していないのではと推測しています。または、すでに抗議されていらっしゃるか、または、三歩下がって言っても仕方がないからと諦めてそのままか。
つづく
ただ両方ともまだご存知でないような気がします。もし、ご存知でしたら、少なくとも『シュナの旅』の話はあのコメントに含まれるような気がするからです。また詩画集ですが、事の重要性に気がついたのが、まだ日本サイドで少数派なので、とらさんをはじめとしてまだ、連絡していないのではと推測しています。または、すでに抗議されていらっしゃるか、または、三歩下がって言っても仕方がないからと諦めてそのままか。
つづく
21. Posted by 明るい空 2006年08月23日 07:21
ル・グインさんも確かにお若かった頃はかなりの物言いで物議をかもしたこともあったように記憶していますが、でも、先のコメントを含めてご年齢のせいかかなり穏やかになられました。だから、あれでもいろいろと無視されていらっしゃるような気もしています。
にもかかわらずこの騒動に対する書き込みの中に、「あの人偏屈人だから、何やっても文句言うのよ」といった趣旨の書き込みを見つけるのは悲しいですね。
今後ともよろしく行き来させて下さいませ。では。
にもかかわらずこの騒動に対する書き込みの中に、「あの人偏屈人だから、何やっても文句言うのよ」といった趣旨の書き込みを見つけるのは悲しいですね。
今後ともよろしく行き来させて下さいませ。では。


