2010年02月
2010年02月26日
アメーバなうがサービス開始で100万人突破!ってすごいけど・・
アメーバなうは以前にこのブログでも書いたが、完全にtwitterを意識したもので、最初は“二番煎じ”もいいことじゃん、と思ったが、以外とターゲットも利用方法も棲み分けされているということがわかる。
ニールセン.ネットレイティングスが発表した結果をちょっと抜粋してみると
アメーバなうと先行のtwitterを比較してみると、twitterは2009年に訪問者数が大幅に増加。政治家や芸能人の利用も進み、テレビや雑誌などで取り上げられる機会も増え、2010年1月は473 万人が訪問者しました。一方、アメーバなうは、一人あたりの訪問頻度においてTwitterよりもやや少なくなっている他、一人あたりの利用時間でも Twitter の方が非常に長いなど、サービス開始間もない発展途上であることがうかがえます。男女構成比は、Twitter は男性の割合が64%と女性よりも多いのに対し、アメーバなうは女性の割合の方が多く、54%となっています。
これをみるとtwitterは男性が多く、アメーバなうは女性が多いというわけだ。アメーバなうは基本的にはアメーバブログのユーザーは全員自動的にアカウントが持てる(僕もアメブロでブログ開設しているので、アメーバなうのアカウントも持っている)。もともと芸能人ブログによって人気をのばしてきたところもあるので、アメーバなうでも同様に芸能人の利用というのを売りにしている。好きな芸能人をどんどんフォローするといった使い方が主流だと思うので、そのせいもあって女性ユーザーが多いのだろう。
以前、月刊ダイアモンドのtwitter特集でサイバーエージェントの藤田社長が、twitterとアメーバなうではたぶん利用層が違うはずだというようなことを言っていたような気がするが、そう考えるとtwitterを利用しない層を取り込んだという面では、アメーバなうの戦略というのは今のところ成功しているのかもしれない。いずれにしてもまだ2ヶ月だし、ネットレイティングス社のシニアアナリストの鈴木成典氏が語っているように、「今後、Ameba なうとTwitter の間でユーザーの棲み分けが起こっていくのか、それともどちらかが大勢を占めていくのか」という動向は今後も注目だ。
また、アメーバなうとtwitterの重複利用状況を見ると、アメーバなうの訪問者全体のうち、twitter にも訪問していたユーザーの割合は34%となっていました。男女別の重複割合では、男性が42%、女性が26%と女性のほうが低くなっています。アメーバなうがtwitter を利用していない女性により多くアプローチできていることが考えられます
以外と両方使っているユーザーは多いことがわかる。しかもこちらは男性が多いというのが興味深い。ちなみに僕も両方のユーザーだけど、アメーバなうのほうはtwitterほどは利用していない。
一応twitterでつぶやいたことがアメーバなうのほうにも同時にツィートされるというサービスを利用しているから、毎日自動的に何かしらつぶやいていることにはなっているけど。
正直アメーバなうのほうは、twitterに比べて圧倒的にフォロワーも少ないし、最初は芸能人をおもしろがってフォローしてみたり(初日にフッくんからフォローされたのはビックリしたけど)したけど、twitterの目的をAmebaなうには全く求めていないし、最近は全く面白くもないからほとんど見ていないけど(アメーバなうではつぶやきにたいしてもほとんど反応ないしね)。
興味がある方は
ネットレイティング社のニュースリリースを見てみてください
「Amebaなう」がサービス開始2カ月で100万人を突破 (pdf)
2010年02月25日
表紙の蒼井優の笑顔に惹かれて、ananの「本とマンガ」特集を買ってしまった
「本をたくさん読みなさい」と子供の時にはよく言われた。大人になった今も、本を読みたいという気持ちは確かにある。でも何を読めばいいのか、イマイチわからない・・という女子のための本とマンガの特集(anaa史上はじめての試みらしい)だ。
蒼井優が本をバックに映っている写真が可愛いなぁと思い、ついついひかれて買ってしまった。なんでも彼女は芸能界一の読書クィーンなのだそうで、読書好きとは聞いていたものの、ここまでとはと編集部の人も驚いたそうで、その蒼井優が語る読書の醍醐味という記事もある。彼女は初めて買った小説が山本有三の「路傍の石」で、 シェイクスピアも太宰も読んでいるというものすごくマニアックな読書好きなのだ。
内容はナビゲーターがすすめる絶対ハズさない新刊ガイド、泣ける企画「号泣本29選」や、読まなきゃ眠れない!読書通18人が贈る本、粋なPOPを書いて『売れる本』を生みだすカリスマ書店員さんのテクニック、人気作家自らが公開する「作家の生活」などなど。かつてananに連載されていた、村上春樹のエッセイ「村上ラヂオ」の新作も掲載されている(3月から10年ぶりにananで連載復活されるらしい!)。
最近はあちこちの雑誌でこの手のブックガイド的な特集をけっこう目にするが、角田光代、西加奈子らananでもおなじみの作家の執筆生活ルポや、芥川賞から「One Piece」はては男子マンガまで、映画化されたコミックなどいろんな本の話題が一冊になっているところがけっこうananっぽくて面白かった。
この号はこれけっこ僕は個人的にブックガイド本やら雑誌とかついつい手にしてしまうんだけど、あんまりプロがおすすめするからといって本は買ったためしはない(そのくせ「王様のブランチ」紹介本に弱かったりするけど)。でもこのanan見ていたらけっこう読みたくなる本がいっぱいある。
このanan読む人はは、紹介されている本見て買ったりするのかな。まぁ確かに、本を買ってがっかりというのは避けたいというのは誰でも思うことなんだろうけど。
まぁ、でもたまたま勧められていた本を読んで面白かったからといって、“私は雑誌で取り上げられた本もちゃんとチェックしたからもういいの”で終わりじゃ寂しいよね。それがゴールじゃないわけだしね。こういうのがきっかけでもっと本読むようになればいいんだけど。基本的に読書女子が世の中にあふれることには賛成です(笑)
でも人のことより、自分はといえば、最近本読む時間が絶対数足りなくてストレスたまってます。1日30時間くらいあればいいのになぁ。
マ ガジンワールド | アンアン - ANAN | 1698
2010年02月24日
チーム青森は敗退したけど・・カーリングは日本人のリズムにあっている
カーリング女子日本代表の“クリスタル・ジャパン”「チーム青森」はスウェーデンに敗退して、残念ながら1次リーグでの敗退が決まった。もともと日本は世界ランキング9位だから、順位からいえばメダルというのは夢の夢なのだが、強豪国と対戦してもそんなに力の差はなさそうなのに、点差が離れて負けてしまうというのは何か紙一重の差があるのだろう。
カーリングがオリンピックで採用されたのは長野オリンピックから。最初はルールもよくわからなくて、氷の上で石(ストーン)を投げる競技というのがなんでオリンピックに?と、けっこうもの珍しい競技だったが、前回のトリノ五輪あたりから連日テレビで放送されるようになってから、チーム青森の人気とともにけっこうルールも浸透してきて、お茶の間“カーリング評論家”みたいな人たちも多くなったようだ。
カーリングは「日本人に向いている」スポーツといわれる。他のウィンタースポーツのように外国チームとのパワーの差とかが勝敗のすべてになるというわけでもないというのもあるが、あの独特の間合いというのが日本人にあっているらしい。確かに見ている方は、散らばったストーンの位置をみながら次はあそこにあてて・・といったような、どちらかといえば野球なんかを見ているに近いリズムがある(次はインコースに投げるとか、ここはバントだろうとか見ている人が評論家みたいになってしまう)。
バンクーバー五輪ではカーリングは午前中にほとんど試合結果が出てしまい、僕は夜の再放送をよく見たのだが、野球と同じで極端にいえばご飯を食べながらでも見てしまえるリズムがある。これが例えばサッカーだったりフィギュアスケートだったりのスポーツなら、そういうわけにはいかない。何かをしながら見るというのはちょっと無理だろう。
今回面白いなぁと思ったのは、カーリングにはギブアップ負けというのがあるというのをはじめて知った。ギブアップって格闘技じゃあるまいし、と思っていたらどちらかといえば野球なんかでいうコールドゲームのようなもので、極端に点差がついてしまったりもう勝ち目がないと判断した場合相手に握手を求めるというもの。日本が勝った英国チームがそれだったし、スイス戦、スウェーデン戦でも最終エンドを残しながら日本は負けを認め握手を求めた。
このギブアップというのが、いさぎよく「勝ちを譲る」感じがしてなんか武士道っぽくていいなと思う。いわゆる「参りました」というやつで、将棋でもとんねるずの食わず嫌い対決(これは意味がちょっと違うけど)でも使われる言葉だが、相手の技量を認めた上で勝ちを譲るというのが武士道に通ずる潔さがある。
残念ながら今回も「チーム青森」の準決勝進出の夢は断たされたが、4年後のソチ五輪での活躍に期待したい。「ストーン1個分の位置の違いを出せるかの戦い」といわれるカーリングの世界は、各国も年々レベルアップしている。日本も目黒選手や本橋選手に続く新しい選手も伸びてくるだろうし、まだまだこれからが期待できる競技だと思う。
しかしカーリングって見ているとなんか自分でもやってみたい気になるスポーツだなと思う。実際にはあんな簡単にはいかないんだろうけど。
チーム青森公式サイト
カー リング 本橋麻里 公式ブログ MariLog
2010年02月23日
お昼だよ!節約弁当もって集合!“弁当男子パーク“ってよく考えたものだ
弁当男子で検索していたら、面白いサイトを見つけた。
ネスレは、エアインチョコ「エアロ」草食男子を応援するネットワークサイト『弁当男子パーク』というのがそれ。お昼だよ!節約弁当もって、集合!というコピーまでついていて面白い。
これはエアインチョコ「ネスレ エアロ」を「草食系のチョコ」と位置づけ、草食男子を応援する企画として、草食男子のイメージの一つでもある、お弁当を持参する男性「弁当男子」が集まるウェブサイトをオープンさせたもの。ネスレエアロの特徴が「ふわふわして、肩肘張らないユニーク」ということから、草食男子の特徴「独自路線」「身の丈志向」「合理的」「節約志向」とを重ねあわせ、同商品を「草食系のチョコ」と位置づけたらしい(うん、なかなか強引だが言い得て妙だ!)
参加者は4人1組のグループとなり、自分のデスクで弁当を食べながら、自分の弁当をサイトで公開したり、安くてお互い手早くできる弁当のおかずの情報を交換したりすることができる。面白いのはお弁当タイムにあわせてサイトのログインも昼間12時から13時という限定した時間にしかできないということ。サイトの中ではお弁当を食べながら、まるで机を囲んでいるかのようなコミュニケーションが出来るというものだ。
このサイトオープンにあわせて行われた弁当男子に関するアンケート調査」も公開されている。それによると弁当男子の内、1食300円未満で弁当を作っているという人が60%を占めるという。男も節約志向なのだ。アンケート調査ではほかにも、「『弁当男子』になっていそうな男性タレント」では小池徹平が1位を獲得。2位にはその節約家ぶりが知られているオードリーの春日俊彰、3位に草なぎ剛、4位には同率でウエンツ瑛士、瑛太、タモリ、妻夫木聡の4人が選ばれている。
弁当男子の方はぜひ節約弁当もってのぞいてみてください。
弁 当男子パーク ~お昼だよ!節約弁当持って集合!~ エアロランド ..
2010年02月21日
THE GROOVY 90's-音楽と豊かに向かい合えた時代-
先月だったか小沢健二が今年5月から13年ぶりの全国ツアーをすると発表されて話題になったが、twitterを通じてこのニュースが伝わったときなんか喜んでいるのは30代40代くらいの人で、若い人なんかは誰?それ、みたいなつぶやきも多くて、たぶん小沢健二といわれても知らないんだろうなと思った。実際、小沢健二はもう何年もメディアには登場していないし、それこそ90年代が全盛期だった人だったから当時オザケンにはまった人たちは現在、30代半ばから40歳前後の世代。知らない人がいても当然だろう。
その小沢健二だけでなくスチャダラパーやTOKYO NO.1 SOULSETなどといった90年代に活躍した元「渋谷系」ミュージシャンがまた脚光をあびはじめている。ようやく1990年代の音楽がこのところ見直されてきているようだ。まぁ、今が2010年代になるのだから15年も20年も前の音楽なのだが、今のJ-POPというのはほとんどこの時代に基礎が築かれたんじゃないかといってもいい。
90年代というのはバブルというのはバブルはとっくにはじけ、不況は一歩一歩近づいているのに、街にはHMVやタワーレコードのような大型CD SHOPができ、ライブやイベントというのも東京ではあちこちで毎日のように繰り広げられていた。バブリーな80年代とは違った享楽感みたいのがあった。またリスナーも情報の収集先がTVの歌番組から、FMやCD SHOPへと変化していったのもこの時代だ。
MUSIC MAGAZINEの増刊「THE GROOVY 90's」という本が出た。これは90年代の日本のロックやポップスのディスク・ガイドなのだが、ユニコーン、ニューエスモデル、オリジナル・ラヴ、ブランキー・ジェットシティ、ピチカート・ファイブ、サニーデイ・サーヴィスといったいかにも90年代といった時代を象徴したアーティストの名盤から、スピッツやミスチル、ウルフルズといったメジャーなアーティストまで年代順にとりあげている。RCサクセションが解散したのが90年で、99年には宇多田ヒカルや椎名林檎がデビューしている。まさにあらゆる可能性が次から次へと出てくる日本の音楽シーンにとっては幸せだった10年間だと思う。
そんな90年代の音楽を聴いて育ったひとたちも、今やもう30代や40代。当たり前だが90年に10歳だった人は今もう30歳だし、20歳だった人はもう40歳だ。最近はもうあの当時ほど音楽を聞かなくなったという人もいるだろう。2000年代を経て音楽産業の構造自体変わってしまった。あれだけ売れたCDは1998年をピークにだんだん売り上げが減少し、いまや楽曲配信やフェス、そしてネットへと主役の座がシフトしていった。
レア・グルーブだとかフォーキーだとかクラブミュージックという今では当たり前のキーワードも90年代から始まったものだ。今考えると、あれだけ音楽と豊かにつきあえる時代いうのはなかったんじゃないかと思う。
この「THE GROOVY 90's」ながめていて、この時代のCDのジャケットデザインもけっこういいなぁと改めて思った。
THE GROOVY 90'S~90年代日本のロック/ポップ名盤ガイド
販売元:ミュージックマガジン
発売日:2010-02-19
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2010年02月18日
一体、国母騒動というのはなんだったんだろう
それにしても、一体あの国母選手の服装騒動というのはなんだったんだろう。僕はYahooスポーツの文字での実況(あとtwitterで誰かがつぶやくのを見て)しか見てないが、けっこう国母選手に対する応援メッセージみたいなのは多かったような気がする。まぁ、8位に終わっていい気味だとか、そういう意見もあったのは事実だけど。
まぁ、公式の場であの格好はないだろう、とか「うるせぇーな」という声が拾われて全く反省がないだのかなり叩かれたわけだし、そういう批判が出るというのは仕方ないと思うが、実際アンケートでは半分近くの人が「国母選手は辞退すべき」と答えていたり、今回の国母騒動はまるで日本中がよってたかって一人の選手をいじめているとしか思えなかった。
朝青龍バッシングの大御所・漫画家のやくみつる氏が「本国に強制送還しろ」とテレビでいったとか、川端文部科学大臣が衆院予算委員会できわめて遺憾だと言ったとかは、まぁそれぞれ仕事だったり立場もあるんだろうからまぁいいとして、母校の東海大が応援会を中止するだのというのはなんだかやり過ぎだろうと思っていた。
面白かったのは堀江貴文氏と、自民党の河野太郎衆院議員が今回の国母騒動に対してブログで小久保選手を擁護する発言をしていたということ。堀江氏は日本人の中にある“”服装原理主義2を批判し、河野議員は国母選手の服装は格好悪いと思うものの、だらしがない、不愉快だというのは個人の価値観であって、それで処分するのは、私的な場ならともかく「オリンピック代表団のような公の場では行えないはずだ」と書いていた。全く同感だ。
結局は本人に公式の場であったという認識がなかったというだけのことで、場をわきまえることを教育するのもスポーツだから、周りの関係者が注意すればよかっただけのことなのに、ここまでくると規律を守らなければならないということよりも、「出る杭は打たれる」という日本独自陰湿な“いじめ”の文化なのだとしかいいようがない。
めぁ結果的に8位という成績に終わったが、それでもよかったんじゃないかと思う。仮に惨敗という結果だったら、マスコミはほら、見たことかと、ますます国母バッシングに走るだろしう、万が一メダルをとったりすれば、世間の風が一気に変わるということもあるかもしれないが、今回の8位(入賞!)という成績は本人の人間的な成長のためにもちょうどよかったのかもしれない。
しかしながら、今日の準決勝までの国母選手の滑りは本当に素晴らしかった。「迷惑を掛けた人のために良い滑りをしたい」といっていたが、この結果は全然恥ずかしくないと思う。
スノボ国母、政界巻き込む 米で「トップニュース」にも
2010年02月17日
ホッピー100周年!今年はホッピーの年になる?
『ホッピー』を製造販売しているホッピービバレッジの本社があるからなのだが、さすがにお膝元だけあってホッピーののぼりをたてた飲食店などもかなり多い。
その『ホッピー』の発売元であるホッピービバレッジは今年で創業100年。100周年記念BOOK(非売品)の出版を予定しているらしい(欲しいな〜これ)。ちなみに『ホッピー』の発売は1950年で、今年60周年を迎える。
ホッピーとは、戦後間もなくビアテイストの清涼飲料水として生まれ、焼酎を割って飲むための「割材」として、特に下町を中心に安く酔える手だてとして昭和30年〜40年代に人気が全盛期を迎えた。その後、人気が下降し長い低迷期に入ったが、近年、価格の手軽さや低カロリーなどの理由からホッピーブームが再来している。
ホッピーの名前の由来は『ホップを使った本物のノンアルコールビール』からきているらしいが、材料も麦芽とホップだし、ボトルを開けてグラスに注ぐと、見た目はビールにそっくりだ。アルコール分が0.08%なので、ビアテイスト飲料ということになっているが(日本ではアルコール分1%以上がお酒)、日本人独自の酒文化「焼酎との割り飲料」のパイオニアとして半世紀にも渡って支持され続けている。
ホッピーというのはイメージ的にオヤジの酒という感もあったが、ここにきて『ホッピー』片手に盛り上がる「ホッピー女(ジョ)」という人たちが増えているらしい(本当か!?ぜひ友達になりたい)。最近はウィスキーのハイボールというのが大流行し、若い人の間でもちょっとしたウィスキーブームがおきたが、xbrandの記事によると昭和レトロブームがきっかけで若い人や女性の間でも人気が出て、低アルコール志向、健康志向(低糖類でプリン体がゼロ!)、低価格が受けて今年はホッピーの年になるそうなのだ。
僕は地方に住んでいたときは全くホッピーなどという飲み物を知らなかった。東京でも浅草などの下町にいけばホッピーなる飲み物があることは知っていたが、赤坂で働くようになって(2年くらい前からですが)この飲食店のホッピー率の多さにびっくりした。今の会社の人間と飲みに行くと、「まずはビール」ではなくて、「まずはホッピー」派の人もいるくらいだ。この間、友人と飲みに行ったとき(新橋という絶好のシチェーションだったこともあり)、このまずはホッピーをやってしまって、驚かれた。それだけ自分がホッピー慣れしてしまっているんだということなんだけど、まぁ普通の人にはわからないだろうな。
せっかくだから、赤坂のおいしいホッピーの店を紹介。赤坂3丁目のやきとり「尻臼」。このあいだ、ホッピー通の知り合いに連れていってもらったのだが、ここはホッピーファンから“聖地”とも呼ばれているほど有名な店だ(ホッピー本社からも近いのでホッピー社の社員食堂とも呼ばれているらしい)。
ここの特徴はホッピー三冷主義といわれるそのキンキンに冷えたホッピー。ホッピージョッキ専用の冷凍庫には常に60個以上のジョッキがマイナス20度の中でキンキンに冷え、焼酎は冷水用サーバーで保冷し、ホッピーも二つの専用冷蔵庫で管理しているという。冬の寒いときに行ったけど、冷たいホッピーは死ぬほどおいしかった。けっこう込んでいるけど興味のある方は、行ってみてください。
◇店名…やきとり尻臼
◇住所…東京都港区赤坂3-12-10赤坂サンビル2F
◇電話…03-3585-2466
◇営業時間…17時〜23時(土日祝休)
◇最寄り駅…地下鉄「赤坂」(「1a」出口)
>>ホッピービバレッジ公式ウェブサイト
2010年02月16日
オリンピックをライブで配信「NHKバンクーバーオリンピック ライブストリーミング」
ライブで競技を配信するのは、1日3競技から5競技。14日午前5時からのアイスホッケー女子予選リーグA組スウェーデンvsスイス戦を皮切りに、 18日にはアルペンの女子滑降、カーリング女子の強豪国同士の対戦となるイギリス対スウェーデン戦などがあるほか、スピードスケート男子1万メートル(24日)、アルペン女子大回転(25日)、女子回転(27日)、ボブスレー男子4人乗り(27日、28日)など、絶対TVでやらなそうなものも多く、かなりマニアックだがオリンピック好きな人なら見ておきたい好カードや各競技の決勝なども多く含まれているという。
ちなみにちょっと見てみたらアイスホッケー女子のスイス対カナダを配信していた(午前9時30分現在)。ただし、ライブ映像はバンクーバーオリンピック放送サービスが制作する映像をそのまま配信するため、日本語による解説や実況などは付いていない。観客の歓声など自然音声だけなので妙にライブ感があるかわりに、現地でTV見ているような気分だ。もちろんタイムだとかスコアの表示は出るが、よく見ないとわからないときもあるし、当然ながらライブストーミングなので映像の乱れもある。あと終わった競技(モーグル男子など)は日本語解説付きのが動画クリップで見ることができるコーナーもある。
本当はスピードスケートの男子だとかフィギュア・スケートのペアとかリアルタイムで配信してたらなぁと思うのだが、さすがにこういう人気競技はここでは放送してくれない。日本選手の活躍が期待できる有力競技や人気競技に関しては、NHKオンデマンドで有料配信を行っているようだ。
TVじゃなくてわざわざお金出してPCで見る人ってやっぱり仕事中にTV見ることができない人なのだろうけど、仕事しながらだとBGV程度にしか見ることできないしいつも席にすわってパソコン見てる訳でもないからやはりお金出してまではなぁ。やはり帰ってから再放送で見ることになってしまうわけだ。
でもスピードスケートはリアルタイムで見たいなぁ。
(追記)
そうこうしているうちにスピードスケートは銀・銅メダル獲得!やっぱりリアルタイムで見たかったなぁ
2010年02月15日
「日本のロック愛」 BRUTUSの音楽特集ってけっこう面白いものなのだ
話は全く変わって、最近、その特集のタイトルだけを見て即買いしてしまう雑誌BRUTUS。今週号の特集は「日本のロック♥愛」。表紙の日本武道館の写真見て、これは面白いに違いないとレジに走ってしまった。それほどご贔屓にしてる雑誌でもないのに、こないだの吉本隆明に続き2号続けて買うというのも珍しい。
中身はまるごと日本のロック特集。奥田民生、小山田圭吾(CORNELIUS)、佐野元春、曽我部恵一、チバユウスケ、ムッシュかまやつ、矢沢永吉などなど。BRUTUSだけあって、いかにもターゲットにあったアーティストのセレクトだが、それぞれのアーティストのインタビューや対談と77人が選んだ「日本のロック愛+名盤・愛番275枚」だけでもけっこう読み応えがある。
特集はほかにも、Superfly、チャットモンチー、ムーンライダーズらのインタビューや、木村カエラ&會田茂一のレコード屋めぐり、計107回におよぶ矢沢永吉武道館ライブからのセレクトした写真やいとうせいこう(□□□)が綴った忌野清志郎へのメッセージも泣ける。
名盤97枚で巡る、日本のロック40年史というセレクトがあって、1968年のジャックスから、2009年のTHE BAWDIESまで、1年につき2〜3枚が取り上げられているが、半分以上は聞いたことあるものばかりなのには自分でもびっくりした。どちらかといえば洋楽しか聞かない人だったんだけど、意外と“日本のロック”というもの好きなのかもしれない。そういえばこの雑誌だって、たぶんJ-POP特集だったら買わなかったかもしれない。日本のロックという言葉の響きがなんとなくよかったのだろう。
いつも思うんだけど、音楽誌以外の一般誌がやる音楽特集というのはけっこう面白いものなのだ。
ブルータス「日本のロック 愛」
BRUTUS ( ブルータス ) 2010年 3/1号 [雑誌]
販売元:マガジンハウス
発売日:2010-02-15
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2010年02月13日
人はなぜ餃子の王将に並ぶのか
プレジデントMOOKの「人はなぜ餃子の王将に並ぶのか」(野地秩嘉著 )という本を見つけた。面白くてためになる「ギョーザ経済学」とサブタイトルがついているが、月刊プレジデントでも再三取り上げられてきた記事を1冊の本にまとめたものみたいだ。けっこう面白そうなので、例のごとく立ち読みしてみた(たまには買ってから書けよ)。
この本にも取り上げられているが、昨年12月に東北初の出店となった仙台一番町店は、連日マスコミがとりあげることもあって(もともとは「アメトーク」の王将芸人で火がついたんだと思うんだけど)長蛇の列となった。オープン記念で半額だったらしいが、ニュースなんかで見ても前日から並ぶ人もいたくらいだからたぶん仙台ではちょっとしたニュースになっていただろう。
「餃子の王将」が提供する餃子は1皿231円という低価格。価格もさることながら、その人気は「手作り感」なのだと思う。安いからといって、工場生産されたものを店で温めるだけ……みたいなセントラルキッチン式のものではなく、店内はオープンキッチンで中華鍋を振る姿を目の当たりにできるし、威勢のいい声も飛び交う。
同じ外食産業でもサイゼリアというのは厨房に1本の包丁も置かず、効率性を計算し尽くして利益を出しているというが、王将の500を超える店舗には共通のメニューのほかに、各店オリジナルのメニューもあるらしい。開発は各店に委ねられており、それなりに手間もかかる。効率性とは逆をいく戦略といえるが、他の外食産業とは全く異なるオリジナリティだ。
もうひとつ「餃子の王将」というのはタダ券をよく配る。餃子の王将が1日に配る試食県の枚数は、1日金額にしてなんと2000万円分だというからすごい。実際に試食券を持ってくる客は3%くらいの率らしいが、試食券には「新規顧客を呼び集める効果と、既存客が流出するのを防止する効果のふたつ」があり、マスコミなどで取り上げられることの多い宣伝効果との相乗効果で、新規顧客、既存顧客へのタダ券戦略の効果が高くなっているという。
この本ではこういったような話が詳しく紹介されており、またブラックマヨネーズや山崎真実など王将芸人と呼ばれる王将ファンの芸能人の声ものっている。僕は並んでまで食べたいとはあまり思わない方だが、一度だけ餃子の王将に入ろうとして並んだことがある。しかし、そんなにめちゃくちゃおいしいというわけでもないのに、この突然わいたような人気はすごいなぁと思う。収益を出すための地道な販売戦略、TVで取り上げられることでの宣伝効果、そしてそれらがもたらす口コミと、すべたがミックスして今の人気ができあがったような気がする。一体いつまで快進撃が続くのか、興味深いところだ。
なぜ、人は「餃子の王将」の行列
販売元:プレジデント社
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2010年02月12日
TUGBOATの歩んできた10年が本になった
TUGBOATの“スタート以来の10年にわたるダッシュを1冊にまとめた瞬間報告”というコピーがそのまま内容を表す作品集だ。
もう8年も前マドラ出版から出た『TUGBOAT1999.07〜2002.05』という本を持っているが、あれから8年たった今、TUGBOATの4人は広告業界だけでなく映画や音楽、ファッションなどいろんな分野で活躍し、かひとつのブランドであり、アイコンになってしまった。
この本は広告業界を目指す学生や若い制作者たちの参考書のような本になれば…というTUGBOAT4人の想いから、内容はビジュアルを中心に企画をきちんと伝える参 考書のような構造となっているということさが、サントリーやユニクロや富士通などのCMから慎吾ママやら最近のダイワハウスまで10年間に手がけた作品(CM、グラフィック、映画、作詞など)がほぼすべて網羅され、広告を発するという“ものの考え 方”についてそれぞれの想いやリアルなコメントが綴られているという(amazonの紹介より)。
考えたらsmapがらみのCMって昔はみんな多田さんがらみだったような気もするし、岡さんの家庭教師のトライのCMは今でも僕の中のCMスタンダード。キムタクの富士通FMVや、サントリーのなっちゃんとか、なんでダイワハウスなんだ?まで数えたらきりがないほど名作揃いだ。
僕が好きなのはJR東日本のCMで「お父さんは何になりたかったの?」と子どもに聞かれて、「お父さんは強い男になりたかった」と答えるCMがあって、これなんかもカッコいいCMだった。
なんかただの広告好きな一般人みたいだが、TUGBOATができた10年前は僕だってまだ希望に燃えて広告作っていたような気がする。今ほど閉塞感というものはなく、まだ日本に希望というものがあったのかもしれないけど、あれから10年ですっかり広告人としては3流の道まっしぐらになってしまったなと思う。
なんだかスマップの歌みたいだけど「あの頃の未来に 僕らは立っているのかなぁ」という気がして、なんだか原点に帰らないといかんなと思ってしまった。トホホホホ・・。
TUGBOATの本は8,400円。値段はそれなりにするけどやっぱり欲しいなぁ。
TUGBOAT 10 Years LOG BOOK
著者:TUGBOAT
販売元:美術出版社
発売日:2010-02-15
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TUGBOAT 1999.07〜2002.05
著者:TUGBOAT
販売元:マドラ出版
発売日:2002-07
おすすめ度:
クチコミを見る
美術出版社 | TUGBOAT 10 Years LOG BOOK
海の向こうでオリンピックが始まる
実を言うと今週の頭くらいまで、いつからオリンピックってやるんだろうと呑気なこと言ってたくらいだから、僕の中ではそんなに盛り上げってはいなかったが、昨日当たりから新聞やネット上にもオリンピックのスケジュール表が掲載されたりでなんとなくそれらしくなってきたような気がする。
冬季オリンピックというのは、元々日本勢というのはあまりメダルがとれなくて、たまたま日本での開催の長野五輪のときにはけっこうメダルを量産したが、それ以外は札幌大会の3個(ジャンプの金金・銀・銅独占という歴史的なやつ)以外はほとんど毎回1個とか2個とかくらいなんじゃないかと思う。金メダルなんていうのも、札幌と長野以外は、荻原健司がいた頃の、スキーの複合の団体とか
前回2006年トリノの荒川静香くらいしか思いつかない。
とはいえやはり日本人選手にメダルをとってもらいたいのは山々で、始まる前から日本選手のメダル獲得数の予想みたいなのは大体どんなメディアでも記事になったりする。やはり期待されるのは浅田真央や安藤美姫が出場する女子のフィギュアスケートあたりが一番なのだが、個人的には大会2日目の女子モーグルの上村愛子に期待している。今シーズンはちょっと調子を落とし気味だけど、彼女自身も4度目のオリンピック(7位→6位→5位ときたからメダルとって欲しいよね)だし、W杯で総合優勝したことだってあるのだからメダルの至近距離にいることは間違いない。
日本選手の顔ぶれを見ると、オリンピックに何度も出ているやはりベテランが多い。スケートの岡崎朋美にしろ、ジャンプの葛西や岡部にしろ、いったい何度目なんだろうという選手だっている。もちろん話題になったスケートの“スーパー中学生”高木美帆なんかの若い選手も出てきているが、ちょっと気がかりなのは若手選手の伸びがちょっと遅いのかなということ。ベテラン勢はおそらくこの大会を最後に引退する選手もいるだろうから、来年くらいからのシーズンというのは日本勢も新旧交代のはざまになるかもしれない。2014年のソチオリンピックのときまでに有望な若手というのは出てくるとは思うけど。
いずれにしてもオリンピックは見るのは好きなんで、おそらくまた寝不足の日々が続くんだろうな。日本人選手の活躍というのはもちろん望むけど、意外とあんまり期待していなかった種目からメダリストが生まれることもあるので、期待は7分目くらいにしておいたほうがいいかもしれない(WBCのときの日本代表とか北京五輪の女子ソフトボールとかあまり期待していなかったほうが感動も大ということもあるし)。でもやっぱり真央ちゃんにはキム・ヨナに勝って金メダルとって欲しいけど。
明日はまず日本時間の午前11時から開会式だ。見たいけど仕事なんだよね。
2010年02月10日
なんで今さら東野圭吾!?〜「新参者」はやっぱり面白かった(読書日記)
東野作品ではガリレオ・湯川学と並ぶ人気キャラクターでもある加賀恭一郎シリーズの8作目。(といってもこの加賀シリーズってほとんど読んだことがないんだけど)今回の舞台は下町情緒の残る日本橋人形町。加賀が日本橋署に転勤になってきたという設定になっている。
この日本橋人形町という街、東京以外に住む人はあまりなじみがないと思うが、僕はこの近くに以前勤めていたこともあってものすごくなじみが深い。基本的には都心から近いこともあってオフィスも飲食店も混在する街なのだが、一歩はずれるとこの本にも出てくる老舗の店舗が並ぶ“甘酒横町”があったりと、下町情緒あふれる町でもある。(江戸時代の初期には火事で焼ける前まで遊郭で有名な吉原があった)
ひとつひとつが短編のようでいて、しかも長編になっているという凝った作りになっている。序盤のほうはあまり事件に関係なさそうな加賀と下町の人々との交流のようなエピソードが続くが、だんだんと事件の革新にせまっていき最後まで読むと事件の全貌が明らかになるという構成が本当に上手い。しかも一話一話に、根底にある「人情」というテーマがからんできて思わずほろりとさせられる(ちょっと宮部みゆきの時代物にも通じるかも)。
加賀恭一郎という人も魅力的に書いてあって、ひとつひとつのエピソードに対して時に柔らかく時に鋭い目で関係者と向かい合う(刑事は事件だけじゃなく、その周囲にいる人達の心の問題も解決しなければならないんだ、という加賀の言葉がカッコいい)。聞き込みといいながら、店々で買ったおみやげを持って行ったり、捜査内容についてけっこうベラベラ話したり(刑事コロンボか古畑任三郎みたいだ)するのはどうかと思うが、こんなに魅力的な刑事なかなかいないだろうなと思う。
帯に「なんでいまさら東野圭吾」なんてコピーがかいてあって、本当になんで今さらこんなに賞取ったり(本屋大賞のノミネートとかね)するんだろと思っていたけど、読み始めると一気に読んでしまった。直木賞受賞後、どうも東野圭吾の本はいまひとつおもしろいのがなく(ある程度のクオリティは保ってはいるが、ものすごく多作になった分乱造気味な感じがした)、評判をちらほら聞くまでは期待していなかったんだけど、これは久々に面白かった。
この小説は4月から、TBSの日曜劇場枠でドラマ化されるらしい。主演は阿部寛だということなんだけど、個人的にはちょっとイメージが違うのかなという気もする。
なんか久々に人形町行ってみたくなった。知ってる人もそこそこいるから、あんまり会いたくないけど、飲食店はなかなかいい店が揃ってます。
(写真は有名な鯛焼き屋さんの「柳屋」)
新参者
著者:東野 圭吾
販売元:講談社
発売日:2009-09-18
おすすめ度:
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2010年02月09日
期間限定が成功したマクドナルドの「Big America」キャンペーン
約3週間の期間限定で発売したこの「テキサスバーガー」は1日28億1180万円(1月17日速報値)を売り上げており、1971年の創業以来、1日全店売上の記録を更新したというから驚きである。その「Big America」キャンペーンの第2弾として、同じく新商品である「ニューヨークバーガー」を、5日から2週間の期間限定で販売開始というので、早速買いに行った(テキサスバーガーの場合赤坂だと12時半には売り切れていた)。
日本マクドナルドホールディングス株式会社のニュースリリースによると、
“ニューヨークの街角のカフェにある一皿を思わせるスタイリッシュな一品で、この街が発祥といわれるクラブハウスサンドを本格バーガーに仕立てました。ジューシーでボリュームたっぷりの1/4ポンドビーフパティ(通常の約2.5倍)と、モントレージャックチーズ、旨みたっぷりのベーコン、トマト、レタスの洗練されたハーモニーに、粒マスタードソースのピリッとした辛味が程よいアクセントとなっています。特製グラハム(全粒粉)バンズとの相性も抜群です。”とのこと。
確かに見た目はいつものマックのしょぼいトマトが気のせいか大きめ(モスバーガーほどじゃないけど)で、パティの厚みもある。ベーコンやマスタードもけっこういい味出しているような気がする。残念ながら「テキサスバーガー」食べたことがないんで比較できないが、けっこうジューシーで食べやすかったような気がする。
ただこの都市バーガーシリーズは、値段も通常のメニューよりちょっと高め(420円)だし、まぁ1回食べておけばいいかなという気もした。
しかしなんでアメリカの都市の名前をつけているんだろうとツッコミもいれたくなる、「Big America」キャンペーンのアメリカ都市シリーズバーガーだが、この期間限定という戦略は見事に大当たりしている。絶対に人気が殺到しそうなものを期間限定と銘打つことでプレミアム感を出しているところが上手い(去年マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」の劇場公開なんかも2週間限定というので観客動員が殺到したのに近いかもしれない)。
「テキサスバーガー」「ニューヨークバーガー」の後には2月下旬発売予定の「ハワイアンバーガー」と三月中旬発売予定の「カルフォルニアバーガー」と続くらしい。手を変え品を変え、それが瞬く間にヒットするマクドナルドのメニュー戦略だが、不況においても勝ち組企業なだけあってさすがだなと思ってしまう。
Big America | メニュー情報 | McDonald's Japan
2010年02月08日
EMIの経営危機というのは音楽産業の未来を暗示している
EMIといえばユニヴァーサル・ミュージック、ソニーBMG、ワーナー・ミュージックと共に世界の4大レコード会社と言われる。1930年代にコロンビアとHMV(グラモフォン)が合併してできたのが発端で、その後もキャピトルやヴァージンなどのレコード会社を次々に傘下におさめて多数のレーベルを抱える統括会社となった。2007年に欧州の投資ファンド、テラ・ファーマに買収されたが、金融危機の影響もあって音楽出版事業などが振るわず、経営が悪化していた矢先のことであった。
ビートルズやクィーンなど数多くの有名アーティストのアルバムを出し、現在でもクラシックからポピュラーまで有名アーティストを抱える音楽業界の老舗だけにけっこうびっくりだ。去年、世界中でビッグセールスを記録したビートルズのリマスター・プロジェクトというのも、全く焼け石に水だったということなのだろうか(EMIにとっては意外と起死回生の一発だったのかもしれない)。負債の数字が巨大すぎて見当もつかないが、もしかしたら、こうした財務状況では実現までこぎつけるのはけっこう大変だったのかもしれない。
やはりCDセールスのジリ貧状況は世界的なものなのだろう。これだけ音楽産業というものが巨大化していけば、ちょっとやそっとのメガヒットでは企業として存続できないくらいのかもしれない。今回のEMIに限らず、ソニーにしてもユニヴァーサルにしてもいつ経営が傾くかはわからないだろう。CDセールスの落ち込みの原因とされる音楽配信についても、EMIは割と寛容な会社だったわけだし。
CCCDを推進したりしたこともあったが、個人的には好きなレコード会社で、保有するアーカイブも膨大な数だ。傘下のレーベル(ブルーノートも、ヴァージン・レコードもそう)が消えてしまう訳ではないが、また違うグループの傘下に変わったりするとレーベルの方向性なんかにも影響があるし、なんとか再建して欲しい気もするけど報道を読む限りは難しいのかもしれない。
来年あたり、クィーンでもピンク・フロイドでもまたリマスターでBOX出してくれないかな。買いますよ!
EMIのサイト
EMI GROUP
こちらは日本のEMIミュージック・ジャパン
EMIミュージックジャパン
2010年02月07日
UCCのtwitter炎上事件に思うこと
UCC上島珈琲が「コーヒーにまつわるエッセイ」を募集する毎年恒例の「UCC "Good Coffee Smile" キャンペーン」の告知に利用したTwitterの宣伝手法を巡って、Twitterユーザーの間で批判が巻き起こり、同社が謝罪する事件が発生したというもの。
「コーヒーがくれた素敵な話」を投稿して最優秀賞に選ばれると最高200万円がもらえるキャンペーンなのだが、3月1日の締切日を前により応募数をふやそうとtwitterを活用したことが発端(たぶん代理店が提案したんでしょうね)。これだけなら全然問題なさそうな話だが、問題はUCCがBotと呼ばれる自動返信プログラムを使い、無差別にユーザーにキャンペーンを告知し、スパムと認定されアカウントを凍結されてしまったというものだ。
あっという間に炎上し、2時間後には告知を凍結、夕方には謝罪文書掲載というスピードで事態は収拾したらしいが、トラブル発生後に数時間で謝罪まで至るというのがまさにtwitter的でびっくりした。
なんとなくtwitter上で大ヒットそいたグリコの「ドロリッチなう」の成功例なんかをあげて、代理店がtwitter使いましょうよと提案したところ、あまり内容を知らない担当者も「いいねいいね」と話がまとまってしまった(完全に妄想です。真実はそうか知りません)みたいな感じなのかなと思う。
「ドロリッチなう」の成功というのは、グリコの洋生菓子「ドロリッチ」を食べている人が「ドロリッチなう」と発言するユーザーが多数いることから発して、Twitter上には「ドロリッチなう」発言に反応するbotまで登場したがおれが思わぬ宣伝効果になりグリコ側からもbotの設置者にも感謝状がおこなわれたという話。twitterを利用したマーケティングの手法としては成功例のひとつとして語られる事例でもある。
ただしこの場合の「ドロリッチなう」はbotも個人の自己開発であり、「ドロリッチなう」という言葉に反応はしても送られるのは感謝の言葉みたいなものだった。今回のUCCのbotはあくまでも企業が開発したもので、「コーヒー」などのキーワードに対し、キャンペーンサイトへ誘導する宣伝メッセージが送られるというもので、完全に作為的なものだということ。twitterのようなソーシャルメディアでは一番ユーザーに嫌われるパターンなのである。
twitterを使ったマーケティングでも、この炎上事件というのははじめてのことなんじゃないかと思う。日本のTwitter利用者はまだユーザー数が少ないが、UCC側としてはうまく時流にのせてキャンペーンの成功をはかりたかったのだろうが、とんだ結果になってしまった。
UCCに限らず企業はなんでもかんでも新しいものに乗り遅れまいという気持ちはあるのかもしれないが、twitterを使ったマーケティングというものの難しさ(成功と不成功は紙一重だしね)を痛感した事件だったなと思う。
Twitterでのキャンペーン告知に関するお詫び| UCC上島珈琲
UCC、Twitterを使用したPR活動で謝罪--botでキャンペーン ...
interlude~全く心が躍らなかったサッカー代表「踊る4連戦」
昨日はサッカーの東アジア選手権をテレビで見ていて、あまりにおもしろくなくて途中でチャンネル変えてしまった。先日のキリン・チャレンジカップのベネズエラ線についでのスコアレスドロー。いくらまだ新年明け2戦目とはいえ、仮にもワールドカップに出場する国が特に強いわけでもないチームとあんな試合しているようじゃだめだろう。
「日本代表 踊る4連戦」ー誰が見てもわかるような、「踊る大捜査線」にひっかけたネーミングだが、日本代表の試合をフジテレビがゴールデンタイムに独占中継することになって、満を持してのネーミングをつけたのまではいいが、肝心の試合内容があれじゃあそんなに視聴率はかせげないだろう。
サッカー人気は落ちているらしい。Jリーグでも個々のチームのことはよくわからないが、人気チームと人気のないチームの差は激しく(地方性というのもあるんだろうけど)、最近は代表戦でも空席が目立っているようだ。
2010年ワールドカップ南アフリカ大会まであと半年。バンクーバー五輪直前ということで、サッカーのほうはあんまり話題にはなっていないが、これから本番に向けては、親善試合は別としてそんなに真剣に戦える試合もあるわけではないし(この東アジア選手権とアジアカップくらい)さすがにこの状況はまずいと思う。
「目標はベスト4」という岡田監督がだめなのか、選手の力量の問題で誰が監督になってもかわらないのかは実際はわからないけど、個人的には日本代表にはもうひとふんばりして、せめてこの「東アジア選手権」で優勝して欲しいと思う。肝心のワールドカップのほうは1勝もできない可能性のほうが大きいんだから。
2010年02月05日
そして小沢幹事長は残り、朝青龍は去って行った
現役横綱の暴行事件による引退というのも珍しいが(後にプロレス転向した横綱・双羽黒がおかみさんに暴行して廃業したとかいうのもあったけど)、体力の限界とかけがによる引退ではなく優勝を最後に引退するというケースも珍しい。引退は表向きは自主的なものということになってはいるが、相撲協会からの勧告によるものだったらしい。結局、下手に解雇となるよりは引退という名誉を選んだということなのだろう。
朝青龍はいわゆる若貴ブームで相撲人気がピークに達した後、下降する相撲人気をひとりで支えてきたといっても過言ではない。毎年のように事件やスキャンダラスを起こし、厳重注意されて、品格品格と叩かれ、今回の騒動にもつながったわけだが、日本人に横綱クラスの実力を持った力士がいない中、
朝青龍の相撲の特徴はそのハイスパートなスピードあるファティングスタイルにある。もうひとりの横綱・白鵬が王道な横綱相撲を取るのに対し、朝青龍のは闘志を全面にむき出すところが対照的で、だからこそふたりの対決というのは面白い。白鵬が横綱になるまでは、年間6場所制覇だの、とにかく強すぎて対抗できるような相手はいなかった。このままいけば大鵬の優勝回数記録なんて簡単にぬいてしまいそうだと思っていたが、白鵬の台頭以後は優勝回数もめっきり落ちた。
今までも北の湖やら千代の富士やら憎たらしいほど強い横綱はいたが、どちらもプロレスで言うならベビーフェイス役。圧倒的な存在感と希代のヒールという意味では朝青龍にはかなわない。ここで横綱の品格だの暴行事件だのについてどうこう言う気はないが、朝青龍の引退というのは惜しい人材 逸材を相撲協会は逃したとも言える。残念だけどああいう力士というのは今後なかなかでてきそうもないだろう。
大相撲は今後しばらくは冬の時代を迎えるんじゃないかと思う。もともとブームも去り、力士の大麻事件やら、朝青龍のいろんな問題もあって、権威が失墜気味の相撲協会だが、ワイドショーを連日にぎわすような人気力士がいなくなった後、相撲人気回復のために手を打っていかなければならないだろう。
くしくも同じ日に“灰色決着”の小沢幹事長はおとがめもなく、“スーパーヒール”朝青龍は角界を去った。まぁ、政治家にはもともと「品格」なんてものは必要ないのだから、同次元で語るのは無理があるのだろうけどね。
↑ 朝青龍と貴乃花の対決
2010年02月04日
「ほぼ日と作った、吉本隆明特集」見事なBRUTUSの編集力
吉本隆明という人は60〜70年代は“戦後最大の思想家”として、80年代はコム・デ・ギャルソンを着たサブカルチャー論の人、90年代以降は思想家というよりは作家・よしもとばななの父というイメージの方が強い。80年代終わりくらいに代表作である『共同幻想論』とか『言語にとって美とは何か』などが角川文庫から出ており、15年くらい前に面白半分でかじり読みしたが、正直なんだかよくわからなくて挫折した記憶がある。
「80年代消費社会」のシンボルでもあったコピーライター時代の糸井重里とはずっと交流があり、今回の特集にもつながっているようだ。内容はどちらかといえば吉本隆明を知らない人のための「吉本隆明入門」ぽい感じ。12の「人はなぜ?」という問いをたてて、吉本隆明がそれに答えるというもの。表紙にもあるように「私たちのすべての悩みを解決するヒントは、吉本さんのコトバの中に解決するヒントがありました」、というオチになっている。
人が学ぶこと、働くことなどテーマ別に吉本隆明のコトバを氏の膨大なアーカイブから引用しており、まさに“糸井流”のリミックスのような編集力。なぜかAKB48のコメントがあったり、遠藤ミチロウらが語る極私的吉本隆明論だったり、もちろんお約束のよしもとばななが語る、吉本隆明。というインタビューも載っているし、とてもポップで読みやすいし、こういう切り口から吉本隆明を語るというのは見事な着眼点だといっていいと思う。
最近はオウム真理教を評価したり、小林よしのりと戦争感をめぐって論争したり、断片的にしか話は聞かないが、現在でももすごく偉大な“思想家”であることは間違いない。もしかして“吉本ブーム”がまたきているのかなとも思いネットをちょこっと検索してみたら、紀伊国屋や三省堂などいろんな書店でこのBRUTUSの発売にあわせて大々的に「吉本隆明フェア」というのを開催した。
とにかく知名度だけは抜群の人なので、これを気に読んでみるか〜という人も多そうだ。ただし、よしもとばなな・パパはインタビューとか講演録読むとすごくわかりやすいけど、その著作はけっこう難しいものも多い。まぁ最初読んだときよりは年もとったし、挫折した「共同幻想論」もう一回チャレンジしてみようかな。
BRUTUS ( ブルータス ) 2010年 2/15号 [雑誌]
販売元:マガジンハウス
発売日:2010-02-01
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悪人正機 (新潮文庫)
著者:吉本 隆明
販売元:新潮社
発売日:2004-11
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共同幻想論 (角川文庫ソフィア)
著者:吉本 隆明
販売元:角川書店
発売日:1982-01
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2010年02月03日
CMリバイバルはまだまだ続く?今度は“違いがわかる男”が復活
有名なエメロン・シャンプーの“振り向かないで〜”とか、富士フィルムの映るんですとか、ブリジストンのどこまでも行こうなど、昭和のクラシックCMが再現されることはよくある。最近だと大関のCMで稲垣吾郎が田宮二郎版のCMを“完コピ”したり(YouTubeで見るとオリジナルのほうが絵になってるけど)して話題になったこともある。
CMソングのほうはもっと頻繁に行われていて「菊正宗」のCMでは、西田佐知子が“やっぱり俺は〜キクマサムネ〜”と歌った「初めての街で」を、ジェロがカバーしていたり、石川さゆりの“ウィスキーがお好きでしょ〜”はゴスペラーズがカバーしていたり、例をあげればけっこうあるはずだ。
ネスレ日本が3月からはじめるキャンペーンは、1967年に「ネスカフェゴールドブレンド」の広告で使用された「違いがわかる男」が、1986年以来、約四半世紀ぶりに復活するという。どんな形で復活させるのかわからないが、これも有名なCMクラシックスだ。3月1日からオンエアーということだが、、CMに先行する形で、2月1日よりWebで“「違いがわかる男」は誰でしょう?100万円プレゼントキャンペーン”(また誰でしょう?かよ〜)のプレゼントキャンペーンも実施している。
古い世代には懐かしく、若い人には新鮮だというこうしたCMリバイバルは、今年当たり70年代や80年代に創業した企業なんかで周年をむかえるところもありそうだし、これからもしばらく続くんじゃないかな(勝手な想像です)。
僕はカバーとかリメイクってけっこう好きだけど、オリジナルを超えることってまずないよね。